『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』外伝 作:ドラゴンネスト
「先ずはご挨拶させて頂きますね」
ソーサラーとサーベラ……サユリとマイは京矢達に一礼する。
「始めまして、
優雅ささえ感じさせる態度で京矢に対してそう名乗るサユリ。
「おい、そんな事をわざわざ教えるなら……何でコイツを殺した」
ドンナーを突き付けながらハジメはサユリへと問い掛ける。
「うーん、それはですね。用済みになった事と、その方が彼にとって幸せだと判断したからですよ」
「幸せ?」
「アナザーシンは使用者の体を異形の怪物に変える副作用が有るんですよ。特に再生する度に。魔物の軍団を手にした後からもう体の内側は人間じゃなくなっていた筈ですよ?」
そんな事をペラペラと話してくれる彼女に思わず言葉を失う一同。
幸利に対する口封じですらない、読み終わった雑誌でも処分するかの様に用が済んだから殺しだけと笑顔で告げる少女に背筋が寒くなる。
「そのシンのライドウォッチは私達から貴方への贈り物です。どうぞ、お納め下さい」
返せと言われても連中に返す気は無いが、贈り物と言われ、幸利を何故アナザーライダーに変えたのか理解出来る。
「どうして……どうして、清水君を!?」
愛子はそう叫ぶ。
問わずには居られない。何故幸利が利用されなければならなかったのか? 何故彼が死ななければならなかったのか? 教師としてだけでは無い。
「利用した理由は誰でも良かった。偶々、彼に目を付けた魔人族が居たから、一応協力者の立場の私達ですから、彼を使うのが丁度いいかな? って思ったんですよー」
『ボルケーノ……ナウ』
『コネクト……ナウ』
サユリはそう告げるとワイズドライバーに指輪をかざす。
その行動の意味を理解した京矢が幸利の死体から離れると魔法陣と共に現れた炎の中に飲み込まれていく。骨だけを残し灰に変わった彼の横に仕上げとばかりに壺を置く。
「こうして、バールクスさんからの質問に答えているのに、彼を始末した理由は先程答えた通りですけど、一つ言ってなかった事が有るんですよねー」
笑顔を浮かべながらサユリは無邪気に、そして残酷に答える。
「ダークゴーストから頼まれてたんですよー。自分のヒロイン扱いされて気持ち悪いって」
彼女から告げられる理由に思わず言葉を失ってしまう愛子。
自分の生徒が、そんな理由で利用されて、そんな理由で命を奪われたのだ。無理は無いだろう。
「そんな事より、私達は貴方を歓迎致します、バールクスさん」
遂にはそんな事と言い切る彼女に怒りさえ覚える愛子とクラスメイト達。そんな彼女達を他所にサユリは話を続けて行く。
「もう既にお気付きかと思いますが、私達には地球への移動手段が有ります。私達の仲間になるのなら、貴方方を地球に連れて行って差し上げますよ」
「断る」
地球への移動方法と聞き騒めくクラスメイト達を他所に京矢はサユリの言葉をそう切り捨てる。
別にトータスの人間族の事を考えた訳では無い。サユリの言葉には妙に引っかかるところがあるのだ。
「別にこれまで通り魔人族に味方しなくても良いんですけどねー。私達の組織の一員になってくれるだけで……」
「お前が言ってるのはオレ達の地球とは別の地球かもしれないだろ? 連れて行く、としか言って無いんだからな」
「ふぅ……。ええ、その通りですよ」
隠す事はないとばかりに、それをアッサリと肯定するサユリ。
「ですが、私達には異世界間の移動手段があるのは事実ですよ」
他の神代魔法を求めなくとも、トータスでの旅の目的が、地球に戻る可能性は確かに目の前にある。
「ああ、南雲ハジメさん。良ければ貴方も私達の仲間になりませんか? 今なら、地球への帰還方法の他に、新しいライダーシステムと専用マシンも付けますよ?」
「っ!?」
そう言って彼女が何処からか取り出したのはドライブドライバー。後ろに魔法陣の中から現れる一台の車ネクストトライドロン。
「………………………………………………………………断る!」
物凄く心が動かされてないかと言う間の後、彼女からの誘いを断るハジメ。
「そうですか。では、気が変わったら何時でも言って下さいねー」
ハジメの返答に残念そうに首を振りながら足元に出現した魔法陣に消えて行く二人の少女達。
こうして、ウルの街を襲った災害は終わりを告げたのただった。
人的被害は街にはなかった。
豊穣の女神としての愛子が女神の剣やら、神の鎧やらを召喚したと言う話が広まり、その名を高める事となるのだが、それは大した問題ではない。
態々悲しむ愛子を嘲笑う為に、或いはずれた親切心からかは分からないが、サユリが用意した壺に納められた、この一件の唯一の犠牲者である清水幸利の遺骨に泣きながら謝る愛子の姿があった。
この世界での戦争に巻き込まれ、首は量産型の兵士の中枢に変えられ、体は魔物の餌になった檜山と比べて家族に渡される遺骨があるだけ幸運なのかは分からない。
京矢とハジメは犠牲になった生徒に謝罪する愛子を見て、ここでのやるべきことは終わったと踵を返した。そんな彼等に静かに寄り添うユエとシア、エンタープライズとベルファスト。
ハジメの圧力を伴った視線に射抜かれ、ウィルも、愛子達の様子や町の事後処理の事で後ろ髪を引かれる様子ではあったが黙ってハジメに付いて行った。
町の重鎮達や騎士達が、京矢とハジメの持つアーティファクトや二人自身を目的に引き止めようとするが、途端に溢れ出す〝威圧〟感に、先の戦いでの化け物ぶりを思い出し、伸ばした手も、発しかけた言葉も引っ込めることになった。
愛子からの言葉は無かった。自分が無力だったから、光輝に引き摺られる生徒達を止めようとしてくれたあの時の京矢に賛同して説得出来ていればともはや後悔しか無いだろう。
それでも、願う。その理想は命の安いこの世界に於いて幻想であったとしても、折れないでくれと。
立ち止まらず周囲の輪を抜けると、魔力駆動四輪を取り出し全員を乗せて走り去ってしまった。
後には、何とも言えない微妙な空気と生き残ったことを喜ぶ町の喧騒だけが残った。
ハジメに巨大戦力を渡すとしたら?
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倒したのを頑張って修復キングジョー
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京矢からのレンタル、ヨクリューオー
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グランドライナー
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ダイボウケン