創造神が行く幻想の世界   作:しぐれ水天丸

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The Dream Qualificationとは夢の資格という意味です。

紫達の夢。それは妖怪と人間が共存する世界を作る事。紫達幻想百鬼夜行にその夢をかなえる資格はあるのか?


PART.60 対幻想百鬼夜行 ~The Dream Qualification

「うらあぁぁぁぁぁ!」

 

美晴が鋭いパンチを繰り出すが、武志はそれを容易く避ける。

 

「この程度か?」

 

「いいえ...。こんな物ではないわ。やりなさい隠岐奈。」

 

「む。」

 

後ろに扉が出てきたと思えば、無数の弾幕が飛び交ってくる。更にスキマからも槍や刀が出てくる。そこへ、

 

シュッ!

 

...!

 

颯が目に見えない速さで突撃してくる。流石に4対1のため武志も回避や防御に専念せざるを得ず、分が悪い状況となっている。

 

「ふむ...、美晴が前線で攻撃し、颯の隙を着いてくる攻撃と後ろからの隠岐奈の攻撃で隙を見せた所を後ろから紫が攻撃か...。なかなかの連携だな。」

 

「そうでしょう?私達の仲間意識は固いですわ♪」

 

「だが、これはどうかな?【拡散バレットヘル】」

 

毎度おなじみのこの技だが、タレット6基が散弾による一斉射撃を開始する。

 

どう避けるのかと思いながら、MR24で精密射撃しながら観察していると、どうやら紫と美晴はスキマで回避、隠岐奈は扉に入って回避、颯は恐らく飛んで回避したのだろうが、見当たらない。だが大方予想はついたため、後ろを向いて射撃する。

 

「おっと!」

 

案の定後ろから颯が槍を構えて突進してきていた。射撃を回避するため逸れていったが、かなり危なかった。

 

「なるほど...。やっぱり1人ずつ片付けていった方が良いみたいだな。【ガトリングバレットヘル】」

 

ガトリング砲の照準が隠岐奈に向けられる。

 

「見切った!」

 

隠岐奈は扉に入って弾丸の嵐を避けるが、隠岐奈が扉に入った瞬間、こっちに突撃してくる美晴に照準を向ける。

 

「しまった!」

 

ドドドドドドドドド

 

美晴は間一髪紫のスキマに入るが、それでも何発か掠ったようで、所々に傷があった。

 

「いてて...、掠っただけなのに一撃が重いな...。」

 

「当たり前だ。特性の貫通弾を連射する技だ。寧ろ掠っただけなのにその程度で済むことが驚きだ。」

 

「次は私達の番よ!」

 

紫が武志の死角から弾幕や刀を放ち、美晴と颯が近接戦を仕掛けてくる。武志はタレットの確認をするが、隠岐奈がタレットを破壊しているのに気づく。

 

「む...。近接戦で来るならこれでどうだ!【火炎放射「アタゴフレイム」】!」

 

武志はそう唱えると火炎放射器が出現する。そしてそこから高温の炎が吹き出す。

 

「あんたばっかり技使ってんじゃねぇぞ!火なら水だ!【熊野灘大嵐】!」

 

すると一面に大波が大量に出てくるが、神の火。それも創造神の火がそんな簡単に消えるわけが無い。

 

「無駄だ。この大波ごと消し炭にしてやる。」

 

武志は更に火力をあげ、美晴に攻撃を当てる。だが周りは波のため、そんなに意味は無さそうだ。だが、少しでも掠るだけで火傷する火なのでダメージは大きいだろう。

 

「【天魔王の威光】」

 

上から何かが聞こえたと思うと後ろから颯が突撃してくる。後ろには燃料タンクがあるため、そこを攻撃されるのはまずい。

 

だが、あまりの速さだったのと、燃料タンクはそれなりに重かったため、振り向くのが少し遅れる。すると後ろから衝撃がくる。どうやら体当たり+槍が刺さったようだ。すると、

 

ボカーーーーン!

 

タンクは爆発して武志は吹き飛ぶ。そこに美晴が一撃を叩き込む。

 

「もらった!」

 

ドカッ!

