ロケットが発射した後も、武琉は地球に残って妖怪と孤独な戦いを繰り広げていた。
「喰らえ!」バァン
「ギャー!」
武琉は作戦で使用していたショットガンで応戦していたが、
「あーもうキリがない!数が多すぎるんじゃ!」
倒しても倒しても数が全然減らないため、苦戦する一方だった。すると、一匹の妖怪が後ろから武琉を攻撃しようとする。
「キシャー!」ザシュ!
「カハッ!」
一人で何時間も戦っていれば疲労もたまるだろう。武琉は敵の攻撃に被弾してしまったのである。
「くっ...まだここで死ぬわけにはいかん!」
因みにだが、武琉は死ぬことは無い。死んだら力が大幅に減って蘇るだけである。勿論老衰で死ぬこともない。実質的な不老不死である。だが、そんなことは知っていても死ぬことは嫌なのである。
「ここで死んだら永琳たち仲間にも申し訳がなくなる...!」
「俺は...!死ぬわけにはいかないんだ!」
すると、周囲に変化が起こる。妖怪たちは次々と木っ端みじんになり、周辺の地形が壊れ始め、火が付いているところもある。
武琉は突然の状況に困惑した。すると突然、頭痛がしだし、武琉の頭の中にとある文字が浮かんでくる。そしてそれはこう書かれていた。
【万物を破壊する程度の能力】
「これは...俺の新しい能力か...?」
そう。これは武琉の言う通り新しい能力である。すると武琉はとあることを思い出す。
「そういえば千古がこんなことを言っていたな...。確か、」
「武琉、理都、貴方達には二つの能力があることを知ってるかしら。」
「いや。知らないな。」
「同じく。」
「そう。なら教えてあげるわね。貴方達には正の力と負の力があるわ。正の力は皆を助けたり、笑顔にしたりする力でまぁ、貴方達が普段使用している力ね。負の力は民を苦しめたり、怒りとなって表れる力ね。」
「それって自由に扱えるのか?」
「いい質問ね♪正の力はいつでも使えると思うけど、負の力はとある事がキッカケとなって使えるようになるわ。一度キッカケを掴めばあとは自由に使えると思うわ。」
「そうか。」
「あと、その力を使い分けることも可能よ♪姿を変えたりして、この時だけ正の力!なんて事もできるわ♪それと大体の負の力が正の力の反対になってることが多いから。ある程度は予想できるかもね♪」
「そうか。ありがとな。」
というやり取りを脳内で思い出す。
「つまりこれが俺の負の力ってことだな!暴れ倒してやるか!」ドカーン
そういった瞬間、周辺が爆発したりして、一瞬で地獄絵図となる。もう武琉に歯向かってくる妖怪はあまりいなかった。すると、空から落ちてくる物体を見つける。
「何だあれ...あっ、原子爆弾か!」
武琉は計画で話していた原爆について思い出す。
「ならあれが落ちる前に帰還しないと!」
そうして、足元にテレポーターを出現させる。
「さらば下界!」シューン!
こうして、武琉もとい武志は下界から脱出するのだった。そしてその直後、爆弾が着弾し、周囲に大きな爆発が発生するのだった...。
「ただいま~」
「お帰り武志~♪お疲れ様~♪」
「やめろよ母さん。この年になってみっともない。」
久しぶりに帰還したからなのか、千古のテンションがラブラブの夫婦並みで少し困る。
「それで、ある程度は下界から見たけど、どうだったの?なんか物凄い大爆発が起こってたけど...。」
「あぁ~、下界には下界なりに楽しい生き方をしているんだなと思ったよ。それと、あの爆発はおそらく爆弾だね。移住作戦に成功したから落ちてきたんだよ。」
「移住作戦?」
移住作戦について聞かれたから簡単に説明する。
「なんか穢れが増えてきて下界から月に移住するんだとさ。私は作戦には参加したが月にはいかなかったさ。」
「へぇ~下界にもそんな技術があったのねぇ...。まぁ、続きは皆がいるときに話しましょうか♪」
「そうだな!」
そういって、千古と別れる。
「ユレイドス!ただいま~!」
「ご主人様!おかえりなさい!」
武志はユレイドスのもとに行く。
「ユレイドス、頼んでいた仕事は全うしたか?」
「はい!最初は大変でしたが、三か月もすれば完全に慣れました!」
その事を聞いて安心する。ここで前々から考えていたことを口にする。
「そうかそうか。ところで君を神使から神へと昇進させてあげよう。」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「あぁ。君は今から進退の神、【
と、神名を頂くのだった。
「本当にありがとうございます!」
「皆~集まって~」
と、千古が大きな声で皆を呼ぶ。
「おっと、お母様がお呼びだな。行くぞ?諭令度須進退神?」
「はい!」
こうして、千古の集会に行って、武琉の下界での話をした後に、千古や天照、月読などから最近の天界の様子について聞かされるのだった。
「どうもいか天です。」
...あれ、ユレイドスは?
...手紙が置いてあるな。
...何々、「ご主人様の帰還のため、本日はお休みします」...か
まぁ今回も見てくれてありがとうございます。次回からは幕間を挟んで洩矢編になると思います。(予告)
それでは皆さんさようなら~!
...ユレイドスがいないとテンションが低くなるや...。