創造神が行く幻想の世界   作:しぐれ水天丸

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昨日の名言

いつも常識に囚われてはいけない

            -東風谷瑠美


PART.19 会談

屋敷に向かう武志と翠。その先に待ち受けていたものとは...!

 

 

 

という前回のあらすじを挟み、二人は屋敷の近くに到着する。

 

「ここから先は別行動だ。私は先に入ってお前を待つ。だからお前は後から屋敷に入ってくれ。諏訪大国の使者と言えば入れると思うから。」

 

と言い残して武志は屋敷の中に入っていく。

 

「私が諏訪子様のため、あの国のため頑張らないと...」

 

と呟いて瑠美も門に向かう。

 

「すいませ~ん。」

 

「どうした。ここは君みたいな人が入っていい場所じゃないよ。さぁ、戻りなさい。」

 

と、門番に止められる。が、武志が言っていたことを口にする。

 

「いえ、私は諏訪大国からの使者です。今日は全能神様にお話をしたく参ったのですが...」

 

と言うと、門番は目に見えて動揺しだす。

 

「え、えっと、ちょっと待ってくださいね。」

 

「すぐ使いの方が見えるそうなのでここで待っていてください。」

 

すると、門の奥からとある神が見える。

 

「ご苦労。客人と言うのはこの方か?」

 

「はい。諏訪大国の使者という事ですが...」

 

成程...そこの貴方。名をなんと言う?」

 

「東風谷翠と申します。それで?全能神様には合わせてくれるのですか?」

 

「あぁ。勿論だとも。ついて来い。案内する。」

 

と言われ、翠は須佐之男の後を付いていく。すると、

 

「この扉の向こうに皆集まっている。準備はいいかい?嬢ちゃん。」

 

「はい。大丈夫です。」

 

と返事すると、須佐之男が扉を開ける。そこには千古をはじめ、理都や天照、月読など、いろいろな神がいた。勿論、武志もいる。

 

「これはこれは遠い国からわざわざお越しいただきありがとうございます。私は全能神である洩矢千古よ。まぁ堅苦しい肩書じゃなく普通に千古と呼んでくれたらいいわ♪」

 

「は、はぁ。私は東風谷翠と申します。面会の時間を設けていただきありがとうございます。」

 

自己紹介の後、武志が質問をする。

 

「貴方が諏訪大国の使者と言うのは聞いた。それで、どんな願いがあってわざわざここに来たのか教えてほしい。」

 

「はい。私は貴女方との戦争について、一つ提案をしにやってきたのです。」

 

(言いたいことは伝えてるな。いい感じだ。)

 

と、武志は内心感心している。

 

「へぇ♪続けて?」

 

「私たちの領土をかけて1vs1で決闘という形にしてほしいのです。全能神様、どうかお願いできませんでしょうか。」

 

千古は少し考えた後、

 

「いいわよ♪その提案に乗りましょう。その件については私達にも非があります。でしたら一か月後に貴方の国の近くの平原で決闘を行いましょう。いいわね?」

 

「はい。問題ありません!」

 

「なら諏訪大国まで送ってあげるわね♪」

 

「ありがとうございます!」

 

そういうと、緑の足元が光りだす。そして眩しい光と共に翠はこの場から消えたのだった。

 

「さて、客人も送り返した事だし、誰が行くか決めましょうか♪誰か立候補する人はいないかしら?」

 

「なら私が行きましょう。」

 

と、八坂神奈子が手を上げる。そしてその他の神は全員手を上げない。

 

「他に立候補もいないみたいだから神奈子、貴方に戦いは任せるわ。頑張ってね。」

 

「はい。軍神として全力を尽くして戦います。」

 

そう。八坂神奈子は軍神で戦いは須佐之男とタイマンできるくらい強いのです。それでも武志や千古からしたら弱いですが。

 

「なら解散♪」

 

その一言で全員バラバラになるのだった。

 

「なら俺も速攻で向かうか。」

 

と、自室のテレポーターで諏訪大国に向かうのだった。

 

 

In 諏訪大国...

