創造神が行く幻想の世界   作:しぐれ水天丸

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新章です。時系列的には前回からまた30年くらい開きます。

つまり理都はこの世界に30年近く住んでいるということですね。わぁすごい。


PART.62 理都の旅立ち

前回の話から約30年が経過した頃の話...。幻想郷の方もかなり落ち着いたようで、隠岐奈曰く反対派の妖怪もほぼ鎮圧し、かなり安定し始めたようだ。そしてやっとまた裏方から見守ることが出来るとも言ってたっけ...?

 

ちなみにこの頃の幻想郷が現在の幻想郷の基礎である。

 

「...いいかい兄さん?」

 

「...珍しいな。理都が従者たちとこっちから来るなんて。」

 

「まぁね。相談したいことがあるんだけどいいかい?」

 

大方想像はつくが一応聞いておくとする。

 

「いいぞ。」

 

「ありがとう。そろそろこの世界からまた現世の方に移り住みたいと思っててね。どこかいい場所がないか聞きたいんだけど。」

 

「いい場所ね...希望はあるのか?」

 

まず理都が希望を言う。

 

「そうだな...。紫達の近くがいいかな。遠すぎず近すぎずで見守りたい。」

 

「なるほど...。」

だったら自ずと場所は狭まるだろう。他の希望を聞くとするか。

 

「他にはないか?」

 

「じゃあ俺からも1つ。」

 

楓からも要望があるみたいなので聞く。

 

「できればこの日ノ本の中がいいな。つまり外国や他の世界...例えばここみたいな所じゃないところがいい。そうだろう?主よ。」

 

「あぁ、その方が助かるよ。」

 

「分かった。だったら少し探してみる...っと、ここはどうだ?」

 

武志が示した場所は冥界だ。ここなら要望は大丈夫だろう。

 

「ご主人様、ここって...。」

 

「あぁ...、完全に白玉楼だな...。」

 

どうやらこの建物の事を知っているらしい。だとしたら話は早いだろう。

 

「どうだ?ここがいいなら天照経由でアポとるけど。」

 

「いやそういう事じゃなくてだな...ここはダメだ。」

 

「そうか。いい所だと思ったんだけどな。」

 

武志は他の場所を探す。見つけたのはなんか禍々しい森だ。今でいう魔法の森である。

 

「どうだ?ここなら文句ないと思うぞ。」

 

「...試しに行けたりする?」

 

「勿論。」

 

武志はその場所へ向かうポータルを生成する。理都が試しに向かうと、30秒ほどで戻ってくる。心無しか苦しそうだ。

 

「ゴホッゴホッ...!おい!だいぶ瘴気が濃いじゃないか!流石に俺でも厳しかったぞ!」

 

「悪い悪い。大丈夫だと思ったんだ。」

 

「他になんかないのか?こう...、もっと人がいない所とか。」

 

「人がいないところね...。」

 

武志は必死に探す。すると1つの最適な土地を見つける。

 

「だったらここはどうだ?元々地獄があった場所だが、現在は移転して寂れているところだ。多少怨霊は居るがまぁ大丈夫だろう。それに紫の所にも近いからな。」

 

「ふむ...いい所じゃん。ここでいいか?」

 

「私は大丈夫だよー!」

 

「我は大丈夫だ。」

 

「私もいいと思います。」

 

3人の従者は皆許可する。

 

「どうやら決定したようだな。」

 

「あぁ。その場所へ行けるかい?」

 

「待った、その前に何か変装の道具はいるか?本当に紫と近い場所だから下手したら鉢合わせる可能性があるぞ?」

 

皆様も薄々気づいていると思いますが武志が言ったのは旧地獄跡。幻想郷の地下である。

 

「だったら頼むよ。何か欲しいものはないか?」

 

「だったら私は顔を隠す長めの布と腕などにつける鎧みたいなものが欲しいです。」

 

「いいよ。」

 

武志は紅桜に似合うような白い布と、黒の篭手を作る。

 

