※ ポケモンレジェンド、ダイパリメイク、どっちも楽しみですね
きたぞ、ポケモンど真ん中!
「おぉ!見えたぞ!ガラル地方!」
そこは、まだ未知なる冒険の舞台———!
ガラル地方編
第1話『自由気ままなガラルの旅、はっじまっるよー!」
俺は、ポケモンの世界に転生した。それも、ポケットモンスターエメラルドの主人公のユウキにだ。そしてホウエン地方での旅は一旦中断し、新たなる冒険の舞台、ガラル地方にやってきた。
父がくれたチケットはこの一枚でガラルまで通すことができる優れものだ。有り難やぁ。
まず、ホウエン地方にあるミナモシティにある船乗り場からカロス地方に向かう。そこからミアレシティの近くにある空港に乗りガラル地方付近にある街まで飛ぶ。ほんで、その街からそらとぶタクシーに乗りガラル地方のテーマパークとも言えるシュートシティに来たのだ。
簡潔にまとめたが、かなりの長距離移動だった。もうね、お尻死んじゃう。
「すっげぇ〜〜!遊園地みたいだな!」
今俺はアーマーガアと呼ばれる大きな鳥ポケモンの石像が中央に鎮座している噴水?(水が湧き出てないからわからない)がある広場に立っている。
「ブイブイ!」
頭の上に乗っているのは俺のAIBOのイーブイ。技を5つ覚え、let's goイーブイと同じく、相棒技を使える。ほんで、テレパシーによってポケモンとユウキにだけ会話ができる有能。基本ボールに入りたがらない。
「フィア!フィア!」
リボン状の触角を俺の腕に巻きつけはしゃいであるのはニンフィア。俺が手に入れた2匹目のポケモンであり、すぐ泣くし、めっちゃ甘えん坊だ。可愛い。基本ボールに入りたがらない。
「クゥー!」
俺の隣で目を輝かせているのはなんと伝説のポケモンラティアスだ。俺が手に入れた3匹目のポケモン。普通に言葉を話す。が、今は人目が多いためなるべく話す時は小さい声で、基本はそれっぽい鳴き声を頼むと伝えている。基本ボールに入りたがらない。
1人と3匹はとりあえず長旅の疲労を癒すためポケモンセンターに向かう。
タンタンッタラタン!
やはりどの地方に来てもポケモンセンターは安定というか、第2の家というか、そんな安心感がある。個室を借りてくつろいでいると、既にイーブイとニンフィアは寝てしまったようだ。まぁ、この移動時間ずっとはしゃいでいたからな。
部屋に置かれているガイドブックを見てみると、表紙には「きたぞ!ポケモンど真ん中!」というキャッチコピーが大きく載っている。確かにガラルの全体地図を見たときイギリスのような形をしていたため、ど真ん中という意味もなんとなくわかる。
ガラル地方はポケモンバトルが盛んな地方だ。よくテレビでもトーナメントなどの大会の放送を見ていた。ポケモントレーナーならば、誰もが一度は訪れたい地方ランキング1位と言われるほどで、俺もなんだかんだ行きたいとは思っていた。
「ユウキ!ワタシここ行きたいです!」
人語を理解できるラティアスは人間の姿に変身?しており、どこからどう見ても普通の女の子で、誰もその正体がポケモンとは思わないだろう。そんなラティアスはカフェらしい店のチラシを見て目を輝かせている。
「おぉ、これは……!」
チラシを見たユウキは鼻息を荒くし、ラティアスに即答で行くと言うのであった。
◇◇◇◇
「きたぞ、バトルカフェに!」
チラシで見たカフェの前にやってきたユウキは不敵な笑みを浮かべている。
「ブイブイ(なんかユウキ変じゃない?)」
「ワタシがここに行きたいって提案したんですが、それからなんだか様子が変なんですよ」
「さぁ、いざ!バトルカフェへ!」
ドアを開けるとカランカランとカフェらしいドアの音がなり奥のカウンターにいるお洒落な服装の体格が大きな男性が笑顔でいらっしゃいとこちらに声をかける。
