前の話からさらに10年の月日がたち、武琉の部隊はエリート軍団と言われるほどになった。そんなある日、とある会議が開かれた。
「コホン!本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。今回は秘密裏に計画していた作戦を軍の皆様にお伝えしようと思います!それでは、皇子様、どうぞ。」
「皆様。最近の地上は穢れが多く、とても危険であります。そこで、あの穢れなき月にこの国の国民全てを移住させようと思うのです。その名も、
そういった瞬間、会議の参加者である隊長クラスの人間たちがざわめく。そして永琳が口を開く。
「作戦の概要はこうです。民間人をを十台の大型ロケットに分乗させて、先に順次飛ばしていきます。この時、東西南北で外からの穢れ共の侵攻を食いとめます。。それで、民間人を乗せたロケットが飛び次第、残りの軍隊を後退させてロケットの方まで避難させます。そして、最後のロケットを飛ばして月に移動します。これがこの作戦の大まかな流れです。ここまでで質問がある方はいますか?」
特に誰か質問をする様子もない。つまり肯定という事だろう。それにしても力のない者から先に逃がすという作戦は永琳らしいやと思う。
だが、説明は続くようで、
「防衛についてですが、先ほど東西南北と言ったのは、穢れ共がその四方向から来るためです。偵察班曰く、南から穢れの大軍がくるみたいよ。つまり南側が激戦区予想ね。」
「えぇ...マジかよ...。」
「おいおい...大丈夫か...」
と言った声が漏れてくる。すると坂東大佐が、
「それで防衛なのですが、今までの班は統廃合して、民間人を誘導する二つの小隊と、東西南北で四つの大部隊を結成します。まず東側だが、中佐殿いけますか?」
と、白く長いひげを伸ばした男が立ち上がる。
「分かりました。」
「西は勝馬。行けるか?」
「なら精一杯頑張らせて頂きます。」
「大激戦の南だが...洩神。お前に任せた。」
「はい。承知致しました。」
「そして北は私が直々に指揮をしよう。そして、少佐殿、那珂様とお二方で民間人の護衛を行ってほしい。」
「ハイ。那珂様と一緒に任務に貢献出来て嬉しい限りです!」
「ハハハ...頼りにしてるよ。」
と、それぞれの役割が決まった。
「これで最後になりますが、飛び立った後、二発の原子爆弾を軍人が乗ったロケットから落とします。これは穢れ共に対しての最後の抵抗です。そのため決して乗り遅れた人がいないようにしてください。」
「それでは今日の会議はここまでとする。大佐殿、あとは任せましたよ。」
「分かりました。それでは皆様、今日は解散とします。明日、部隊についての紙を配りますので、隊長の方は人数分貰ってください。それでは、解散!」
と言われ、永琳と合流する。
「永琳。お疲れ様。」
「あら武琉。そっちこそ南の防衛線頑張ってよ。」
「あぁ。勿論頑張るさ。そして月に行こうじゃないか。」
と言うが、内心は、
「ごめんな永琳。その約束は叶えられそうにないんだ...」
と、思っているのであった。
運命の日まで一か月。
「こんにちは。いか天と、」
「ユレイドスです!」
「前に大佐は旧日本軍の階級を元にしているとか言ってませんでしたっけ?」
「言ったね。」
「ならなんで大佐が一番偉い感じになってるのですか?大将>中将>少将>大佐という感じじゃありませんでしたっけ。」
「合ってるよ。でも、この小説では、大佐>中佐>少佐>大尉という感じで行こうと思ってるよ。」
「つまり階級の名前は準拠しているけど、最初がどこかというのは準拠していないという事ですか?」
「まぁそうなるね♪それでは皆さんさようなら~」