自殺愛好者(贋作)の刃   作:後藤さんのゲッターすごいのね〜‼︎

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皆さんに好評だったので続きました


自殺愛好者(贋作)とヒノカミ神楽

私はここ一週間ほど山で居候として、とある山奥の一家の元でお世話になっている。雲取山の炭を作っている竈門一家の元で…。なんでさ…。

 

***

 

 

Q.雲取山ってどこにあるんですか?

 

A.東京府奥多摩郡にあるところです。余談ですが主人公の実家があるところです。

 

あのあと生まれ育った街から両親に『自分探しの旅をします。探さないでください』という書き置きを残し、旅に必要な必要最低限のものを持ってトンヅラした私は竈門一家製の炭を求めて、雲取山の麓にある街を目指した。どうして炭治郎の炭を求めたのだって?そこに推しの作った炭があるからだよ。

 

という冗談はおいといて、私がきた理由はヒノカミ神楽を見るためだ。今は十二月末。私の記憶が正しければ竈門一家は年初めに、ヒノカミ様にお祈りするために丸一日踊るという習慣がある。

 

私はそこでヒノカミ神楽を覚えようとしていた。これが一般人の身体だったら不可能といって諦めて別の手段を考えていただろう。だが今の私は太宰さんの身体なのだ!

 

どういうことかというとこの身体、一度見たことは決して忘れず、身体は見本されたものをたった一度でできるという約束された勝利の身体なのだ!ヤッタネ!

 

わかりにくいって?例えるなら、Fgoのみんな大好き以蔵さんみたいに一度見た剣は自分のものにできる体質ということだ。これほど喜んだことはなかった。もし仮に覚えられなかったらだって?その時はその時だ。

 

そう思いながら、雲取山の麓の街で大晦日の前日を迎え、なけなしのお金でできる限りの保存食、山登りに必要なものを購入し、山へと入る。

 

入り口のところにいたおっさんが「あぶねぇからから入るな!」って言ってたけどどうしても行きたいと言ったらなんらかの花のような匂いがするお守りと握り飯をくれた。優しい。

 

人の優しさに感謝しながら私は山を登る。登る。登る。そして大晦日の黄昏時に、儀式の場所らしきところで男性が踊っていた。私は男性の一つ一つ動きに注目しながら覚える。それはまるで夢のような時間でした。

 

 

 

***

 

 

 

いつのまにか寝てしまったらしい。人がいない山の中で寝てしまうとは、慣れぬ旅をしてしまったこともあるのかもしれない。

 

まだ覚醒していない意識でぼんやりと思っていると、あることに気づく。

 

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おかしい。私は先程まで、炭十郎さんのヒノカミ神楽を木の陰から見ていてそこで意識を失ってしまったはず…。

 

「あっ!目が覚めたんですね!」

 

横から長男力が五十三万ほどありそうな少年の声がする。視線を横にすると額に痣がある少年がいた。いや…まさか…。

 

「君は…?」

 

私は恐る恐る聞いてみると…

 

「俺の名前は竈門炭治郎です!お兄さんが倒れていたところを運ばせました!」

 

意識を失ってしまった私は竈門一家に連行されてしまったみたいだ。これから私を尋問するつもりなんでしょ!サスペンスドラマの犯人を尋問する刑事みたいに!

 

 

***

 

 

奇妙な、いや独特な匂いのする人だと思いながら俺は目の前の人を見る。

 

その人は、正月に俺の家から年始に父さんがヒノカミ神楽を舞う場所の道中で倒れていた俺より年上らしい少年だった。

 

弟たちは父さん以外の俺より年上の人を初めて見たらしくツンツンと触れていた。

 

父さんは、なにやら少年がこんな辺鄙なところへきた理由に心当たりがあるらしいが教えてはくれない。

 

少年が放つ匂いはなんと言えばいいのだろう。それを表現する言葉は思いつかないが、ただこれだけは言える。少年は空っぽなのだ。

 

そう思っていると少年の指先がピクリと動いた。慌てて少年が起きてもいいようにと準備を整え終えると、少年が眼を覚ます。

 

「君は…?」

 

そう片手で頭を押さえながら上半身を起き上がらせた少年はそう呟く。

「俺の名前は竈門炭治郎です!お兄さんが倒れていたところを運ばせました!」

 

そういうと、少年から驚きと恐怖の匂いがした。なんでだろう?