 

武志は地面に叩きつけられる。

 

「うぐぐ...なかなかやるな。だが、まだまだのようだ。」

 

「あら。その割にはボロボロそうだけど?」

 

「確かに燃料タンクを攻撃されるとは思わなかった。だが、ここからはそう簡単にはいかないと思っておけ。」

 

「それはどういう事だ?」

 

隠岐奈が問いかけてくるが、私はそれに答える。

 

「勘のいいお前なら分かるだろう。こういう事だ!【核「ニュークリアミサイル掃射作戦」】!」

 

これは武志特性核ミサイル「M.T.09-lev.NC」を掃射するというかなり危険な技である。一応、着弾した瞬間に放射能は消えるため、環境への心配もない。(そもそも大爆発させる時点で環境も何もないが)

 

「喰らえ!これが私の本気だ!」

 

因みにこの前撃った【殺戮衛星「あじさい」】をここで照射すると紫や隠岐奈達の存在ごと消し飛ばすため、敢えて黙っておく事にする。因みに理都は特別な訓練を受けているため消えることは無い。

 

「させませんわ!」

 

紫はミサイルをスキマにいれる。

 

「こっちもだ!」

 

隠岐奈も同様にミサイルを扉にいれて回避する。

 

「させぬぞ!【叢雲百裂斬】」

 

颯はまたものすごい速さでミサイルを避ける。更に、隙をついて槍で攻撃を仕掛けてくる。この技の発動中はあまり動く事は出来ないが、幸いにも直線的のため、気をつけていれば当たる事はなさそうだ。

 

「これでトドメだ!【四天王奥義「三歩滅亡」】!」

 

「えっ」

 

だが颯に気を取られていたため、美晴がなんか凄そうな技を打ってくる。

 

「1歩!」

 

1歩歩けば周辺に衝撃波が起こり、ミサイルが誤爆する。

 

「2歩!」

 

2歩歩けばそれよりも強い衝撃波が起こり、正直立つだけでもきつくなる。流石に3歩目は危険と判断し、技をやめて逃げようとするが、相手の方が早かった。

 

「3歩!」

 

山全体が揺れる衝撃波がモロに直撃し、武志は吹き飛ぶ。よってこの勝負は武志の負けとなるのだった...。

 

(少し手を抜いていたとはいえまさかあんなに強いとはな...。最後そこそこ強い技も撃ったがあれも完璧に対処されるとなるとやはり実力はほんもn)ガサガサガサッ!

 

武志は山にぶつかる。幸い、木がクッションとなったため、すぐに抜け出して紫達の元へと向かう。

 

「見事だ。お前達の実力なら大丈夫だろう。」

 

「でしょう?私達の絆は土蜘蛛の糸よりも丈夫なのよ。」

 

「そうか。」

 

土蜘蛛の事はあまり分からないが、武志は紫に手を差し出す。ゆかりもその意志を汲み取ったのか固い握手をする。

 

「お前達の夢の為に色々頑張ってやろう。それで?結界が欲しいんだろ?」

 

「えぇ。とびきり強い奴を頼むわ。」

 

「だったらいい物がある。誰か紙と筆を持っていないか?」

 

「恐らく私の屋敷にあろう。着いてくるが良い。」

 

武志達は颯の後をついて行き、山の中腹にある大きめの里の中心にある屋敷に到着する。

 

「この者たちは私の客だ。粗相のないように。」

 

「はっ!」

 

門番らしき天狗の所を通り、武志はそこそこ大きめの部屋に案内される。それ以外の方々は別の部屋に行ったので、おそらく間取りを知っているのだろう。

 

武志が案内された部屋はおそらく応接室の類だろうか。いつもは数百年時代を先取りした世界に住んでいるため、こういった日本古来の雰囲気も悪くないと思った。

 

「今、私の部下が紙と筆を持ってくる。暫し待ってくれ。」

 

少しすると1人の天狗が紙と筆を持ってくる。

 

「届いたか。暫く1人にさせて欲しい。少し集中したいからな。」

 

「分かった。文、行くぞ。それと武志殿、私達は部屋のすぐ外にいる。書き終わったら呼ぶなり出てくるなりしてくれ。」

 

