ポケモンの世界に転生したけど、なぁにこれぇ   作:パルモン

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書き溜めする余裕がないので、出来上がり次第投稿していこうと思います。

そして今回の展開はタイトル通りです。

誤字報告ありがとうございます。誤字は多い方かと思いますのですみません。


イワーーーーーーーーーークッ!!!

 ただ今ムロタウンの船着場からトウカの森前にある船着場につきましたー。新しく仲間になったニンフィアちゃんも一緒です。ちなみに二人ともモンスターボールよりも外にいるほうがいいそうなので基本的にずっと外に出しています。

 っていうかニンフィア可愛い過ぎだろっ!なんだよ好きなトレーナーの腕にリボン状の触覚を巻いて歩くとか図鑑にあったけど今まさにその状態!まさに至福、まさき至高のひと時。俺もう人生に一切の悔いなし。

 

 ホウエン地方編

 第5話『見せてやるよぉ……神の姿をなっ!』

 

 

 トウカの森に入ると思った以上に薄気味悪くて怖い。イーブイは頭の上から俺の腕の中に場所を移し、ニンフィアは怯えて腕に巻きつけている触覚の締め付け具合が増している。ちょっと血止まっちゃう!

 

 こんなところさっさとおさらばだ。小走りで森の中を進みひたすら真っ直ぐに進む。

 出口が見え光が差し込み104番道路が見える。確か104番道路にはフラワーショップがあった気がするな。そんでジョウロを貰うわけだが、正直きのみはどこでも売っているのがわかったため下手に必要はないだろう。オレンのみなんて一つ20円だぜ?普通に食料、おやつとしてたくさん買ったわ。

 

「うおっ太陽が眩し……あ、曇ってるわ」

 

 空はあいにくの曇り空。そういえば船でトウカの森近くにある船着場に向かう時少しずつ空が曇ってたな。

 

 まだ雨が降りそうなほどではないが、遅からず雨は降るだろう。

 またびしょ濡れになるのは勘弁願いたいためさっさと104番道路を抜けてカナズミシティのポケセンに行こう。

 明日はジム戦に挑戦だ。既にムロタウンのポケセン内にあるパソコンから申請は済ませてある。

 

 

 104番道路移動中……

 

 

「フィンフィンフィア♪」

 

 ちくしょおっ!可愛すぎて萌え尽きる!

 

 やばいんだけど、ずっとニンフィア俺の腕に触覚巻きつけて隣歩いてるんですけど。周りの人が微笑ましい顔で見てるんですけど。なんか鼻歌みたいなの歌ってるんですけど!!あ、こっち見上げて微笑んだ。だめだ、可愛すぎてどうにかなる。

 

「お!君!バトルしよう!」

「あん?」

 

 ニヤニヤが止まらない雰囲気をぶち壊した如何にも好青年ですぅ、的な少年が勝負をしかけてきた!

 

 まぁ、ジム戦前の実戦練習と思えばいいか

 

「はぁ……ったくしょーがねーな!ニンフィア、いけるか?」

 

「フィム!」

 

 やる気に満ちて目尻が上がった顔も可愛い。やっぱ可愛いは正義ですわ。

 

「よし!決闘(デュエル)!あ、間違った」

 

 うむ、どうやらテレビで見た遊戯と海馬の試合が根強く残ってしまっているようだ。まぁ、前世でも遊戯王はやってたしな(OCGではないです)

 

「よし、行くぞ!キノココ!」

 

 ニヤニヤが止まらない雰囲気をぶち壊した如何にも好青年ですぅ、的な少年はキノココをくりだした!

 

「キノ!」

 

 どうせトウカの森で捕まえたばかりのポケモンを使ってみたいだけだろ。おっと俺もニンフィア仲間になったばかりだった。

 俺は既にポケモン図鑑でニンフィアのステータス、技構成を確認済みである。感想を一言で言うなら、俺の仲間になるブイズみんな強くね?

