創造神が行く幻想の世界   作:しぐれ水天丸

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恐らくこの話を最後に投稿が止まると思います。
もしかしたら書き溜めして一か月に一本ぐらいは投稿するかもですが。


PART.56 理の神の復活

武志は部屋から軍備拡張された創武殿を見る。

 

「やっぱり警備員がいた方が偉くなった気がするな。まぁ偉いのは好きじゃないが。」

 

武志はそんな事を呟きながら手元にあるココアを飲む。

 

「...そうだ。そろそろこの服から着替えるか...。」

 

武志の現在の服装は前に書いた戦闘服から、マスクとヘルメットを取った姿である。

 

「どんな服が良いか...。ずいぶん前に来ていた軍服を再び出してもいいんだが、何かアレンジが欲しいんだよなぁ。」

 

武志は考えた末、幾つかの服を出す。それは前の軍服を基にした黒のコートとベストとスラックス。そしてシルバーのシャツと黒いネクタイ。さらに黒の皮手袋や黒の官帽(諏訪洩矢郷のエンブレム入り)、ミリタリー系の黒のサングラスそして金の鎖、そして黒の皮のショートブーツなど、いろいろなアイテムを出していく。

 

「...このくらいでいいかな。とりあえず着てみるか。」

 

武志はその服装に着替えて鏡の前に立つ。

 

「うん。悪くはないな。」

 

武志は感心しつつまた外を見る。因みにだが、大体のイメージは"挿絵管理"から見ることが出来るのでそれでイメージを掴もう。

 

すると今度は武志の後ろに誰かがテレポートしてくる。

 

「武志~♪」

 

「うん...?あぁ、母さんか。いきなり入ってこないでほしいな。」

 

「似合っているわねその服♪」

 

「ありがとう。」

 

しかし執務室にノックもなしにテレポートしてくるとは思わなかった。ただ、千古が私の服をほめるためだけに直接来たとは思えないため、少し尋ねてみる。最も、ある程度の予想はついているが。

 

「で?どうしたんだ?わざわざこんな辺境の土地まで。」

 

「それは勘の良い貴方も気づいてるでしょ?理都の事よ。」

 

「あぁ...。やっぱりその事か。完全復活したのか?」

 

「えぇ。正確にはあともう少しと言ったところね。だから貴方にもそろそろ戻ってきてほしくて。」

 

「分かった。すぐ行こうか。」

 

武志がポータルをつなぎ、理都の棺へと向かう。そこには、寝ぼけているのか棺の中から体を半分起こしている理都がいるのだった...。

 

「理都...!」

 

「復活したのか...。」

 

「ん...、おふくろと兄さんか...?」

 

「そうだ。私は武志だ。覚えているか?」

 

「もちろん。しっかりと覚えているさ。まぁやられる前後の記憶は覚えていないが...。」

 

「そうか。まぁ生き返ってよk...」

 

「理都~♪」

 

武志の声を遮って千古が理都に抱き着く。ただいきなり来ると思っていなかったのか理都が反動で後ろに倒れる。

 

「よかったぁ~~」

 

千古はとても喜んでいるみたいだが、理都は迷惑そうにしているため、千古を押しのける。

 

「だぁ...死ぬ!...しかし、ここは...?そして俺は何があったんだ...?」

 

「聞きたいか?」

 

「あぁ。月面戦争に行って、途中まで優勢だったのが途中から劣勢になり、それを覆すために奮闘していたことまでは覚えている。」

 

結構覚えているなコイツ。まぁいい。全貌を話すか。

 

「あぁ。お前は簡単に言うと出力の高い迫撃レーザーで吹き飛ばされた。それを月読経由で千古に回収されて、私と母さんの力で復活を速めて今に至る。」

 

「...思い出した。確か俺は紫をかばうために犠牲になったんだっけ...。元気にしてるかな...。紫も...皆も。」

 

紫...確か理都をお師匠様とか言うあの胡散臭い金髪の妖怪だったっけ。

 

「あ~、確かお前は妖怪集団のリーダーをやってたんだったっけ。」

 

「そうそう。人々から幻想百鬼夜行と呼ばれていた妖怪たちの集まりさ。今頃どうなっているんだろうか。そして従者はちゃんとやっていてくれているのだろうか。」

 

「ん...?お前従者いたのか?」

 

「あぁ。狼、狐、兎の三人組なんだがな。元気にやってるかな。」

 

狼、狐、兎の三人って...かなり豪華なメンバーだな。まぁ、その手の事なら適役がいるが。

 

