今はペースが遅いですが、なるべくペースをあげて書いていきます。
また活動報告で皆さんのリクエストを心よりお待ちしております。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=239518&uid=99940
「ふんふんふふーん♪」
「…」
nasitaを後にしてから海鳴市を見て回ったが、あまり良い情報が集まらなかった。
しかもそのほとんどが先のnasitaと同じような情報だった。
それ故、三組に分かれて情報収集することになり、現在アストルフォとはやてが行動を共にしていた。
「なぁアストルフォさん、頭の怪我はもういいんですか?」
「大丈夫だよ!
むしろさっきのあの子が力持ちだったのが驚きで痛みが引いちゃった!
地球の子供ってすごいんだね!」
「それは何か違うと思いますけど…」
はやてはnasitaでのことを思い出して少しげんなりしていた。
「…それにしても、この海鳴市ってさ、改めて見たけど海の景色が綺麗だね…」
「そうですね、ここは海が近いですし。
そう言えばミッドにも海がありましたよね」
「うん、とっても綺麗なんだ。
でも、ボクはここの海も綺麗で好きだな」
「そうですか…」
「さてっ、今こうしてる間にもバンたちも何か情報掴んでるかもしれないし、ボクたちも頑張ろう!」
「うん、そうですね!」
アストルフォがスキップし、はやてがそれを追いかけるように移動するが、その時だった。
「え?」
急に影ができたので上を見ると、それは小規模の隕石だった。
「危ないっ!!」
「きゃっ!」
アストルフォははやてを突き飛ばして自身も回避する。
先ほどまで二人がいた場所に小さいクレーターができていた。
「今のは、一体」
「ちっ、外したか」
「…っ、君は!」
振り返ると一人の青年がいた。
「何で今のでミンチになってくれねぇのかな?」
「その言い方だと、君が今の隕石を落としたのかい?」
「あぁそうさ!
見た感じお前らが恵まれてるように見えたんでな、ムカつくんだよねそういう奴ら見てるとさ」
「そんな、せやかてこんなことする必要ないやんか!」
「それがあるんだよ、俺には!
俺は生前とことんついてなかったんだ。
だからこの力を使って俺よりも恵まれたやつらをぶっ潰すんだよぉ!!」
「君、転生者だったのか!
だけど、こんなことして、良いはずがない!
行くよ!」
「わかってます!」
【3号!】
【パトライズ!】
「警察チェンジ!!」
【警察チェンジ!!パトレンジャー!!】
「ほな、私も!
セットアップ!!」
二人は変身し、それぞれの武器を構える。
「変身するなんてな、どこまで恵まれてんだよてめぇらは!!」
「っ、アストルフォさん!」
「うわっ!?」
瞬間、アストルフォとはやての足元が窪むように消えて、咄嗟にはやてがアストルフォの手を握って空を飛ぶ。
「あ、危なかった…!
ありがとうはやてちゃん!」
アストルフォはブランコみたいに体を大きく振り上げて、それを察したはやてが手を放すと同時にジャンプし、そのまま青年との距離を詰める。
「やぁ!」
「ふっ!」
パトメガボーで殴りかかるが青年は後ろにジャンプして避け、特典の力で隕石を落としにかかる。
「うぉっ、よっ、はっ!」
先ほどよりも小振りだったからか、軽くステップを踏みながら避けていく。
「あぁもうしつこい、な!」
『sword form』
剣モードにデバイスを展開し、蛇腹になった刃で鞭を振るうように隕石を小間切れにする。
「アストルフォさん、伏せてください!
とりゃ!」
「うおっ!」
瞬間、後ろから大量のビームが飛んできて、それらが隕石を消滅させる。
「す、すごい…!」
これがはやてがやったのだと思うと、驚きながら先ほど隕石が消滅した空を見上げる。
「てめぇよそ見たぁ随分余裕だな!」
「しまっ!
…ヒポグリフ、幻獣召喚!!」
足元が穴になって落ちようとしたが、アストルフォはヒポグリフを呼び出しその場から離脱する。
「ありがとう、ヒポグリフ!
