...なんでかって?またいつかまとめの回を番外編枠で作ろうと思っているからですよ。そのタイミングにはまだ早いので武志編は作りません。
理都達がこの世界に来て3時間がたった頃...、皆は夕食を楽しんでいた。
「それでね〜♪マスターはね〜♪基本的に冷たいけど、仲間や大切にしている人に対してはとても優しいの♪」
「やめてくれよ吉美。照れるから。」
「ハハハ。確かに兄さんは基本的に冷酷というか無機質というかあんまり感情の起伏は少ないけど身内に対しては甘いし、意外と気が利くし優しいからね。それに神々の生みの親とだけあって信仰についてもかなり積極的だし、黄打たれ弱いけど戦闘もかなり強かったからね。実際黄泉軍を指揮していたし。それに仕事もできるカリスマだったから皆憧れていたよ。」
「...意外だな。」
「いやこっちのマスターも、仲間を大切にしていて、人望が厚く、皆から慕われていたよ♪」
「それは意外だな。私の知ってる理都は自由奔放で自分のルールだけで生活しているサボり魔だからな。まぁ仲間思いだし悪い奴ではないから仲間は多かったが。戦闘もそんなに得意じゃなかったよね?今はそうでも無いみたいだけど。」
「おいその事を言うのはやめてくれよ。恥ずかしいじゃん。」
「まぁ主の自由度には確かに呆れる所もあるからな。」
そんなこんなで会話しつつ料理を楽しんでいるのだった。
「しかし、バンディが料理上手いのには驚いたよ。」
「まぁな。一応スナイパーやってるけど、趣味で料理をやっていたからね。傭兵仲間で集まる時も大体俺が料理を作ってたからな。」
基本的に武志も料理は出来るが、能力を使って手早く作るため、ごく一般的な味になってしまうのである。だからバンディの料理がより一層美味しくなるのである。
皆が自由に飲み、酔いが回り武志と理都以外が寝落ちしてしまった所だろうか。理都がこんな質問を投げかけてくる。
「…そういえば兄さんのことも色々聞きたいな。」
「いいけど、先に言い出しっぺから話してくれよ。私も気になるからな。」
「そうか。なら先に言おう。」
理都は淡々と過去を語り始める。
「俺が地上に降りてからは暫く修行に明け暮れていてな。数十年位たった頃かな?ある1人の妖怪に出会ってね。その名を八雲紫...、まぁ俺が付けた名前だけど、紫と出会ってな、その時はぼろぼろで匿ってくれと言われて言う通りに匿ったのさ。そうしたら武装した人間に追われていたみたいで当然紫について聞かれたけど、"俺は知らん"と言って追い払ったら、紫から感謝されて、暫く一緒に修行をしていたのさ。」
紫。あぁ、あの胡散臭い妖怪か。かなり力のある妖怪だったみたいだが最初はそんなに弱々しかったのか。
「それで、修行するうちにお互いの夢について話す機会があったんだよ。俺は"これからも自由に暮らせたらいい"みたいな事を言ったんだが、紫は"人間と妖怪が共存できる世界を作る"と答えたのさ。」
「それはまた大層な夢だな。」
「だろ?それで俺はその夢に賛成して、紫と一緒にその夢を叶える旅を始めたのさ。」
「いや賛成したのかよ。」
「だって夢があるじゃん。それに共存できたらどんなにいい世界が出来ることか...。兄さんは反対派なのかい?」
「反対ではないが...、賛成でもないな。」
人間と妖怪が共存してしまったらどちらかが滅びてしまう。それに神様が治めていない世界は黄泉軍や破壊神である私が直々に破壊しなければいけない為、あんまり賛成したくないのだ。
「ありゃ。そうなのか。まぁ続き行くけど、その夢を叶えるうちに【妖怪の山】という所に辿り着いたのさ。そこは天狗達が独自の社会を築いている山で、当然天狗集団と戦う羽目になったから軽くリーダーを倒して、この山の覇権をもらおうと思ったけど...、」
「ど?」
「その山には鬼がいて、実は山の覇権は鬼だったのさ。だから鬼との決闘に赴いて、山の四天王のうち3名をフルボッコにして無事覇権を貰ったのさ。」
鬼を軽くフルボッコにしたと言ってるけど、鬼って単体でも割と強かった気がするし、四天王クラスとなるとかなり強かった気が...。
「...よく勝てたな。」
「まぁ戦いは得意だからね。」
「それで?覇権を取ってどうしたんだ?」
「覇権を取ったあとは妖怪の山で仲間と共に暮らしていたね。紅桜が仲間になったのもその時だったかな。」
理都は横でうつ伏せになって寝ている紅桜を見ながら言う。
「確か同族から虐められてたんだろ?」