「だったら私が連れてくるわよ?何なら武志の従者たちも連れてきましょうか?」

 

「あぁ。頼む。」

 

理都は承諾したようだ。なら私もokとしよう。

 

「なら連れてきなよ。私も理都の従者見てみたいからさ。」

 

「分かったわ♪」

 

すると大きめの術式が展開され、光と共に従者たちが現れる。

 

「あれ...?ここはどこだ?」

 

「...何があった?」

 

「ラダちゃん、何があったの?」

 

「分からないけど...マスターに呼ばれたのかな?」

 

「おい!何があった?」

 

「え?え?」

 

「何かの術か...。って理都様生きてたのですか!」

 

皆困惑しているようだが、九尾の尻尾を持つ妖怪が理都に気づき、理都の従者の三人と思われる三人は理都に駆け寄る。一方で、

 

「マスター、これは一体?」

 

なんて冷静な従者なんだろう。最初は驚いていたが現在は皆落ち着いているようだ。

 

「あぁ。理都が復活してな。理都が従者に会いたいと言ってきたから千古が私の従者もろともここに連れてこられたのさ。」

 

「マスターのお母様もなかなか凄いことしますね...。」

 

「だろ?」

 

向こうを見ると理都が何かを話しているようだった。会話は断片的にしか聞こえないが、紫がどうのこうのとかが聞こえることから考えるとバレてないかとかどうなっているのかを聞いているんだろう。また、別の方向を見ると千古がそれを見て微笑んでいた。皆から相手にされていないがまぁ大丈夫だろう。

 

武志は理都の元へ向かう。

 

「理都、大丈夫か?」

 

「あぁ、大丈夫さ、それより従者の自己紹介をしないか?」

 

「いいぞ。」

 

自己紹介タイムが始まる。

 

「まぁまずは言い出しっぺの俺からいこう。俺は洩矢理都。こいつらの主で大能神をやってる。武志とは双子の弟でな、まぁよろしく頼むよ。」

 

次に元狼と思われる中性的な男性が自己紹介をする。

 

「私は紅桜(こうおう)と申します。主様こと理都様の神使で、元は白狼天狗の一員でした。理都様はいじめられていた私に手を差し伸べてくれた優しいお方ですからこれからも忠誠を尽くしていきます!よろしくお願いします!」

 

最初から中々に重い自己紹介だったな。次に黒い九尾の狐の男性が自己紹介をする。

 

「我は(かえで)と申す。と同じ理都様の神使で、元は九尾の狐だ。主の行く道は私の道でもある。主ともどもよろしく頼むぞ。」

 

最後に桃色の髪をしたうさ耳の少女が自己紹介をする。

 

「私は(あおい)で~す。前の二人と同じマスターの神使で、元々は竹林に住むしがない白兎です。今はマスターの元で頑張っているからよろしくお願いしま~す!」

 

何だろう。吉美とほぼ同じような感じがする。とりあえずあっち側(理都側)の自己紹介は終わりを告げる。

 

「次は私たちかな。私は洩矢武志。普段は諏訪洩矢郷の創武殿というところで暮らしている。肩書は創造神だが、破壊神でもある。理都とは双子の兄の関係でな。まぁ従者と諏訪洩矢郷をよろしく頼むぞ。」

 

「私はラダヴィーニャ・ハルトマンです。マスターこと武志様の秘書をやってます。私はマスターに作られた人造人間で、そこら辺の人や妖怪よりは強いです。よろしくお願いします。」

 

「私は金河吉美(きんがよしみ)だよ~♪ラダちゃんと同じくマスターによってつくられた存在で、主にマスターの雑用をやっているよ~!皆よろしくね~♪」

 

「俺は望月(もちづき)バンディだ。元月の傭兵でスナイパーをやっていた者さ。ボスもとい武志様から直々に諏訪洩矢郷の警備隊を任されている。よろしく頼むよ。」

 

「...俺の名前は白魔大無(しろまたいむ)だ。よろしく頼む。」

 

「とりあえず皆自己紹介は終わったわね~」

 

千古が皆に呼びかける

 

「で?俺たちはこれからどうすればいいんだ?」

 

理都が隣で問いかける。

 

「そのことなんだがな主よ。恐らく今後は戻らない方が良いだろう。」

 

理都の従者...確か楓といったかな。が理都にそう告げる。

 

「なんでだ?」

 

当然理都はそういうだろう。理都からすれば仲間たちの元に帰りたいのは当たり前だ。なのにそれをやめた方が良いと言われたらそうなるだろう。

 

