転生者を逮捕する警察 D   作:ガンダムラザーニャ

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投稿が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。

次回はなるべく早く投稿できるようにしまうので、暖かい目で見守ってください。


プロフィール1:警察は犯人の無力化を図る

時空管理局特命係、それは文字通り上層部から特別な命令があれば何でもする部署で、元々管理局本部に置かれていたが、現在はある事情で 次元空間航行船アースラに部屋を構えている。

 

構成されてるメンバーだが全員で五人、その内三人は特命係がアースラに移った時に、そのとある事情でスカウトされた民間人や職員である。

 

基本的に三人とも各々の生活や仕事を送っているが、特命係からの呼び出しや事件の発生した際に出向することになる。

 

それで今、その三人は今回の事件を追うために、特命係から呼び出されて現場に向かっていた。

 

その三人というのが、転生者を取り締まるために設立された警察戦隊パトレンジャーである。

 

「今日まだ仕込みできてねぇんだけどな…」

 

「仕方ないですよ、この次元世界で殺人事件があったんですから」

 

「ちぇー、せっかくヒポグリフに色んな服を着させようと思ったのにさ」

 

少し不満気に文句垂れてる白髪の青年は湖光バン、普段はアースラで両親と共に、店を開いてコックとして切り盛りしている。

 

バンの隣で宥める緑の髪の小柄な少女は夏ノ森かこ、普段は時空管理局本局の無限書庫で両親と共に司書として働いている。

 

そして、そんな二人の隣で動物用の小さな服を取り出してはがっくりしてるピンク髪の三つ編みの少年はアストルフォ・ローランと言い、見た目は華奢でボーイッシュな少女に見えるがれっきとした少年であり、いわば男の娘であり、普段は学生をしていて親が大富豪で執事が一人ついてる状態。

 

また、アストルフォのそばを飛んでいる小さな鳥のような生き物はヒポグリフ、アストルフォの使い魔であり家族でりパートナーでもあり、何かとアストルフォの面倒を見ている。

 

「…それにしても、右京さんたちも、この次元世界でとんでもねぇ事件の話持ち込んできたもんだぜ」

 

バンは懐から資料が入ってる端末を取り出す。

 

その資料によればこの次元世界の街の狭い通路の行き止まりの壁に人の形をした血痕がこびりついていて、辺りには被害者の物と思われる肉片や臓器がバラバラの状態で発見されて、管理局職員たちが全て回収して調べた結果、全てが人体を構成する全てが集まっていた。

 

簡単に言ってしまえば、遺体の損傷はミンチよりもひどい状態だった

 

それに、駆けつけた職員が痕跡を探知した際に、転生者の反応があったことから、バンたちパトレンジャーに依頼が来たのだ。

 

血痕の量や規模などを見るからに致死量で、何者かの手によって、被害者の体は破壊されたということが推測された。

 

ちなみに荷物だけは無事だったが、金品らしきものが抜き取られてる様子。

 

また、近くの防犯カメラとDNA鑑定の結果、被害者はこの街に住む女性であったことが判明し、殺害に持ち込んだらしき犯人を特定した。

 

その犯人は現在も捕まっておらず、この女性と同じようなやり方で殺人や銀行と思われる建物を破壊して、金品を奪ってる模様。

 

「流石に相手がどんな能力を持ってるのかってのがわからねぇのが、きついよなぁ」

 

「でも、右京さんたちもここまで調べてくれて特定してくれてるんだから、後は探すだけだよね?」

 

「それで犯人も大人しく投降してくれれば…!

バンさん、アストルフォちゃん、あれを!」

 

何かを見つけたのか、会話を中断して、かこは指をさす。

 

「おいおい、もしかしてあれか!?」

 

バンは驚きの言葉を口にした。

 

情報の男は確かにいたが、その男は片手を銀行の壁につけた途端、壁が崩れるように破壊されて穴が開き、中へと入っていった。

 

「今のって!」

 

「うん、間違いないよ!

早く行こう!!」

 

「あぁ!」

 

バンたちは男の後を追って穴の中に入っていった。

 

中は行く途中でも何度も破壊したのか、いくつもの壁に穴が空いている。

 

そして行き着いた先で銀行のロビーにたどり着き、そこで男が銀行職員にその手を伸ばそうとしている。

 

「動くな!!」

 

「…?

