『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』外伝   作:ドラゴンネスト

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結果は
ソードアート・オンラインより直葉ちゃんが京矢の義妹とポジで過去に召喚されたキャラになります。


014

アレから二ヶ月の月日が流れ、三人はまだオスカーの隠れ家に居た。

丁度迷宮への出入り口の所に20人の平成主役ライダーの石像が立ち並ぶ様になったのはハジメが休憩を兼ねて仮面ライダーシリーズを見る度に作った結果だ。

 

そんな中で京矢は日課である素振りを続けて居た。ハジメが工房に篭ってる間は剣の修行、ハジメが外に出た時にはライダーシステムの熟練訓練と生身での戦闘訓練。

そして、ゆっくりと手持ちの仮面ライダーシリーズのDVDを視聴。

 

そんな形で二ヶ月を過ごして居た。

 

なお、プログライズキーを使ってバルカンへの初変身の時にはハジメも力技でこじ開けて居たのには良いのかとも思ったが。

 

「あぁ~、最高だな~」

 

存分に剣を振った後に広々とした風呂で汗を流す。手持ちの装備の使用訓練も忘れて居ない。……危険な魔剣や妖剣、邪剣以外の。

 

そして、今日は朝からハジメは工房に篭ってるので適当な所でDVDでも餌に釣り出そうと考えながらお湯に浸かりながら天井を見上げる。

 

「京矢様、タオルとお着替えの用意は出来ております」

 

「ああ、助かる」

 

浴室の外からそんな声が聞こえて来た。

ガチャを通じて呼び出したベルファストが現在京矢達の世話をしてくれている。

広々としたベッドと浴室にメイドさんとどこの貴族かと思わせる生活だ。

 

時折食事を忘れて工房に篭りきりになるハジメに対して実力行使で連れ出そうとする前に京矢があの手この手で引っ張り出して居たりする。

主に仮面ライダーシリーズのDVDやら魔法のテーブルクロスやらで。

 

此方の味方としてベルファストとエンタープライズは呼び出したものの、流石にドルイドンの幹部は呼び出して居ないが、ハジメと共同である研究を行って居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発音と共に煙が消えて後に残るのは京矢がガチャで手に入れた瓶に入ったポーション。

 

「成功だ」

 

「ああ、うまく行ったな」

 

ポーションを手にとって瓶に破損が無いことを確認する。

二人が研究して居たのはガチャで手に入れたものを遠隔で出現させることの出来るカプセルを開ける装置(爆発音付き)。

その実験に無事に成功したハジメと京矢は悪役の様な笑みを浮かべて居た。

セットした時間にカプセルを開けると同時に爆発音で敵を引きつけて出現したドルイドン幹部を敵の囮にする。通称ドルイドン爆弾の製造に成功したのだった。

 

呼び出したらガチの殺し合いになりそうなヴィラン達なのだから、ハジメがせいぜい自分達にとって有意義に活用しようと判断した結果だったりする。

 

先ずは薬草で遠隔操作でカプセルを開けられるかのテストを行い、ポーションで爆発音が鳴って敵を引きつけられる事を確認した。

これでドルイドン幹部のカプセルを敵の真っ只中に仕掛けて使えば、敵のど真ん中にガチの特撮ヒーローのヴィランが現れて混乱が起こる事だろう。

相手が魔人族だろうが教会だろうが十分に通用する陽動用の武器になる。

 

それの出来に笑みを浮かべる二人。側から見れば完全に悪役のそれである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメの失った左腕はオスカー製の義手にハジメのオリジナル要素を付け加えた擬似的な神経が繋がった物で補うことができたが、生成魔法で作られた鉱石を山ほど使って作られたそれは世に出れば間違い無く国宝として厳重に保管されかねない代物だ。

 

そして、元の世界に戻ってもその義手は間違い無く時空管理局に見つかったらロストロギアに認定されかねない品物だ。

ハジメの生成魔法の事を考えると元の世界でもハジメはロストロギアを量産出来ることになる。

なので、元の世界に戻る事を目標としているハジメには時空管理局には十分に注意するように伝えておいた。

世界が違うとは言え天才的な魔法の才に恵まれたユエとロストロギアを量産できるハジメ、二人の存在は時空管理局にとって正に喉から手が出るほどに欲する人材になる。

 

今のハジメと時空管理局がエンカウントしたら激突は規模の大小程度の差で間違い無く起こる。

地球に帰還した後の時空管理局とのトラブルは未然に防ぎたいが、その為にもバカ事をまた言い出しかねないバカ勇者(天之川光輝)とその腰巾着と、序でに小悪党共の存在は帰還の際には最も排除しておきたい。

バカ勇者の存在は時空管理局の存在を考えると問題しか無い。

 

(まっ、時空管理局に関わった後も、自分勝手なバカな主張を押し付けかねないからな。絶対この世界に捨てていこう)

 

あれは周りを巻き込んで自爆するタイプだと判断して、そう強く決意を固める京矢。派手な自爆に巻き込まれる前に始末するに限るのだ。

 

そんな考えに至った二ヶ月間の間にハジメ達の装備とステータスは以前とは比べものにならない程充実して居た。

 

京矢の場合は周りには事情を話したハジメ達しか居ない為、魔剣目録の中身を遠慮なく使える様になり、ライダーシステムも使えるので、力を貸す気のなかった城にいた頃よりも十全な力を発揮できる。

 

 

だが、状況の変化はそれだけではない。

 

 

全ては二ヶ月前まで遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………い…………ん……』

 

エンタープライズとベルファストを呼び出そうとして居た時、四次元ポケットの中にある通信機に反応があった。

 