「主様、お言葉ですが、最近の幻想百鬼夜行は主様がいなくなったことによる紫様達についていく妖怪達とそうでない妖怪達による内部抗争が発生し、ばらばらになってしまったのです。」

 

「あぁ。更にそのうわさが知れ渡った人間たちに攻められボロボロでな。現在は紫についていっている天狗や鬼、河童達と幾つかの妖怪達しかいなくなっている。」

 

「更に、紫ちゃん達が盛大にお葬式を挙げて弔ったからね〜。今マスターが地上に戻ればマスターが今まで隠し通していた自分が神様ってことももしかしたらバレてしまうかもしれないよ?」

 

「…そうなのか。」

 

納得したようだ。しかしこのまま過ごすというのも可哀想な気がする。ここは少し誘ってみるか。

 

「あー、お前らが良ければ私の所に住まないか?客間で良ければ案内するぞ?」

 

「…いいのか?兄さん。」

 

「あぁ。一時的な寝泊まりなら大丈夫だ。それに君達の事も聞きたいしな。」

 

「だったらお願いするよ。兄さんの事を聞きたいってのもあるけど、暫く行く所もないしな。」

 

「分かった。案内しよう。...っと、ラダヴィーニャと吉美は千古の所へ行ってアンテナショップの事を聞いてきて欲しい。こっちで品物を準備しておくから頼んだぞ。」

 

「分かりました。」

 

「それでは理都とその従者達よ。私の世界へと案内しよう。このポータルをくぐるといい。」

 

すると理都やその従者達、バンディと大無もポータルをくぐり、最後には武志もくぐる。そしてその行先は創武殿の入口である。

 

「どうだ?ここが私の世界【諏訪洩矢郷】だ。そしてこの建物が私達が住む創武殿だ。」

 

と武志が説明するが、理都達はそのスケールにただただ驚くだけだった...。

 

「兄さん達はここに住んでたんだね...。」

 

「規模がデカすぎるな...。」

 

「陰陽師時代の屋敷なんて比になりませんね...。」

 

「これからここに住むのー?」

 

「...確かにボスの拠点ってビル一棟分だもんなぁ...。そりゃあ最初は驚くだろうよ。」

 

「...俺らも最初はそうだったな。最も、見慣れてたからまだ反応は薄かったが。」

 

皆が思い思いの感想を述べていたが、流石にこのままではいけないので現実に戻す。

 

「とりあえずお前らの部屋を案内するからついてこい。」

 

武志は客間まで案内する。

 

「1フロア4部屋あるからこのフロアの客間を全て使っていいぞ。」

 

「...かなり豪華だな。」

 

客間を開けた理都はそう感想を述べる。客間の内装はダークブラウンの床と白い壁というかなりシンプルなつくりとなっていたはずだが、今まで妖怪の山で暮らしていたらしいからその辺には疎いのだろうか?

 

「まぁユレイドスの力を借りて大体500~600年後の世界を参考にしているからな。目新しいだろ?」

 

「あぁ...確かに見たことないな。」

 

「未来の世界はこうなっているんですね。」

 

「とりあえず今日は各自で部屋決めて休めよ。色々あって疲れてるだろ?またご飯が出来上がったら呼ぶからさ、それまではここを探索したりしなよ。なんせこの島全体が私達の拠点の敷地だからな。」

 

「あ、あぁ...。そんなに広いのか。また回ってみるよ。」

 

「楽しみだねー♪」

 

こうして武志は理都達を迎え入れるのであった。そして、ラダヴィーニャと吉美も合流し、ラダヴィーニャ曰くアンテナショップは無事に完成したとの事で、商品も陳列したとの事。

 

そしてそのアンテナショップは後に神界でもかなり人気のあるお店となったのだった...。




「どうも。水矢と、」

「ユレイドスです!」

「理都様が復活ですか。」

「何か思うところがあるのかい?」

「いや、理都様って武志様や他の神様に比べたら何もしてない、親の七光りで重要職に就いてるニートと思われていますからね。また風評被害が心配ですね。」

「神界も色々闇が深そうだね。」

「えぇ。所で理都様の神使達も登場しましたね!」

「そうだね。今の所は理都編作るか分からないけど、作れるなら彼らのバックストーリーも詳しく語りたいね。」

「あの紅桜っていう従者とかかなり闇が深そうですもんね〜。」

「いじめられたとか言ってたからな。イジメ ダメ、ゼッタイ。」

「という訳でここまでですね。それでは皆さんさようなら〜!」
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