「なら我は狐の面が欲しい。お願いできるか?」

 

「任せとけ。」

 

武志は楓の雰囲気を壊さない黒い狐の面を出す。

 

「ありがとう。」

 

「私は可愛いマスクがいいな〜!」

 

「マスクか...こんなのはどうだ?」

 

武志は葵に動物の口のイラストが描かれたマスクを渡す。

 

「ありがと〜♪」

 

「じゃあ、最後に俺だな。といっても俺はコレがあるから大丈夫なんだよな。」ドサッ

 

理都は鎖が巻きついた本から白と金の衣装をだす。

 

「俺はこのフード付きコートがあるから隠す必要が無いんだよね。地上だと邪魔になるから神界に置いてきたけどまさかまた着ることになるとはな...。」

 

理都はそういうが武志には気になる点が1つ。

 

「...そう言えばその本は?」

 

「あぁこれ?【理の書】という俺の神具だ。この中に色々なものを入れたりしている。そして左手にこれを持って右手にこの【黒影御剣】を持ったらいつもの俺の戦闘スタンスになるな。」

 

「なるほどな。私のチェルベッロの板みたいなものか?」

 

「そうかもな。」

 

ちなみに武志の戦闘スタンスは、チェルベッロの板を周辺に浮かせて、ガードマンに唐夜叉丸と黒金刃を持たせて自身はカタストロフィーかMR24を持つのが基本である。

 

「とりあえず向かおうか。一応私の情報では他に妖怪は居ないみたいだが怨霊が大量にいるから注意だ。」

 

「分かった。」

 

皆はポータルを通って旧地獄跡に向かう。そこには廃墟と怨霊が沢山いる光のささない地底の都市だったのもがあった...。

 

「...立地を整えたらいい所だろうな?」

 

「なんで疑問形なのさ。住めば都とかいうじゃないか。」

 

「まぁそうだが...、私はあまり住みたくはないかな。光の射す所の方がしっくりくる。」

 

周辺を見渡すとそれぞれの従者が寛いだり遊んだりしているがとりあえず指示を出す事にする。

 

「とりあえず紅桜、楓、葵。ここの怨霊の掃除をしてくれ。」

 

「おい、怨霊なら私がどうにかするが?」

 

「んー、折角だし俺の従者の力でも見なよ。そういえば見たことないでしょ?」

 

確かにあんまり理都の従者達が戦っているのを見たことがないためここはその言葉に甘える。

 

「...分かった。お前の言葉を信用しよう。」

 

「主様、もう始めてもよろしいですか?」

 

「暴れるのは久しぶりだからな。腕が鳴るぜ。」

 

「マスターが良ければ私達もOKですよ〜♪」

 

向こう3人はやる気のようだ。もっとも、この広さを3人というのもかなり無茶な気がするが。

 

「じゃあいいよ、始め!」

 

理都の合図を皮切りに従者達は物凄い速さで怨霊達を狩り始める。

 

「マスター、あれは?」

 

「理都の従者達が怨霊を掃除しているところだ。」

 

「すごい速さですね。」

 

しかしこの動きができるのはすごいため、理都にその秘訣を聞いてみる。

 

「どうしたらこんな早く動けるんだ?」

 

「んー、特にはないけど、常人がやったら死ぬような厳しい修行をさせているからね。それを積み重ねたり、あとは死戦が多かったから実践慣れしたのもあるかも。」

 

実践慣れ...か。今度訓練と称じて強めの敵を諏訪洩矢郷に解き放とうかな?確かに経験は不足しているから考えようだ。

 

「なるほどな。ありがとう。」

 

「いいよ。確か兄さんの従者は人造人間と不老不死でしょ?」

 

確かにラダヴィーニャと吉美が人造人間、バンディと大無が不老不死の蓬莱人だ。

 

「そうだ。」

 

「だったらまだやりようはあるからね。あと蓬莱の薬って余ってない?」

 

