自殺愛好者(贋作)の刃   作:後藤さんのゲッターすごいのね〜‼︎

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 待たせたなぁ!

 鬼滅終わっちゃいましたね…。今回で時透兄弟編は終わるといいなぁ…


自殺愛好者(贋作)と事後処理

太宰さんはたまに夜遅くまで出かけることがある。そして朝に太宰さんは用があるといっていなくなったので、この日は僕ら兄弟二人で過ごすことになった。兄さんと仲直りはまだしていない。だが、太宰さんという橋渡りがあって以前のような一触即発状態ほどではないのだが、仲直りしたわけでもないのでなんとも気まずい日になることになった。

 

 そして夜になった。じめじめと蒸し暑い夜だった。肌に絡みつくような蒸し暑さでなかなか寝付けなかった。僕はこの暑さをましにするため、寝る前にドアを全開にし、通気性を抜群にするという足掻きをしたが、なんにもならなかったらしい。けれど何とか寝ようと無理矢理瞼を閉じ、寝ようとするが寝れない。

 

こうした無駄な行為をしていると足音が聞こえてくる。一瞬太宰さんかと思うが、違う。太宰さんの足音はもっと静かだ。なんといえばいいのだろう。葉が地面に落ちる音くらい静かで安らぎを感じる柔らかい音だ。だがこの足音は違う。どさどさと粗雑さを感じる足音だ。

 

 この家の前まできた。そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 血の海が広がっていた。その中に一つの島、いや一人の少年がいた。

 

 目の前の惨状を見て、自分が何のためにここに滞在していたのかを自身に問い詰めたくなる。だがそれをするのは後だ。血まみれになり、左腕を喪っている有一朗くんの状態を確認する。瀕死の重傷ではないが、このままにしていたら命を落としてしまう。

 

 原作の無一郎くんの回想によると、有一朗くんの死因は急所に致命傷の傷を負ったのではなく、腕からの大量出血で亡くなったのかと推測できる。そして、有一朗くんが出血しないように日々鬼と殺しあっている私の必要必需品となっているために持ち歩いている包帯を使って圧迫止血といった応急処置を行う。

 

 気休めだが、これで有一朗くんがすぐにも死ぬという可能性はなくなった。余った包帯で外で鬼をぼこぼこにしていた無一郎くんにも応急処置を行う。無一郎くんも有一朗くんよりはましとは言え、重傷には違いない。しかも血が出ているのに激しい運動をしたため出血量がすごいことになりそうだった。

 

 私一人では人手が足りない。一人で二人の重傷者の看護・治療は実質不可能に等しい。なので私は人手を呼ぶことにした。

 

「どうせいるのだろう?産屋敷の使い君?」

 

 私が時透宅からでて目の前の木にそういう。すると産屋敷の使いである鴉が現れる。おそらく原作でも産屋敷こと耀哉くんは時透宅の襲撃を予測していたと私は推測する。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ここからは私の推測だ。推測はどこまで行っても推測だ。だが現実に限りなく近づけることができる。産屋敷家代々の勘で時透家の異変に気付いた耀哉くんは子供たちをあまねさんに付き添わせたのだと思う。

 

「ここに」

 

「やっぱりか…」

 

だがこの世界線は(太宰治(贋作))という異分子(イレギュラー)が存在するため少し対策をしたに違いない。なんせあの産屋敷なのだから。

 

「やはりとは…?」

 

「いやこっちの話。さて要件は言わなくてもわかるよね」

 

 思わず漏らしてしまった独り言を聞かれてしまったらしい。私はそれをごまかし、さっさと本題に入ることにした。でなければ彼らが死んでしまう。

 

「もちろんです。これからわが主に報告しようかと思い向かうところでした」

 

「だったら急いで隠を派遣させてくれ。彼らの応急処置はしたけどこのままでは時間の問題だ」

 

 どうせ用意し終えているのだろうと思うけど一応念のためにくぎを刺しておこう。

 

「了解しました。太宰殿は…?」

 

「私はこの子、有一朗くんを私の知っている限り腕一番の医者のもとに連れていく」

 

 珠世さんのもとに連れて行こうかと考えたが、彼女のもとには強力な愈史郎(セコム)がいるし、面識がない人と彼女はあってはくれないだろう。あまり気が進まないけど森さんのところに行くとしよう。前回は歩きだったから一日かかったが全集中の呼吸を用いればここ(景信山)から東京にある森さんの診療所までは半日もかからない。

 

「もってくれよ…。有一朗君…」

 

 こうして私は夜の道を駆けた。小さな灯が消える前に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づけば俺は光と影の狭間にある水のような液体中に身体を動かせずにただ漂っていた。ここはどこだ…。無一郎は…。ぼんやりとした意識でそんなことを思う。

 

 すると徐々に光の明るさが上がっていく。そしてまばゆい日の光で目を覚ます。俺は…そうだ…。変な奴に片腕を…。無一郎は?!徐々に覚醒した頭でこれまでのことを思い出した俺は体を無理やり起き上がらせる。

 

「おや。目が覚めたかい?」

 

 思考を巡らせていると横から聞き覚えのない声が聞こえる。声の方向へとむけると白衣を着たおっさんがいた。

 

「なんだこのおっさん?」

 

「目覚めてからの言葉がそれかい…」

 

 どうやら思っていたことが漏れていたらしい。目覚め早々におっさんのしかっめつらを見ることができたが別にうれしくもなんともない。でここはどこなんだろう。一見ただの診療所に見えるけど。

 

「では太宰くんを呼ぶとしよう」

 

「太宰?!」

 

 聞き覚えのある名が聞こえたのは気のせいだろうか?

 

「あぁ、二週間前に重傷だった君を連れてきた時はびっくりしたもんだよ」

 

「うわぁ…」

 

「なんで君は死ぬほど嫌な顔をしているのだろうかは触れないでおこう。なんとなく察せれるから…」

 

 よりにもよってあの人に貸しを作ったことになるのか…。どんなことを要求されるのだろうか…。あの人のことだからろくなことだからはないことは確かだな…。

 

 そう思ってると足音が聞こえてくる。葉が地面に落ちる音くらい静かで安らぎを感じる柔らかい音だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして物語はいよいよ始まろうとしていた…。

 

 

 

 

 

 






 次らへんで原作突入したいと思います。

竈門一家は

  • 全員死亡(悲しいかなぁ…)
  • 一部生存
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