創造神が行く幻想の世界   作:しぐれ水天丸

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今回から新章です。


第六章 武志は新世界を創りたい
PART.40 久しぶりの訪問


武志は命蓮寺から去った後、また各地を転々としていたが、そんな生活にも飽きてくるのだった...。

 

「これで命蓮寺を去ってからちょうど200年か...長いようで短かったな...。」

 

武志今、命蓮寺から大分離れた山の中にいる。

 

「ここで修業するのも飽きてきたな...。そろそろ移動するにしてももう当てもないしな~。」

 

そう。武志はこの長い年月の間で今日本のほとんどの場所を見て回ったのである。

 

「これから先どうするか...。」

 

その時武志に一つの案が浮かぶ。

 

「そういえば隠岐奈が自分だけの世界に籠るとか言っていたっけ...。少し見習ってみるか...。」

 

その時武志に更に案が浮かぶ。

 

「そうだ!だったらついでに隠岐奈の所にでも遊びに行くか!」

 

すると武志の後ろに扉が開く。そしてそこから見たことあるような二人の少女が出てくる。

 

「おっと、二人とも誰だ...って何で後ろに扉が...?」

 

「それはね~お師匠様が扉を開け~っていうから、」

 

「私たちが来たんだよ~♪」

 

「お師匠様...あぁ、彼奴か...。」

 

武志の頭に一人の秘神が浮かんでくる。

 

「それで?お師匠様はなんて言っていたんだ?」

 

「それはね~、キミを連れてきてくれと言われたからだよ~」

 

いやもっといい言い方があっただろう。とにかくこの二人は隠岐奈の部下で間違いないだろう。違っても強硬手段で帰ればいいだけだ。

 

「そうかそうか。ところで君たちは何て名前だ?」

 

緑の方が、

 

「僕は丁礼田舞だよ~」

 

ピンクの方が、

 

「私は爾子田里乃よ~」

 

と自己紹介をする。

 

「そうか。私は洩矢武志。最も、そのお師匠様の知り合いだから名前も聞いていると思うがな。」

 

「そうですか~。とりあえず立ち話も何なので早くいきましょうか。」

 

「そうだな。」

 

三人は扉を通って、隠岐奈の元へと行くのだった...。

 

 

~後戸の国~

 

 

「着いたよ~!」

 

「ここが後戸の国ですよ。」

 

「ここがか。」

 

「隠岐奈の奴、自分の世界に籠るとか言っていたが、凄い世界だな。」

 

「そうか。誉め言葉をありがとう。」

 

後ろを振り向くとそこには摩多羅隠岐奈が立っていたのだった。

 

「隠岐奈か。久しぶりだな。」

 

「こちらこそ久しぶりだな。わざわざこんなところまで何の用だ?」

 

「扉を開いたのはそっちだろ?まあいい。私がここに来たのは新しい自分だけの世界が欲しいからさ。隠岐奈ならそこら辺の事分かるだろ?」

 

「いや分かるには分かるが...お前創造神だろ?」

 

「創造神だな。」

 

創造神以外の何物でもないな。

 

「だったらさ、世界を創るなんて得意分野だろ?なぜいちいち私に聞く?」

 

確かにそうだ。武志は創造神。創造神なら新しい世界を一つ作るくらい簡単だからだ。だが、聞きたいことは別にあるためそれを口に出す。

 

「あぁ、創るにあたって、どんな感じにすればいいか迷ってね...。だからこの世界を見に来たってわけだ。」

 

「成程な。まぁ扉ばかりの世界だがゆっくりしてくれ。」

 

「そうさせてもらおう。」

 

「お待たせ~!」

 

「温かいお茶だよ~!」

 

舞と里乃の二人がお茶を運んでくる。

 

「ありがとう。」

 

「まぁ聞きたいことがあれば何でも聞くがよいさ。もっとも、創造神の貴方に話すことはあまりないでしょうが...。」

 

「そんなことは無いさ。」

 

そんなことはない。聞きたいことは沢山ある。

 

「早速だが、世界はどんな感じにしたらいいと思いますか。」

 

「そんなこと言われてもな...、自分の世界なんて自分の好きな感じにすればいいと思うぞ?何も迷う必要はない。自分の直感で作ればいい話さ。創造神の貴方なら簡単だろ?」

 

「まぁな。」

 

