「久しぶりに帰ってきたけど千古の言ってた通り大分発展したな。」
武志は現在、神界から天界に向かって歩いている。その理由は先ほど千古と、
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「そういえば武志、昨日天界や神界は見た方が良いと言ったわね。」
「あぁ。確かに言っていたな。それがどうしたのか?」
「いや~、前よりも天人や神が増えてきたから、他の神々の力を借りて発展させたのよ♪」
「ほう。それは楽しみだ。しかし、誰が発展させたんだ?ユレイドスか?」
「ユレイドスも関わっているけど...、一番頑張ったのは袿姫ね。」
「袿姫...あぁ彼女か。確かに彼女なら簡単だな。」
「と言う訳で一回身に行ってくるといいわ♪」
「分かった。あとで行ってみよう。久しぶりに顔も見せたいしな。」
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というやり取りがあったからだ。
「袿姫か...懐かしいな...。」
「袿姫...もとい埴安神袿姫。私が創った神の一人で、造形神として信仰されている神だ。でも確か彼女は陶芸家だったような...。まぁ千古あたりが力を貸したのだろう。させたとか言っていたし。」
そんなことを考えながら歩く。すると誰かと正面衝突をする。よく見ると天人のようだ。もう天界なんだな。
「痛いわね!アナタ何処見て歩いているのよ!」
「それはすまなかった。大丈夫か?」
「全く...私を誰だと思っているの!」
誰だとって...そんなの分からないため適当に答える。
「え、煩いガキ。」
「...!」プルプル
「あ、これ地雷踏んだかもしれない...。」
でも実際言っていることは間違っていないため反省はしない。というかトラブルを起こして私を誰だと思っているの?とか言う人は一般人よりかは地位が高いが、上には上がいることが多いため、威張るだけ無駄であることが多い。少しこちらからも似たような質問をする...。
「むしろ私を知らないのか...?」
「アナタなんて知らないわよ!ってか質問を質問で返さないでくれる?」
ほほう。天界ではもう私を知らない世代がいるのか。確かに千古の言う通りかなり人口は増えたようだ。
「ちょっと、無視しないでくれる?」
そこの小娘がいろいろ言ってくるので少し脅しをかける。
「おい、あんまり煩く言うな。そんなにギャンギャン吠えることが出来るなら大丈夫だろ。被害者だからって何言っても許されるわけじゃないからな?覚えとけよ?」
っと、流石にやりすぎたのかその娘は泣きそうになっていた。
「ちょっとやりすぎたかな...?」
なんてことを思っていると、向こうから一人の女性が走ってくる。
「総領事様、やっと見つけましたよ。」
「げ、衣玖じゃない。ちょっと聞いてよ、この人がぶつかってきたのよ。」
と、自分を指さして言ってくる。その衣玖と呼ばれた女性も見てくるが、私の正体に気付いたのか目を丸くして、
「これはこれは創造神様!今日はどうしてこのような所に!」
「ちょ、ちょっと衣玖~、どうしてこんな奴に頭を下げるのよ。」
「総領事様ご存じなかったのですか?この方はこの世界を創った創造神様ですよ!貴方も早く謝りなさい。」
「え、ちょっ!」
無理やり頭を下げさせてくる。いや、こっちが悪いのだからそこまでしなくてもいいのだが。
「いやいや。悪いのはこっちだ。だから気にしなくていい。」
「いえいえ。こちらこそ総領事様がご迷惑を。」
「いや、悪いのはこっちだ。本当にすまない。」
そんなやり取りがしばらく続く...。流石に相手も空気を呼んだのか、
「あっ!もうこんな時間ですか!行きますよ総領事様。」
といって、その総領事様と呼ばれた娘を引っ張って帰って行くのだった。名前を聞いていなかったがまぁなんともないだろう。そんな事より探索を再開しよう。
天界はかなり様子が変わっていて、今いるところは高い建物がないどころか、豪邸が数軒あるのみで、そこらじゅうで天人たちが酒盛りをしているが、先ほどぶつかったところや、中心部の方はかつての神界みたいに和風のビルや、マンションみたいなものが建設されている。そして、道のわきには桃の木が生えていて、いかにも天界って感じがする。そしてまた少し広くなったような気がする。まぁ中心部はそんなに広くないが。
「本当に変わったな~。今度は神界も見てみるか~」
武志はそうして神界に向かう。神界と天界を分ける門も前よりも立派になっていた。
「うわ凄いな...。」
門を通るとそこには目を疑うような光景が広がる。
「うわぁ...また大分発展したようで...。」
武志が目にしたのは、かなり高い高層ビルや、高層マンション。かつての環状線はそのままに、建物が前よりもかなり発展していた神界なのだ。それはまるで現代の大都市のような風貌だった。
少し歩くと、いつもの屋敷と光の柱が見える。心なしか、少し敷地が広くなっているような気がした。
「行きは天界までひとっとびだったが、歩いてみると結構広くなっていたんだな...。」
「あら、創造神様じゃないですか。こんなところでどうされましたか?」
「ん?あぁその声は袿姫か。」
振り向くとそこには埴安神袿姫がいた。
「そういえばこの神界はお前が作り直したんだよな?」
「えぇ。私がユレイドス様と協力して作り直しました。」
「かなりいい感じじゃないか。」
「創造神様にそう言われると嬉しいです。ありがとうございます。」
「ハハハ。まぁ元は私が創造した神だからな。美的センスも私に似たんだろう。」
実際そうだ。前に出てきた洩矢諏訪子も今回出てきた埴安神袿姫も元は武志が創った神であり、その力やセンスも武志から受け継がれているのだ。
「とりあえず龍神様から武志に会えと言われているのですが...。」
「あ~、例の件か。いいですよ。」
恐らく千古の粋なはからいだろう。
「あぁ~、この神界ってどんな物を元にしたんだ?」
「そうですね...、ユレイドス様から下界の1000年後くらいの風景を見せてもらって、それを元に造形して作成したという感じです。私は基本陶芸しかやらないので少々龍神様に力を貸してもらってこの街を創りましたね。」
「成程な...。」
どうやらこの神界は1000年後の風景のようだ。まさかここまで変化するとは思わなかったな。でもこの風景は割と気に入った。ちょっと息苦しさもあるからそこを取り除けばいい感じになりそうだ。
「分かった。ありがとう。」
「いえいえ、創造神様のお役に立てただけでも十分です。」
そして二人は別れる。そして新世界の案も思いついたことだし、もう少し滞在してからここを去って、自分だけの世界作りにとりかかりますか。
そんな事を考えながら武志は屋敷に戻るのだった...。
「どうも、水矢と、」
「ユレイドスです!」
「いや~!久しぶりに創造神様が帰還して、下界での色々な土産話が聞くことが出来て満足でした!」
「それは良かったね。ところで埴安神袿姫と共同で作業したと言ってたけど、やっぱり袿姫様って凄いのか?」
「そうですね~、地位は直系...まぁ創造神様が作り出した神ですから割と高い方ですよ。神界では超有名陶芸師という事で知らない人はいないと思います。天界の方でも名前が割と知られている珍しい方ですね。」
「陶芸師なんだね。」
「えぇ。一応土や粘土の神ですからね。」
「そうなのか~。よくやりましたね。」
「まぁ一番の肩書は造形神ですからね。」
「とりあえず、詳しくはまた先の作品で出てくるキャラクターなのでその時に話しましょう。」
「ですね。」
『それでは皆さんさようなら~!』