『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』外伝   作:ドラゴンネスト

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京矢の言葉に反応したのは檜山亡き(改造人間となった後を生きていると評して良いのなら違うが)小悪党一味だ。

中野、近藤、斎藤の三人は京矢の言葉に顔を見合わせる。そして、言葉の意味を理解してしまう。その後の行動は早かった。

 

「「「すいませんでした!!!」」」

 

小悪党であるが故に、序でにハジメに対して個人的な恨みのある檜山がいない事から即座に実行に移した。

地球でだってハジメ関連の事には檜山に巻き込まれて酷い目に遭って来たのだし。

 

そして、彼らの選んだ行動は即座の降伏である。彼らの中で最上位に京矢とハジメがランクインしたのだった。

 

まあ、流石にこの行動には光輝も唖然としてしまう。

 

「鳳凰寺さん、南雲さん、これまでの事は深くお詫びします」

 

一同を代表して中野が頭を下げて謝罪する。

 

「「すいませんでした!」」

 

「あ、ああ」

 

「お、おう」

 

余りの素早すぎる行動に京矢もハジメもそう返すしかなかった。

 

「って、事でコイツらは不参加らしいけど、お前はどうするんだ、ゴリ……脳筋?」

 

「ふざけんな! オレは力を貸すぜ、光輝!」

 

己なのか光輝なのかは分からないが、馬鹿にされていると言う事だけは理解した龍太郎は京矢の言葉に怒りも露わにそう叫ぶ。

 

そもそも、京矢には馬鹿になどしていない。面倒だから挑発して殴り飛ばして気絶させるのが、初めて関わる羽目になってからの京矢の光輝に対する対応なのだ。

相手にするだけ面倒で、一番手間の掛からない対応が、適当に挑発して向こうから決闘だの挑ませてから気絶させる。それが一番楽な方法だ。

元々こう言う格式貼った決闘とかが大好きな奴なのはよく知っているので、毎回その手で光輝は黙らせるのが一番楽なのだ。

毎回気絶させられているのに懲りずに挑んでくる点には心底迷惑と思っている。多分、自分を正当化させる言い訳でもして居るのだろうから、二度と挑ませないには腕を折る位しなければダメだろう。

 

今回はそんな甘い手段ではない。確実に徹底的な敗北を刻む。少しはこいつの甘えを消しておかないとこの先何人犠牲が出るか分からないからだ。

 

「で、敢えて数には入れなかったけど、お前らはどうする?」

 

好き好んで女相手に剣は向けない京矢だが、光輝の味方をしたいと言うのなら相手になる。そんな視線を、EXタイラント デスボーンの怨念の渦に飲み込まれかけた後遺症で震えている上に顔を真っ青にしている恵里とそれに寄り添っている鈴に向けるが、鈴は首を横に振る。少なくとも、京矢にとって勇者に味方しそうな連中の中で一番やりにくいのがこの二人なので不参加は正直嬉しい。……逆に龍太郎は一番楽な相手だ。仮に力加減を間違えても平気だろうし。

なお、恵里が顔を真っ青にしているのは京矢からの言葉によるものだが、その事には誰も気づいていない。

 

「んじゃ、そのゴリラと纏めて遊んでやるよ、阿保。お互い何でも有りだ、好きな武器でも用意しろ」

 

京矢のバカにする様な言葉に怒りを覚える光輝に対して、龍太郎は頭に上った血が一気に落ちて行ったりする。

先程の京矢の台詞を思わず反芻してしまったのだ。お互いに、何でも有りだと言った。好きな武器を用意しろと言う言葉。そして、京矢とハジメが操った二体の巨大ロボを思い出す。

 

『何処からでもかかってこい』と宣言する巨大ロボに挑む自分と光輝の姿を想像して真っ青になる。間違いなく勝てない。

 

「ぶ、武器だよな!? 兵器は使わないよな!?」

 

「あー、ああ。オレは剣しか使わねえから安心しろ」

 

