創造神が行く幻想の世界   作:しぐれ水天丸

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月面戦争のための準備です。





あとどうでもいいけど武志の部下のハルトマンってドイツ語で不屈の男って意味らしいですよ。全く関係ない名前で草も生えませんね。女性ですし。まぁこの小説を書く前から温存していたキャラクターなので仕方ないと言えば仕方ないですが、気になる人はスイマセン。


PART.44 潜入(という名の戦争)の準備

武志たちは来る戦争に向けて着々と準備を進めていくのだった...。

 

「ラダヴィーニャ、準備物のリストは出来たか?」

 

「ありますよ。ちょっと待ってください。」

 

「マスター、これは何?」

 

「それか?接敵した時に敵を吹き飛ばす物の設計図さ。」

 

「マスターそんな物騒なものも準備するの?」

 

「一応な。使わないことが望ましいが。」

 

準備としては、主に武志が武器の設計図を制作し、ラダヴィーニャと吉美がリストをまとめて、武志がそのリストに載ってあるものを作るのである。因みに武器の設計図を作っているのはその武器をいつか自動化させたり、他の人に教えるときに役立つかららしい...。

 

「マスター、例のリストが出来ましたよ。」

 

「ありがとうラダヴィーニャ。...って揺動部隊に持たせる銃多くないか?」

 

「陽動作戦の人数は多い方がいいって言ったのはマスターですよ。」

 

「むぅ...仕方ないか。」

 

武志は揺動部隊に持たせるARやSGを作る。

 

「マスターの能力って便利ですね~」

 

「まぁな。ただ割と戦いでは工夫がいるから大変だぞ?」

 

実際、武志の能力は便利ではあるが、戦いだと武器を出せてもそれで倒せないと意味がないからだ。

 

「さて、ちょっと戦闘員を増やすから外に出てくる。」

 

「そんな近くの店に行く感じの勢いで行くようなものですかそれ。」

 

「いいんだよ。なんせ私は神だからさ。」

 

武志は創武殿の外に出て能力を使用する。するとそこにはナイトマルチマムの迷彩服に黒いアーマー、黒いヘルメットにゴーグルやサングラスを付けた兵士が大量に整列していた。割と軍の特殊部隊に近い見た目だろう。そして彼らは武志が作り出したアンドロイドで、通常の人間よりも丈夫で力も強く、ある程度の攻撃なら自分で回復することが出来る高性能のアンドロイドである。

 

「これでいいかな。ざっと500人かな。揺動ならこれくらいは必要だろう。この戦争が終われば彼らにはここの警備員でもやってもらおうかな。」

 

因みにだが、内訳はこんな感じである。

・一般兵…150名

・工兵……150名

・機動兵…100名

・盾兵……50名

・狙撃兵…45名

・無線兵…5名

揺動どころかそのまま前線を突破しそうな勢いである。

 

「これくらいいれば足りるだろう。」

 

そして武志はメガホンを取り出し、全体に指揮をする。

 

「こんにちは皆さん。私はここ創武殿の主でありこの世界の創造者であり、君たちのボスとなる洩矢武志だ。皆さんには来る月面作戦で揺動作戦を行う。この作戦が成功するかどうかは皆さんにかかっている。皆の健闘を祈る。」

 

『ウォォォォォォォォォォォォ!!!』

 

「素晴らしい...!俺はあんたについていくぜ!」

 

「ボスの為俺達も頑張らせていただきます!」

 

武志に向かって大喝采が起こる。

 

「ありがとう。戦争まであと3日しかない。それまでは自由にこの世界を行動しておいてくれ。ただし、三日後には必ずこの屋敷に戻るようにしてくれ。」

 

『ハイ!』

 

「ヨシ!なら解散だ!」

 

武志はそう言って、部隊を一時解散させる。

 

「さて...、私も戻るとするかな。」

 

武志はラダヴィーニャと吉美の所へ戻る。

 

「ただいま戻った。」

 

「おかえりなさいマスター。」

 

「マスターおかえり~!」

 

「作業は進んだか?」

 

「えぇ。あとはマスターがこの紙に書かれたものを作るだけです。」

 

「分かった。数が多いから少し離れておけ。」

 