…よーし、反撃開始だ!」
『spear form』
「とりゃ!」
ヒポグリフから飛び降り、そのまま青年に向かって急降下する。
「なっ!?」
特典が間に合わず腕でガードしようとするが、アストルフォは青年の足を掠めて通り過ぎた。
「…っ、どこ狙って…!
何だ足が!?」
「ボクのこの槍に触れるとしばらく立てなくなるよ!
はやて!!」
「わかってます!
そりゃ!!」
はやての本のページがめくれ文字が光り、それと同時にはやての背後に複数の光が出現し、手に持ってる杖が振った方向にビームとなって青年に向かっていく。
「ちっ!」
青年は負けじと隕石を落とし、ビームに破壊される形で防ぐ。
「舐めるなよ、お前みたいな恵まれてるガキなんかに…!」
「さっきから恵まれてるとかなんなんだよ!
ボクたちが何したって言うんだ!」
「はっ、てめぇに関しては金持ちみたいな匂いがするからだ。
でもな、一番気に食わねぇのはそこのガキだ、八神はやて!」
「わ、私の名前を知ってる?」
「そりゃあなぁ!
俺には生前の知識でお前のことを知ってる!
だからこそ嫌いなんだよ!」
「…っ、どういうことなん!?」
「俺は生前お前と同じように障害を負って一人で生きていくしかなかった。
けどお前はっ、あの夜天の書を手にしたことであいつらという家族ができて幸せそうだった!
けど俺にはそんな資格もなければ家族と呼べるやつはいなかった!
だからお前のような存在が反吐が出るんだよぉ!!!」
「っ!」
はやてが動揺している隙に、力を発動しようとする青年。
「お前は幸せになるべきじゃねぇ、恵まれなかった俺のために、地獄のドン底で這いずってりゃ良いんだよぉ!!」
「もういい、君はそれ以上喋るな」
『benefit sealing』
「は?」
そんな声をあげた瞬間、青年は氷付けになって、特典が回収される。
『arrest completed』
「…君が恵まれてなかったのはよくわかった。
だけど、夜天の書だかなんだか知らないけど、彼女に当たるなよ」
アストルフォはVSチェンジャーからトリガーマシンを外して変身を解除しながら凍り付いた青年に言う。
「それにボクも身なりはそれなりに良いとは思ってるけど、ボクはボク自身の意思で君たちと戦うんだ。
そこには恵まれてる恵まれてないなんて、ないんだよ」
それだけ言うとアストルフォは未だに動揺してるはやてに近付く。
「…大丈夫かい?」
「え、は、はい…」
「そっか…、それなら大丈夫だね」
「…アストルフォさんは、私のこと聞かないんですか?」
「君が動揺してるなら、そこに何か事情があるからだろ?
何があったかは知らないけど、言いたくないなら、言わなくてもいいよ」
「…」
「それに、夜天の書だか何だか知らないけど、管理局はそのこと知らないとは思わないし、何より君は魔導士としてなのはちゃんやフェイトちゃんたちと一緒に、ボクたちと協力してくれてるんだろ?
なら、それで良いじゃないか!」
「…!
おおきに、です!」
「さて、こんな暗い話はこれでおしまい!
さぁ、こんなことになっちゃったんだから早くアースラに連絡して、バンたちと合流しよう!」
「はい!」
アストルフォの励ましに元気が出たのか、明るい笑顔ではやても返事をし、バンたちと合流した。
「でね聞いてよ!
いきなり転生者に襲われたけど、はやてちゃんたらすごいんだ!
何かこうビューンってなってズドドーンって転生者の攻撃を防いじゃうし強いんだよ!」
「何なのそれ擬音ばかりで全然わからないよ!?」
「あはは…」
バンたちはアストルフォたちと合流するが、アストルフォの擬音だらけの説明に困惑し、はやては苦笑いしていた。
ちなみにバンたちも話はしたが、この海鳴市には確かに転生者がいるし、ルナアタックで外からやってきた人たちやお店があるがそれ以外は何もなかったし、転生者も普通に暮らしているそうだった。