ギンガの浮かんだ、
「なんだ?」
表情に、
「不安そうだな…。」
目を細め、
「小僧…。」
口元が笑うパイロットスーツの男。
見透かされた心に、
「そ…。」
焦りが、
「そんな事は…。」
言葉に出るギンガ。
向ける、
「安心しろ…。」
視線が、
「鍛えてやるよ。」
鋭さを増し、
「死ぬほどな。」
残忍な笑いが口元に浮かぶパイロットスーツの男。
言い返す為に開いた口が
「……。」
言葉を発する…。
直前。
上からの目力が、
「い!」
ギンガの言葉を、
「い!」
押さえ込み、
「な!」
区切った単語が圧をかけた。
ギンガは、身も心も萎縮していた。
それは、目の前のパイロットスーツの男が放つ軍人が放つ独特の気に圧(お)されいたのであったと知る由もない。
不意に、
『ビクッ!』
流れる空気に、
『!?』
驚いた時にはパイロットスーツの男は目の前から消えていた。
次にギンガが捉えたパイロットスーツの男は、
『スーッ。』
身体を扉の方へと蹴り泳がせていた。
伸ばした左腕の先で手の平が壁を捉える。
そのまま、肘を曲げながら蹴った勢いを殺して止まる。
空いていた右手は、
『ウィーン。』
扉の開閉スイッチを押す。
外に待機していた兵士…。
先程、ギンガを連れて来た兵士が気が付き扉へと向く。
目線を、
「こいつ等に、ノーマルスーツを頼む。」
ギンガとレイカに送るパイロットスーツの男。
伸ばした背筋は、
「はい!」
上官への礼儀。
顎で、
「小僧には…。」
ギンガを、
「パイロット用を…。」
指すパイロットスーツの男。
左手の敬礼は、
「了解しました。」
小さく宇宙式。
右腕で、
「おい。」
来いと、
「付いて行け。」
二人を呼ぶパイロットスーツの男。
ギンガの視線に、
「何だ?」
気付き、
「不服か?」
刺す視線で返すパイロットスーツの男。
負けじと、
「小僧じゃない!」
睨み返し、
「ギンガだ!」
声を張るギンガ。
釣り上げた、
「解ったよ…。」
左の目尻が、
「小僧。」
笑う口元を強調する。
ギンガの一気に登る血の気が、
「こ…。」
口から言葉として吹き出す。
食う。
ギンガの続く言葉を案内を頼まれた兵士が、
「こちらへ」
割り込み、その場を納めた。
睨む事で反論としたギンガが、扉から出て行く。
そして、レイカも続く。
それは、
「あっ!」
思い出した合図だと、
「終わったら小僧は格納庫だ。」
ちらりと艦長へ送る視線は、
「娘さんは、ブリッジへ。」
確認の仕草。
艦長の頷きが、
『コクリ。』
小さく音と許可を出す。
兵士が、
「了解しました。」
少尉に向き直り了承した。
パイロットスーツの男の右手が、
『ウィーン。』
開閉スイッチを操作し、二人が消えた通路を扉で部屋と隔てる。
ため息混じりに、
「ふぅ…。」
吐く息は一段落したと言う。
そのパイロットスーツの男の背中へ、
「憎まれ役…。」
労いの言葉を、
「悪かったな…。」
投げかける艦長。
ゆっくりと、
「なーに。」
振り向き、
「憎まれるのは慣れてますよ。」
微笑むパイロットスーツの男。
右の口元を上げる、
「そうだったな…。」
艦長も、
「シゴキの鬼少尉殿。」
笑っている。
パイロットスーツの男のそれは、
「さて…。」
流れを変える合図。
先程までの穏やかな表情が、
「ふむ…。」
消えると共に浮かぶ厳しい顔の艦長。
見据えたパイロットスーツの男に、
「背負わせてしまいましたね…。」
浮かぶ表情も、艦長と同じであった。
返す、
「残念だが…。」
艦長は、
「そのようだ…。」
言葉と合わせるようにゆっくりと瞬きをする。
右手で、
「後は…。」
顎を掻き、
「どれだけ生存確率を上げられるか…。」
目を瞑り、
「ですかね…。」
ゆっくりと首を左右に振るパイロットスーツの男。
同意する声は、
「頼んだぞ…。」
低く、
「少尉…。」
気分と共に沈んでいた。
答える声は、
「任せて下さいださい…。」
戯け、
「なんせ、俺は…。」
明るく、
「鬼少尉ですから。」
皮肉が込もっていた。
声ではなく、
『ニヤリ…。』
表情が答えの艦長。
素早い動きで、
「では!」
敬礼し、
「シゴイてきます!」
扉の開閉スイッチを、
『ウィーン。』
押すパイロットスーツの男。
艦長の答えは、
『ビシッ!』
敬礼。
小さく壁を、
『グィ。』
押し、
『コンッ。』
床へ付けた足で蹴り出し廊下へ身を踊らせたパイロットスーツの男。
閉まる扉を、
『ウィーン。』
暫く見詰める艦長。
一息、
「ふぅ…。」
いや…。
ため息で一段落とした艦長は、椅子に深く身を預ける。
そして、
「終わりの始まりか…。」
自分へ、
「いや。大人として未来へ残さねばならないな…。」
言い聞かせた。
その言葉に、
「そうですな…。」
無言のままだった副艦長が相槌を入れた…。
これは、少年【ギンガ】と同じ名前を持つモビルスーツ【ガンダム・ギンガ】の物語である。
後に、黒歴史の再来と呼ばれる戦争を生きた少年少女の記録…。
伝えよう…。
未来へ。
機動戦士ガンダム・ギンガ
蜜柑…。
書き終わってみて…。
代わり映えしないストーリーになってしまった…。
と…。
改めて自分の想像力の無さを思い知りました…。
後、途中で行き詰まり…
TRPGのシナリオ書いてたのは内緒ですww
そんな小説を先後まで、読んでいただきたい方に感謝し、執筆の励みにします。
ありがとうございました。