『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』外伝   作:ドラゴンネスト

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並び立つは二体の鋼の巨人。相対するのは全身が骨のゾンビの様な巨大怪獣。

剣と魔法の世界とは似合わない、寧ろ大都会の高層ビルの間に立つ方が似合いそうな二体の巨大ロボと巨大怪獣の姿に唖然とするしか無い地球からの召喚されたクラスメイト達。

 

彼らの目の前に存在しているのは、剣と魔法のファンタジー世界などではない。

二体の巨大ロボが巨大怪獣と戦うなど、何処からどう見ても特撮ヒーローの世界だ。

 

「……オレ達、いつから特撮番組の世界に来ちゃったんだろうな?」

 

「……さあ……」

 

もう巨大怪獣対巨大ロボなんて光景に唖然とするしか無いクラスメイト一同。

 

「……錬成師って、勇者よりチートじゃん」

 

「そうだよな……。なんであんな物作れる職業がありふれてるんだ?」

 

「銃とかでも十分凄いのに、特撮ヒーローの変身アイテムに巨大ロボだぜ」

 

「魔人族の方にも特撮ヒーローが居たんだから、こっちも南雲が居ればオレ達も特撮ヒーローになれてたかも、しれないよな?」

 

少なくとも銃の増産程度は出来てたと思うと、クラスメイト達の責める様な視線が自然と頭から樽に突っ込んだ光輝と、それを助けようとしている龍太郎に突き刺さる?

 

樽に突っ込んだ光輝が結構キツくハマっているのか、『手を貸してくれ』とか叫んでいる龍太郎は全無視だ。

 

「見ろ、怪獣が動いたぞ!」

 

冷ややかな目を2人に向けている間に、デスボーンが動いたのを見たクラスメイトの男子達が声を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グワアアアアァァァァァーーーーーーッ!!』

 

デスボーンが咆哮を挙げたかと思うと、その身体から紫掛かった光の玉が次々に出現する。

 

『グワアアアアァァァァァーーーーーーッ!!』

 

咆哮と共に、その怪しい光の玉が四方八方へと飛び散る。

 

「チッ!」

 

両肩のキャノン砲、ボルケーノキャノンから撃ち出した砲撃が光の玉を撃ち落としていく。

 

「おい、どうした?」

 

デスボーンの攻撃を撃ち落とし始めた京矢の行動にハジメは疑問の声を上げる。

 

「っ!? ハジメさん、見てください!」

 

「っ!? 何、だと?」

 

そんなハジメにシアが声を上げる。彼女が見たヨクリュウオーのコックピットの映像には、

 

岩場が溶け、腐った様にドロドロの沼の様な物に変わっていた、デスボーンの光の玉の跡があった。

 

「マジかよ……」

 

「ん、ハジメ、あれは私でも危ない」

 

ユエでさえ、アレに当たるのは命の危険があると直感的に気が付いた。だからこそ、京矢は撃ち落とし始めたのだと気がつくと、ハジメも。

 

「ユエ、頼む!」

 

「ん!」

 

ヨクリュウオーの力で氷の弾丸を作り、キシリュウジンディメボルケーノの砲弾と共に光の玉を撃ち落としていく。

 

「行くぜ、キシリュウジン!」

 

このままでは埒が明かないと判断した京矢がボルケーノキャノンを撃ちながらデスボーンとの距離を詰める。

 

「ナイトメラメラソード」

 

右手に持つ剣、ナイトメラメラソードに炎が宿り、炎の斬撃がデスボーンを切り裂く。

それにより、デスボーンの放つ光の玉が途絶え、自由に動ける様になったヨクリュウオーが翼を広げ上空に舞い上がると、そのままキシリュウジンディメボルケーノと交代でヒエヒエクローによる斬撃を放つ。

 

キシリュウジンディメボルケーノとヨクリュウオーの斬撃を受けたデスボーンの体が崩れ落ちる。

 

その姿に町で見ていた者達は歓声を上げるが、当の京矢達は疑問を持つ。

 

「妙だ、手応えがなさ過ぎる」

 

余りにも簡単に倒せた事に疑問に思っていると、京矢は前世の記憶にあるEXタイラントの事を思い出した。

デスボーンの最大の武器は……

 

「不味い、南雲、油断するな!」

 

京矢の警告よりも早くデスボーンの体が紫色に光り、立ち上がる。

 

『グワアアアアァァァァァーーーーーーッ!!』

 

「せいっ!」

 

再度、ナイトメラメラソードによる斬撃を放ち町から吹き飛ばす。先程の光の玉も危険だが、他にも危険な攻撃を持っていないとは限らない。

 

(確か、こいつの弱点は……)

 

太陽の光によって再生能力は失われる。だが、デスボーンは太陽光を浴びていると言うのに再生していた。

考えられるのは、

この世界の太陽には浄化の力が無いと言うこと。

この世界の怨念またはエヒトの力が太陽による浄化の力を弱めていると言うこと。

或いはその両方の理由で再生能力が健在だと言うことだ。

 

