『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』外伝   作:ドラゴンネスト

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「「「「はっ?」」」」

 

京矢の取り出したピーたんと呼称されている青い卵に顔と短い手足の付いた物体に呆れた声を上げてしまうハジメとユエ、シアにミレディゴーレム。

 

京矢の真意が読めないハジメ達とミレディがリアクションに困っている様子だ。短い手足をバタつかせてることから生き物?なのは分かる。

 

「プッ……アハハハハハハッ! そんな変な生き物取り出して何しようって言うのさ?」

 

真っ先に再起動して爆笑したのはミレディだった。

 

「おい、こんなカッコいい騎士竜を捕まえて変な生き物だと!?」

 

そして、そんなミレディの言葉に真っ先に反応したのはピーたんと呼ばれた青い生き物だった。

ミレディの言葉に怒った様な声を上げて手足をバタつかせながら怒っている。

 

「カッコいい、ですか?」

 

「……カッコいいと言うより……可愛い?」

 

「いや、ちょっと待て。アイツ、今、自分の事を騎士竜って言わなかったか?」

 

ハジメの指摘に真っ先にユエとシアの頭に浮かぶのはディノミーゴの姿だ。

ディノミーゴも自分の事を騎士竜と名乗っていた。

 

「へー、言葉を話すのには驚いたけど、そんな変な生き物に何が出来るのかな~? 待っててあげるからやってみなよ~」

 

「お言葉に甘えてそうさせて貰うぜ」

 

京矢の手から離れたピーたんが空中に浮かび上がり、光に包まれその姿を変える。

 

「え?」

 

突如上空に現れた先ほどまで持っていたミレディの余裕が消えた様な惚けた声が響く。

 

「おぉ!!!」

 

自分たちを覆う巨大な影に歓喜の声を上げるハジメと、驚いて声も出ないユエとシア。

 

「え、ええええええっー!? な、何それぇ~!?」

 

己を見下ろす空飛ぶ巨大な青いドラゴンの異様に驚愕の声を上げるミレディ。

 

「へっ、こいつが空の王者、騎士竜プテラードンの真の姿だ!」

 

「そうだ! 皆、目を開き空を見よ! 鳥か? 飛行機か? いや、プテラードンだ!」

 

高らかにディノミーゴに続く第二の騎士竜プテラードンの名を宣言する京矢に、事情を知っていたエンタープライズとベルファスト以外の面々が驚きをあらわにする。

 

先ほどまで京矢達を見下ろしていたミレディが逆に見上げる様に上空を飛ぶプテラードンの勇姿に、特にハジメは心を揺さぶられていた。

 

「おい、鳳凰寺!? ディノミーゴだけじゃ、キシリュウジンだけじゃなかったのかよ!?」

 

驚きも歓喜を込めて質問してくるハジメ。そんなハジメに京矢は悪戯が成功した子供の様な笑みを浮かべ、

 

「もう一体巨大メカが居ない、なんて言ってないだろ?」

 

「そうだよな。待て、それじゃあ、あのプテラノドンもなるのか、巨大ロボに?」

 

「当然だぜ」

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

京矢の言葉に拳を振り上げて歓喜の叫びを上げるハジメの図。

 

「エンタープライズ、頼む」

 

「分かった。竜装変形」

 

京矢から預けられたモサチェンジャーを持ったエンタープライズの掛け声と共にプテラードンが姿を変える。

 

翼竜の姿から、胸にプテラノドンの頭を持った透き通る青い翼の細身のボディに変形していく。

目の前での巨大ロボの変形に見るのはキシリュウジンに続いて二度目のユエも絶句して、初めてのシアは唖然としている。

そして、ハジメは新たな巨大ロボの変形に大興奮していた。

 

「え? え? えええええっ!?」

 

驚愕するミレディを他所に、最後に頭部の形に変形したヒエヒエソウルがエンタープライズを含めた6人を収容。コックピットとなる空間に京矢達が入るとボディと一体化し、変形が完了する。

 

「ヨクリュウオー、戦闘開始(エンゲージ)

 

ヨクリュウオーのコックピットの空間にここは何処と言う様な様子のユエとシアに、巨大ロボのコックピットに乗れたことに歓喜するハジメを残して、コックピットについた京矢とベルファストとエンタープライズ。

そんな中で、エンタープライズの凛とした声が響くとミレディの前には自身を見下ろす巨体のヨクリュウオーが戦闘態勢を取る。

 

「さあ、何処からでも掛かってきやがれ!」

 

「ミレディさん、それ、いくら何でも反則だと思うんだけどなぁ!?」

 

自身を指差したヨクリュウオーから聞こえる京矢からの宣言にミレディの絶叫が響き渡った。

 

「……こうして見ると小さい?」

 

「そりゃ巨大ロボだからな。ってか、ティラノサウルスの次はプテラノドンかよ!?」

 

