デート・ア・オルタナティブ   作:雪花ウサギ

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デート・ア・オルタナティブ黎編
黎デュアル上


黎デュアル上

僕達の母は早くに他界した。

それからの日々は地獄だった。

父から殴られ蹴られもう僕達はいつからか生きる気力を無くしていった。

僕は思った。

どうして自分達が傷つかなくてはならないのか。

どうしてこんな辛い思いをしなければならないのか…。

???「やめて…殴らないで…お父さん」

父「うるせぇ!黙りやがれ!」

父は娘を殴り続けた。

そして………………娘を殺した。

???「ただいま…」

数分後もう1人の娘が帰ってきた。

父「おい!こっちに来い!」

???「はい…」

娘は声が聞こえた方へ歩いて行った。そこで娘が見たのは頭からを血を流し倒れている妹の姿だった。

???「お父さん…× × × に何したの…」

父「俺の顔を見ると睨みつけてきやがったから躾をしたんだよ!」

娘が駆け寄り妹の腕に触れると脈は無く氷のように冷たかった。

父「お前そいつを庭に埋めてこい」

娘はその一言を聞くと父に殴りかかった。

しかし、当然のように返り討ちにされた。

父「まさか親を殴ろうとするなんてな!」

あぁ…僕も× × × みたいに殺されるんだ。

娘がそう悟った時、結晶が現れそれに触れた娘は次の瞬間、父を肉塊に変えた。

だが悲しみも怒りもわかなかった。

妹が死んだことにさえ涙すら浮かべ無かった。

六喰が仲間になってから丁度1ヶ月たった。

授業も終わり学生は皆帰る時間帯、雷禅高校に通う五河士道はスーパーに夕飯の買い出しに向かっていた。

士道「さーて今日はどうすっかなー。今日は美九は来ないし二亜は仕事だから6人か…じゃあ久しぶりにちらし寿司にでもするか」

士道はそんな独り言を言いながらスーパーに入って行った。

士道「すし酢すし酢…あったあった…後は海鮮だけだな。あ、そういえば前に手巻き寿司をやった時に残ったやつがあるから買わなくてもいいか」

士道は会計を済ませスーパーを出て行った。

とある家では小学生くらいの娘が虐待されていた。

娘「痛い!痛い!髪を引っ張らないで!」

母「あんたのせいで…あんたのせいで私が近所の人から笑われるのよ!あんたなんて産まなきゃよかった!」

???「やめなさい。その子を離しなさい」

母親が後ろを振り向くと15歳くらいの少女が立っていた。

母「あんた何処から入って来たのよ!」

???「もう一度だけ言う。その子を離しなさい」

母「はぁ?私がこいつに何しようが勝手じゃない」

???「そう…」

その少女は一瞬で娘の母親の首を切断し、上半身と下半身をバラバラにした。

少女は娘の顔を見ると返り血がかかったままの姿でその家から出て行った。

士道「さぁてもうみんな帰って来てるかなー。そういえば、今朝ニュースで天宮市で殺人事件が多発してるって言ってたな。世の中物騒だなー」

そんなことを言っていると携帯が鳴り出した。電話の相手は琴里だ。

士道「もしもし琴里か?」

琴里「士道、精霊よ。今からフラクシナスで拾うからそこから動かないで」

士道「わかった」

士道はフラクシナスに回収されメインルームで話を聞いた。

琴里「今回の精霊は多分これまでで1番厄介かもしれないわ」

士道「どうゆうことだ?」

琴里「さっきフラクシナスの衛生カメラにその精霊が一瞬写ったのだけど…」

士道「だけど?」

琴里「その衛生カメラを一瞬で破壊したのよ。それにどれだけカメラの映像を遅くして見ても見えなかった」

士道「はぁ?でもフラクシナスの衛生カメラはそもそも普通は見えないだろ?」

琴里「その通りよ、でも破壊された。相当敏感なのか、それとも見られたくないものでも見られたとか…。とりあえず識別名は<アサシン>になったわ。まだ天使の力も分からない精霊よ。警戒しながらコンタクトを取りなさい」

士道「わかった。じゃあその精霊の場所に転送してくれ」

琴里「あーそのことなんだけど…。そのーねあははは」

登山用具とテントを令音さんから受け取り転送してもらったのはいいが、場所が森!!見つかる気が……しない!

