PART.33 修行の果てに
武志は都を出てから長い間各地を転々としていた。そしてそのような生活が続いて約150年...、武志はとある山で修業をしていた。そして色々な武器のこなしや、能力の改善が見られた。更に武志は能力を一つにまとめ、【万物を司る程度の能力】とした。そんなある日、気分転換に少し遠めの山に来ていた時の事だった。
「しかしこの生活にも慣れたな。確か最後の町にいたのが数十年前だったっけか。そろそろここから出ても良い頃かもしれないな。...ん?」
そこには荷物を持って山を登る女性がいた。恰好からおそらく尼さんと思われる。
「はぁ、こんなところに一人で来るのも珍しいな。仕方ない、ちょっと話を聞くか。」
と、その女性の所へ武志は向かう。
「ちょっと、そこの方、こんなところに一人できたら妖怪やらがいて危ないですよ。」
その女性は振り返り、
「あら、すいません。私は大丈夫ですよ。すぐそこの寺まで行くだけですから。」
「いやいや、危ないですよ。だったらそこまで荷物を持ちましょうか。」
「あら、大丈夫ですよ。いつもそこまで歩いているので。...ほら、迎えが来てくれましたよ。」
武志はその方向を見ると、そこには、青い頭巾をかぶって、雲を纏っている少女と、明らかに神々しい感じの少女がやってきたのだった。
(妖怪達...でもそれにしては友好的だな...それに微かに神力も感じる...ただ者ではないな...)
「すまない、この子たちは誰だ?」
「あぁ、私と一緒に暮らしている子たちですよ。」
驚いた。この尼は妖怪と一緒に暮らしているのか。だったら襲われないのも納得できる。
「ところで貴方は誰ですか?」
「まさか侵入者!」
「まさか。違いますよ。この方は今さっきそこで手伝いを申し出てくれた優しい方ですよ。」
「そうだ。よろしくな。」
「いえいえ。侵入者じゃないだけいいですよ。最近は陰陽師とかいう妖怪を狙う輩が増えましたからね。私たちも安心して暮らせないのですよ。」
と、青い頭巾の子は言う。かつて都にいたときは妖怪も少なかったし、対抗する人間勢力もいなかったが、今はそこまで人間たちも活発になっているのかと、時代の流れを感じる。
「そうだ。せっかくのご縁ですし、私たちの寺に来ませんか?」
っと、いきなりの提案だな。まぁ断る理由もないから行くんだが。
「じゃあお願いします。」
「分かりました。ではついてきてください。」
と言われ、案内が始まる。そして五、六分ぐらい歩いただろうか。恐らく目の前の尼さんが言っている寺にたどり着いた。。
「では靴を脱いで入って下さい。」
「あ、お邪魔します。」
中に入ると、ネズミの耳をした少女がこちらを見ていた。
「おかえりなさい聖、ご主人、ところでその人は誰だい?」
「彼はお客様ですよ。お茶を淹れてきてください。」
と、ご主人と呼ばれた神々しい少女はそう言うと、
「ここは聖たち、あ、聖というのは」
「私ですよ。」
と、聖と呼ばれる先ほどの尼さんが割り込む。
「ここは命連寺。私はここの住職であります聖白蓮と申します。そしてこちらが、」
「寅丸星です。毘沙門天の代理をやっております。そして先ほどお茶を汲みに行ったのがナズーリンです。」
「私は雲居一輪。そしてこちらが雲山ね。ここは聖に助けてもらった妖怪たちが住んでいるのよ。ところで貴方は誰かしら?」
「おっと、私は洩矢武志。そぐそこの山で数十年修業を行っている身だ。」
「武志さんでしたか。でしたらこの寺で貴方も一緒に修業を行いませんか?」
と、提案をされるが、
「いや、私の修行はおそらく誰もついてこれないだろう。だからそれはできないな。」
「そうですか...」
聖は少し残念そうな顔をするが、続けて、
「だが、君たちに少し興味がわいたよ。この寺に住むことはできないかな?」
すると聖は最初驚いた顔をしていたが、笑顔になって、
「はい、勿論いいですよ。私達命連寺の皆様はあなた方を歓迎します。」
と、武志の命連寺での生活が始まるのだった...。
そして、ナズーリンは忘れられていたのだった。
「悲しいな。ご主人。お茶を淹れて戻っても誰も気づかないし、なんか住人が一人増えているし。」
「ごめんなさいナズーリン。本当に忘れていたのよ~」
「どうも。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「早速新しい形式になってる!」
「やっぱりこっちの方が書きやすくていいね。」
「ところで、次は命連寺ですか!」
「そうだね。」
「なんか反応薄いですね?」
「いや、実は命連寺ってあんまりよく分かってないんだよね。」
「へぇ、そうなんですか。まぁ、これから知っていけばいいですよ。」
「そうだね。」
『それでは皆さんさようなら~!』