「そうそう。特殊な能力を持っていて、本人曰く【炎を纏う程度の能力】なんだけど、その能力が嫌われて虐められていたらしい。まぁ俺の神使になった後はその能力を遺憾無く発揮してもらっているけどね。」
「なるほどな。」
確かに炎を自由に使えるならかなり便利だからな。戦いにも普段の生活にも。
「それで、結構長い間そこで修行とかしていたんだけど、ある時から人間の都で陰陽師として働く事にしたんだよ。」
「また唐突だな。なんでいきなり人間の世界に飛び込んだんだ?」
「話すと長くなるけど、人間の暮らしを知りたかったってのが1番かな。それでだ。人間の世界に行ったら、妖怪が敵視されていて、俺らの組織も知れ渡っていた訳よ。俺の首に多額の賞金がかけられていたなぁ〜。」
「まぁ巨大組織の頭ならそうなるか。でもよく生きてたね?」
「顔の特徴が詳しく出てなかったのもあるけど、認識阻害の理を付与していたから直接の証拠が無かったってのもあるね。で、陰陽師では様々な妖怪を退治する機会があって、例えば鵺、妖狐、鬼、天狗等々...。俺の従者の楓も任務中に出会ったんだぜ?強大な九尾の狐が暴れてるから退治してくれって現地に行ったらそいつが暴れててな。恐らく陰陽師時代に戦った妖怪で1番強かったのは楓だろうな。他にも任務で輝夜姫の護衛をしたり、気に入った妖怪は退治するフリをして組織に勧誘したりしたね。」
「もしかして命蓮寺の時の戦いも?」
「そうだね。強大な妖怪達を匿う尼僧がいると聞いてその方の退治...まぁ結果的には魔界に封印したんだけど、まさか兄さんがいるとは思わなかったよ。」
「私も驚いたぞ?陰陽師集団が来ると聞いて迎撃の準備をしていたらまさかお前がいるとは思わなかったぞ。」
実際理都がいなければあの戦いは勝てたはずなのだ。多分。
「で、ついに妖怪という事がバレて、陰陽師を引退したんだけど、今度は紫が月の連中と戦争をするとか言い出してな。兄さんはやめろとか言ったけど、その時は河童の技術でいい武器や装備が作れていたし、信頼出来る仲間もいたから行けると思ったんだよな...因みにこの準備中に最後の従者の葵が仲間になった。」
「それで、妖怪達の軍団は最初は優勢だったけど、持久戦により壊滅して、お前も一回休みになったと。」
「そうそう。...ってか、兄さんも参戦してなかった?」
「どうだかな。月の技術欲しさに向かったけどお前らがいたかは分からないな。」
昔話も終わったようなので武志は聞きたかったことを聞く。
「...それで?今後はどうするんだ?ずっとここに居る訳にもいかないだろう?」
「そうだね...。とりあえず暫くはここに居るけどその後の事はまだ考えてはないな。」
「分かった。まぁ暫くはここにいろ。また先の事はゆっくり考えていけばいい。」
「ありがとう兄さん。ところで、兄さんの過去はどんな感じなんだい?」
「そういえば話す約束だったな。いいだろう。」
〜〜〜「創造神回想中」〜〜〜
武志は一通り話し終わる。理都も素直に感心しているようだ。
「兄さんも結構色々な事に巻き込まれてたんだね。」
「まぁそうだな。でもそのおかげで友人が増えたからいいけども。」
確かに巻き込まれていたおかげで聖徳太子もとい神子達や、命蓮寺の妖怪達、摩多羅隠岐奈とその従者など、色々な方面の友人が出来たからいいのかもしれない。
「...とりあえず今日はもう遅いし寝なよ。また明日以降のことは明日考えたらいいんだ。」
「そうだね。従者を寝かせて俺らも寝るか。」
「だな。」
2人は自分の従者達を布団に運び、一日を終えるのであった...。
「どうも。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「今回は理都編のまとめ?的な回でしたね!」
「そうだね。」
「前に理都編を作るかは迷ってると言っていましたが、結局作らないのですか?」
「いや、理都編はまだ考えてる。仮に理都編を作るならば武志編を向こうでまとめるかもしれないし、作らないなら別の所で武志編をまとめるかもしれない。つまりまだ分からないという事だね。」
「なるほど。」
「因みに幻想郷の過去編を考えるに当たって、理都編を表、武志編を裏という感じにしています。」
「へぇ。理由は?」
「特にないかな。強いて言うならバランス。」
「あっ...、理由無かったんですね。」
「そうだよ。とりあえず今回はここまで。それでは皆さんさようなら〜!」