ならば、選択肢は一つ。怨念の集合体の合体怪獣の怨念を浄化すること。破邪等の属性を持った技や武器による攻撃だ。

 

(……シャインラプラーが居ればな)

 

残念ながら、シャインラプラーとその兄弟騎士竜シャドーラプターも合体形態のコスモラプターも手持ちには居ない。

 

「くそっ、鳳凰寺! 何か手は無いのか!?」

 

「ああ、何か不死身のゾンビ相手に特攻がある武器や技が有れば良いんだけどな」

 

残念ながら、ハジメの手持ちの神代魔法にもアーティファクトにもその系列のものは無いのが現状だ。下手をしたら無限に再生する不死身の怪物と永遠に戦い続ける羽目になる。

 

ヨクリュウオーで格闘戦を演じながら何か無いかと尋ねる。

 

「その手の手段は有るか?」

 

京矢ならば何かあるはずだと言う確信のある問い。

 

「問答無用で地獄に送れそうな冥道残月破。此奴は天生牙の固有の技だけどまだ使えねえ」

 

「天生牙で生き返らせるってのは無理か?」

 

「あいつが死にたてのゾンビに見えるか?」

 

「見えねえな」

 

「だろ?」

 

あるいは天生牙の力ならばデスボーンを形作る怪獣達の怨念も斬ることも出来るかもしれないが、重ねて言おう、残念ながら今の京矢では其処まで広く天生牙を使いこなせない。

 

「後は霊剣かアバン流の空の技か」

 

「何だよ、まだ二つもあるじゃねえか」

 

ヨクリュウオーとキシリュウジンディメボルケーノの同時攻撃により倒れるが、デスボーンは再度復活する。

 

「霊剣は無理だ。相手がデカ過ぎる。流石にキシリュウジンを通して使えないからな」

 

「って事は、アバン流の空の技って奴だな」

 

既に迷宮で地と海の技を見ているハジメは『勿体ぶりやがって』と考えながら、切り札の存在に笑みを浮かべる。

 

「悪いが、オレじゃあ使えない技だ」

 

「おい、鳳凰寺、お前は他の技を使ってたし、奥義って技も使えるんじゃねえか、何でその技だけ使えないんだよ!?」

 

「ああ、あの時のは不完全版。完全な物にするには、最後の一つの空の技の会得が必須なんだ」

 

地と海の二つだけでも、アバンが目指した一撃には到達出来たとあるが、当時のハドラー自体もより強靭になっていたそうだ。技の形としては地と海の技を会得できれば使えると言うのはその事からもわかる。だが、

 

「空の技の空裂斬は正義の剣士とやらにしか使えない必殺技だ。オレが正義の剣士って柄かよ?」

 

正義の剣士などと名乗る気は無い。無頼漢、アウトローの方が性に合うと言う京矢の言葉に納得するハジメ。

 

「じゃあ、どうする?」

 

「再生不能のレベルで跡形も無く消しとばしても、此奴は怨念の集合体、復活するのが先送りになるだけだ」

 

デスボーンの振り回すハンマーに吹き飛ばされるキシリュウジンディメボルケーノ。

流石にこの怪物が何れ復活すると言う状況は避けたい。

 

吹き飛ばされながらもボルケーノキャノンによる砲撃を浴びせ距離を置いたところでヨクリュウオーが全身を凍り付かせることで時間を稼ぐ事に成功する。

 

オリジナルのタイラントはタロウ以前のウルトラ兄弟との激戦のダメージと同時に、復讐を果たす事による怨念の浄化も有ったのだろうが、今の京矢達に出来ることと言えば一時的な問題の先送りだけだ。

 

「技自体は成功させる自信は有るけど、オレには肝心の物が使えねえ」

 

空の技に必須の気のコントロールは元々京矢の得意分野であり、敵の本体を探る心眼に付いてもやろうと思えば出来るとは思う。だが、

 

「正義の味方特有の光の闘気は、流石にオレにはな」

 

「いや、指揮官なら大丈夫じゃ無いか?」

 

エンタープライズの言葉に京矢が否定の言葉を言う前に、全身の氷を砕いたデスボーンが腹部から紫色に輝くガス、『怨念ガス』を吹き出す。

 

「「うわぁ!」」

 

そのガスに巻き込まれた瞬間、キシリュウジンディメボルケーノとヨクリュウオーの全身に爆発が起こり、地面に倒れてしまう。その巨体が倒れる衝撃は小規模の地震に思える程だ。

ハジメに巨大戦力を渡すとしたら?

  • 倒したのを頑張って修復キングジョー
  • 京矢からのレンタル、ヨクリューオー
  • グランドライナー
  • ダイボウケン
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