とはいえ元々の戦闘も若干スペルカードルールに侵食されている感はあったのでどうなるかは分かりませんが…。
「それじゃあルールを説明するぞ...。」
武志は今から行う模擬戦のルールを説明する。
「基本的なルールは先ほどのスペルカードルールに則ってするつもりだ。だから先ほど作ったスペルカードを駆使して戦ってほしい。」
「つまり弾幕とかで戦ってねってこと?」
「そうだ。まぁここら辺はあまり深く考えなくてもいいかな。」
元々の戦闘もあまり変わらなかったので別に詳しく説明する必要もないだろう。
「まぁ対戦形式だが、1vs5で私と私以外でいいか?」
「...それでいいんですか?」
「あぁ。最近大きい戦闘もなかったからな。ここらで一回発散したい。」
最近の相手なんてテロまがいの事をする集団とかだったから骨が無かったからな。自分の部下の訓練も兼ねてこれでいいだろう。
「私は構わないわ。」
「マスターがそれでいいと言うのならOKですよ。」
「わかった。あと殺さない程度に本気でかかってこい。これは今までの訓練の集大成と言ってもいい。私を被弾させたものにはこれをあげよう。」
武志はチェルベッロの板から唐夜叉丸二本を取り出す。
「マスター、それって...。」
「唐夜叉丸・焔と雷だな。ここ最近はカタストロフィーと黒金刃があれば十分だからこの際あげようかなって。唐夜叉丸・雷は専ら充電器代わりだったしな。」
「なるほど。」
「さて、繰り返しになるが、死なない程度でかかってこい!もし大けがをしても直してあげるからな!…それじゃあこの剣が地面に刺さったら開始とする。」
武志はやわらかい土の所に剣を放り投げる。
グサッ
戦闘が開始する。ラダヴィーニャが先制でレーザー攻撃、オタワがよく分からん球体で攻撃を仕掛けてくる。
武志も応戦してレーザーをよけつつ球体を打ち消している。
「言い忘れたが、弾幕を打ち消すのはありみたいだ。だから容赦なく消すが良い!」
武志も負けじと弾幕をばらまく。
「それで、スペルを使う時はこう宣言するんだ!【後光「輝かしき創造神の御威光」】」
武志がスペカを唱えると金色のレーザーが次々に発射される。
「とりあえず私達もやろっ♪【空中兵器「攻撃ヘリコプター大包囲網」】」
吉美がそう唱えると攻撃ヘリが四機出現し、一斉にミサイルを計八発発射する。しかし、
ドゴン! ぼかん! ドドドドン!
レーザーに触れ爆発する。そのうえ誘爆して武志に届くことは無いばかりか、ヘリがどんどん撃墜されていく。
「俺に任せろ。【狙撃「百発百中ストライクショット」】」
バンディが銃を構えて狙撃する。スペルカード中はあまり動けないので武志は狙撃をモロに受ける。
「...これ被弾にはならないのか。」
「...どうやらスペルカード中にあててもスペルカードブレイクという扱いになるらしいな。ただ無敵時間はあまりないから連続で当てられたらきついし、大技とかだと貫通してそのまま被弾になるらしい。それにスペルカードブレイクを一定回数繰り返すと自動的に被弾になるとか。」
因みにここでいう大技とはラストスペカやラストワードの事である。
「まぁお固いルールで行ってるが流石に暗黙の了解とかが出てきてもう少し緩くなるだろ。」
「...そうか。ならもう一発喰らってくれよな!」バァン
「おっと!」
武志は間一髪避ける。だが次の狙撃がどんどん飛んでくる。しかもバンディ自身も弾をバラまいているので物量が多いが、それほど難しくはない。
「まだまだ甘い…。狙撃に気をつければ楽だな…。」
「なら畳み掛けるよ!【古代兵器「エンチャントアロー」】」
「なら私も!【伝符「人と妖を繋ぐ道」】」
「…。【虚無殺法・影舞】」
「早々に片付けるわよ!【黒魔術「呪われた枷」】」
吉美からは大量の火矢が、ラダヴィーニャからは道らしきものが移動を制限し、そこから多数のレーザーを放ち、大無は後ろに回り込んで攻撃、オタワは円状の弾幕を放ちつつ、下からも弾が飛んでくる弾幕をうつ。しかも相変わらずバンディの狙撃が飛んでくるため厄介だ。
武志はそれらをギリギリで回避しつつ、スペルを構える。
「行け!【拡散バレットヘル】!」
そう唱えると武志の周りに6つのタレットが出現し、射撃を始める。その弾幕はほかのスペルカードを凌駕する。
「ぐぐぐ...、流石の弾幕だな...。」
バンディはスペルを解除して回避に励む。
「ちょっと!こんなの反則でしょ!」
「でも避けられるからまだ大丈夫じゃない...?」