ベースは時空管理局の次元世界間での通信用に使われている物の同規格の物だ。

偶然手に入れたそれを仲間内での通信用に使って居たそれに反応が有った。

 

「っ!? スグ?」

 

京矢が一番最初にガチャで呼び出した少女『桐ヶ谷 直葉』。

今は京矢の家に引き取られた形で彼の義妹となって鳳凰寺直葉だが、彼女からの声が通信機から聞こえて来た。

 

「おい、これって!?」

 

「地球との通信だ!」

 

通信機から聞こえるその声に反応するハジメと京矢。慌ててそれを手に取ると、

 

「スグか!?」

 

『お兄ちゃん……良かった…………』

 

通信機から聞こえてくる安堵した声に不安にするような現状を伝えるべきか迷うが、彼女も彼女で戦うだけの力は有るのだ。最悪、向こうにいるマリアとセレナにも伝えて欲しい。

 

「悪いけど、大丈夫とは言えない状況だな」

 

悪霊擬きの神様にお遊びで異世界に呼ばれて(これについてはセフィーロの件が有るので驚かれなかったが)、魔人族と言う異種族との戦争の為に徴兵されて、それに真っ先に光輝が賛成して結果的にクラス全員が戦争に参加させられた事。

その訓練中に、檜山達小悪党一味が罠に掛かり強力なモンスターに挟まれた事。

そのモンスター『ベヒーモス』はクラスメイトを守る為に自分の手札の一枚を使いガイソーグに変身して、ハジメが足止めした所を京矢がトドメを刺して倒したが、その最中に檜山に自分とハジメが殺されかけた事。

反射的に反撃してしまった為に檜山を道連れにして三人揃って谷底に落とされた結果、檜山が死んだ事を伝えた。

 

「……所で、なんか騒がしいけど、どうしたんだ?」

 

『えっと……今……』

 

どうやら、他の生徒の家族が学校の会議室に集まって、何か手がかりはないかの話し合いの最中に通信が繋がってしまったらしい。

 

「な、なあ、なんでお前がそんな集まりに?」

 

『マリアさんに頼まれて。私達なら何か分かるかもって』

 

「まあ、確かに」

 

まだ転移の際の空間の歪み程度や残照程度は残っている筈だ。それを考えると自分達な何から分かる可能性は高い。

立場上、直葉が教室に近づくにはその集まりに参加するしかなかったそうだ。

 

『それで、雫さん達は大丈夫なの?』

 

「天之川のバカが原因で心底心配だ。特に雫にゃ苦労させるだろうな」

 

主にバカ勇者とその相方の手綱に。彼女には悪いが、最適なのが雫しか居ない以上は任せるしかない。

元々チャンスを待って自身を死んだ事にしてクラスから離れて一人で帰還方法を探す予定では有った。

 

「まあ、天之川が邪魔で、こうでもしないと帰還方法は探せない。絶対邪魔するだろう、あの見たい事しか見てない御都合主義者は」

 

その事を想像してしまったのか、吐き捨てる様に苛立ちまぎれに呟く京矢に通信機の向こうから啜り泣く声と誰かを責める声が聞こえてくる。

 

「ったく、しかも戦闘向けじゃ無い能力の持ち主や、全く戦えないやつにまで前に出る事を強要した時点で神経疑うぜ、あのバカ!」

 

主に前者は後方支援特化の当時のハジメ。後者は笑えない事に服を着るとハジメ以下のステータスになる檜山達小悪党一味だ。一応、情けで全ステータス1は残る様だが、最強の鎧を着た所で檜山達のステータスは上がらない。

一般人どころか子供でさえ勝てるスライム以下のステータスだ。

 

結果、檜山は光輝の犠牲になった様なものだ。全裸でダンジョンアタックとかどんな罰ゲームなのか問いたくなる。

……実はこれが光輝のカリスマが落ちた最初の一歩である。光輝と龍太郎以外の全員が思ったのだ。『コイツらは置いていってやれよ』と。

 

……なお、小悪党一味は服を着て居たら当時のハジメにさえ一方的に負けて居たりする。

 

「あれ? 天之川の両親ってそっちに……」

 

『うん、いる。あと、檜山って人の家族も』

 

子供が戦争への参加に真っ先に賛成した親と、子供がその結果死んでしまった親がいるそうだ。

 

『えーと、南雲さんと雫さんの両親もこっちにいるけど……』

 

「なるほどな。おーい、南雲、家族と連絡できるみたいだけど、何か話す事は有るか?」

 

「……ハジメの両親!?」

 

「あー、長くなりそうだしな。オレは無事だって伝えてくれ」

 

ハジメの両親と言う所にキュピーンと擬音が付きそうなレベルで反応するユエ。

ハジメも色々と話したい事は有るが、自分が話すと長くなりそうなのでそれだけ伝える事を京矢に頼む。

 

「分かった。そう言うわけで南雲とオレは無事だ。出来る限りクラスの連中を連れ帰るって言っとく」

 

『……うん、分かった。絶対に帰ってきてね、お兄ちゃ……ッ』

 

そこで通信が切れてもう繋がる事は無かった。

偶然か、それとも転移が行われた場所と解放者の隠れ家と言う場所が関係しているのか、不思議なことか起こったのかは疑問だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時は流れ、三人の出立の時に至る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、京矢達は知らない事だがエヒト教から指名手配された真っ赤な瞳に緑と黒の人型の魔物が遺跡の外で目撃される様になったのは京矢達が準備を始めた時期だった。

 

複製RX、見事にリポップして独自にエヒトと戦い始めたらしい。

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