とはいえ半分次章の内容が入ってたりします。
因みに幕間回です。戦争要素はそんなに入ってません。
案内を終わらせた翌日の事だった。武志は平穏な日々を過ごそうとしていた。
「そういえば前々からずっと忘れてたけどここの世界って名前がないよな~。」
「確かにそうですね...。物凄い今更感がありますけど。」
「確かにな~。戦争もあったからってのもあるけど、一番はバタバタしてたからな。」
武志たちはこの世界に移り住んで数年がたつが、いまだに名前が決まってないのは、準備や神々の仕事で忙しかったというのと、月面戦争関係で手が回らなかったからであるが、一番の理由は武志本人が忘れていたからである。
「まぁ実は名前の候補はもうあるんだ。」
「へぇ。何ですか?」
「【諏訪洩矢郷】。私が過去に作ったお気に入りの神様の名前から取った地名だ。」
因みにだが、名前の元ネタは言うまでもなく洩矢諏訪子だ。そのままだとか言わないでほしい。
「いい名前じゃないですか...。」
「だろ?」
少々軽い気もするが、この世界の名前は【諏訪洩矢郷】へとなったのだった...。
「さ~、名前も決まったことだし仕事でもやr」 ドーン! ブッ!
「武志~久しぶりね~♪」
いきなり扉が蹴破られる。
「母さんか...。どうしたんだ?」
そこには武志の母、千古が笑顔で部屋に来ているのだった...。
「いや~、ちょっと用事があってね~♪それより貴方結構いい所に住んでいるわね?」
「まぁな。とりあえず扉を蹴破って入るのはやめてくれ。」 パチン
武志が指パッチンをすると扉は元に戻る。
「それはすまないわねぇ~。それで、ここに来た理由が二つくらいあるんだけどね、」
「ほう。」
「一つ目は天人が増えすぎた結果、天界を完全に切り離すことが決まってね、その作業をやってもらいたいのよ。」
「それはまたいきなりだな...。」
「それでね、新たな天界の案も決まっていて、こんな感じなのよ。」
「いい感じじゃないか。」
そこには多数の浮島がある世界で、今よりもはるかに幻想的な世界だった。
「でしょ?また今度でいいから天界に戻ってきてこれをお願いしたいのよ。」
「分かった。また都合が付いたら連絡しよう。」
「お願いね。それで、もう一つの方が本題なんだけど...」
千古の声が詰まる。大方二人にしてほしいという事だろう。ラダヴィーニャもそれを察したのか無言で部屋から出ていく。
「えぇ、それでもう一つなんだけど、前に月面で戦争が起こったじゃない?」
「あぁ。あの戦争か。」
「そういえば武志も参戦してたわね。まぁいいとして、その戦争で理都がちょっと一回休みになったのよ。」
「マジか...。」
恐らく百鬼夜行の妖怪をかばおうとして対妖怪用の迫撃レーザーか何かに命中したんだろう。
「それでね、理都自体もかなり深刻でね、復活にはもうしばらく時間がかかるのよ。」
「マジか...。それってかなりの致命傷では...?」
「まぁ私たちが肉体を持っているってのもあるけどね。肉体を持っていれば他の神よりも強い力を持つことが出来るけど、傷の再生が遅くなるという欠点を持つから。」
「それで?どうしろというんだ?」
「理都の復活を早める手伝いをしてほしいのよ。天界の時と一緒でも大丈夫だから。」
「分かった。できるだけ早めに向かおう。」
「ではお願いね♪あっ、せっかくだからこの世界の案内をしてくれないかしら?この世界かなり広そうだし♪」
「だったら大雑把だけど案内しよう。どうせならこの前加入した奴らも一緒に案内するか。」
武志はドアを開けてラダヴィーニャに話しかける。
「ラダヴィーニャ、今からこの世界の案内に行ってくる。吉美を頼んだぞ。」
「分かりました。楽しんできてくださいね♪」
武志はバンディと大無にも話しかける。
「二人共、今からこの世界を案内するが、どうする?」
「...行こう。」
「おっ、ならご一緒しましょうかね。」
「分かった。だったらついてきてくれ。」
武志、千古、バンディ、大無の四人で案内が始まるのだった...。
「しかしこの街は広いわね~♪」
「だろ?」
武志たちは現在匠ヶ浦駅から電車に乗って西川方面へ向かっている。因みに、前にも言ったと思うが、この世界は名古屋市ほどの広さがある。
「今からこの街の中心部へ行く。そこで色々案内するよ。」
「楽しみねぇ♪」
~~~神達移動中~~~
「着いたぞ。ここがこの街の中心部、西川だ。」
「へぇ~、中々良い所ねぇ。」
ここ西川地区は経済の中心地区として様々な会社やお店があり、高層ビルが立ち並ぶいかにも都会という感じの地区である。
「せっかくだからそこで何か食べていこうか。」