 

 

***

 

 

それから一カ月くらいが経った。

 

少年の名は太宰治といい、俺たちは太宰さんと呼ぶことにした。

 

一カ月でわかったことだが太宰さんはすごい人だ。最初は全くできないことを一度見るもしくは教えただけで、できなかったことをできるようになるのだ。そしてどんなことでも知っていた。

 

太宰さんは俺の中で大きくなって、いつしか太宰さんは俺の憧れの人になっていた。

 

そしてある夜の日、俺は太宰さんに聞いていた。「なぜあなたはそんなにもすごいのか?」と。

 

だが彼は笑いながら「私は凡人さ。いいかい炭治郎?世界は広い。君が私をすごいと思うのはまだ世界の広さを知らないからなんだよ」と満月を眺めながら答えた。

 

そして次の日の朝、太宰さんは俺の前から去っていった。

 

父さんと母さんに慌てて問い詰めれば「引き留めたが、行ってしまった」と父さんは言った。

 

 

何故?何故俺に何も言わずに去っていったのですか!俺が足手まといだから?そうか!俺が力不足なんですね!あなたの後ろにいて恥じないように強くならないと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから置いていかないで…

 

 

***

 

私は一カ月の修行を経て、雲取山を下山していた。炭十郎さんにヒノカミ神楽を教わるように頼んだら毎晩みんなが寝静まった夜になってから指南してくれた。

 

その特訓を通してわかったことだが、私の身体はヒノカミ神楽に一部適して、一部適していないという矛盾の体をしていた。

 

どういうことかというと私は雷の呼吸の壱の方が使えない獪岳のように、ヒノカミ神楽の全部ある十ある舞のうち半分が舞うことができなかった。

 

炭十郎さん曰く、肺の一部が適していないらしい。

 

なので舞えない半分の舞のことはスッパリ諦めて、もう半分をひたすら磨き、免許皆伝をもらった。

 

いつ旅立つかぼんやりと月を眺めながら考えていると、炭治郎が「どうしてそんなにすごいの?(要約)」と聞いてきた。

 

炭治郎にはまだ世界の広さを知らないから私がすごいように見えるらしい。いつか炭治郎が世界の広さを知ったら私がどの程度の実力か知るだろう。

 

そう答えたが、今思い返せばクッソ恥ずかしい回答だった。翌日炭治郎の顔が見れない!それに今の私は、空っぽだ。炭次郎が慕ってくれるけど、そんな自分に自信がなくて何いて答えればいいのか、空っぽな自分にはわからなかった。

 

なのでその日の夜に炭十郎さんと葵枝さんに今まで世話になった礼を言い、竈門一家から去っていった。

 

さてとこれからそうしようかな。そう思いながら私は、流浪の旅を再び始める。

 

 




太宰さん(偽)
ヒノカミ神楽の半分を取得。ヤッタネ!太宰さん!これで雑魚鬼に殺されないよ!

大正ヒソヒソ話
本来なら太宰さん(偽)のボディのスペックは優秀なのだが、自身を卑下している

炭治郎
太宰さん(偽)に心酔してしまった長男。長男だからといって親にそんなに甘えていなかったからのが理由。このSsにおける文ストの芥川さんポジである。

炭十郎
太宰さん(偽)にヒノカミ神楽を伝授した人

大正ヒソヒソ話
本当は太宰さん(偽)にヒノカミ神楽を伝授する気は無かったが、あまりにも太宰さん(偽)が優秀だったので伝授したんだって

竈門一家
最初は太宰さん(偽)を怪しんでいたが、交流すると懐いた。また会いたいな

三郎じいさん
太宰さん(偽)に山の入り口で忠告、握り飯らを与えた人

大正ヒソヒソ話
本当は太宰さん(偽)に忠告する気は無かったが、太宰さん(偽)に亡くなった息子の面影を感じたので忠告したんだって

竈門一家は

  • 全員死亡(悲しいかなぁ…)
  • 一部生存
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