何だてめぇらは!」

 

バンたちはVSチェンジャーを構えて制止すると、男は苛ただしげに三人を睨みつける。

 

「今すぐその手を止めて投降しろ!」

 

「うるせぇんだよこのゴミ共が!」

 

男は右手を構えてバンたちに向かって走ってくる。

 

「…!」

 

バンたちは男の攻撃が当たらないように避けると、三人が先ほどいた場所の壁が男の右手に触れただけで崩れて崩壊した。

 

「あいつの手、まさか特典か!?」

 

「まさか、その力で人を…!」

 

「情報で聞いてた遺体はミンチよりもひでぇって聞いてけど、あんなのに触れられたらそれどころじゃねぇ!」

 

「ねぇ、君が路地裏の女の人をそれで殺したの!?」

 

「あぁ!?」

 

アストルフォの質問に苛立ちながら睨む。

 

「…あぁ、あの女のことか。

せっかく金目的で付き合ってやったのにこれ以上金払えないってほざいてたんでぶち殺してやったんだよ!

だからこうして金のある銀行とか狙って持ち込んだ金で、パチンコだとかギャンブルに行こうって算段だ!」

 

「あなたは、そんな理由で彼女を!?

あなたと彼女の間にどんな関係かはわかりませんが、それでも躊躇いはなかったんですか!」

 

かこは男の動機に驚きを隠せないまま聞いた。

 

「あるかよんなもん!

金さえあれば、あんなブスがどうなろうが知ったことじゃねぇんだよ!」

 

「…つまり、お前がその女性を、それから他の人も殺して、ここも含む銀行を破壊してることを認めるんだな?」

 

バンはどこか落ち着きながらも怒りの籠った目で男に確認を取る。

 

「あーそうだよ!

そんなわけで、さっさと死ねや!!」

 

男はそう言って右手を構えて走ってくる。

 

その瞬間、バンはその手を掴み背負い投げして壁に激突させる。

 

「がはっ!?」

 

「あーそうかそうか、そう言うことかよ♪

そんならよぉ…」

 

着ていた制服の前を開いて、一束に結んでいた髪を解いてボサボサになり、その目は先ほどの優しい目から打って変わり、獣のような好戦的な目つきに変わった。

 

「これからてめぇをぶちのめしても構わねぇんだなぁ!

行くぞ!!」

 

「はい!」

 

「うん!」

 

そう言うと、バンたちは太腿に懸架されてる銃、VSチェンジャーを取り出して、さらに懐から車型のアイテム、トリガーマシンを取り出してセットする。

 

アストルフォのそばを飛んでいたヒポグリフも、それがわかってるのか、その場から離れた。

 

【1号!】【2号!】【3号!】

 

【パトライズ!】

 

「「「警察チェンジ!!」」」

 

【【【警察チェンジ!!パトレンジャー!!】】】

 

「パトレン1号!」

 

「パトレン2号!」

 

「パトレン3号!」

 

「「「警察戦隊 パトレンジャー!!」」」

 

「時空管理局特命係の権限において、実力を行使する!」

 

「時空管理局?

はっ、てことはてめぇらをぶっ殺せば問題なく金を奪えるってもんだ!!」

 

男は手元にあった柱に叩く形で触ると凄まじい速度で破片が飛んできた。

 

その光景に銀行職員や客は怯えるが、どこからか二人の男が入ってきた。

 

一人は眼鏡をかけた紳士、一人はフライトジャケットを羽織った男。

 

「失礼、時空管理局の者です」

 

「ここは危ないから、早く逃げて!!」

 

二人は出口を確保しつつ、皆を避難させる。

 

「うおっ!?」

 

二人の男が避難させてる間。変身した1号たちは破片を避けるように散開し、1号と3号が拡声器型のアイテム、パトメガボーを展開して左右から接近し、2号は正面から二人に当たらないように男に向かって銃撃を開始する。

 

「えぇい!!」

 

「おらぁ!!」

 

「てりゃあ!!」

 

「はっ、それがどうしたぁ!!」

 

男は手を翳すとかこの銃弾が着弾した瞬間に消し飛び、さらにはもう片方の手を床につけて体を支えて両足を浮かして1号と3号に蹴りつける。

 

「ぐっ!」

 

「あぅ!」

 

二人は咄嗟にパトメガボーで受け止めて後ろに下がったが、男は1号に向かって接近し、右手で頭を掴もうとするが、1号は避けてパトメガボーでその腕を殴る。

 

「くっ!」

 

「…!」

 

男は若干怯み、腕にかかった衝撃でなのか、右腕の袖が破けて、幾何学的な魔方陣らしき模様が彫られた右腕のの素肌が露になる。

 

しかもよく見るとその模様が光ってるように見えた。

 

「それがてめぇの特典の正体か!」

 

「あぁそうだ、だがこいつはただもんじゃねぇぜ!

