諏訪大戦も終わり、いつもの日常に神奈子が入って、より賑やかになった。そして一週間が経った頃、
「おい!諏訪子、それは私の魚だぞ!」
「知らな~い。早い者勝ちだもんね~。」
「ハハハ。二人共元気だなぁ。」
「お二人共仲良く食べてくださいよ。あと響志様も笑っているだけじゃなくて止めてくださいよ。」
二人「だってこいつが!」
「やれやれ...」
と、本当に賑やかな生活になっている。因みにだが、武志は顔と名前を変えているため、本性はバレてはいない。バレると後々厄介なことになるからだ。
神様は見た目を自由に変えられるが、千古や理都、武志など、肉体を持つ神様はそう簡単に変えることができない。だから自身の能力で整形しているのである。
「まぁあれだ、喧嘩するほど仲がいいともいうから、ああ見えても実際は仲良しなんじゃないかな?」
「どうでしょうね...」
と、ここで前々から思っていたことを言う。
「なぁ、少し大事な話があるんだ。」
すると三人はこちらを向く。
「私は明日ここを出発しようと思う。そして、もうここに戻ってくることは暫く無いと思う。」
それを聞いた三人は、
「そうですか........」
「寂しいなぁ~」
「そうか...」
翠と神奈子は寂しそうな顔でそう呟き、諏訪子はああ言っておきながら泣きそうになっていたが、別れを受け入れているようにも見えた。
「お前はここに住まないのか?」
神奈子からは住まないかと提案をされる。
「あぁ。私は元々ここの者ではない、俗にいう流れ者とか旅人という奴さ。それに、ここも前に比べたら賑わっている。私はその姿が見ることができただけで幸せさ。」
と言ってその提案を拒否する。
「そうか~。なら今日は送別会ってことでパーッと行きますか!」
「だな!」
「そうですね!」
皆は武志がいなくなる寂しさをごまかすために飲むのだった...。
「皆、ありがとう。」
と、武志もお礼をして一緒にお酒を飲むことにした。
そして翌日、神社の前に皆集まって、
「今までありがとう武志...。」
「あぁ、今まで本当にありがとうな。」
「お元気で...」
と、皆が武志に別れの言葉を告げる。
「よかったらこれ...持っていって下さい!」
と、あるものを手渡される。その中身を見ると、中には翠が握ったと思われるおにぎりが入っていた。
「お昼にでも食べてください...。」
「ありがとう翠。」
そういいながら翠の頭を撫でる。
「ひゃっ!えっ!ありがとうございます...///」
翠が物凄い照れる。そして手を離すと、
「なら私はそろそろ出発するよ。もう会うことはほぼ無いだろうが、これからも元気に暮らしてくれ。じゃあな。」
「じゃあね~!」
「達者でな~!」
「さようなら~!」
と、皆はそう言って武志を送り出すのだった。そして、翠は、
「翠、なんで泣いているの?」
そう。翠は泣いていたのだった。その位武志のことが好きだった、尊敬していたのかが分かる。
「あれ?何ででしょうか...。」
と、翠は袖で涙をぬぐい、それを見た神奈子は気遣いなのか、
「さぁ、家に戻ってみんなで酒でも飲もうか。」
「そうだね!」
「ですね。」
そう言って三人は神社の中へ戻っていく。翠は暫く武志が向かった方向を見ながらこう呟くのだった。
「さようなら武志さん...」
因みに、後に洩矢神社は二神制となったため、神奈子の居場所がなくておかしいという事になり、守矢神社と名前を改めるのだった。そして遠い未来にその子孫と二人の神達が大騒動を巻き起こすがそれはまた別のお話である。
「どうも。いか天です。それと、」
「ユレイドスです!」
「いやぁ、遂に諏訪の国編が終わってしまいましたね~」
「そうだね。」
「という事は武志様がこちらに戻ってくるのですね!」
「そうなるかもね。」
「私凄い楽しみです!早く来ませんかね~!」
「まぁ応援しておくよ。それでは皆さんさようなら~!」