 

「キノココ!どくのこな!」

「おいふざけんな。俺の可愛いニンフィアを状態異常……ましては毒状態にしようとかまじで万死に値するぞ?」

「いや、あの、これ勝負だか——」

「ニンフィア!ハイパーボイス!」

 

 キノココが飛びついてきて頭から毒の胞子を撒き散らした瞬間、後方に飛び去ったニンフィアがハイパーボイスで反撃、強力な衝撃波と圧力は毒の胞子を吹き飛ばし、同時にキノココにダメージを与える。すかさず追撃の指示を出す。

 

「ニンフィア!マジカルフレイム!

「フィーッア!」

 

 巴の炎が螺旋を描きながら意思を持ったかのようにキノココを追尾し、ハイパーボイスを受けまだ地面を転がっているキノココの頭上から追い討ちをする。

 

「キノー!?」

 

 ボフンと直撃と同時に爆発を起こしキノココが宙を舞う。勝負ありだ。

 

 ドサッと鈍い音を立てて落ちたキノココは当然戦闘不能になった。バトルが始まって僅か1分の出来事だった。

 

「フィア!」

「やったな!ニンフィ—っブホォ!?あ、幸せ……」

 

 勝敗が決まるとこちらにダッシュで駆け寄ってきたニンフィアが飛びつき俺の言葉を遮断する。だが、いい。これはいいぞぉ!

 

 褒めて褒めての言わんばかりに尻尾をブンブン振ってクリクリの大きな目でこちらを見つめている。もう、たまりゃん!

 

 なでなでなでなでなでなでなでなで

 

 思うがままにニンフィアを撫でくり回すが、ニンフィア自身むしろ嬉しそうにされるがままにされている。もうそれがたまらん。おれの寵愛に満足するニンフィアをギュッと抱きしめクルクルとその場を回る。

 

 たかが、少年Aという脇役の中の脇役の脇役に勝っただけでこの喜びよう。まるで10年間ぶりの再会と言わんばかりの舞に勝負をしかけたニヤニヤが止まらない雰囲気をぶち壊した如何にも好青年ですぅ、的な少年はただ困惑するばかりだった。

 

 

 

 104番道路移動中……

 

 

 

 はい、着きました。カナズミシティです。ジム戦は明日というわけで最初は恒例のポケセンにレッツゴー!

 

 タンタンッタラタン!

 

 ポケセンで昼食を済ませた後、適当にのんびり過ごす。ミシロタウンと比べるとここは都会というほどではないがそれなりに発展した雰囲気がある。と、言ってもただマンションなどの建物が多いだけだが、田舎者のユウキにとっては高い建物が多いだけで都内の雰囲気を感じる。

 

(うわー!建物多いねユウキ!)

 

 イーブイも同じく高い建物をひたすらに見上げていた。ニンフィアは人気の多い場所に緊張して今はユウキに抱かれている状態だ。どうもこのニンフィア、ユウキ以外の人には一向に懐く気配はない。怯えてしまうこともあり、敵意を丸出しにして近付こうならサイコショックが炸裂する。

 

 別に俺自身としては自分にだけ懐いてくれるニンフィアに少し優越感に浸っているが、もしもアニメみたく誰かと一緒に冒険することがあれば苦労することは目に見えている。

 

 しばらく街を観光した後木陰にある長椅子に座り、バックから袋を取り出す。20個で150円のマゴのみが売ってあったためおやつにと買っておいたのだ。

 

 膝の上にニンフィアとイーブイが乗り袋からマゴのみを3つ取り出し、二人に一つずつ渡す。

 

「いただきまーす」

(いただきまーす)

「ニーンフィアー」

 

 三人で一緒にきのみを頬張る。うん、なかなか甘みがあってうまい。旅を始めてよくきのみを食べるがこれがなかなか飽きない。豊富な種類にそれぞれ味が異なるのだ。激辛のものも激苦のものも激酸っぱいものといろいろだ。

 

 俺が今まで食べた中で一番好きなのはこのマゴのみだ。味としてはいちごに練乳をかけたような味だ。そりゃ美味いよな。

 

 2つ目のマゴのみを取ろうと袋に手を伸ばしたその時だった。

 

『ビュンッ!』

 

「ほへ?」

 

 目の前にあった袋が消え、風がビュウと吹いた。

 一瞬何かが通ったような……

 

 ユウキは袋に手を伸ばした姿勢のまま思考が停止して固まっている。

 イーブイとニンフィアも暫し固まっていたがイーブイがいち早く我に返った。

 

(ユ、ユウキ!さっきのだよ!この前ユウキを助けてくれたの!)

