冥界へ足を踏み入れた武志達は長い石段を登る。
「ちょっと長くない?この階段。」
かれこれ数分上っているがまだ先が見えない。気分は終わりの見えない登山をしている気分だ。
「しかも何が恐ろしいかってこの辺から周辺の石灯籠が破壊されてるんだよね。」
少し前ぐらいから灯りとして私たちを導いていた石灯籠が、刀で斬られたような姿になっている。
「凄腕の剣士と石をも斬れる刀があるんだろうな。」
「…そんな奴がこの先にいるんですか?」
「だろうな。ただ刀に至っては唐夜叉丸の方がいいぞ?鋼鉄も斬れるし石なんてリンゴを切るようなものさ。」
あまりにも切れ味が良すぎて普段の戦いでは刀や剣を斬れないようにする術を使う。そうでもしないと速攻で相手の刀が斬られて終わりであるからだ。
「…っと、そろそろ終点が見えてきたようだ。急ごう。」
…ところで、先程からなんか戦闘の音が聞こえるが、これが気の所為であることを信じたい。
武志達は階段のてっぺんまで登る。そこには絶賛戦闘中の霊夢と魔理沙、そして冥界の主であろう人と、
「…何だこの人」
手前で伸びてる剣士らしき人の姿があった…。
「…大方冥界の奴だろうな。先程の石灯篭を斬り捨てたやつも多分こいつだろう。」
「…だとしたら相当なやり手だね〜。どうする?」
「…まあ放置でいいだろ。」
わざわざ敵を増やす理由もないので放置とする。
「それよりも、西行妖だっけ?なんか花咲そうな雰囲気ないか?」
「言われてみれば…。封印している割にはなんか蕾っぽいものがちらほら…。」
「そうね。それに周りの木を見ても桜だらけ。あれは時間の問題ね。」
「…急ぐぞ!」
武志達は急いで西行妖の方へ向かう。勿論桜の陰に隠れながら。
武志達が近寄る頃には戦闘も終了したようで、何かしらの会話が聞こえる。
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「...さ、幻想郷の春を返してもらおうか。」
「仕方ないわね~。せっかく満開になるところだったのに。」
そういって幽々子が西行妖に近づいたとたん、
「...え?」
西行妖が一斉に開花する。
「「「!!!」」」
その瞬間、幽々子の姿が黒く染まる。その間も西行妖はどんどん開花する。
「...おい、どうなってんだあれ!」
「西行妖の封印が解けた..?」
「...よく分からないけど最高に嫌な予感がするわ!」
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「なぜ開花した...!」
「...おそらく私たちが来たことにより封印に必要な春度が足りたとか?」
「...聞こえますかマスターさん!私です!」
いきなりラダヴィーニャが切羽詰まった様子で通信をかけてくる。
「西行妖が開花したそうです!封印の量的に満開までとはいかなさそうですがそれでも八分咲きくらいは覚悟してください!」
「...わかった。満開じゃないなら何とかなるだろう。」
「...分かりました。くれぐれも西行妖を野放しにしないでください。最悪冥界ごと消し去ってしまっても構わないのでなんとかして封印なり消滅なり、とにかくなんとかしろとのことです。」
「...誰から?」
「龍神様からです。」
「...分かった。何とかする。」プツッ
通信を切る。とりあえずどうするか考えないといけないようだ。
「...二人共、とりあえず西行妖に攻撃を敢行してくれ。私は厳重な封印術式をこの刀にインプットする。」
「「分かりました。」」
「10分...いや5分くらいあれば行ける。とにかく耐えてくれ。」
「うおおおお~ん」
そのとき、急にあたり一面が眩しくなり、更には何かがうなる音が聞こえる。
「ちっ、どうやら目覚めたみたいだ。急いで奴を相手にしてくれ!」
「「分かりました!」」
二人は西行妖討伐のために霊夢達と合流する。向かった先ではすでに霊夢達が戦っているのが見えた。
「...さて、急がないといけないな。」
武志は急いで強力な封印術を作成するのであった。
「どうも。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「妖々夢編もいよいよクライマックスですね~。」
「そうだね。相変わらず戦闘シーンは書きたくないかな。」
「相変わらずですね。」
「まぁ、臨場感とかそういうものをだすのが苦手なんでね。練習とかもする時間ないし。」
「なるほど。」
「とりあえず妖々夢も後半戦。また次回もお楽しみに。」
「それではみなさんさようなら~!」