こいつはハガレンのスカーってやつが使ってた破壊の右腕だ!」

 

「ハガレンだとかスカーがどうとかよくわかんねぇけど、とにかくやべぇことに変わりねぇじゃねぇか!」

 

「この手でぶっ殺すって言ってんだろうがよぉ!!」

 

そう言うと男は床に手をつけて、そのまま引き剥がすように後ろに動かすと、床が残骸に変わり、2号と3号はその砂煙に気を取られて動けないでいる。

 

「かこ、アストルフォ!」

 

「さて、まずはてめえからだ!」

 

「ちぃっ!」

 

男は1号に目掛けて殴りかかり、1号はそれを必死で防いではかわしている。

 

「へっ、どうした!?

その程度…っ!?」

 

男はいきなり床に膝を付けて息が荒くなる。

 

「はぁはぁっ、なんだこれは!?

力が、入らねぇ…!」

 

「そうりゃあそうだろがよぉ♪」

 

「っ!?」

 

男は1号に目を向けると、1号は手を翳しているのが見えた。

 

「いやぁ、効果が出てきてくれて助かったぜ。

お前と戦う時から使ってたが、思ったよりも早くて助かったぜ。

…俺って自分の魔法の経験少ねぇから、お前の身体能力を吸収するのに時間が掛かっちまってよ。

けど、おかげでお前の動きを制限できて良かったぜ!」

 

「くっ、てめぇ!!」

 

男が怒りに身を任せて動きが鈍くなった体を起こそうとした時、風が巻き起こり、振り返ると2号と3号がVSチェンジャーを構えていた。

 

「…形勢逆転だな、もう諦めて投降しろ」

 

「こ、こんなところで俺が捕まってたまるかぁああああ!!!」

 

男は床に手を付けて分解して、砂煙に紛れて逃げようとする。

 

しかし、男の視界に、砂煙の中で、拳が飛んでくるのが見えた。

 

「え?」

 

「逃げるなら、お前から吸い取った分のパンチを喰らっていけ」

 

その言葉を最後に、男は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

男が気を失った後、1号たちは男の特典を封印、及び逮捕して、管理局に身柄を預けて事後処理が行われた。

 

今回の事件で男が奪った金品は全て、襲われた銀行や殺害された被害者の遺族に返却された。

 

また、最初の被害者だった女性については、遺族の話によるとどうしても放っておけなかったからと女性は元々ホームレスだった男と付き合って養っていたらしい。

 

それ故、亡くなる直前、肉体的に精神的に限界が来て、不治の病を患ってしまった女性自身は男をこれ以上養えないことに悲しみながら、別れを告げるために最後の金を渡そうとしていたそうだ。

 

「…いくら献身的に養おうとも、人間的に問題のあった彼の前では、何もかもが無駄だった。

あまりにも哀れで、あまりにも悲しい事件でしたねぇ」

 

後日、アースラの特命係の部屋で新聞を読みながら、眼鏡をかけた紳士のような壮年の男、杉下右京は紅茶を口に含む。

 

「いやぁそれでもこの男も、ろくな奴じゃなかったっすよ。

バンくんたちが捕まえて、こっちで事情徴収しても、全部自己中なことばっか言ってましたし!」

 

その隣で気難しそうにしてる刈り上げた短髪にフライトジャケットがトレードマークの男性、亀山薫は今回の男に関する資料を見て呆れている。

 

この二人は時空管理局特命係の職員であり、バンたちの上司に当たっており、戦闘の際彼らのサポートをするために密かに避難したりしている。

 

「確かにそうでしたねぇ。

後のことは、本局の方でどう処罰が下るのかで決まりますので、僕たちが気にしても仕方がありません。

…さて、それはそうと、どのくらいで地球に着くのでしょうか」

 

そう言うと、右京は新聞を置いて、ある資料を取り出して目を通す。

 

バンたちパトレンジャー、及び彼らが使うVSチェンジャーとトリガーマシンに関する資料を。

 

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