 

「まじかぁ!全然見えんかったけど……やっぱポケモンの動体視力やばいな」

 

「……フィッ……フィ……」

 

 あれ?ニンフィアちゃんなんかすごく泣きそうな……

 

「ブィヤァァァァア!!」

 

 案の定ニンフィアは大泣きした。

 

「どほわぁっ!?ニンフィア!?あーよしよし、きのみ食べたかったんだよな?また買うから……な?」

 

 まさかここまで泣くとは思わなかった……案外涙脆いのかもしれんなこの子。でもそういう一面を見られるのも懐いてくれている証拠かもね。

 

 

 てなわけで、再びきのみを売っている出店でマゴのみとモモンのみを購入。結局きのみを奪ったポケモンの手掛かりは見つけることができず、気付けばジムの近くまで来ていた。

 

「ん?ジムの中が騒がしいな……ちょっと行ってみるか」

 

 ジムの中から歓声が聞こえてきた。どうやら今日もジム戦をやっているらしい。相手がどんなポケモンを使うのか把握したいというのもあり、観戦することにした。

 

 ゲームと違ってジム内は大きなドーム型になっており観客席が囲むように設置されている。構造としては野球のドームを想像してほしい。大きさはもっと小規模であるが、ポケモンバトルが人気を集めているだけあり、一つ目のジム戦でもそれなりに観戦する人は多い。ここで未来のチャンピオンの予想でもするのだろうか。

 

 観客席に着くと中央のバトルフィールドでは両者が対立していた。

 

「おい……またか……」

 

 ユウキがそう言ったのはバトルフィールドにいる二人がどちらも知っている顔だからだ。知っていると言ってもユウキが一方的に知っているだけだが。

 

「ククク……さぁ、最後の一体をだすんだなぁ!」

 

「くそッ……俺は最後まで諦めてねぇ!」

 

 一方は灰色の髪にエジプト感のある服装。一方は茶髪のとんがり頭で奴と同じ制服を着ている。

 

 そう、マリクと城之内だ。

 

 まじか……ここでマリクってことは三幻神揃っちまうじゃねぇか……

 

 レックウザ(オシリス)グラードン(オベリスク)、そしてカイオーガ……あれ?確かカイオーガってまだ捕まってなかったはずじゃ……

 

 ちなみに今のバトルフィールドの状況は城之内が残り一体、マリクが手持ち三体とどう見てもマリクの優勢だ。

 

「行けぇ!イワーク!」

 

「フフ……せっかくの舞台だ。貴様には真の地獄を味あわせてやるよぉ」

 

 不敵に笑うマリクは場にいるベトベトンをモンスターボールに戻して新たなモンスターボールを取り出す。

 

「お?あれは……プレシャスボール!?」

 

(プレシャスボール?)

 

「あのボールはな……映画やイベントで……ってイーブイたちにはわからんか……えっとな、要は特別なボールでめちゃくちゃ貴重なボールだ」

 

(へー?)

 

 しかし、あのボールに入っているのはなんだ?幻のポケモンか?この場合は絶対ラーの翼神竜のはずだが、カイオーガは捕まっていないとなると……

 

 ここでユウキは気付いた。

 

「……そうか!俺がイーブイやニンフィアを捕まえたのと同じだ!別にホウエン地方のポケモンにこだわる必要はない!そうなると適任のポケモンは——!」

 

「ハハハハハッ!この会場にいるやつらに神の姿を拝ませてやる!そして畏れおののけ!神の前にひれ伏すがいいぃ!」

 

 マリクがプレシャスボールを投げるとプレシャスボール特有の虹色のエフェクトがかかりその中からポケモンが現れる。

 

「さぁいでよ!ラーの翼神竜!(ファイヤー)」

 

「ですよねー」

 

 思った通りこちらの世界の『ヲー』はファイヤーのようだ。

 

 そして、イワークとファイヤーという構成。絶対にイワーク瞬殺だ。なに?ほのお、ひこうタイプのファイヤーにいわタイプのイワークならワンチャンあるかもしれない?ふっふっふ……わかる人にはわかるんだよなぁ?