理都は後半の方を小声で言ってくる。そのため武志も小声で返す。

 

「いや、従者2人...紅桜と楓も蓬莱人なんだが、葵の分の蓬莱の薬が無くてな。妖怪兎だから万単位で生きるとは思うが一応飲ませたいから欲しいんだがいいか?」

 

そういう事か。てか理都の従者も蓬莱人だったのか。特に断る理由もないし先程のアドバイスのお礼もあるからね。

 

「いいよ。別れ際に渡そう。ただし飲んだあとの入れ物は粉砕して燃やしてくれよ?万が一残るととても厄介だからな。」

 

「分かった。」

 

そんな話をしながら30分後、理都の従者達が戻ってくる。

 

「主様、終わりましたよ。」

 

「そうか。」

 

紅桜が完了の報告をする。武志は周りを見渡すが確かに怨霊は1匹もいない。

 

「とりあえず怨霊は片付いたみたいだな。」

 

「この次はどうするんだ?廃墟を片付けるのか?」

 

「マスターなら一瞬で片付けて新しい都市を創りそうですね。」

 

「マスターはすごいからね!仕方ないね!」

 

理都はそれを聞いて少し考えるが、

 

「...いや、建物とかは自分たちでやりたい。だから手を出さないでくれるか?」

 

「そうか。分かった。なら私達はそろそろ帰らせてもらおう。」

 

武志は従者達を呼び集める。

 

「それじゃあ私達は帰るが、先程も言ったようにここは紫達が作った世界の真下だ。見つかるのが嫌なら暫くは大人しくした方がいいだろう。あとこれ例のもの。」

 

武志は注意と蓬莱の薬入りの壺を渡す。

 

「ありがとう。気をつけるよ。」

 

「それじゃあな。またいつか逢おう。」

 

「さようなら。マスターの弟さん。」

 

「じゃあね〜!」

 

皆は別れの挨拶を言いながらポータルを通る。向こうも、

 

「あぁ。また遊びに行くことがあれば向かうよ。」

 

「今までお世話になりました。ありがとうございました。」

 

「おう。さらば主の兄さんよ。」

 

「またね〜!」

 

武志達は手を振りながら、向こうの世界に戻る。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「...戻ってきたか。」

 

「おかえり、ボス。」

 

バンディと大無は元々理都との繋がりが薄かったというのもあり、留守番を任せていた。

 

「どうだったかい?ボス。」

 

「あぁ。彼奴らは新しい世界での第1歩を踏み出したよ。」

 

「そうか。いい生活になるといいねぇ。」

 

「そうだな。」

 

「よし、今日は理都達の新たな門出を祝ってパーティーでもするか!」

 

「やった〜!」

 

「いいですね〜。」

 

また彼らの新たな旅立ちを祝うパーティーをするのであった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし彼らはまだ知る由もない。この世界にもとある危険が忍び寄っていた事を...。

 

【諏訪洩矢郷・郊外】

 

「...ここが例の世界ねぇ...。侵入者検知の結界があったようだけどこの私にかかれば屋敷の門を通るのと大差なかったわね!...さて、ちょっと観光してからこの世界の統治者を軽く捻りましょうかね〜♪」

 

1人の招かれざる客が入り込むのであった。

 

次回・新章突入。




「どうも。水矢と、」

「ユレイドスです!」

「今回から新章と聞いたのですがどういう事ですか?章変わってませんよ?」

「いやだってここで変えたら歯切れが悪いし、次章の伏線もはりたかったから...。」

「最後のはそういう事ですか...。」

「そゆこと。そしてまた次回の投稿もちょっと長引きそうです。」

「どうしてまた?」

「いやリアルが忙しい上にメンタル面でも来るものがあってね。スランプとかじゃないけど。」

「そういう事ですか。それはお大事に?」

「とりあえず次回は本当に新章突入致しますので皆様よろしくお願いいたします。」

「それじゃあ皆さんさようなら〜!」
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