木で作られた落ち着いた雰囲気のある店内に思わず感嘆の声が出る。しかしそれはラティアスたちだけで、一番楽しみにしていたユウキは何を探しているのか必死に店内を見渡している。が、本人はなにかを察して黙り込むとそのまま外に出ようとしだした。
「ちょちょっ!待って下さいよ!今来たばかりなのになんで帰ろうとしてるんですか!?」
人間の姿のラティアスがユウキの腕を掴んで必死に店内に引きずりこむ。流石ポケットモンスター、人間の力はポケモンの前にはあまりにも無力だった。
「……ない」
「え?」
ユウキがぼそりと何かを呟いたがいまいち聞こえない。
「いないんだよ……」
「いないって……?」
体をプルプルと震わせ、振り絞るようにユウキは言った。
「表紙に載ってた超絶可愛いメイド服の女の子がいないんだよぉお!」
(((うわぁ……)))
ユウキの発言にラティアスたちだけでなく、店内の客、オーナー、全員が引いた。
◇◇◇◇
場所は戻ってポケモンセンター。
借りていた部屋に置いていた荷物を持ってユウキたちはバトルスタジアムへと向かう。
先ほどのバトルカフェで聞いた話だが、なんでも今日はポケモンリーグの開会式らしい。ガラルでのポケモンリーグはホウエン地方と似ており、各地方にあるジムリーグを突破し、バッチを集め、全てのバッチを集めた者が、このシュートシティのバトルスタジアムでトーナメント形式のリーグ戦をするそうだ。このポケモンリーグは全国生放送が企画されており、もし出場できれば母さんたちも見れるというわけだ。これは参加するしかないな。
スタジアムに着くと出店やら、なんやらお祭り騒ぎだ。こういう雰囲気は前世から好きだし、この焼きトウモロコシの匂いがより引き立ててくれている。ていうか、ポケモンの時代にもトウモロコシはあるんだな。
開会式は夜になってからと聞いたため、ユウキたちは出店を回ることにした。
「ブイブイ!」
「ん?なんだイーブイ、わたあめ食べたいのか?」
わたあめを目にしたイーブイがブンブン尻尾を振っているが、俺の頭の上に乗っかっているため、背中にバシバシ尻尾を打ち付けられている状態だ。
「フィィ……」
うむ、まだ人馴れしていないニンフィアには少しきつかったかもしれないな。仕方ない、ラティアスに小遣いあげて近くの人気のないところで休憩するとしよう。
「ラティア……ラティ、俺とニンフィアはあっちの公園の方で休んでるからイーブイと適当に過ごしてくれ。あ、戻ってくるとかに焼きトウモロコシと、りんご飴お願いな」
ポケモンとはいえ、今は人間の姿であるラティアスはとりあえずラティと呼んでそれっぽくしている。小遣いを貰ったラティアスは嬉しそうにイーブイを抱き抱えて人混みの中に消えていった。
「フィア……」
どうやらニンフィアは自分のせいで俺が楽しめなかったんじゃないかと思っているようだ。
「気にすんなよニンフィア。人馴れするのもゆっくり時間をかけていけばいいさ」
ニンフィアの頭を撫でてやると感極まったのか、涙をウルウルと溜めて俺の胸に顔を埋めた。なにこれ、可愛い。そしてニンフィアの肌触りが気持ち良すぎてずっと撫でてられるわ。
スタジアムから南に進むと建物ばかりの都会の雰囲気から一転、木々に囲まれた落ち着いた雰囲気の公園に着く。ここでニンフィアと、イーブイたちを待つ。
静かな方ではあるが、スタジアム方面からは賑やかな音が遠くで聞こえてくる。
「フィー」
気持ち良さそうに撫でられるニンフィア、マジ天使ですわ。
「あ、なかなか可愛いニンフィアやね」
「ん?」
「フィア?」
声をかけられ見上げるとなんとまぁワイルドな髪型の少女が立っていた。その足下には一目でわかるピカチュウ族のポケモンがいる。
「そのポケモン……」
「ん?……ああ、この子はモルペコ。アタシの相棒ばい」
「……ばい……だと……?」
このイントネーション、これはまさか博多弁なのか……?神かな?