先ほどまで巨大に見えていたミレディゴーレムもヨクリュウオーのコックピットから見ると今度は小さく見える。

周囲を包囲していた騎士ゴーレム達がヨクリュウオーが腕を振るたびに吹き飛び砕かれて再構築していくが、ヨクリュウオーの巨体ならば敵にすらなっていない。

 

最早自棄と言うような態度で燃え盛る右腕を振り抜くミレディゴーレムとそれに対抗すべくヒエヒエクローを装備した右手をぶつけるヨクリュウオー。

 

燃え盛る右腕が逆にヨクリュウオーの力によって凍結させられ、そのまま右腕を砕く。

 

「ウッソー!? 何それ!?」

 

「ヨクリュウオーは氷の力を操る騎士竜だ。重力を操って落ちるお前と、重力を振り切って飛べるヨクリュウオー。どっちがこの場で有利かな?」

 

ヨクリュウオーの力には慌てたものの、右腕を砕かれながらも大して堪えた様子のないミレディゴーレム。

ミレディ・ゴーレムは、近くを通ったブロックを引き寄せると、それを砕きそのまま砕けた右腕の材料にして再構成する。

 

「ぐぬぬぬぬ~。そんな物を持ってるなんて思わなかったけど、負けないもんね~!」

 

そう楽しそうに笑って、ミレディ・ゴーレムは左腕のフレイル型モーニングスターをヨクリュウオーに向かって射出した。

それは投げつけたのではない。予備動作なくいきなりモーニングスターが猛烈な勢いで飛び出したのだ。おそらく、ゴーレム達と同じく重力方向を調整して〝落下〟させたのだろう。

 

「おっと!」

 

砕くのは余裕だが態々受けてやる理由もないので、背中の翼ナイトエッジを広げてブロックを蹴ると空中へと飛びそれを避ける。

……その際にヨクリュウオーに跳ねられたゴーレム騎士達が派手に砕かれていくが気に止めた様子もない。

 

「うおおおお! 本当に飛べるのかよ、このロボット!?」

 

「ああ、空の王者の名は伊達じゃないぜ!」

 

ブロックの浮かぶ空間では面白みに欠けるが、コックピットから見える空を飛ぶ映像に興奮気味のハジメ。

モーニングスターは、ヨクリュウオーがいたブロックを木っ端微塵に破壊しそのまま宙を泳ぐように旋回しつつ、ミレディゴーレムの手元に戻った。

 

「よし、エンタープライズ、ベルファスト、ミレディを破壊するぞ」

 

「了解した、指揮官」

 

「かしこまりました」

 

京矢の言葉に答えるエンタープライズとベルファスト。だが、

 

「オレ達はどうすりゃ良いんだよ?」

 

巨大戦に巻き込まない様にコックピットの中に入れたハジメ達だが、現行何もする事が無い。

 

「いざとなったら頼むかもしれないから、これを持っててくれ」

 

そう言ってハジメ達に渡すのは三本のリュウソウケン。

 

「んじゃ、改めて……行くぜ!」

 

京矢の掛け声と共に、七大迷宮が一つ、ライセン大迷宮最後の戦いが始った。

 

大剣を掲げたまま待機状態だったゴーレム騎士達が、京矢の掛け声を合図にしたかのように一斉に動き出した。

通路でそうしたのと同じように、自身を弾丸として頭をヨクリュウオーに向けて一気に突っ込んでくる。

 

ヨクリュウオーの巨体に対して人間サイズでは弾丸でしかないが、砕かれた弾丸は再構築されて再度ヨクリュウオーに襲い掛かる。

 

「あはは、効かないか~、でも総数五十体の無限に再生する騎士達の砲弾と私、果たして同時に捌けるかなぁ~」

 

「残念ながら、鬱陶しいだけでダメージは無えな!」

 

嫌味ったらしい口調で、ミレディ・ゴーレムが再度、モーニングスターを射出したが、それをヨクリュウオーが叩き砕く。

 

素早く真上へと飛行し加速と質量を持ってヒエヒエクローを叩き付けようとするが、

 

「見え透いてるよぉ~」

 

そんな言葉と共に、ミレディ・ゴーレムは急激な勢いで横へ移動する。横へ〝落ちた〟のだろう。

 

「重力を振りきれても、こんな事は出来ないよね~?」

 

攻撃がカラぶったヨクリュウオーの上下からブロックが襲いかかってくる。

 

「操れるのが騎士だけとは一言も言ってないよぉ~」

 

騎士ゴーレムの弾丸は効果が薄いと判断したのか、今度はブロックを直接操ってぶつけようよ言うのだろう。

 

「チッ!」

 

加速を殺さぬまま下から襲いかかってくるブロックの上に着地し、その上を滑りながら再度飛び立つと、上下から落ちてきたブロックがぶつかり合う。

 