「しかし撃墜されるとは思わなかったね~。」
オタワ吉美ラダヴィーニャの三人も弾幕を放ちつつ回避する。しかし、吉美の弾幕はほぼ打ち消されて届いてないため、オタワとラダヴィーニャのスペカしか届かない。ただ、二人のスペカもタイミングよく一緒に来るとそこそこ大変になる。避けられないほどではないが。
「...甘い。」
「おっと。」
後ろから大無が奇襲する。だが間一髪のところでかわすことが出来た。しかし大無の攻撃は続く。
「ボス...やるな...。」
「そっちこそな。だが手加減はしないぞ。」
タレットのうち2つが大無の方を向き、銃撃を開始する。しかし、
「弾幕が減ったらこっちのものだよ!」ズバーン
「…やってるのは俺なんだがなぁ。」
吉美の号令に合わせてバンディがタレットを撃ち抜く。どうやら弾幕が減った事により相殺され、狙撃する時間ができたみたいだ。
「…やってしまった…。ならこれはどうだ?【ガトリングバレットヘル】」
壊されたタレットが復活し、今度は時期狙いの高密度の弾幕が一斉に襲いかかる!
「ガトリングとか卑怯だろ!」
「危ないわね!これ!」
「止まったら被弾しますよ!気をつけて!」
弾速が早いので止まったり、変な避け方をすると被弾するためかなり危険な弾幕であるが、逆に止まらない限り当たることは無いので完全に見た目負けしている弾幕である。しかし火力は凄いのでそこそこの結界を使って防ぐものなら、結界ごと相手を葬り去ることができる弾幕でもある。
「あぁ何よもう!くらいなさい!【黒魔術「破滅を貫く者」】」
いつかのカウンター技が来る。心なしかオタワの移動速度も上がっている気がする。
「早っ!」シュン!
「間一髪だったわね。だけどまだまだあるわよ!」
「...え?」
ザシュ!
二発目に避けられず被弾する。
「流石にスペルカードルールだからね。既存の技の強化版も作らせてもらったわ。というよりみんなやってるんじゃないかしら?」
「...確かにな。あの記事にも『手加減用と本気用を使い分けるのもいいかも』とか書いてたな。」
だから二発目が飛んできたのかな。しかし油断はできなくなった。
「...まぁ手加減用を使うことは無いだろう。常に本気で行け!【召喚「ゴッド・オブ・ユレイドス」】」
「久しぶりの出番ですね!」
「うわぁぁぁぁ何よあれぇぇぇぇ!!」
一名ほど怖がっているがユレイドスとは馬の頭に人の胴体、そして龍の足と翼をもったキメラ進退を司る神様である。因みに本作のあとがき担当でもある。
...まぁ実際に召喚するんじゃなくて本物そっくりのクローンなんだけどね。呼ぶわけにはいかないし。
「...実際に見ると凄いインパクトですね。」
「おいおい、これでも神界での直の部下なんだぜ?君らの先輩にもあたる方だから注意しなよ?」
「あぁ、この方たちが創造神様の現在の部下ですね。私はユレイドスです。よろしくお願いいたします。本物の方もよろしくね。」
「あっ偽物なんですねこれ。」
「偽物じゃない。クローンだ。」
「どっちも同じよ。それ。」
「...まぁいいや。とりあえずそこの失礼な奴らを一掃しろ!」
「分かりました!」
するとユレイドスのもつ【進退の槍】が光り、多数のレーザーや弾幕を全方位にばらまき始める。武志も後ろからMR24で援護射撃をする。
「また激しすぎる弾幕だ~」
「感心してる暇じゃないですよ。攻撃しないと、【伝符「人と神をつなぐ糸」】」
ラダヴィーニャを中心に糸が多数垂れてくる。その糸が上から分解されて弾幕となって落ちてくる。
「…厄介だな。」
「えぇ。ですがうち消せば関係ありませんよ!」
するとまたユレイドスの槍が光り、多数の弾幕を打ち消すようにレーザーや弾幕をばら撒き始める。
「加勢してやろう。【狙撃「一離七散」】」
バンディがユレイドス目掛けて狙撃すると、ユレイドスには避けられるがその弾は壁に跳ね返り、7発に増える。しかももう1回跳ね返って計49発の弾が襲ってくる。
「こんな芸当もできるのか...。」ブツブツ
「...。」
また次の弾が飛んでくる。今度は私狙いのようだ。
「創造神様!私はもう無理そうです!あとは任せました!」
そう言いながらユレイドス(複製)は消滅する。
「おいおい...。」
「まだまだ行くわよ!【詠唱「禁じられた黒魔術」】」
オタワがスペルを撃ってくる。詠唱と言っていることから、隙の多い詠唱をスペルにすることでこの後大きな攻撃が来ると予想する。...マジ?
