種族:ハーフエルフ
身長:186cm
体重:65kg
特徴:銀髪、灰色の目、白い肌、左眼下の泣きぼくろ
性格:真面目
朝、目を覚ましたハールは気持ち良さげに身体を伸ばすといつも通り顔を洗って既に起きていたウルドの作った朝食を4人で談笑しながら食べ、歯を磨くといつも通り軽い装備に身を包んだ、わけではなくいつもと違ってスラックスをはき、長袖の白いワイシャツに身を包んだ。今日のダンジョン探索は休みだ。
「みんなーはやくー」
「少し待って」
「スクルドは気が早いわね」
ハールと同じように少しだけお洒落をした四人が集まる。今日のダンジョン探索が休みな理由。それは、、、
「じゃあいきましょうか」
「怪物祭、楽しみだね!」
「何か美味しい物あるかな」
「今日は僕が奢るよ」
そう。怪物祭だ。
ハール一行は賑わう都市を歩く。そして屋台をみて美味しそうなものが有れば買って食べる。
「実際にガネーシャファミリアがモンスターをタイムするまではまだ少し時間があるわね」
「まぁこんなに屋台有れば大丈夫大丈夫!」
「ハール、あれ買って」
ハールは貪欲なヴェルダンディに屋台へと連れて行かれ串焼きを二本買ってヴェルダンディと一緒に食べていると、いきなり背中がゾッとした。何か嫌なものにみられている感覚。違和感を感じつつも4人でまた進もうとしたとき、急に人の流れが逆流し出した。
「モンスターだ!!」
その声が聞こえ、ハール達は一度人の少ない脇道へと入った。
「今の声、聞こえた?僕がすること、もう分かるよね?」
「うん」
三人は口を揃えて返事をした。
「スクルドは家に帰って僕の両手剣を取ってきてくれ。重いだろうけど済まない。ウルドとヴェルダンディはギルドに行って怪我人が運ばれてきたらその手当てを手伝ってあげてくれ」
「分かったわ。行きなさい、ハール」
ハールは駆け出した。そして悲鳴の方向への向かっていく。ハールは屋根の上を走り、巨大のそれに踵を振り下ろした。死に損なったモンスターは呻き声を上げながら拳を振るが、ハールは顔に回し蹴りを当てるとモンスターは静かになって倒れた。近くにあった折れた木材を拾って腹を突き刺して穴を開けてそこから魔石を取るとモンスターは黒く霧散した。
ハールはそこから踵を返して再び走り悲鳴の方向に向かうとそこには見たことのない蛇のようなモンスターが居た。そして蛇のような、花のようなモンスターに向かい合うのは四人の武器のない冒険者。既に人数が足りているかと思われたかモンスターに押されているようで、ハールが加勢しようとすると何者かが飛んできてハールは抱えた。
「ありがとうございます、ってハール!?」
「アイズか!?あれはなんだ!?」
「分からない。ただ、物凄く硬い、、!素手では倒しきれない」
そう話していると蛇のモンスターが魔法を使おうとしている少女に突っ込んでいく光景が見えた。ハールはアイズを下ろすと全速力で駆け出すが時すでに遅し
し。蛇はハールの目の前でエルフの少女の身体を貫いた。速度を落とさずに少女に駆け寄り、抱えてモンスターの追撃を避けながら退く。
「アイズ!あの子だれ?」
「とてつもなく速いわね」
そして比較的安全な所に来たハールはポケットを祈りながら探る。すると手が小瓶にあたった。勢いよく、それを取り出すと案の定、そこにはポーションがあった。ハールは急いでそれをエルフの少女の傷口にかける。
「君、無事か?」
「は、はい。なんとか。貴方は誰ですか?」
「僕のことなんかはどうでもいい、取り敢えず意識がはっきりしたら加勢してほしい」
そう言ってハールはまたモンスターの所へと向かう。するとスクルドの声が聞こえた。
「ハール!ハールの武器!取ってきた!取って!」
スクルドは力を込めてハールの重い両手剣を投げた。ハールはそれをつかまえると鞘を抜いて片手で持った。そして蛇はハールに反応して飛びかかってくるが、それを全て斬った。
「ナイス!!」
蛇は少し勢いを弱めるが、斬られた分はすぐに再生してまた暴れ出した。
「魔法しかないか!!」
そういうとハールは先程の少女の所へと駆け寄る。
「君、魔法が使えるのか?」
「はい。使えます」
「済まない。力を貸してくれ」
そういうとハールは少女を片手で抱え、もう片手に両手剣を携えて走り出した。
「何をするんですか!?」
驚いた少女はそういう。
「こいつは多分魔力に反応する。さっき君が魔法を使おうとした時にも君に飛び込んだし、僕がこの剣を抜いた時にもあいつは向かってきた。だけど純粋に斬って殺そうとすると埒があかない。だから魔法でやるのが手っ取り早い。それに魔力に敏感に反応するということはそれ程弱いということだろう。だから僕が君を抱えて攻撃が当たらないように避けたり捌いたりするから君は魔法を詠唱してくれ」
「でも、、、」
「やれ!!君にしか出来ないんだろ!!」
声を荒げた。すると少女はハッとした表情を浮かべ、次にその表情は凛とした表情へと変わった。
「私は、、私はレフィーヤ・ウィリディス!!ウィーシェの森のエルフ!!神ロキと契りを交わした、このオラリオで最も強く最も誇り高い偉大なファミリアの眷属!!」