「あ、まだ自己紹介してなかっちゃね。アタシはマリィ、この子はモルペコ。よろしく」
「俺はホウエン地方から来たユウキ。ホウエン地方でチャンピオンに勝つためにガラル地方に修行しに来たんだ」
「へー、ホウエン地方かぁ。だったらカブさんと同じ出身ってことやね」
「カブさん?」
知らない名前だ。でも、このガラル地方でも同じ地方出身で有名な人がいるんだなぁ。
「確かにカブさんがガラルに来たのは少し昔の話やし、知らんでもしかたなかね。カブさんはエンジンシティのジムリーダーでジムチャレンジャーの鬼門とも呼ばれとる人よ」
マリィの話によると、明日からジムチャレンジのエントリーが始まるそうだ。今日はその前夜祭みたいなもんで、ガラルのチャンピオン、各ジムリーダーがここシュートスタジアムに集い開会式を行うそうだ。
「そのジムチャレンジってのは誰でも参加できるのか?」
「確かできるはず。スマホロトムから申請して、スタジアムの受付でトレーナーカードを貰えば参加できるばい。あんたがジムチャレンジに参加するならアタシたちはライバルになるね!」
おぉ、ライバルか!ゲームじゃ理不尽な対応で無理やりバトルさせられたりとかトラウマがあったけど、最近のシリーズでは一旦断ることもできるようになって良心的だ。もちろん、バトルしなければストーリーは進まないが。
「ほほぅ、ライバル。いいね。こうして会ったのも何かの縁だと思うし天辺を目指してお互い頑張ろう」
「もちろん!」
マリィと握手をしてお互いの健闘を祈った。その後マリィは兄が待っているとスタジアムの方に向かった。
「兄か……なかなかインパクトのある子だったけど、妹キャラのライバルとか燃えてくるな!」
「フィー……」
ニンフィアがジト目で見つめてくる。これはまた可愛いが変な誤解をされてるようだ。
「いやいや、変な意味はないぞ。今後のバトルが燃えてくるって意味だからな?他意はないぞ?おい、やめろ、そんな目で俺を見るなぁ!」
「ブイブーイ!」
「あ!いたいた!焼きとうもろこしとリンゴ飴買ってきましたよー」
ニンフィアと戯れあっているとイーブイとラティアスが帰ってきた。ラティアスが腕にぶら下げている袋からは焼きとうもろこしのいい匂いがしてくる。やはり祭りと言えばこの匂いだ。
「お、ありがとう二人とも。それじゃさっそく」
俺は焼きとうもろこし、ニンフィアにはリンゴ飴を渡した。触角で器用にリンゴ飴を持ち、初めて見る食べ物を恐る恐る舐めた。
「……っ!!ファ!」
甘いリンゴ飴に面白い声を出してニンフィアは夢中で舐めている。
微笑ましい。
「あ、そうだ。さっきマリィって子に会ってこれから始まるジムチャレンジの話を聞いたんだ」
俺ら先程の出来事を二人に伝えた。
「へぇーこの地方はバトルが盛んなのですね。ガラル地方に来たのもユウキの修行もありますし、いいと思いますよ!」
「なら決まり!イーブイ、ニンフィア、そしてラティアス。俺たちでチャンピオン目指そう!」
「ブイ!(おーう!)」
「フィア!」
「はい!」
4人で手を重ね、激励の掛け声をあげた。
俺たちで目指すはチャンピオン。どんな強敵がいるか、オラワクワクすっぞ!