スペル自体はオタワを中心に弾幕が渦巻くだけなので特に難しくはないが、
「加勢します!【伝符「神と妖を結ぶ線」】」
物凄い数のレーザーが飛び交い始める。流石に少しきつくなってきたか。
「仕方ない...。【創造神式防護結界】」
自身にバリアを貼ってラダヴィーニャに攻撃する。他の部下の攻撃もやまないため別のスペカを構える。が、
ピチューン!
被弾音が鳴り響く。どうやらバンディがカードを構えた瞬間に狙撃したようだ。
「やるなぁ~。」
「...なんで死なん?」
「先ほどの防護結界が守ってくれたのさ。今は一枚しかないけど。」
この説明を弾幕をよけながら説明する。とりあえずこの結界の効果を後で二回分に変更しようと考える。
「とりあえずこの弾幕をよけながら説明されるのなんかむかつくわね。」
「同感です。」
「わかる。」
「酷いなぁ。じゃあ迎え撃とう。【爆符「無人爆薬積載貨物列車」】」
すると大量の爆薬・弾薬を積んだ貨物列車が走り抜ける。武志が火炎弾をバラまくと、爆薬たちに引火して貨物列車が大爆発を起こす。
「...てか先ほどから大無の姿が見えんな。気づかないうちにやられたのかな。」
「...呼んだか?」
「なっ...!」
「これで決める。【無我の境地】」
スペルを唱えると大無の姿が消える。すると後ろから攻撃してくる。その間にも次の貨物列車が爆発するが、大無は一向にやられる気配がない。
「...これ耐久かよ!」
「見ると上にタイマーがある。残り20秒のようだ。」
「さあさあ準備が出来たわよ!デカいのくらって頂戴!【禁忌「悪魔達の宴」】」
そう唱えると多数の悪魔達がこちらへ飛んでくる。禁忌と呼ばれるだけあってかなりの物量である。(多分関係ないと思うけど。)
武志も負けじと貨物列車を爆発させるが間に合わない。
「仕方ない。次だ。【創造「二億分の一スケールの太陽」】」
直径7メートルの太陽を創造して攻撃する。某地6面のラストスペカを参考にしてほしい。(説明放棄)
「えっちょっ、これ吸い込まれるんだけd」ピチューン
偶然にも近くにいたオタワが吸い込まれて被弾。
バン!ガン!ドン!
大無との近接戦が始まる。バンディと吉美とラダヴィーニャもスペルをキャンセルして避けることに専念しているため余裕はありそうだ。
互いに数発入れながらインファイトを続けるが、流石に練度の差がありすぎる。大無の一撃が重くてかなりキツイ。
大無が奇襲しようと消える。大体こういうときって後ろに出てくるよね。気配をうかがっていると、案の定後ろから出てくるので、掴んで太陽に向けて投げる。
「うあぁぁぁぁぁぁぁ」ピチューン
「久しぶりに肉弾戦したな。」
大無は太陽に放り込まれ、被弾した音が聞こえる。一応そんなに熱くはないのでまぁ大丈夫だろう。
「さて、残ったのは三人かな。それなら一気に片付けさせてもらおう。」
武志は次のスペカを構える。
「死ぬなよ!【破壊「天地崩壊」】」
武志はカタストロフィーを取り出し、思いっきり地面に振りかざす。すると上から多数の瓦礫が落ちてくる。
「荒々しい弾幕だね!消しちゃうよ!【現代兵器「一筆抹殺の超電磁砲(レールガン)」】」
吉美はいつぞやのレールガンを取り出す。エネルギーが満タンになる前にもう一回攻撃を行うが当たらない。エネルギーがチャージされ、レールガンが発射される!