士道「来てみたもののもう日がくれそうだし、とりあえず川探さないと……。俺精霊を探すんじゃなくて、ただキャンプしに来てるだけじゃないか?」

士道は1人寂しく森をさまよい続けた。

士道「今何時だ?あれから、かれこれ2時間は歩いてるぞ。もう喉カラカラなんだけど」

ん?水の音?

士道は水の音の方へ走り出した。

意外と近いなもう見えてきそうだ。

士道「ついた…」

???「え…?」

士道「え…?」

士道の前には生まれたままの姿で月光のもと川に入っている銀色と金色の瞳をした少女がいた。

俺はこの状況が読めず数秒立ち尽くしていた。

???「いつまで僕の裸を見てるだい?今すぐ立ち去るか。死ぬか選んで」

士道「し、失礼しましたぁーー!」

叫びながら走っていく士道を睨みつけながら川から上がった。

あれ?なんで女の子がいるんだよ。

士道は疑問に思いインカムで今の状況を琴里に説明し川のほうに戻った。

少女は濡れた肌を拭かず岩の上に座っていた。

???「何故こんな所に人が…。もしかして昼間の浮遊物の持ち主とかかな?」

士道「あ、あの…もういいか?」

少女はその声を聞くと金色の衣装を身にまとった。

その姿はまるでくノ一だった。

???「どうぞ…」

士道「さっきはごめぶふぇお!!」

急に腹を殴られた。

???「ん?僕に殴られに来たんじゃないの?」

士道「いってええ。そんな訳ないだろ!」

士道はその少女の姿を見て確信した。彼女は精霊だと。

???「そう…。それで君はここに何しに来たの?」

士道「俺は…君に会いに来た」

???「僕に?」

士道「そうだ」

???「ストーカー?」

士道「違う」

???「盗撮魔?」

士道「違う」

???「変態?」

士道「違う!」

???「じゃあなんなの君は?」

士道「君と話をしに来たものだ

???「嫌」

琴里「即答ね。士道選択肢が出たわ。総員選択」

1・俺と一晩テントで語り明かさないか?

2・とりあえずお茶でも入れるから一緒にどうだい?

3・髪の毛拭いてあげるからその間だけ話さないかい?

