転生者を逮捕する警察 D   作:ガンダムラザーニャ

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プロフィール0:警察は逮捕に向けて動き出す

街の外れにある廃工場、そこに1台のワンボックスが停められて、中から男が何人もの子供を連れて廃工場の中に入る。

 

「おらっ、さっさと歩けクソガキども!」

 

男の怒号に怯えながら子供たちは入れられて、汚い床に叩き付ける。

 

しかも全員手を後ろに縛られてるため上手く立てない。

 

「何で、何でこんなことするの…?」

 

そんな中で一人の子供が勇気を振り絞って男に質問するが、男はそんな子供を蹴飛ばし、それを見た子供たちが怯える。

 

「ひぃっ!」

 

「怯えてんじゃねぇぞガキどもが!!

これからてめぇらは商品として売りつけるだからな!」

 

「しょ、商品?

何なの、この人、何を…!」

 

「だからさ…」

 

そう言うと男は一人の子供の胸倉を掴んで持ち上げる。

 

「てめぇらみたいな見た目が上玉のガキを欲しがる連中がいて、お前らを売れば大儲けさ。

そんで金を稼いでがっぽがっぽってやつさ!」

 

「や、やだぁ!

お家に返して…!」

 

子供がこれから自分たちが何をされるのか理解したのか、必死で抵抗しようとするが男には何のダメージにもならなかった。

 

「はははははは、抵抗しても無駄だ!

ここには誰も来ねぇし、お前らの家に帰すつもりもない!

せいぜい商売品として俺の役に立て!」

 

「い、嫌だ!

助けて、誰か、助けて…!」

 

子供の一人が蹲り泣きながら助けを求める。

 

その時だった。

 

「動くな!!」

 

「あ?」

 

そんな言葉と共に銃口を向けられる音が聞こえ、男は入り口に目を向ける。

 

そこには、三人の男女が変わった形の銃を向けていた。

 

一人は白髪で長い髪の青年、一人は肩口で切り揃えた緑の髪の小柄な少女、一人は傍らに小さな鳥のような生き物を連れたピンク髪の三つ編みの少女(?)だった。

 

「誰だてめぇら、その恰好は管理局の人間じゃねぇな?」

 

「今すぐ子供たちを解放しろ!」

 

「はっ、嫌だね。

どうしても返してほしけりゃ俺に勝ってからにするんだな。

もっとも…」

 

そう言うと男の体は一瞬だけ透明になった。

 

その後すぐに魔法使いのような姿になり、その手には両刃に特殊な形をした武器、ショテルが握られていた。

 

「てめぇらはここで殺されるんだからな!」

 

「…そうかよ。

だったら」

 

その言葉と共に青年は制服の上着の前を開き、男を睨みつける。

 

その目は先程までの優しい目ではなく、獣のような好戦的な目つきだった。

 

「そんな口の利き方をするてめぇをぶっ倒してやるよ!

…おい二人とも、行くぜ?」

 

「はい!」

 

「わかったよ!」

 

三人は銃を片手に、懐から引き金の付き、赤、緑、ピンクとそれぞれ特徴が異なる車型のアイテムを取り出して構える。

 

鳥のような生き物はそれがわかったように三人から離れる。

 

【1号】【2号】【3号】

 

その音声と共に、各自が持つアイテムを銃に装填すると共に、銃の向きを変えた。

 

【【【パトライズ!】】】

 

「「「警察チェンジ!」」」

 

三人が言葉を合わせると同時に銃と一体化している車にある引き金を引く。

 

【【【警察チェンジ!!パトレンジャー!!】】】

 

その瞬間、『S』の字が刻まれた盾が出現し、警察手帳のように展開して三人の体を覆うように降りる。

 

各々で赤、緑、ピンクのスーツが体を覆い、胸元にはネクタイのような模様が出現し、両肩には肩パッドが装着され、そして最後に警察帽型のバイザーが付いたマスクが頭部全体を覆うように装着されて変身が完了する。

 

「パトレン1号!」

 

「パトレン2号!」

 

「パトレン3号!」

 

「「「警察戦隊 パトレンジャー!!」」」

 

三人は同時に変身を完了を告げるように、自分達の名前、パトレンジャーを名乗る。

 

 

「時空管理局特命係の権限に置いて、実力を行使するぜ!」

 

「…時空管理局特命係?

しかもパトレンジャーだと?

はっ、だったらてめぇらをぶちのめしてやるぜ!!」

 

男はそう言ってショテルを構えて走り出す。

 

三人は一斉に銃を構えて男に向かって発砲する。

 

男は飛んで来る弾丸をショテルで弾いていく。

 

それを見た1号と3号は拡声器のようなアイテムを取り出して、上部の黒いパーツを伸ばす。

 

すると、そこから警棒のように変形させると共に、男へと接近する。

 

「「はああぁ」」

 

「甘いっ!!」

 

そう言い、ショテルを使い、二人の攻撃を防ぐが同時に二人の後ろから来た緑色の弾丸が男を襲う。

 

「何が?」

 

疑問に思い、見つめると、その後ろでは2号がその手に持った銃を構えていた。

 

「なるほど、そういう事か!!」

 

先程までの行動に理解すると共に、男は再び襲い掛かる。

 

「おらぁ!!」

 