キシリュウジンだけじゃ無くて戦車やらミサイルやらを持ち出されては流石に死ぬと考えたのか、何かを叫び出しそうな光輝を抑えて叫ぶ龍太郎の言葉にそう返した。

 

心底ホッとする龍太郎に不思議そうな顔を浮かべる何も知らない光輝。だからだろう、街の住人達からの視線が冷たいのも気が付かない。

 

流石に街のど真ん中で暴れる訳にも行かないので、決闘に適した広い場所に移動する一行。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街の外の広い場所に移動する一同。街の住人達とクラスメイト達にハジメ一行がギャラリーとして周囲を囲む中、距離を空けて対峙する京矢と光輝、龍太郎の二人。光輝も勇者が決闘すると言う事でせめてもの見栄えと言う事で破壊された聖なる鎧の代わりに騎士団の予備の鎧を身に付けている。

念の為に京矢が他のクラスメイト達に相手して欲しければ纏めてかかって来いと言ったが全員が首を横に振った。

 

「さてと」

 

空中に広がる無数の文字。その文字の一つ一つを一瞥しながら今回の決闘に使う剣を決める。

 

テンコマンドメンツと鎧の魔剣の愛用品二つと新たに取り出した天生牙と聖剣エグザシオン。腰に帯刀している斬鉄剣をエンタープライズに渡すと鎧の魔剣を手に取ると鞘に納刀したままのエグザシオンと天生牙を地面に突き刺す。

 

「んじゃ、先手は譲るぜ」

 

そっちが先に向かって来いと言う京矢の態度に遂に怒りが爆発したのは龍太郎だ。

 

「この野郎おおおおお!!!」

 

殴り掛かる彼に対して鎧の魔剣を手放し、素手で受ける京矢。

拳士である己の拳を剣聖とは言え剣士である京矢が素手で受けると言う姿に何処までバカにするんだと言う思いを浮かべながら、その代償を支払わせんと全力で拳を叩きつけようとする龍太郎。

ハジメとユエとシアはフェアルベンでもあった光景だと懐かしく思う。熊人族の長の拳を簡単に受け止めた京矢の姿を見ているのだ、心配などする筈もない。

 

そして、彼らの予想通り簡単に受け止めると、そのまま受け止めた腕を中心に背中から地面に投げ落とす。

立ち上がるまで待っている京矢にさらに殴り掛かる。空手部で培った技とトータスでの訓練や実戦で身に付けた技。天職である拳士と合わせて持っていた自信はゼロダークネスに完膚無きまでに打ち砕かれたが、今度は京矢によって丁寧に砕かれていく思いだ。

 

「くそおおおおお!!!」

 

剣も使わずに素手で龍太郎の猛攻を捌いて行く京矢。時には避けて、時には受け流し、どれだけ激しさを増そうと京矢は涼しい顔で受け流していく。

 

「剣も拳も基礎は同じ」

 

大振りの一撃を受け流し龍太郎の懐に潜り込み掌を触れて、そのまま勁を放つ。腹部を襲う衝撃に吹き飛ばされ、そのまま意識を失う龍太郎。

 

「素手で十分って事だ」

 

ヒラヒラと手を振る京矢に光輝は聖剣を握り直す。

 

「いくぞぉぉぉぉ!!」

 

光輝が“縮地”により高速で踏み込むと、豪風を伴って京矢に向かって唐竹に聖剣を振り下ろす。

それを一瞥しながら鎧の魔剣を引き抜き、

 

鎧化(アムド)

 

全身に鎧の魔剣の鎧を纏って片手で聖剣を受け止める。鎧を纏った腕で光輝の連撃を捌いて行くが、光輝は避ける事も出来ないと勘違いして、“縮地”を併用して袈裟斬り、突き、斬り上げと連撃を放つが、

 

「ふっ!」

 

「ガハッ!」

 

