転生させる側も大変なんです   作:ベルンと申します!!

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このお話は転生する側ではなく転生させる側のお話です

主な登場人物は神のメイラン、助手です
助手はまだ一人前の神ではないので名前はありません
初投稿なので誤字はないようにしていますが誤字があれば誤字報告をよろしくお願いいたしますm(__)m


転生させる側を覗いてみませんか?

神様だって楽じゃない、

面倒をみなきゃいけないのは人間だけではなく、他の神達や死んでしまった人間の魂や動物の魂の管理もしなければならない。

神は私以外にもいますが、

それでも仕事の量を見ると、まだまだ人手は足りないのです。現世でいうと…そうですね、「猫の手も借りたい」という状況です…

申し遅れました。

私、メイランが担当している仕事は「転生神」といって、

くじ引きで決めた人間を違う世界に転生させるという仕事です。仕事の内容を聞くと転生させるだけで簡単だと思われがちですがそこそこ大変なんです

 

─コンコン

すみません、仕事の時間のようなので私はこれで失礼しますね、この先のお話をお楽しみくださいね。

─────

「コホン、どうぞー」

「あのー、ここで転生の手続きが出来るって聞いたんですけど…。」

「はい、こちらで間違いないですよ。

お名前は寺田浩二さんで間違えないですか?、ご希望の転生先を教えてください。」

「はい…んー…それじゃあどこでもいいので適当にお願いします」

 

(うわぁー出たよ、一番面倒臭い奴だ)

「それでは…こちらであなたに適した世界に転生させるということでよろしいでしょうか?」

「はい、なるべく楽に生きたいですね」

「分かりました、それでは外でお待ちください」

バタン

 

 

はい、それでお願いします」

「それでは、外でお待ちください。」

─バタン

 

んー…どうしようか…

前世の記録からみると、

次の人生は余り良い人生をおくらせる訳にはいかないのかなぁ…。

大きな善行は全くなし…

それに対して…ふーん。

大きな悪行はある、殺人か…よし!!決めた。

まずは名前の欄、寺田浩二を消して無名にする、転生先は普通の王国でいいや…特典はなし、性別と外見の変更はなし、よしこれで完璧だ!

「じょーしゅーこれ上に提出しといてー」

「助手使いの荒らい神様だ、了解です」

「一言余計なのよ。

…だけど仕事してくれるなら文句はないわ…んじゃ提出ついでにさっきの奴呼んでおいてー…。」

「了解しました」

 

「おい、転生手続きの続きだ、さっさと行け」

「はぁ、分かりました」

コンコン シツレイシマス

「…こいつ、ほぼ地獄行きみてぇなもんだな、メイラン様もよく平然と話せるな、今から自分が地獄に落とす人間と会話なんて、俺には無理だな」

 

「さて寺田君よ、転生する準備は大丈夫かな?」

「はい、いつでも大丈夫です」

「よしっ今から扉を出現させるよ、せいっ!」

ゴゴゴゴ

「おぉ…この扉の先に行けば転生できるんですか?」

「そうだよー、それじゃあ気を付けてねー」

「はい、ありがとうございました」

キイィィィ…バタン

「…辛いだろうけど頑張ってね、名無しの捨て子君」

 

 




第一話、完です!!
正直始めたばっかりで上手く出来ているかはわかりませんが楽しんでいただければ幸いです!
それではまた次の話で!

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