ラダヴィーニャと吉美はそれを聞いて少し後ろに下がる。それを見計らって武志は能力を駆使し、武器や道具を制作していく。そして、

 

「これが君たちのための装備だ。」

 

武志は特注の装備を二人に渡す。余談だが、ラダヴィーニャにはナイトマルチカムのチェストリグに、現代のP10RONIカスタムのような銃を渡し、吉美には黒と紺色のミリタリージャケットと黒のベルトに、現代のP90のような銃を渡す。そして二人に小さめのヘッドセットと黒の手袋を渡す。

 

「マスター、これ本当に貰っていいの?」

 

「あぁ。一回装備してみなさい。」

 

二人共装備を着る。吉美は上に羽織り、ベルトをつけ、ラダヴィーニャは

ジャケットを脱いでシャツの上に装備する。

 

「二人共よく似合うじゃないか。」

 

「...///」テレテレ

 

「ありがとうマスター!ところでマスターは着替えないの?」

 

「私か。私の分ももちろんあるさ。ちょっと待ちなさい。」

 

武志は部屋から出て自分の服装に着替える。因みに、武志は能力で自分の体に合わせて召喚し、同時に今着ている服を消してチェルベッロの板の倉庫部分に収納すればいつでも早着替えができる。

 

(そういえば今着ている服とは別に普段着も一新したいな~。また戦争が終わった後で考えておくか~。)

 

そんなことを考えながら二人の前に姿を現す。

 

「すごーい!マスター似合ってるよ!」

 

「凄いですね。」

 

「そうかな。そういってもらえるとありがたい。」

 

武志はダークグレーの戦闘服を着て、黒のアーマーにベルト、頭にはアンドロイド兵と同じヘルメットをかぶっているが、更に緑のヘッドセットと黒のケブラーマスクを装備して、月の民に顔バレをしないように心掛けているのと共に、カッコよさも追及している(らしい)。

 

とりあえず、今の装備がこれからの君たちの装備となるが、他に何か欲しいものは無いか?

 

「ん~、私は特にないかな。」

 

「私も大丈夫です。」

 

「なら次の説明に移るが、このヘッドセットはラダヴィーニャの能力を使わなくても、このヘッドセット同士が特別な力で繋がっているからラダヴィーニャの能力を使わなくても声だけ通信ができるという優れものだ。」

 

特別な力のおかげで電池も通信機器も必要なく、どんな距離でも音声がクリアに聞こえて、更に傍受もされにくいという利点も持つ。最も、特別な力と書いたが実際は武志の神力が元である。

 

「だったらこれで準備は完了だ。これからは各自体を休めるように。そして町に民間人を追加するから、好きな時に遊びに行きなさい。ただし任務に支障が出ない程度でな。」

 

「分かりました。」

 

「分かったよマスター!」

 

「それじゃ解散という事で。」

 

そして武志は能力を駆使して町の全域に民間人を召喚させるのだった...。




「こんにちは。水矢と、」

「ユレイドスです!」

「いよいよ戦争が本格的になってきましたね~。」

「いやおかしいですよ。本人は無駄な戦争を起こす気はないと言っていましたがどう見ても妖怪より戦力高いですよね?無駄な戦争とは何ですか?」

「いやいや。あれは揺動だから。必要な闘いさ。」

「そう...なのですか?」

「そんなもんさ。そして運よく打ち勝てたらいいなレベル。」

「いやそれどうなんですか。」


「ところであの吉美さんの装備や武志さんのマスクですが、どこかで見たことあるような気がするんですよね。」

「あぁ、吉美さんの装備なら某ソシャゲのキャラクターがモチーフですよ。」

「某ソシャゲとは?」

「銃器系ゲームDの4〇6ちゃん。」

「あぁ~、言われてみれば似ている気が...。

「そして武志のマスクは実際の警察系でも使われている装備だけど、ゲームでは虹〇の韓国の防衛オペが似たようなの付けていたかな。ラダヴィーニャの銃や吉美の銃も出てくるよ。」

「へ、へぇ...。」

「因みに銃弾は神力を固めたものだから見た目よりだいぶ弾が入るよ。 ...おっと、こんな話をしていても読者が困るだけだね。」

「それでは皆さんさようなら~!」

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