ハールは飛びかかってくるモンスターを全て斬り落とす。その姿がレフィーヤに更なる安心感を与えた。
「安心しろ。君は死なせない」
「【ウィーシェの名のもとに願う】」
植物達はレフィーヤに集中する。ハールは更に多くなったモンスターを斬る。
「【森の先人よ 誇り高き同胞よ 我が声に応じ草原へと来たれ 繋ぐ絆 楽宴の契り 円環を廻し舞い踊れ 至れ 妖精の輪 どうか 力を貸して欲しい エルフ・リング】」
詠唱を終えたレフィーヤの周りには美しい魔法陣が完成されていた。ハールはそれに一瞬目を奪われた。
「【終末の前触れよ 白き雪よ 黄昏を前に風を吹け 閉ざされる光 凍てつく大地 吹雪け 三度の厳冬 我が名はアールヴ 】」
ハールは蛇の無数の首を踏み台にして駆け上がった。そして地面を見下ろすようにして視界内に向かってくる蛇を捉えた。
「【ウィン・フィルベルト】」
レフィーヤがそう叫ぶとレフィーヤから強力な氷魔法が射出されそれを全体に浴びた蛇は尽く氷漬けになっていた。レフィーヤを抱えたまま安全に着地するとレフィーヤをゆっくりと下ろして自分は剣を鞘に納めた。
そしてすぐに歩き出そうとする手を誰かが掴んだ。
「あのっ!」
ハールは振り返る。自分の手を掴んだのは先程の少女だった。ハールは首を傾げる。
「お名前、お名前を教えて下さい!」
顔を紅くして少女は言う。
「そう言えば名乗ってなかったな。失礼した。僕はハール・ノルン・レガリア。ノルン・ファミリア所属だ。レフィーヤさん、で合ってるよね。よろしく」
ハールはレフィーヤと握手をする。
「凄い魔法だったよ。それに綺麗だった」
レフィーヤはその優しく儚げなな表情に更に顔を紅くした。するとアイズがハールのもとに寄って来た。
「やぁ。アイズ」
「ハール、武器変えた?」
「ああ。ヘファイトスファミリアで買ったよ」
「少し、振らせて」
ハールはアイズに剣を手渡す。アイズは重みを感じながらも柄を掴むと更に重みが増してアイズは剣を落とした。
「重い、、、」
やはり完成品になっても自分が使い込んでも尋常ではないほど重いと言う性質は変わらないらしい。すると喧しい声が寄って来た。
「ねぇねぇねぇねぇ!!君すごいね!!」
「ティオナ、うるさいわよ」
「えーだって本当に凄かったじゃーん」
「でもうるさい。ごめんなさいね。私、ティオネ・ヒリュテ。こっちのうるさいのはティオナ・ヒリュテ。ロキファミリアよ。よろしく」
「ハール・ノルン・レガリア、ノルンファミリアです。よろしく」
「ねぇその剣、ガレスが試してみたけど持てなかった剣じゃない?」
ティオナがそう言った。アイズのように興味津々な目をするティオナにも剣を渡すが柄を持った瞬間に落としてしまった。
「ハールは片手で持ててるのに、、、」
「自分に合った武器を使えってアイズが言ってたよ」
ハールはアイズの頭をくしゃっと撫でる。が、すぐに自分がしたことに気づいた。
「っすまない。つい昔の癖で」
「ううん。いいよ。できればもっと、、、」
最後は何と言ったのかハールには聞こえなかった。
「そう言えばその剣、魔力を感じたけど何か仕掛けとかあるの?」
「いや、それが全く分かっていないんだ。分かっているのは僕以外の人が持つととてつも無い重さに変わって持てないことくらいだ」
「、、、そう」
「それにしても両手剣片手振りって凄いスタイルね」
「私、仲良くなれそう」
ヒリュテ姉妹とレフィーヤ、そしてアイズと楽しげ話していると聞いたことのある声が聞こえた。
「アイズたーん!!」
アイズに飛びつくいつか見た赤髪の女神。
「みんな無事やったかー、ってハールたん!!」
「ご無沙汰しております」
「そんな畏まらんくてええ。ハールたんはアイズたんと知り合いなんか?」
「実は随分前に会ってます」
「ええ!?そらすごいな!!」
そして暫く話してからハールは踵を返した。
宿に帰り、ハールはうつ伏せになり、その上にはヴェルダンディが乗っていた。
「はい。出来た」
そして渡された羊皮紙をみんなで囲む。
ハール・ノルン・レガリア
Lv1
力:F 344
耐久:E 400
器用:E 444
俊敏:F 380
魔力:H:100
魔法
スキル
【憤怒】
大罪なり。留意せよ。
【黒龍の残り香】
正:ステイタスの上昇速度の著しい上昇。黒龍にステイタスが近づくほど上昇速度は低下。
逆:傷の治癒速度の著しい低下。ポーション等の効果の低下。
「トータル1600オーバーなんておかしいにも程がある。この新しいスキル、君に隠しておいて漏れ出るのを防ぐことも出来たんだけど隠さない方がいいと思ってハールにも知らせておく。絶対他の神にはこのスキルの話をしないこと。分かった?」
「魔力が魔法も使っていないのに割と上がってるのもこれの効果?」
「ハーフエルフの君の場合は魔力がなかったり魔法がないのがおかしいの。まぁ多分これからしっかり上がるよ」
ハールはヴェルダンディに頷いた。
黒龍ときいて一瞬頭がぼーっとして次に燃えるほどの怒りを感じた。それにこのスキルは明らかにハールに対して挑発をしているようにしか思えなかった。俺の所へ早く来て、両親の仇をとってみろと言っているようにしか見えなかった。