バーン! バーン! バーン!
おいまて。レールガンって一発ごとにチャージするもんじゃないのかよ。なんか三発ぐらい飛んできたんだけど。しかも着弾点から破片が弾幕として飛んでくる。かなり危ないスペカだな。
武志はそれを一通り避けるとまた攻撃を行う...が、
チュイン!
バンディの狙撃が命中し、後ろにのけぞる。だがかなり勢いがあったせいか一応攻撃が発生する。かっこ悪いけど。
ピチューン!
謎の被弾音が鳴り響くが、顔を上げると吉美のレールガンのチャージが終わっていたため、回転して避ける。
一瞬だけ見ることが出来たが、どうやら追撃しようとしたバンディの頭に瓦礫が落ちてきたらしい。運がいいな。
バーン! バーン! バーン!
武志はそれらをよけきると起き上がろうとするが、レールガンの衝撃やらでかなりボロボロである。かろうじて立ち上がると後ろから声が聞こえる。
「マスター。チェックメイトですよ。」
「...そういう事か。」
...どうやらラダヴィーニャに裏を取られたようだ。流石に模擬戦でここから抵抗する必要もないと思い、素直に降参する。
「マスターにしては諦めるのが早いですね?」
「流石にこれ以上はやらんさ。さ、勝負を決めなさい。」
「はい。すみませんマスター。」
バババババン!
容赦なく銃を連射される。しかし、その武器は連射力が高いから連射でヘッドショットする必要ないだろと思いつつ、武志は倒れるのであった。
「...。」
「...ター。」
「マ...ター...」
「マスター!起きてください!」
「ファッ!?」
「全く、マスターったら寝すぎですよ。いつまで気絶してたんですか?」
「いや頭にフルオートで連射してきたやつが何言ってんだ。」
月面戦争の時に渡した銃はそこそこの殺傷力があるため模擬戦で頭に連射するものじゃないんだけどな。普通に死ねるぞ。あれは。
「いや...それは...すみませんでした。」
「それで?他の皆は?」
「別室にいますよ。」
「OK。だったら皆集合させてくれ。」
「分かりました。」
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「あっ、マスターやっと復活したんだね~♪」
「あぁ。」
「それで?皆を呼び出して何をしようっていうの?」
「そうだな。最初に、"よかった奴には唐夜叉丸を進呈しよう"と言ったからそれをあげようかなと。」
「...大体もう誰がもらうか想像ついてるんだが。ボス。」
そうかバンディ。安心してほしい。その予想は合ってるから。
「と言う訳でラダヴィーニャと吉美にあげるから好きな方取って。」
「やった~!」
「マスターありがとうございます。」
二人は相談しつつ選ぶが、結局はラダヴィーニャが雷を、吉美が焔を受け取るのであった。
「それじゃあ解散!二人はそれ大事にしろよ?」
「分かりました。」
「はーい♪マスター。」
「うん。それじゃあ私はまた少し休んでくるから。ラダヴィーニャ。あとは任せた。」
「...はい?」
「それではおやすみ。」
後でなんかラダヴィーニャが嘆いてた気がするが、頭が痛すぎるのでもうどうでもいいやと思いながら、武志は自室でゆっくり休むのであった。
「どうも。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「はい。おおよそ40日ぶりの小説ですね。」
「...更新遅すぎません?」
「だってリアルがこれ以上ないほど忙しかったからね。仕方ないね。」
「は、はぁ。」
「それで、今回で前編最後となります。次回からは後編としていよいよ異変に入っていきます。」
「おぉ!それは楽しみですね!」
「それともう一つ、キャラクターや世界観の設定集もこの話の次に出す予定なのでそちらもお願いいたします。一応軽くおさらいできるくらいの情報は載せます。」
「この設定何処からだっけというのも分かりますね!」
「と言う訳で次回は紅魔郷編です。また遅くなるとは思いますが生暖かい目で見守ってくれると幸いです。」
「設定集も近いうち出します!」
『それではみなさんさようなら~!』