琴里「ま、2が妥当ね」

神無月「私はー…」

琴里「士道2よ」

士道「とりあえずお茶でも入れるから一緒どうだい?」

???「僕は名前も知らない人からのお茶なんてもらえない」

士道「そういえば自己紹介してなかったな。俺は五河士道、君は?」

???「僕は名乗らないよ。君に教えても教えなくても僕の勝手だから」

士道「俺は君のことを知りたいのだけど…」

???「君は犯罪者か?それにくどい、僕は教えないと言っている」

士道はリュックからコッヘルを取り出し水をいれ火にかけた。

士道「そうか。君はなんでこんなとこにいるんだ?」

???「さっき僕の裸をみただろう?それでわかるでしょう」

士道「そ、そうか」

琴里「不味いわね。このままこんな話を続けてたら飽きて逃げだすわよ」

士道「じゃあどうすれば?」

???「次は僕から質問しよう。君はなんでこんなとこにいるの?」

士道「君を探しにきた」

???「君はストーカーだね。もう警察に突き出してもいいかも」

士道「冗談でもそう言うこと言うのやめてくれないか!?」

???「沸騰してるよ。それ」

彼女はコッヘルを指先しらせてくれた。

士道「あぁ、そうだな」

???「君とのおしゃべり多少の暇つぶしにはなったよ。お礼に僕の名前教えてといてあげる。僕は黎。じゃあね」

琴里「結局逃げられてるじゃない」

士道「すまない…」

琴里「ま、いいわ。とりあえず今日はフラクシナスで…」

士道「いや俺は残るよ。また多分会うかもしれないし」

琴里「わかったわ。皆には私から伝えておく」

士道「よろしくな」

僕が父を殺したあと自分の力の強大さを知った僕は、森に身を隠した。

このまま誰にも見つからず終わるのもありかなって考えてた。

でも、僕は元の自分の様な、力もない子供を助けたいと思った。

妹の様にただ殺されるだけの命はあっていいはずは、ないから…。

僕は決めた。

虐待されている子供を助けたいたとえ親を殺してでも…。

僕がやろうとしている事が悪でも、僕だけが罪を背負えば多くの子供を助けられるのなら…それでいい。

黎「にしても……あいつなんで僕のことを知ろうとしたんだろう…。まあいっかあいつとはまた近いうちに会う気がするし」

黎はそんなことを言いながら森を歩いていた。

???「きっひひひひ」

黎「誰だい?」

黎が振り返るとそこには自分より少し背が高く片目が懐中時計になっている女性がいた。

狂三「初めまして。わたくしは時崎狂三と申しますわ」

黎「あ、ご丁寧にどうも。それでなんだい?僕に何か用かな?」

狂三「とりあえずあなたも名乗ってもらえます?」

また、めんどくさいやり取りやるよりはマシか。

黎「僕は黎」

狂三「では黎さん、わたくしと手を組みませんこと?」

黎「・・・・・。なんで?」

狂三「あなた、見た限り相当な実力者とお見受けしましたわ」

黎「それはどうも。それで君の目的は何?内容次第では僕も手を貸そう」

狂三「わたくしの目的は始源の精霊を殺すことですわ」

やばい、この時崎狂三って人に絡むと面倒事に巻き込まれそう。

黎「悪いけど興味無いから手は貸さない。またね」

狂三「え?ちょっとお待ちになってくださいまし!」

狂三は黎を止めようとしたが立ち去られてしまった。

精霊マンションでは令音が十香の部屋に精霊を集めて手料理を振舞っていた。

令音「どうだい?口に合えば良いが」

十香「うむ!士道の手料理と同じくらい美味しいぞ!」

四糸乃は机をバンバン叩き令音にピースサインを送った。

令音「耶倶矢と夕弦は来ないのかい?」

十香「なんか2人は「久しぶりに料理対決する」とか言ってたぞ!」

七罪「十香、口の食べ物入ってるんだから喋らない行儀が悪いわよ」

そう言われると十香は食べ物を飲み込み話を始めた。

七罪「ちゃんと噛みなさいよ…」

十香「士道は何故1人でキャンプをしているのだ?」

令音「私がたまには1人でゆっくりするのもいいだろうと思ってキャンプを勧めた」

六喰「主様はいつ戻るのじゃ?」

令音「明日の昼には戻ると言っていた」

六喰は、「ご馳走様」といいそのまま十香の部屋を出て行った。

令音「どうだろうね…。十香、六喰が食べなかった分食べて貰えるかい?」

十香「うむ。わかったぞ」

翌日六喰は、朝早くから大きなリュックサックに飲食物を詰めていた。

むくは、一秒でも早く主様に会いたいのじゃ。皆には悪いがむくは、一足先に会いに行くのじゃ。

六喰が部屋から出ると扉の前には七罪と四糸乃が立っていた。

七罪「なに1人行こうとしてるのよ。それに危ないし」

よしのん「六喰ちゃん、よしのん達を除け者にするなんてひどいなぁー。よしのん達もいれてよー」

四糸乃「私も…行き…ます」

六喰「むん、そうかでは、3人で主様に会いに行くのじゃ」

七罪「それで何処にいるのか知ってるの?」

六喰・四糸乃・よしのん「あ………」

七罪「とりあえず折紙の所に行くわよ。あいつならいる場所がわかると思うし」

折紙「話は聞かせてもらった」

七罪と四糸乃の後ろからにゅるっと折紙が姿を現した。

七罪「あんたいつから居たの!?」

四糸乃「びっくり……しました」

よしのん「いやー。折紙ちゃんって忍者のまつえなの?」

六喰「それで、十香は呼んだのか?」

折紙「まだ寝ていた」

よしのん「あれ?ホントにいつからいたの?」

折紙「わりとはじめから。時間が推してる。早く行くべき」

六喰、七罪、四糸乃、折紙、4人は森に向かって歩き始めた。

士道が朝、目覚めると隣にいたのは可愛い寝息を立てながら寝ている狂三だった。

なんで俺の隣で狂三が寝ているんだよ。あれここ俺のテントだよな?

とりあえず狂三を起こすか。

士道「おーい起きろ狂三ー」

狂三「ん……にゃー…」

なんて寝言なんだよ。

こいつ夢で自分も猫になってるか猫に囲まれてるのか?

