まぁ三人とも次の出番はだいぶ後になりそうですけどね。
そして今回で完全に月面戦争編が終わると言ったな。あれは嘘だ。
と言う訳で次回まで続きます。お楽しみに。
武志たちは月面から帰還し、自分たちの世界へと戻ってくるのだった...。
「さぁ、着いたぞ。ここが私たちの世界だ。」
「待ち時間に吉美ちゃんから聞いたが、ボス自らが作ったんだって?」
「あぁ、そうだ。この世界全て私が作っている。」
「...凄いな。」
先の戦いでスカウトした二人はこの世界にただ驚くことしかできない。今、武志たちがいるのは創武殿の前で、一つの島みたいになっているところだ。ここからの景色はとてもよく、お洒落な橋があってその向こうには匠ヶ浦とその先の西川のビル群がうっすらと見えるというかなり見晴らしのいい景色が楽しめるのである。
「月の都にもこんな感じのビルはあったけどまさかあそこ以上におしゃれなビルがあるとはね~」
バンディも何処からか取り出した双眼鏡を覗きながら景色を楽しんでいるようだ。
「それよりマスター、早く他の所も案内しよう?」
「そうだな。二人共、そろそろいくぞ。...とそうだ。他のメンバーたちを宿舎へ送り返さなければな。」
「しかしこの人数をどうやって送り返すのですか...?」
戦いである程度消耗し、戦車や航空機は撤退する際に能力で消したとはいえ、数百人単位でまだ人が残っているのである。
「一応は併設されてるけど流石にこの人数は入れないからな...。」
あくまでも併設されているのはこの創武殿を護衛するチームのみで、60名くらいしか収容できないのである。
「彼らには悪いが今回は消えてもらうか。また後々再編成しよう。」
「所詮は戦争のための存在...か。」
武志は能力で特殊部隊員を全員消す。
「さて、改めてここを案内しよう。ここは私たちが住むことになる創武殿という建物だ。ここで基本的な事務作業を行うことになる。」
創武殿は地上10階建ての洒落たガラス張りの建物で殿とついてる割にはビルの方が近いのである。さらに、外に出て階段を降りるとプライベートビーチがあったり、テニスコートやガレージ、果てには釣り場やバー、先ほども言った護衛班の建物もある。(地上4階)
「それじゃあ案内するよ。ついてきてくれ。」
武志は一階から案内していく。因みに主な部屋割りはこんな感じだ。
10F…執務室、屋上庭園、展望台
9F…武志の部屋
8F…ラダヴィーニャの部屋
7F…吉美の部屋
6F…バンディの部屋
5F…大無の部屋
4F…AVルーム、客間
3F…客間
2F…お風呂、食堂
1F…ロビー、休憩室
B1F…ガレージ、ラボ
B2F…地下サーバールーム
~~~~神様案内中~~~~
「...意外と広いんだな。」
「ね~。私も最初驚いたけど今ではもう慣れたよ~。」
「しかも警備班と共用とはいえ色々楽しめそうな場所もあるしな。気に入ったよ。」
「そうかそうか。気に入ってよかった。」
「ところでボス、この建物は全面ガラス張りだけど安全面は問題ないのかい?」
「いい質問だ。バンディ。」
武志はその質問に答えるためにロケットランチャーを取り出す。
「まぁ見てろよ...!」
武志はロケットランチャーを発射すると、その弾は創武殿の3階くらいに着弾する。
「っとまぁ、この通り超強力な結界を張ってるから無傷なわけだ。だから安全面は心配いらないよ。飛行機やビームが飛んできても破壊される心配はない。」
「頼もしいな。」
「だろ?」
ここで武志はとあることに気づく。
「そういえば戦果を発表してなかったな。」
「確かにそうですね。私からはこちらです。」
ラダヴィーニャが見せたのは3枚の設計図と一つの紐だ。
「この紐は...、とても丈夫で劣化せず、切れないし燃えないという紐だったかな?」
「そうなんですか?」
「あぁ。私も似たようなものを使うからね。なんとなく感覚で分かるんだよ。」
そう。それはフェムトファイバーの組紐。詳しいことは東方儚月抄で説明しているので省くとして、武志の言う通り丈夫で劣化しない究極の素材である。ただ、武志も似たようなものを使っているため分かったのだ。
「似たようなものとは?」
「あ~、分かりやすく言うと、私の使っている神器は全てそれを使っているし、創武殿の建材もそれだ。」
武志のはとても頑丈で、溶けず錆びず劣化せずという似たような究極の素材を使っているのだ。因みに武志は【完全物質】と呼んでいる。
「なるほど。要はもう似たようなのがあると。」
「そういう事だな。だがかなりいい物ではあるな。」
武志のが金属に近いという事を考えると、繊維に近いそちらの方が利便性が高いかもしれないからだ。
「そして...これらの設計図だが、とりあえず作ってみるか。」
そうしてできたのが用途不明の小さな箱のような機械、銃みたいなもの、そして現代でいう電卓みたいな機械
「なんだこれ...?」