「てりゃあ!!」

 

「えぇい!!」

 

1号の力強い、3号の素早い攻撃、2号の正確な射撃は着実に男を追い詰める。

 

1号の攻撃が男のショテルを弾き、3号はその隙に素早く何度も攻撃を仕掛け、2号は二人に攻撃が当たらないように銃で撃ち抜いていく。

 

「このっ、調子に乗ってんじゃねぇ!!」

 

男は後ろに跳び、すぐに周りの風景に溶け込むように歪み消えた。

 

「なっ!?」

 

「消えた…!」

 

「一体どこに…!」

 

三人は警戒していた、その瞬間だった。

 

「っ!?」

 

何か音が聞こえたのか、1号は警棒を構えると、見えない何かに弾かれたような衝撃に襲われ怯む。

 

「えっ、今のは!」

 

「まさか、姿を…!」

 

「…なるほどな、これで子供たちを誘拐してたって訳だな」

 

『おらぁ!

どこ見てんだよ!?』

 

「…!」

 

3号は声をした方向を向くと、一瞬だけ刃先が見えて、警棒で防いだところを後ろに飛んで受け身を取る。

 

「あの野郎、消えたと思ったら透明になってたのか!」

 

「けど、流石に音が聞こえる分、攻撃は防げます!

でも…」

 

「音でわかるとはいえ、こっちは防ぐのが精一杯だよ。

あの転生者の位置さえ分かれば…」

 

「それなら、ヒポグリフ!」

 

3号は先ほどの小さな鳥のような生き物、ヒポグリフを呼ぶ。

 

ヒポグリフが飛んできて、翼をはためかせて風を起こす。

 

風が吹き上がり、地面の埃が舞い周囲に広がる。

 

「な、なんだこれは!?」

 

男の慌てふためく声が聞こえ振り向くと、一ヶ所だけ人型の空白が慌てているのが見えた。

 

「そこですね!」

 

2号はその空白に向けて撃つと、その空白が色付き、男が姿を現して吹っ飛ぶ。

 

「もう寄せ!

お前にもう勝ち目はねぇ!」

 

「はっ、バカめ!

俺にはガキどもが…!?」

 

男は制止を振り切り、子供たちを人質にしようとするがすでに子供たちがいないことに気付く。

 

「ガキどもが!?

どこに!」

 

「申し訳ありませんが、子供たちなら、すでにこちらで保護してますよ?」

 

振り向くとメガネを掛けた壮年の紳士のような男と、ジャケットを羽織った男が立っていて、子供たちは手の拘束を解かれて、二人の後ろに隠れている。

 

「くっ、てめぇ!」

 

「バンくん、かこさん、アストルフォくん、後は彼を確保してください」

 

「あぁ、任せろ右京のおっさん!」

 

「わかりました!」

 

「任せてください!」

 

三人は銃身を回転してその状態でアイテムの引き金を引く。

 

『benefit sealing』

 

音声と共に元の状態に戻して、三人は狙いを定めて、男に目掛けて撃ち込んだ。

 

「ぐっ、がぁああああああああ!!!」

 

撃ち込まれた男は氷付けにされて、完全に制止しする。

 

すると、男の体から一つの光が出現し、それが1号のアイテムに吸い込まれた。

 

『arrest completed』

 

「…任務完了!」

 

その一言と共に戦いに終わりを告げる。

 

そこから、事件を終えると共に駆け付けた管理局と共に事後処理が行われた。

 

男がこれまで行ってきた犯罪についてや、誘拐された子供達の情報など数々が判明していった。

 

それにより、これまで謎だった数々の誘拐事件も無事に解決へと近づいていった。

 

「三人とも、お疲れ様です」

 

「子供たちは俺たちが送っていくし、あとのことは俺たちに任せてよ」

 

「わかりました。

右京さんも亀山さんも気を付けてください」

 

三人は仕事が終わった後、右京と呼ばれた男と亀山と呼ばれた男と別れて、帰路につくことにした。

 

「ねぇバン、この後バンの店でご飯食べても良い?」

 

「私も、流石にお腹がすいてきましたよ」

 

ピンク髪の少女(?)アストルフォと緑の髪の少女かこは、白髪の青年バンにそう言う。

 

「おう、良いぜ!

そうと決まれば早速親父とお袋に連絡しなきゃな!」

 

バンはニカッと笑って言うと、携帯を取り出した。

 

「あの!」

 

電話を掛ける直前、先ほどの子供たちたちの一人がバンたちに駆け寄ってきた。

 

三人は何だろうと子供を見ると、子供は力一杯勇気を振り絞って頭を下げながら叫ぶ。

 

「た、助けてくれて、ありがとうお兄ちゃんたち!」

 

「…どういたしましてだな♪

さ、おじさんたちが待ってるから、早く行ってやれよ♪」

 

「うん!」

 

バンは頭を撫でてそう言うと子供たちは元気一杯に返事して、すぐに右京たちの元へと走っていく。

 

しかし、子供は途中でバンたちに振り向く。

 

「…?」

 

「ねぇ、お兄ちゃんたちって何者なの?」

 

「何者か?

そうだな…」

 

バンは笑みを浮かべながら、高らかに言う。

 

「この街の平和を守る、正義のヒーローだ!」

 

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