武志と河勝は扉を破壊して突入する。そこには大生部多と常世神と思われるアゲハチョウの羽が生えた少女がいた。
「お前が世を混乱に陥れた宗教の教祖、大生部多か!」
「いかにも。我が大生部多だ。」
「お前には今後の為死んでもらう!この秦河勝いざ参らん!」
「ほう、我とやろうというのか...。面白い...。常世神よ!我に力を与えて下され!」
と、叫ぶと、隣にいる少女が手を天に掲げる。すると、大生部多の頭上から光が差しこむ。
「これだ...これだ...常世神様よ感謝いたします!」
「強化されたな...」
と言い出す。おそらく常世神から力を分けられたのだろう。河勝もとい隠岐奈なら苦戦するだろうが、私は創造神、神達の中でもトップ3に入る神だ。信仰が厚いとはいえ低級の神には負けないだろう。っと、慢心は良くないな。とりあえず目の前の奴に集中しなければいけない。
「そして...こうだ!」
すると周辺に邪悪な気が漂い始める。
「扉は封鎖した。これでお前らはここから逃げることはできまい。」
しかも逃げ道まで封鎖したと来た。完全に彼奴はやる気のようだ。
「いけるか?」
「勿論さ。援護は私に任せておけ。」
「心強いな。」
「大生部多!お前はここで残酷に住ね!」
「面白い!我らの神の力ここで存分に見せつけてお前らは永遠に晒し者にしてやろうではないか!」
と、河勝らvs常世神らの戦いが始まるのだった。
「ここには彼奴以外の人間はいないし、扉もあかない。能力や神器は使い放題だろう。」
「ハッハッハ!好条件だねぇ。なら容赦なくいかせてもらおうか。」
「ほう...暢気に会話する余裕があるか...だがその余裕はいつまで続くかな!」
と、刀を持って斬りかかろうとしてくる。すると、
ジャキン!
大生部多の刀は綺麗に真っ二つになる。そう。武志が素早く唐夜叉丸・焔を抜刀したためだ。
「なっ...」
「扉の封鎖ありがとよ!」 ジャキン ザシュ!
さらに唐夜叉丸・雷も抜刀し、帯電させて大生部の体を貫く。
「グワァァァァァ!...まだだ...まだ終わらんぞ...神の力を存分に見せてやる...!」
「口ほどにもない奴だ。それと、喧嘩を売る相手を間違えたな。」
「なっ」 ザク!
いつの間に後ろに回ったのだろうか。河勝が後ろから近距離で弓矢で華麗に狙撃する。頭に矢が刺さっているためもう再起不可能だろう。
「やるな...河勝」
「そっちこそな...しかしあれだけ大口叩いた割には弱すぎるな...。」
「神から力を分けてもらったとはいえ所詮人間だ。それに私が上位の神というのもあるだろう。」
そう。確かに普通の人間よりは手ごたえがあったが、低級の神の力をもらった人間と上位の神では力の差がありすぎたのだ。
「さて、次はお前の番だな常世神。」
武志は椅子に座っている常世神に向かって吐き捨てるように言うのだった。
「くっ...」
「どうした?戦うつもりがないと?」
「貴方は一体何なのですか!その刀はあの創造神様の剣のはず!どうして貴方が持っているのですか!」
と、質問してくる。
「答えは簡単だ。私がその創造神なのだからな!」
と、自身の気をまき散らしながらトラウマが残りそうな顔で返す。
「くっ...来るなぁ!」
攻撃を仕掛けてくるが自身の気の前では攻撃も意味をなさない。実際、放った弾幕が消えていくのだから。
「安心しろ。殺しはしない。ただ少し暴走しないように力を抑えるだけだ。」
「来るなぁ!」
もう為す術がないのか、攻撃が弱まる。
「創造と破壊の神のもとにおいて云う。目の前の神は弱化されて永遠にこの世界から追放されろ!」
と、カタストロフィーを取り出し、常世神に振り下ろす。そして、まき散らしていた気を消す。
「すまないな河勝。こんな汚いやり方で。」
「構わんさ。ところで常世神はどうしたんだい?」
「常世神なら神ではない別の何かになったさ。それが人間か妖怪かは知らないけど。」
「そうか...では目的も果たしたし帰るか。あ、そうそう。大生部の首を取ってさらし首にしよう。」
と、歩こうとしたその時
ガタン!
「あの押し入れに何かいるな...」
「あぁ、一斉に突撃するぞ。」
と、小声で話した後、静かに近寄ってその押し入れの扉を開けようとする。
「行くぞ...3...2..ぐわっ!?」
いきなり押し入れの扉が外れ、武志は防ぐことが出来ず直撃する。
「河勝!」
「分かった!」
河勝が逃げたやつを追う。すると一分後、
「捕まえたぞ!」
そこには緑色の着物を着た子とピンクの着物を着た子がいたのだった...。
「放せ...!」
「よくもお父様を殺して!貴方達何者なの!」
「彼奴子供がいたのか...それも双子の。」
「こいつらはどうする?」
「私は子供は殺さない。私のもとで働かせてあげよう。」
武志は見てしまった。それは河勝ではなく摩多羅神としての顔をした河勝がいたのだった...
「とりあえず初仕事だ...大生部多を晒し首にしろ。町中に奴の最後を見せつけるのだ。」
「...はい」
[
「...分かった。」
「...お前も残酷な奴だな。二人を操って自分の親を晒し首にさせるなんて。」
「ハッハッハ。そのかわり二人は今後とも永遠に私のもとで働けるのさ。これ以上嬉しいことはなかろう。」
「どうだかな。」
そうだった。河勝は摩多羅神。その実態は誰もわかっていないが、まさかそんなに残酷な奴とは思わなかった。
「とりあえず戻ろうか...。」
「そうだな...」
二人は都へ戻るために馬を走らせるのだった。その途中、
「なぁ、私はそろそろ都から出ようと思うんだ。」
「いきなりだな。」
「もう都にいる理由もなくなったし、また新しい世界を見たいと思ってな。」
「そうか。実は私もな、都を去ってまた隠居しようと考えているのさ。」
「そうか。残念だな。」
「あぁ、これからは【後戸の国】。まぁいつも私がいた空間だな。そこに戻ろうと思う。お前ならいつでも来ていいぞ。」
「そうか。ありがとうな。」
そうして二人は都に戻り、その一週間後、武志は都から去り、後を追うように、その3週間後河勝もまた、二人の少女と共に都を去ったという...
「こんにちは。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「飛鳥時代が遂に終わったね。」
「そうですね!ところで水矢さん色々変更したですって?」
「そうそう。まず作者名が変わったよ!前まではいか天だったけど今は水矢天になってるね。あと、今って俗にいう台本形式という感じで書いているよね?」
「そうですね。本文みたいな感じの奴ですね。」
「ちょっと形式を変えてみようと思うんだよね。」
「どんな感じですか?」
「普通の形式で書こうと思うよ。正式名称知らないけど。」
「へぇ~、楽しみにしてますね!」
「あぁ。慣れるまでは時間もかかるし、拙い文になると思うけど、温かく見守ってくれたら嬉しいね。」
『それでは皆さんさようなら~!』
...「ところで水矢さんって何者なんだろう。」