「分かった。終わったら術式を持って外に出よう。」

 

その返事の後すぐに、颯は文と呼ばれた天狗と部屋の外に出る。

 

「さてと、書きますかね。」

 

武志は術式を書いていく。武志は術を仕込む時に、まず魔法陣やエンブレムを描き、その中に、自らが創造した術式を多数書き込む。因みに武志自身はMT言語と名付けている。概要は現代のプログラミングとほぼ同じで、簡単かつ、多数の要素を詰め込むことができ、更に武志しか読めないようになっているため、解読もされにくい。因みに武志のいつもつけているサングラスに解読機能がついている。(サングラスが壊れた時や無くした時どうするんだろう...。)

 

...そんな解説をやっていると武志が術式を完成させる。

 

さて、これを紫達の元へ持っていったら完成だな。

 

武志は部屋を出て颯と合流する。

 

「颯さん、完成しましたよ。」

 

「...天魔殿もしくは颯でいい。完成したなら紫殿の元へ向かおうか。着いてこい。」

 

武志は颯と一緒に紫達の元へ急ぐのであった...。

 

「...あ、戻ってきたようね。」

 

「本当だな。いい物は出来たか?」

 

「あぁ。とびきりのやつが出来た。今から見せようか。」パラリ

 

武志は紫達に術式の書いた紙を広げる。

 

「...これは?」

 

「あぁ。簡単に説明するなら、この結界は【常識】と【非常識】を分ける結界さ。」

 

「???」

 

みんなの頭に?マークが浮かんでいるため、更に細くする。

 

「まぁお前達ならわかると思うが、この先妖怪は文明の発達によってどんどん非常識の存在へとなっていく。だからその非常識の中にその幻想郷とやらを作れば、永遠に妖怪達が住みやすくなる環境を整えられると言う事さ。」

 

つまりは結界の中なら妖怪達が安心して生活できるよ!という事です。

 

「なるほどねぇ...。これはどうやって起動・維持すればいいのかしら?」

 

「起動は簡単だ。霊力と妖力を同時に流し込めば勝手に起動する。そして申し訳程度の自己修復機能があるから基本的には放置してもOKだな。ただ起動・維持に霊力が必要だから強力な霊力の扱える人間が必要だな。」

 

「なるほどね...。分かったわ。」

 

「今日はありがとうな。」

 

「いいよ。お前達の夢とやらに参加出来て光栄だ。」

 

「因みに貴方は幻想郷に住む予定はあるのかしら?」

 

「いやないね。私は自分の世界があるからな。」

 

それを聞いた紫は少し残念そうな顔をするが、

 

「まぁ幻想郷ができる時は呼んでくれ。私も楽しみにしているからな。」

 

「分かったわ。あ、許可お願いね?」

 

そうだった。一応許可を取るという名目でも呼ばれていたんだった。

 

「了解。また次会う時に教えよう。」

 

そして武志はポータルを生成し、諏訪洩矢郷へと戻るのであった...。

 

 

「...疲れたな。」

 

「お疲れ様です。」

 

武志は自室に戻って椅子に深く腰かける。

 

「結局外で待っててと言われていつまでも戻って来なかったですよね?」

 

「あぁすまん。成り行きで現世に連れていかれてな。」

 

「あぁ...。それは大変でしたね。」

 

「だろ?...あ、そうだ。今度また呼ばれると思うからその時はラダヴィーニャも連れて行ってあげよう。」

 

「分かりました。」

 

次回:幻想郷完成。乞うご期待。




「どうも。水矢と、」

「ユレイドスです!」

「ところで今回は戦闘回でしたね!」

「そうだね。正直戦闘回って見る方は楽しいけど書く方は大変だよね。」

「そうなんですか?」

「いやだって面白い戦いにならないと意味ないから...。」

「あぁそういう事。」

「そして最後の方では遂に幻想郷制作に取り掛かりましたね!」

「えー、次回完成ですよね?」

「そうだよ。」

「お疲れ様です。」

「ありがとう。」

「今回はここまで!それでは皆さんさようなら〜!」
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