確かにそうだ。自分だけの世界なんて自分の好きに作ればいい話だ。だがそれが思いつかないのだ。だが、話は続き、

 

「それが思いつかないなら探せばいい。もしくは自分の神の性質に当てはめて作ればいい。私も秘神だからな。このように扉を沢山作ったさ。」

 

「そうか。ありがとうな。」

 

「お安い御用さ。それで?これからどうするんだ?」

 

「私はその世界の元を探すためにまた旅を続けるよ。ありがとうな。」

 

「あぁ。分かった。気を付けてな。出口は好きな扉を通ればいい。扉の先は現実世界のどこかにつながっている。きっといい旅となるだろう。」

 

「分かった。じゃあな。」

 

「あぁ。さようなら。」

 

武志はとある扉を選び、潜り抜ける。その先は明らかに日本ではないが身に覚えのある世界が広がっているのだった...。

 

「あ~、これは戻った方が良さげかなぁ~」

 

武志が後ろを振り返ると、扉はもう消えていたのだった。

 

「...仕方ない。ここで新しい世界の元を見つけるか...。って言ってもなぁ...ここはなぁ...」

 

そう。ここは神界。それも高天ヶ原の近くに出てきてしまったのだ。当然ここには、

 

「あら~武志じゃない♪」

 

後ろを振り向くとそこには武志の親である洩矢千古がいるのだった...。

 

「...母さんか。久しぶりだな。」

 

「久しぶりねぇ~♪」

 

「しかし、その頭のツノは何なんだ?それに翼も。」

 

そう。千古の頭には見慣れない角と翼があったのだ。しかも翼は蝙蝠、角は鹿を彷彿とさせるような感じだった。

 

「いや~、今まで神名が【洩矢大蝦蟇全能神】じゃない?」

 

「そうだな。」

 

「それで、この世界の蝦蟇って弱いじゃない?」

 

「確かに弱いな。」

 

蝦蟇。つまりカエルの事だな。確かにカエルは食物連鎖の頂点ではないな。

 

「そうそう。だから蝦蟇をやめてもっと強い存在になろうとしたの♪」

 

おいおい。それは大丈夫なのか。まぁ全能神だから大丈夫だとは思うが...。チートだし。

 

「大丈夫よ♪私の力を使えば外見なんて何でもないわ♪」

 

大丈夫だった。まぁある意味で千古らしいな。

 

「それで?それは何の真似なんだ?」

 

「私は【龍】という存在になったのよ♪」

 

「龍...聞いたことが無いな。」

 

「あたり前よ。今作ったんだから。」

 

やっぱり何度でも言おう。この神チートだと。

 

「作ったって...、そうなると。神名はどうなるんだ?」

 

「新しい神名は【洩矢千龍全能神(もりやせんりゅうのぜんのうしん)】よ。略称は全能神でも龍神でもどっちでもいいわ。」

 

「まぁ普通だな。」

 

「反応が薄いわね~、まぁいいわ。と言う訳でよろしくね♪」

 

実際そんな反応するほどの名前ではないと思うのだがな。

 

「まぁいい、よろしくな。」

 

「ところで武志、」

 

「どうした母さん。」

 

「ここに戻ってきたという事は当然しばらくゆっくりするんでしょ?」

 

という事を聞かれる。当然、ここで新しい世界の元を探すのため暫く滞在するのだが。

 

「あぁ、暫くここでゆっくりしようと考えている。」

 

「だったら天界や神界を見るといいわ♪あの頃からかなり変わったから♪」

 

「そうか。そりゃぁ楽しみだ。」

 

「とりあえず今日は帰りましょう。皆喜ぶと思うわ♪」

 

「はいはい...。」

 

武志は半ば強制連行という形で高天ヶ原に連れ戻されるのだった...。




「どうも、ユレイドスです!」

「水矢です。」

「いや、摩多羅神久しぶりに登場しましたね!しかも全能神様も久しぶりに本編で登場しましたよ!」

「いやさ、一ついい?」

「どうしました?」

「いつから全能神様は名前変わったの?」

「前にここを訪れてからすぐ変えたそうですよ。」

「そうなんだ...結構最近なんだね。」

「ですね。」

「そんな事より創造神様が帰還したそうなので私は先に帰りますね!お疲れ様!」

「あ、ちょっと!」

「...はぁ~。それでは皆さんさようなら~」
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