最後に放った突きに合わせたカウンターのストレートが光輝の副部に突き刺さる。鎧の魔剣の強度、光輝の“縮地”を使った速度が加算した一撃は、熱した鉛を飲んだ様な痛みを光輝に与える。そして、痛みで動きを止めると言う致命的な隙を京矢を目の前に晒してしまったのだ。

 

「隙だらけだぜ!」

 

「ブッ!」

 

無防備な顔面を京矢の拳が撃ち込まれる。一度、顔面を殴ってやりたかったと思っていたので良い機会だと思ったが、思いの外スッキリするものだと思う。

 

いい具合に京矢のパンチが鼻と口に入ったので光輝の鼻から血が流れている。

 

「おいおい、いつ迄蹲ってる気だよ? こっちも暇じゃねえんだから、立たないならさっさと降参しろよ、阿保」

 

「ふざ、けるな! 誰が、降参なんか!」

 

立ち上がり聖剣を構えて京矢を睨み付ける光輝だが、外面だけは良い顔も怒りの形相と鼻血で台無しだ。

 

「そりゃ良かった。今度はこっちの番だからな」

 

兜に触れると兜の飾りが剣の形となり兜より分離する。それが、鎧の魔剣の本体である剣だ。

 

何気に普段は他の剣との併用で使って武器として使うのは初めてだと思いながら、

 

「防げよ」

 

「何……」

 

京矢の言葉に疑問を思うよりも早く、熱を感じる。京矢の一太刀が鉄製の鎧を切り裂き光輝の体を切り裂いたのだ。

内臓に届く程深くは無いが浅くは無い。

 

「アバン流刀殺法、大地斬。……って、少しは避けろよ、練習にもなりゃしねえ」

 

鮮血が飛び散る中、京矢からの距離をとる中、“縮地”を使い再度の反撃に出る。

 

(アイツは“縮地”のスピードにはついて来れなかった。あんな鎧を着ていたら、スピードは俺の方が上だ!)

 

そう考えて“縮地”を利用してのスピードを活かして反撃の隙を与え無いと考えた様だが、

 

「なっ!?」

 

京矢の体が振れ、振り下ろした聖剣が虚しく空を切り、地面を叩く。それでも動きを止めてはダメだと“縮地”の速さでそこから離れようとするが、

 

「遅えよ」

 

だが、全身に鎧を纏っているとは思えない速さで、“縮地”を使った光輝に肉薄する京矢。否、

 

「海波斬!」

 

速さを持って形なき物を斬る技、海波斬。京矢の姿を光輝が見失うと全身に刻まれた斬撃の痕から鮮血が噴き出す。

 

「相も変わらず、空っぽな奴だな、お前は」

 

息が上がっている光輝を見下ろしながら呟く京矢の言葉に睨みつける事で返すことしかできない。

 

「勇者ごっこに酔って俺が守るからみんな一緒に戦おうとか吐かしながら、何の覚悟もない上に、無駄にカリスマだけはある。本当に、迷惑な奴だな、お前は?」

 

自覚はしないとは思っても、コイツには己の罪を突きつけなればならない。……と言うよりも、気が済まないのだ。

 

「口先だけ、見た目だけの張りぼて。敵を同じ知的生命体と思ってないのは、他の連中の責任でも有るだろうが。そんな気持ちも無いのに守るだなんて馬鹿な事を言って戦争に誘った罪は重いぞ」

 

其処で一度言葉を切って、

 

「檜山を始め、この戦争で死んだクラスメイトを殺したのは、お前だよ、天之河光輝」

 

「巫山戯るな! オレは……」

 

「皆んなを守る気が有るなら、あの時はこう言うべきだったんじゃないのか? 『オレが戦うから、皆んなは戦うな』ってな」

 

「っ!?」

 

京矢の言葉に何も言い返せなくなる光輝。

 

「本当に守るつもりなら、最初から命懸けの場所で隣に立たせる様な真似もしねえよ、阿保」

ハジメに巨大戦力を渡すとしたら?

  • 倒したのを頑張って修復キングジョー
  • 京矢からのレンタル、ヨクリューオー
  • グランドライナー
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