書いてから気づいたけど雪中行軍要素ないな。
武志達は幻想郷でチルノがいるとされる霧の湖周辺に来ていた。
「本当にこの辺にいるんですか?」
「そのはずなんだがな。」
あたりを見渡しても誰もいない。仕方がないがとある手段を使うとしよう。
「あんまり目立つからやりたくなかったが仕方ない。」
「...え?」
武志は大きく息を吸うとこう叫ぶ。
「チルノのバカーーーーー!」
「...。」
武志の叫び声だけがむなしく響く。やっぱり意味なかったのかと思ったその瞬間、
「おい!この辺からあたいをバカと呼ぶ声が聞こえたぞ!このサイキョーのチルノ様が直々にわからせてやるぞ!あたいがサイキョーってことをな!」
「チルノちゃ~ん、待って~。」
何という事でしょう。チルノと名乗る少女とその後を追う緑の髪をした妖精が食いついてきたではありませんか。
「ほらな。」
「...うそでしょ?」
「てっきり寒さでおかしくなったかと思ったけどそんなことなかったんだね。」
部下からのコメントが痛いが気にしない事とする。
「...おい!そこのヤロー!あたいの事をバカと言ったのはお前か?」
「...あぁそうだ。いきなり罵倒してすまなかった。少し君に用があってね。」
「あたいをバカと呼ぶなんてサイテー!これでも喰らいなさい!【凍符「パーフェクトフリーズ」!】」
チルノはいきなり攻撃してくるが...。あれ、この弾幕もしかして正面が安全だったりする?とにかく攻撃が来ないので淡々と話を続ける。
「少し君に聞きたいことがあってね。この雪を降らせているのは貴女かい?」
「ふふん!これもあたいがサイキョーだからさ!このあたいがサイキョーだからこんなに雪が降ってるのよ。」
「そうかそうか。なら話が早い。」
武志はカタストロフィーを構え、素早くフルスイングする。チルノは吹っ飛ばされて遠くへ消えていった。
「...さて、君はどうしようか。」
武志は一緒にいた緑の髪の少女にも圧をかける。
「すすすすみません!チルノちゃんがなんか変な事を言って!」
「...というと?」
「この雪はチルノちゃんが降らせているわけではなくて随分前から自然に降っているものです。それを調子に乗って自分が降らせているように振る舞っているものですから...。ほんとうにすみません!」
つまり、チルノはただの自意識過剰という奴でこの大雪を降らせているわけではないのか。そうなるとレティ・ホワイトロックを無視して急いで冥界に行った方が得策か...?
「マスター、これって、」
「ただの吹き飛ばし損って奴だな。」
「...まあチルノちゃんも悪いですから気にしないでください。」
「...分かった。ところで、レティ・ホワイトロックって方を知らないか?」
「あぁ、その方でしたら向こうに。」
緑髪の妖精は向こうを指さす。すると確かにレティが見える。
「ありがとう。ご協力に感謝いたします。」
武志達は足早にそちらへ向かう。
「すみませ~ん。」
「あら、今度は誰かしら?」
「この雪ってあなたが降らせているものですか?」
「いいえ?私は関係ないわ~。ふざけて私のせいですって言ったら霊夢と魔理沙にやられちゃってね。もう最悪だわ~。」
「霊夢と魔理沙って...?」
「あら~、知らないの?霊夢は博麗神社に仕えている巫女さんでこのような異変の時には解決に向かっているのよ~。魔理沙は霊夢の友人の魔法使いで日々魔法の鍛錬を頑張っているらしいわね。」
「...なるほど。ありがとうございます。」
どうやら前に紅魔館でレミリアと戦ってた紅白巫女が霊夢、白黒魔法使いの方が魔理沙らしいな。またいつか対峙することがあるかもしれないので覚えておこう。
武志達は効きたい情報も聞けたので今後の方針を少し練ることにする。
「この様子だと冥界にいる連中が春度を集めているから大雪が降っているみたいだな。」
「そうだね~。だったら冥界に急いだ方が良いんじゃない?仮に西行妖の復活を目論んでいるなら急いで止めた方が良いでしょ?」
「私も吉美の意見には賛成。ところで冥界ってどこにあるの?」
「幻想郷の上空らしいが...、とりあえず飛ぶか。」
武志達は上空に向かって飛び始める。10分くらい上昇していると、
「温かくなってきたな。」
「これはまさしく春の陽気だね~。」
「やっぱり冥界に春度とやらが集まっているのね。」
「はるですよ~」
「「「!?」」」
気づけばなんか一人増えている。
「えっと君は...?」
「私はリリーホワイト。春を告げる妖精なのですよ~。ほら、はるですよ~。」
そのままどこかへ飛んでいく。
「...本当に春なんだな。」
「そうだね。...っと、マスター、見て!」
武志が振り返るとそこには大きな門と、その奥に吸い込まれていくピンク色の桜の花びらみたいなものが見えるのであった…。
「あれが冥界への入口か…?」
「ってことは吸い込まれているのが春度?なんか桜の花びらみたいだね。」
「…量多くない?」
確かに尋常じゃない量の春度が集められている。これは急いだ方が良さそうだ。
見ると結界の一部に穴が空いている。どうやらそこから侵入できそうだ。
「…行くぞと言いたいがその前にこれをつけて欲しい。」
「…何よこれ。」
武志が2人に手渡したのは特製のグラサンと、通気口付きのちょっといい感じのマスク。因みに、グラサンは武志のとはまた別物であるが、効果はほぼ同じである。
「…まぁ、正体をわからなくする効果もあるが、1人眩しい弾幕を使ってるやつが居るからな。その対策だ。」
「…傍から見たら不審者よね?それ。」
「…実際不審者どころか侵入者になるんだが?」
まあ今からすることは不法侵入に近いためあながち間違ってはない。
「…行くぞ。」
武志はお得意の衣装チェンジをしていつもの潜入時の服装に着替える。そして、偶然空いていた結界の穴を通り、冥界へと進むのであった…。
「どうも。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「…今回の話を見て一つだけ思ったことがあるのですが…。」
「ん?どうした?」
「チルノの扱い酷くありません??全国のチルノ推しの方に謝った方が良いと思いますよ?」
「…いや別に1人ぐらい扱い雑なキャラいても良くない?」
「…流石に雑すぎません?」
「いいんだよアレくらいで。という訳でこの話終わり。次回からはいよいよ異変の首謀者と対峙します。」
「それでは皆さんさようなら〜!」