無いから投稿しなかったワケじゃないからねっ。
何よ、そんな顔して by某副隊長さん(ワニは関係ないと思われる)
敵フラッグ車は、見晴らしのいい交差点の中央に陣取るように居座っていた。大洗のほとんどの車両の装甲を抜けるその車両は、プーデル・フェレクの愛称で知られている、鹵獲されたパンターであった。パンターとKV1Sの戦いが始まった。
「全速前進!目標敵フラッグ車」
「ヘッツアーとリーは後退。回り込み挟撃態勢をとる」
その一方―
『ボンプル高校TKS豆戦車行動不能』
苦戦していた。実力不足は明らかであり、どうしても、練習の様にはいかなかった。だが、3両目の敵戦車をチヌが撃破した。これで、6対2。4号D型が履帯を打たれ動けなくなったところを集中砲火され撃破された。その隙に三突が7TPを撃破した。その地点から5分も経たずに500mは後退している。
「根性だ。根性で持ちこたえるぞ!次、4時方向の7TPに砲撃」
「我々は正面の7TPに砲撃だ」
ボンプル高校の副隊長であるウシュカは疑問に思っていた。統制射撃を何故しないのか?である。個々が好き勝手に砲撃すれば、回避する余裕があり、片方の砲撃を牽制や囮に使えば、こちらも少しは苦戦するはずだ。なのにそれをしないということは?まだそこまで出来ていないのではないか?
「よし、β作戦を発令する。各自散開し、敵部隊を粉砕する」
β作戦。簡単に記すと部隊を二つに分け、後方に回り込んだ部隊が敵戦車をバンバン撃破していくという作戦だ。だけど、遅かった。
「ヘッツアーは0425地点にて、狙撃体制に、リーはフラッグ車の護衛として随行せよ。これで決めるぞ」
プーデルと向き合うKV1s。時間が止まったかのように動きを止める。リーに隠れるように後退するヘッツアーを見送るヤイカ。それは余裕ではなく、装填の隙を突かれたくないのかもしれない。砲撃する可能性もそれを当然のように眺めた愛里寿。そして、視界からいなくなったとたんに攻撃命令を下した。
「あの、どうしたんでしょう?」
俺がそう声をかけるのはこの場にいる唯一の上級生にしてお嬢様らしい聖グロのギャルさん。試合を観戦していたらいつの間にか俺の後ろに隠れてしまった。いいところなのに肩の痛みが凄い。そして正面にはずぶ濡れのペコちゃん。何?ナニがあったの?と混乱状態に陥る俺。そして多分視界に俺が入っていないのだろう例のバッドを向けている。
そして、そのバッドが振り下ろされようとしているのが、この日の最後の記憶だった。後日愛里寿に怒られながら聞いたらノーコンが外し、リーが決めたという話だ。
アンツィオ高校某所
「CV33で攪乱し、セモヴェンテでフラッグ車を狙い打つ。これだ」
「流石っすよ姐さん。これで黒森峰も終わりっすね」
「(アンツィオのの火力では精一杯なんですけどね)」
大洗が試合をしていた同日同時刻のこと
「敵全車両ロスト!繰り返す敵全車両ロスト」
「あったま来たわ。ミカの奴。どうやって戦車を消したのかしら?」
『無線傍受それに意味があるとは思えないね』
「な、なんでばれたのよ…」
『では、お疲れ様』
「サンダース大付属高校フラッグ車走行不能よって継続高校の勝利」
VSプラウダ
雪原のマッププラウダ有利の下馬評を覆し勝利したのは、マジノであった。
「な、なんでよ。このカチューシャが負けるなんて」
「マドレーヌ様次の対戦相手は大洗だそうです」
聖グロVS???
「聖グロ最速の装填手爆誕ですわー」
「ローズヒップ装填は一発までよ?2発はちょっと」
「撃つのおっそーいですわ」
「「はぁ?」」
次回マジノ潜入か、マジノ戦か悩むところ。