武志が指さしたのはとある喫茶店。
「いいわね♪」
「なら行こうか。」
武志たちはその喫茶店に入る。
「凄いな。俺らはこんな洒落た店に初めて入るぜ。」
「...あぁ。」
「ここにはこんな感じの店が沢山あるぜ?」
「それはすごいわね♪」
実際、この周辺だけでも数軒はある。
「ご注文はお決まりでしょうか。」
店員さんが注文を聞きに来た。
「コーヒーでいいか?」
コクン コクコク ウンウン
どうやら肯定のようだ。ならいいだろう。
「ならアイスコーヒー三つとブラックココアのアイスを一つ、それから店長のおすすめケーキ2つと日替わりパフェ2つで。」
「かしこまりました。」
注文を言うと店員さんは帰っていく。
「...ボスってコーヒー飲めないのか?」
「あぁ...うん。あんまり得意じゃないんだよな。」
「確かに神界にいるときもココアばっかり飲んでたわね~♪」
「...それは言わなくてもいいだろ。」
「フフッ、ごめんなさいね♪」
そんな話をしていると、注文の品が届く。おすすめケーキは天界産仙桃のケーキ、パフェはチョコバナナ味だった。
「このケーキ凄い美味しいな。」
「...桃の風味が最高だ。」
「こっちのパフェも負けてないわよ~。いい感じのバランスですごい美味しいわ~♪」
「あぁ、確かに美味しいな。」
こうして四人は絶品スイーツを堪能するのだった...。そして、また武志たちは案内をするのだった...。
(ここからはダイジェストでお楽しみください。)
西川より、諏訪郷立図書館。この世界一番の蔵書数を誇り、この世界の学問を詰め込んだような場所。漫画や雑誌などの本から、難しい学問の本や魔導書までも置いてある。
同じく西川より、八坂屋本舗。この世界一番のデパートであり、いつも人でにぎわっている場所である。因みに駅から繋がっているため、アクセスも良好である。
民成より、鉄道博物館。この世界の鉄道について語られている場所であるが、そこに書いてあるほどんどの歴史は武志が捏造したものである。まぁ鉄道の仕組みなどについてが多く語られているので問題はないが。
同じく民成より、西民成工業地帯。この世界の工業の6割を占めている大工業地帯。近くには物流センター街もあったりして、別の意味でにぎわっている。
倉富より、イドラパーク。この世界唯一の遊園地。ただ、唯一とだけあってかなり広く、全部遊びつくすのには丸一日じゃ足りないらしい。
倉富より、倉舞温泉。この世界で数少ない温泉地であり、最も温泉が湧くところである。ただし、武志の能力で沸かせているので、ロマンは少ない。
桜田より、桜田通と桜田センター街。桜田地区の中心となっている大商業地帯である。数々の飲食店やブランド店などが集まっている。
同じく桜田より、諏訪国際空港。国際空港と銘打ってる割には外国との接点はない。主に神界とこの世界をつなぐ役割をしているが、千古も武志もワープで直接迎えるため、空港を使う者はいない...。
匠ヶ浦より、ゴールドタワー。この世界で一番高い建造物で、上階の展望台から見える景色は格別である。下階には商業施設が集まっており、この世界随一の観光地でもある。
同じく匠ヶ浦より、ホテルニューモリヤ。この世界で一番豪華なホテルであり、数少ないリゾートホテル。温泉もあるし、ビーチのすぐそこであるため、夏場は海水浴客でにぎわう。
などなど、沢山の場所を案内して、創武殿へ戻ってくる。
「ただいま~」
「お疲れ様。」
「流石に疲れたわね~。でもとても楽しかったわ♪ありがとね。武志。」
「いいよ。自分でもいまいち何があるか把握しきれてなかったから復習にもなったしね。」
「確かに大分広かったからなぁ。」
「...移動時間もかかったしな。」
「それじゃあ私はそろそろ帰るわね~♪今日はありがとう。また神界で待ってるわね~♪」
「あぁ。またな母さん。」
そういうと千古は神界へ帰っていく。
「さぁ、私たちもそろそろ夜ご飯にしようか。」
「いいね~♪」
「...腹減ったしな。」
「マスターの飯、楽しみにするよ。」
「ハハハ。ありがとうな。それじゃあ待っとけ。」
こうして武志たちは平和?な一日を過ごしたのだった...。
「どうも、水矢と、」
「ユレイドスです!」
「なんか...、戦争というよりはほとんど案内をする回だったような...。」
「気にしたら負けだよ。たまにはそんな回もあっていいじゃないか。」
「しかし私も一度あそこに行ってみたいですね。」
「ほー、だったらまた今度一緒に行くかい?」
「あ、いや、いいです。」
「そ、そうか...。それじゃあ皆さんさようなら~」
(元気がない...。本気だったのかあれ...。)