流石のヨクリュウオーの力でもブロックの質量は簡単には砕けない。

 

(手は無いわけじゃ無えけどな)

 

軌道を変えて襲いかかってくるブロックを避けながら、逃げ回るミレディゴーレムを追いかけるヨクリュウオーだが、スピードでは優っているものの、その大きさが仇となったのか、上手く落下を利用した急激な軌道の変化とブロックを盾にされて逃げられている。

 

「チィッ!」

 

此方の視界を覆う様に飛び込んで来る騎士ゴーレム達も鬱陶しい。

 

「ああ! また逃げられた!」

 

「……鬱陶しい」

 

「こらー、待ちやがれですぅ!」

 

「追いかけっことマラソンは違うか、やっぱり」

 

足が早くとも追いかけっこには勝てない。寧ろこのフィールドを利用できる分ミレディの方が有利だろう。

 

「京矢様、どうなさいますか?」

 

「言っただろ、考えはあるってな」

 

ベルファストの問いに笑みを浮かべてそう答える京矢。そして、ハジメ達を振り返り、

 

「お前もやって見るか?」

 

「やらせてくれるのか?」

 

京矢のその言葉で考えの全てを悟ったのかハジメが笑みを浮かべて答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははは~、鬼さん此方~」

 

ヨクリュウオーを挑発する様に手を振りながら左右へと落ちていくミレディゴーレム。

襲いかかる浮遊ブロックを避けながらではスピードで優れたヨクリュウオーも追いつけないのか、ミレディゴーレムには動きにもキレがなくなっている様にも見える。

 

「中々のスピードだね~」

 

「だろ?」

 

「っ!?」

 

ヨクリュウオーから響くハジメの声に驚愕するミレディゴーレム。

 

「コンビネーションも中々のものだぜ、オレ達はな」

 

後ろから聞こえる京矢の声。それに驚愕し慌てて声のした方向に視線を転じるミレディ・ゴーレム。

 

後ろに立つもう一体の巨人、キシリュウジンの斬撃が振り返ったミレディゴーレムの胸部を切り裂いた。

 

「浅いか? だが、逃さねえ!」

 

エンタープライズ、ベルファストと共にキシリュウジンのコックピットの中で舌打ちするとミレディゴーレムの胸部を狙いキシリュウジンに剣を振るわせる。

 

「ミレディの核は、心臓と同じ位置だ! それを破壊するぞ!」

 

「ああ!」

 

「んなっ! 何で、わかったのぉ!」

 

胸部装甲を切り裂かれその奥の黒い装甲が露わになるミレディゴーレム。

 

ヨクリュウオーの中のハジメの表情は険しい。

なぜなら、破壊された胸部の装甲の奥にある漆黒の装甲、それには傷一つ付いていなかったからだ。

ハジメには、その装甲の材質に覚えがあった。

 

「んぅ~、これが気になるのかなぁ~」

 

ミレディ・ゴーレムがハジメの視線に気がつき、ニヤつき声で漆黒の装甲を指差す。

勿体ぶるような口調で「これはねぇ~」と、その正体を明かそうとして、ハジメが悪態と共に続きを呟いた。

 

「……アザンチウムか、くそったれ」

 

「流石に並みの攻撃じゃ、それは壊せねえかよ」

 

追いかけっこの最中にヨクリュウオーの操縦をハジメ達に任せ、ヨクリュウオーから降りた京矢達が別の場所で合体したキシリュウジンに乗ってミレディゴーレムを待ち伏せし、ハジメ達がヨクリュウオーでミレディゴーレムをそこに誘導した訳だ。

狙いはうまく行ったが強力な装甲に阻まれてしまった訳だ。

 

アザンチウム鉱石は、ハジメの装備の幾つかにも使われている世界最高硬度を誇る鉱石だ。

薄くコーティングする程度でもドンナーの最大威力を耐え凌ぐ。道理で、キシリュウジンの一撃で傷一つ付かない訳である。

 

「あれを壊すには必殺技を叩き込む必要あるな」

 

「やっぱりあるのか、必殺技も!?」

 

「だけど、当たるのは難しそうだぜ」

 

あのアザンチウム装甲を破るのは大技しかないと判断する京矢に妙に嬉しそうに反応するハジメ。

 

「おや? 知っていたんだねぇ~、ってそりゃそうか。オーくんの迷宮の攻略者だものねぇ、生成魔法の使い手が知らないわけないよねぇ~、さぁさぁ、程よく絶望したところで、第二ラウンド行ってみようかぁ!」

 

ミレディは、砕いた浮遊ブロックから素材を奪い、表面装甲を再構成するとモーニングスターを射出しながら自らも猛然と突撃を開始した。

赤城(アズールレーン)はどちらのヒロインに

  • 京矢
  • ハジメ
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