「それじゃあとりあえず自己紹介をしよっか」と言い少女は自己紹介を勝手に始め出した。
「まずボクはテト 転生を司る神様。
まぁ多分今回のボクの失態で神様の称号剥奪されちゃうかもだけど、今はまだアルトキアの転生神をしています。あ、君は……当ててあげるよ君は……」
と言って近くにある紙束の中から紙を2枚スッと抜き出し1枚を僕に渡してきた
そこには僕、雨宮雪奈の顔写真と名前とその読み方から何から何までの情報が載っていた
僕は唖然とし、「なにこれ?」と聞くとテトは、「ん?これ?気になるよね。ふふっ……秘密」とだけ答えてくれた。
秘密なのは残念だが僕の死んだ経緯を確認するための紙と言うことだけは分かるので紙のことは置いておく
「それよりも雪奈君、アルトキアって何かわかる?」
とテトが聞いてくるので素直に「分からない……です」と答えると「そっか。それじゃあ雪奈君のこれからを決めるからおいで」とテトが僕の手を引いて隣の部屋に移動した。
その部屋には大きな2つの扉があり、1つは白い扉もう1つは赤い扉
そして、その2つの扉の前には、小さなイスがちょこんと置いてあった
赤い扉をぼーっと見ているとテトが僕の後ろに立ってそっと「この部屋は神判の部屋。つまりこの部屋で雪奈君のこれからをボクが決める……
予定だった。けどボクの不手際で勝手に雪奈君の人生を終わらせてしまったから雪奈君は特別に3つの道を自由に選ぶ権利がある
まず一つ目、この赤い扉の名前は"無の扉"その名の通りこの扉を開けて中に入れば全ての生きとし生けるものが雪奈君に関する情報…つまり雪奈君に関する記憶が全ての人、神、から忘れ去られる
全てを無に変えす扉
2つ目の扉は"転生の扉"
この扉は転生…つまりアルトキアでユキナ君はまた1からって訳じゃないけど、もう1度生きることが出来る。
けど、その世界は魔法ありモンスターありありの世界だから1人で生きていくには相当の技術を磨く必要がある
そして3つ目、あんまりオススメは、しないけどこれは全ての記憶を消して雪奈君は新たな存在として私の側近として働くこと」
とテトが言ってから少し間を置いてから僕はテトに「僕は……」と言い淀んでしまったら「別にゆーっくり悩んで良いよ暇だし
でも、もし雪奈君が生きることに未練が無いなら転生の扉は消すけど…どうする?」
「っぼ………僕はまだ未練……ある」
僕の脳裏にはお姉ちゃんに虐められた後にいつも僕のことを慰めてくれた妹の雨宮理緒の笑顔がふと浮かんだ
「もし……もし理緒みたいに優しく人がいるのなら僕はまだ生きたい」
そうテトに言ってみるとふっと笑って「OKそれじゃあ雪奈君に私からの贈り物をしようかな まずは、これ」
と言って取り出したのは持ち手に変な文字が書かれた短剣を文字通りいっぱい取り出した
「これは神器 瞬身剣 ボクの加護を付与した神器の一つ
2つ目は、これだ!」
と言って取り出したのは白地に黄色や赤色の模様が入った可愛らしさ全開の巫女服(?)だった僕が「これ…なに?」と聞くと「これは神楽鈴の祈祷服 これもまぁ神器の一つ あとは……」
と言って近くの花壇から真っ白な花を3輪摘んで一瞬で綺麗な髪留めを作りあげた
おまけで矢みたいな物とかざりのロープみたいなのが付いていたが真ん中に綺麗な楕円形の透明な石がはまっていた
「これは聖花の髪留め つけてあげる」
そう言ってテトが僕の長い髪もしゅしゅっと纏めてそっと髪留めを付けてくれた。
「どう?似合ってる?」と聞くと「うんすっごくかわいい」と言ってくれた 男なのにかわいいは……まぁいっか
「雪奈君最後に、君にユキナにボクの加護があらんことを」
と言って僕を送り出してくれた僕が扉を潜りおえ扉が閉まる瞬間テトが思い出したように「ステータスの開き方は頭の中でステータスって思って」と言って扉がしまった
扉の先はどぉぉぉぉぉぉと言う普通じゃない量の雨が降っている場所だった
なにこれ、フザケンナと思いつつもとりあえず頭の中でステータスと呟いてみると目の前に僕の名前と種族と現在の生命値と最大値、魔力の現在量と最大量などなどが書かれていた
「寒い寒い」と言いながら大きな木の下にとりあえず入った