 

「イワーク!いわなだれ!!」

 

 イワークは岩石の尻尾を振り下ろし地面を砕く。その衝撃で飛び散る砕かれた瓦礫を体を回転させ尻尾で薙ぎ払うことで相手にふき飛ばす。

 

 なるほど、現実ではこういう風に繰り出すのか。

 

「ラーよ!天を舞え!炎纏いし不死鳥となりて!」

 

「ふつうにまもるね」

 

 ファイヤーはまもるを使っていわなだれを防ぐだけだが、その時に全身に炎を纏うという演出までしている。

 

「フハハハハ!死ねぇ!城之内!業火に焼かれて灰になるがいい!」

 

 どうやらお待ちかねのシーンが再現されるらしい。

 

「ゴッド・フェニックス!!(もえつきる)」

 

 ラー(ファイヤー)は雄叫びをあげると上空で炎を全身から溢れ出させる。その様子はワンピースでいう火柱だ。

 会場が炎に包まれファイヤーから発せられる熱風が会場の人々に緊張感を与え、城之内は正にこれから地獄を見るという恐怖の色に染まっている。

 

 そしてその炎は意思を持ったかのようにイワークと城之内に纏わりついたと思ったのも一瞬。次の瞬間、爆ぜた。

 

「イワ────────クッ!!」

 

 豪炎が城之内とイワークを巻き込み火柱を立てて燃え上がる。これ、ソリッドビジョンじゃないからね?ガチの炎ってことマリクさんわかってる?城之内君本当に灰になっちゃうよ?

 

「かっ……はっ…………」

 

 炎が収まると爆発の中心地にいた城之内は灰にはならなかったものの原作同様丸焦げになってその場に倒れ込む。ありゃ死んだかな?

 

「し、勝者!マリク・イシュタールっ!!」

 

 会場にドッと歓声が巻き起こる。どうやらここにいる全員城之内の心配をしていないようだ。鬼かこいつら。

 

 遅れてジムに救護班が駆け込み城之内を担架に乗せて病院へと運ばれて行く。ちなみにポケセンはポケモンの治療はできても人間の治療はできないので間違えないように。

 

 観戦後知ったのだが、どうやらここのジムリーダーは城之内君らしく、明日から代わりの者が務めるそうだ。

 そして、マリクはなんとチャンピオンを目指すポケモントレーナーだそうだ。いやもう、なんでまだバッチ1個目なんだよ笑

 

 汗をタオルで拭きながらジムを出る。火照った体を冷やすためにフレンドリィショップでアイスを買った。もちろん、イーブイとニンフィアの分もだ。

 

 フレンドリィショップの横にあるベンチに座ってアイスを頬張る。

 

「んーま!やっぱバニラ味に限るなぁ」

「ブーイ」

「フィアァ……」

 

 イーブイは俺の片手で体を抱き抱えられながら器用に足で棒もって舐めている。ニンフィアは膝の上に乗りリボン状の触覚をつかって食べている。うん、やっぱ可愛いと何してても絵になるなぁ。

 

 しかし、なんか妙に視線を感じるような……

 

 結局特に何も起こらずアイスを食べ終わり、そのままポケセンに帰った。借りた部屋に戻り荷物を降ろす。汗をかいたためイーブイとニンフィアを連れてシャワー室へ向かう。

 

 シャワー室で先にイーブイとニンフィアの体を洗う。一応腰にタオル巻いているのは、イーブイは男の子だからいいとして、ニンフィアは可憐な女の子だ。流石にゴシゴシと体を洗うたびに揺れるいちもつが目の前にあると神妙な気持ちになるだろう。

 

 体を洗ってさっぱりした後、再び部屋に戻ると向かいのベッドに人がいることに気づき会釈する。

 

「あ、どうも——ゑ?」

 

「ほぉ?」

 

 共同部屋であるため他のトレーナーがいることはべつに普通だ。しかし、今目の前にいる男は普通ではなかった。

 

「このマリク様と同じ部屋とはなぁ?」

 

 

 

 …………なぁにこれぇ。

 

 

 

 

 

 




城之内「デジャブを感じた」
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