士道「いいから起きろ狂三」

狂三「んー?ふぁ~・・・・

。おはようございます士道さん」

狂三は小さなあくびをして士道のほうによって行った。

士道「なんで俺のテントの中にいるんだよ!!」

狂三「朝から耳元で怒鳴らないでくださいまし………」

狂三は士道の膝の上に頭を置きまた寝始めた。

士道「いや、また寝ないでくれるかな?!」

狂三「うるさいですわね。はいはい、起きますわ」

士道「それでなんでこんなとこにいるんだ?」

狂三「わたくしは昨晩ここで1人の精霊と話して力を貸してもらうように頼みましたの」

士道「珍しいな。お前が他のやつに協力を求めるなんて。それで?」

狂三「即断られましたわ」

士道「それでなんで俺のテントにいるんだ?」

狂三「それはその後わたくしが、士道さんが近くで1人寂しそうにキャンプしていたと申しておりましたの。ならわたくしが、添い寝して差し上げましょうと思い、添い寝して朝になってみれば士道さんはわたくしを邪険に扱いましたわ。わたくしもう悲しいですわ、泣いてしまいますわ」

士道「それは悪かった。すまん」

狂三「では、これからわたくしに何されても動かないで頂ければ許しますわ」

士道「コロサナイデネ」

狂三「そんなことはしませんわ」

狂三は士道を押し倒し身体を密着させた。

士道「あ、あのー狂三さん?ち、近い…近いって…その…色々当たって…」

狂三「動かないでくださいまし」

士道「はい…」

士道は観念して考えるのをやめた。

狂三は俺の胸の中に顔をうずくめながら何か言ったような気がした。

士道「あのーそろそろどいて頂いても」

狂三は起き上がり士道の上からどいた。

狂三「まあいいですわ。久しぶりに士道さんの可愛いところが見れましたし」

士道「そ、そうか」

狂三「黎さんには気おつけてくださいまし。彼女はわたくしや十香さん達とは異なる存在ですので。それではごきげんよう」

士道「待ってくれ狂三」

狂三「なんですの?」

士道「ありがとな。美九の時や折紙の時も力を貸してくれて」

狂三「どういたしまして。それでは」

そうゆうと狂三は影の中に消えていった。

俺には狂三が消える直前、顔が赤くなっていたように思えた。

士道「さてとテント片付けて下山するか」

そのころ黎は、とある家で人を殺していた。

いつからだろう。

人を殺すことに躊躇いがなくなったのは、10人、50人と殺して行くうちに自分が殺してるのは、人間ではないという認識が強くなっていた。

この世界には正解なんて存在しない、なら僕は僕が思う正義を貫くだけだ。

黎「またか……」

黎の霊装には殺した人の返り血で真っ赤に染まっていた。

黎「死臭が付く前にでよう」

黎は疲れた表情をしながらその家から出て行った。

士道「黎?」

黎「五河士道…」

士道「どうしたんだよその血!怪我でもしたのか?」

黎「君は知らなくてもいい」

士道「お前、まさか!人を…殺したのか?」

士道は恐る恐る黎に尋ねた。

黎はため息をつくとあっさり認めた。

士道「なんで…なんでこんなことしたんだよ!」

黎「君には関係がない」

士道「だとしてもだ!人が殺されているんだぞ!」

黎「君はしつこいんだね。いいよ話してあげる。僕が殺す人は決まっている」

士道「どうゆうことだ」

黎「僕が殺すのは、子供に虐待をしている人間だけだ」

士道「だからって殺す必要は…」

黎は士道の話を遮り話だした。

黎「あるよ。大いにある。あいつらは、ほっとくと子供を殺す」

士道「だったら警察や大人を頼れば……」

黎「そんなことしたって意味は無い」

士道「どうしてそう言いきれるんだよ!」

黎「それで助かるのは1部の子供だけだ!君に…僕の…僕達の何が分かるんだよ!」

士道「どうして…どうして社会を信用しないんだよ!」

黎「話しても何もしてもらえなかったからに決まってるでしょうが!」

士道「殺す前に話し合うことだって出来たはずだ!」

黎「したさ。でも彼らはなんて言ったと思う?「これは俺が作ったものだ何をしようが勝手だ」「こいつが生きていられるのは俺のおかげなんだよ!生きているだけ迷惑してるんだからそれの憂さ晴らしだ」などと言ってきたのさ!」

士道はついに何も言い返せなくなった。

黎は士道の胸ぐらを掴み自分の顔に近づけてこういい放った。

黎「何も知らない……いや表の綺麗な世界しか見ていないやつが知ったような口を聞くな!!」

黎は言い切ると士道を突き飛ばした。

黎「僕はこれからも人を殺し続けるでも1回だけチャンスをあげる。もし、僕を止めたいなら力ずくで止めてみなよ。僕は夜あそこにいるから。またね五河士道」

そう言うと黎は飛び去ってしまった。

さぁ、君は僕をどう止める、五河士道。

END

 

 

 

 

 




初めてオリキャラを使用して作りました
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