 

「諏訪子様~!」

 

「どうしたの翠。そんなに慌てて。」

 

「先ほど天界にいる全能神様と話をして、戦争が1vs1のタイマンになりました~!」

 

「本当!?やったぁ!」

 

「本当ですよ!これなら無駄な犠牲も出さなくて済みますね!」

 

「でも...当然相手は戦神とか軍神が来るんでしょ...?そんな奴が来たら勝ち目無いよ...」

 

と、諏訪子は布団に包まりながら怯えた口調で話す。だが、

 

「大丈夫ですよ。いざとなれば武志様出せばいいのですから。」

 

 

「そっかぁ。なら多分大丈夫だね!」

 

と、翠が励ます。

 

すると、いきなり障子が開く。

 

「ただいま。諏訪子いるか?」

 

すると諏訪子は布団から顔を出しながら、

 

「いるよ~」

 

「いきなりだけど、戦争の件だが~...」

 

と話そうとすると、

 

「あ~、あのタイマンの決闘の話でしょ?勿論知ってるよ。さっき翠から聞いたから。それで?武志様が出るんでしょ?」

 

「そこまで聞いているか。だがひとつだけ違うな。戦争で戦うのは諏訪子。お前だ。」

 

諏訪子はそれを聞くと、驚いた感じで話し始める。

 

「えっ!?ちょっと!そんなの聞いてないよ!私だと負けちゃうよ!」

 

「そうですよ。諏訪子様よりも武志様の方が戦闘も強いですし、絶対戦った方が勝ちますよ。」

 

武志はそれを聞いて反論する。まさかここま平和ボケした奴らだったとは。

 

「あのな。確かに私はこの国を作った。だが、ここを治めているのは諏訪子。紛れもなくお前なんだ。皆の為に体を張るのが頂点の務めじゃないか?それにお前には戦えるだけの力もある。なのにそんな腑抜けたことを言ってそれでもこの国のトップの神様か?だったら神様とかこの国の頂点とかは辞めろ。正直言って全く向いてないから。」

 

と、述べる。それを聞いた諏訪子は。

 

「そう...だよね。やっぱり、私が行かなきゃ駄目だよね。皆の為、国の為。私は体を張って正々堂々戦うよ!」

 

と、決意を表す。

 

「その意気だ。だったらお前が戦う相手を教えてやろう。軍神の八坂神奈子だ。」

 

「八坂神奈子...」

 

「軍神って...まぁ大能神とかが来ないだけマシだったのかな...?それにしてもだったらなんで武志様が行かなかったのですか?」

 

という質問をしてくる。だが、あえて行かなかったと言うと大変なことになると考えたので、適当に挑発を入れて誤魔化す。

 

「母...全能神様が直々に命じたのさ。「あの程度の国、貴方でも行けるわよ」とか言ってたね。」

 

「それは許せないね...!その程度なんて言わせないようにしてやる。」

 

挑発にあっさり乗って少し心配になるが、意気込みは100点なのでそれについては言わないようにする。

 

「そうそうその意気だ。その心があるなら明日から一か月みっちりと訓練だ。ついてこれるな?」

 

「勿論!」

 

「諏訪子様頑張ってください!」

 

と、翠も応援してくれている。これには武志もほほえましいと思ってしまう。

 

「ハハハ。なら今日はゆっくり休んで明日から頑張ろうか。私はちょっと戻らなければいけないがまた明日からは泊りで来るよ。」

 

と言い、帰還する。そして家に着くと、

 

「明日からの訓練どうしようかなぁ...」

 

と呟くのだった。




「どうも。いか天です。」

「ユレイドスです!」

「いや~、戦争ですか。戦争と言うよりはタイマンの決闘のような気がしますが...」

「うん実際決闘だね。きっと熱い戦いが繰り広げられると思うよ。」

「観戦の許可も出てるので楽しみです!」

「ハハハ。それは楽しみだねぇ。それでは皆さんさようなら~」
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