「...これは見覚えがあるな。確か戦車を一撃で吹き飛ばす拳銃だったかな。」
大無は銃みたいなものを持ってそう言う。
「へぇ...そんな物騒なものがあるのか...。」
「あぁ。ただ重すぎるのと反動が凄くて当たらないという理由で倉庫送りになったものだ。」
「悲しいな。」
「そしてこれは電卓だな。式を打ち込めばすぐに計算ができるという優れものだ。」
バンディがいうには電卓みたいじゃなくて電卓のようだ。
「電卓か...、それは神界にもあるんだよな...。」
「そうなのか。向こうも進んでるんだな。」
因みに神界は地上より500年くらい技術が進んでいると言われています。ただ、そのほとんどが天界や一般への持ち出し厳禁のものなので実際にはもう少し技術の水準は低いです。
「そして残ったのがこれだが...?」
「それは分からんな。設計図にはなんて書いてある?」
「え~と......読めないです!」
「ちょっと貸してくれ...ふむ、分からんな。」
「マスターでも分からないなら全員分かりませんよ。」
「仕方ない。これはなかったことにしようか。恐らくこれは私たちの手には負えない代物かもしれん。」
という事でその機械は消えるのだった...。
「そして私からはこれだ。」
武志が取り出したのは何らかの薬が入った瓶である。
「これは私が拾った設計図を基に作ったものだが、設計図に禁忌により持ち出し、閲覧を禁止しますという説明が書かれていた上にかなり厳重に保管されてたんだよな。」
「マスター...それどうやって取ったんですが?」
「え...?普通に封印の術式を破壊して堂々と取ったけど。」
「...私は何も言いませんよ?」
「でもよ、月の奴らがそれほど厳重に封印していたってことは相当重要なものなんじゃないのか?」
「その通りだ。これはおそらく蓬莱の薬だと思われる。」
蓬莱の薬。それを聞いた皆(特に大無とバンディ)は戦慄するのだった...。
「マ、マスターそれって...。」
「あぁ。飲んだものを不老不死にするという、いわば理都の理を無視するというこの世にはあってはいけないものだ...。」
バンディは加えて、
「しかもな、それを飲むことは月では最大の禁忌とされていてな、飲んだものは月から即追放なんだ。確か少し前に輝夜という高貴な方が蓬莱の薬を飲んで地上に追放されていたな...。刑期を終えて戻るときに護衛の永琳と共に裏切って逃げたけど。」
武志はとある言葉に引っ掛かる。
「ん...、今永琳って言わなかったか?」
「あぁ。永琳。八意永琳だな。確かその蓬莱の薬を作ったのも彼女だったな。確か月の大使のリーダーを務めていた月でもかなりの大物だ。ニュースでこのことを見ていたが正直彼女が裏切るとは思ってなかったな。」
「そうか...。彼女も元気にしてるかな...?」
「分からんが新しいリーダーが綿月姉妹で、彼女たちが懸命に捜索しているらしいが今のところは見つかってないらしいな。」
「だったらきっと大丈夫だな。また今度会いに行きたいね。」
「...ボスと彼女の間に何があったかは知らないが、会えるといいな。」
「ありがとう大無。ところで、この蓬莱の薬どうしようか?」
「私たちは元々不老不死みたいなものだしね~。」
武志は創造神という高貴な神の為、肉体を持ちながら寿命を持たないという性質を持ち、吉美、ラダヴィーニャの二人も、武志の作った人造人間であるため、寿命という概念を持たない。よってこの三人にとっては蓬莱の薬などただの薬に過ぎないのだ。
「...だったら俺ら二人にくれないか?」
「...なぜだ?」
「ボス、貴方は創造神だと聞いた。ボスを永遠にお守りするためにはこの薬を飲むしかないと思ったからです。」
「...そしてボスに永遠の忠誠を尽くそう。」
「なるほどな...。」
武志は少し考えて、
「ここに蓬莱の薬が二つある。これを君たちに渡そうではないか。飲むなり捨てるなり自由にしなさい。」
「ボス...ありがとうございます!」
「...ありがとうボス。」
こうして戦果発表を終えて、またいつもの日常へと元通りになるのだった...。
「どうも。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「いや~、今回は設定が半分、戦争要素が半分の回でしたね!」
「そうだね。設定要素を入れ忘れていたから次回を挟んでもう少し設定回という幕間が続くかもしれないね。」
「設定回って皆さんどんな感じなのでしょうね。」
「ん~私はいいと思うけどね。そのキャラや舞台の裏を見れたりするから。」
「なるほど...。」
「また暫く投稿期間が開くかもしれません。そしてこのような投稿ペースが少なくとも今年中は続くかもしれません。大分ゆっくりなペースにはなりますがこれからもよろしくお願いします。」
「それでは皆さんさようなら~!」