創造神が行く幻想の世界   作:しぐれ水天丸

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今回から永夜抄編となります。そろそろ幻想郷とのかかわりも濃くなってきますよ。


第十三章 東方永夜抄 ~異変の裏仕事編~
PART.86 再開


春節異変からしばらくたった時のこと。武志たちは創武殿で通常業務を行っていた。

 

「...なんでこの時期は忙しいかな??」

 

「だって10月ごろに出雲の方で大きな会議があるんでしょう?そのための書類じゃないんですか?」

 

10月はまだ先ではあるが、今年は例年よりも書類の量が多い気がする。そのため、残暑厳しい中から書類の準備をしなければいけないのだ。

 

「...そういえばマスターは会議に参加していないような気がしていますが大丈夫なんですか?」

 

「あー大丈夫大丈夫。位だけは高いから。それに資料関係は大体私だから問題ない。」

 

「...それ大丈夫なんですか?」

 

「大丈夫じゃないから今年は行かなければいけない。」

 

「...それ大丈夫じゃないですよねやっぱり。」

 

だってあの会議は無駄に遠いし話はだるいしで参加するメリットがないから仕方ない。千古から示しがつかないとは言われているが行く気分には到底ならないので分身を作って向かわせるべきかな?それとも創造神権限で開催場所を変える?

 

その時、内線通信から連絡が入る。

 

「...ボス、どうやら客人のようだ。」

 

「了解。応接室まで案内してくれ。」

 

武志は応接室に向かう。しかし客人とは珍しい。千古や天照あたりは直接テレポートしてくるし、他に訪ねてくる人もいないため誰が来たのかを楽しみにしつつ応接室へ向かう。

 

「...来たか。ボス。客人はすでに案内してある。」

 

「分かった。ありがとう。」

 

武志は扉を開く。

 

「お待たせして申し訳ない。ようこそ創武殿へ...。え?」

 

そこに座っていたのは永琳だった。ってかどうやって来たんだ。

 

「久しぶりね。武琉。...いや、武志って言った方がいいかしら?」

 

「こちらこそ久しぶり。ってかどうやってここまで来たんだ?簡単には来れないはずだろ?」

 

「そうね...。月読がすべて教えてくれたわ。」

 

「...ん?」

 

とりあえず月読は後でシバくとして、永琳ってそんな位が高かったっけ?

 

「まあ無理もないわね。私は月読と面識があるのよ。」

 

「マジ?」

 

衝撃の事実過ぎる。でも月の都があるしおかしくはないのか...?

 

「月の都を創設するにあたって月読といろいろ話したことがあるのよ。結果的にはお互い頼りにしていたわ。」

 

「へぇ。今はどうしてるんだ?」

 

「いろいろあって地上に戻ってきたわ。今は姫様やうどんげたち他の兎と一緒に迷いの竹林ってところに屋敷を構えてるわ。その点は理仁とかいう陰陽師に感謝ね。」

 

その名前にピンとくるが、黙ってておくことにする。絶対理都じゃん。

 

「...そうか。で、そろそろ本題に入らないか?用もなしにここまで来たわけじゃないだろう?」

 

「そうね。今回はとある依頼を持ってきたのよ。」

 

永琳は内容を事細かに話し始める。

 

「今回貴方に依頼したいのは姫様の護衛よ。」

 

「...なんでまた私に?」

 

「そうね...。私が今頼れそうな人で一番腕が立つのが貴方だからよ。」

 

「...私は爆発で死んだことになってるはずだろ?」

 

「...あなたが月読の使いという名目で視察に来ていたというのは覚えているわ。だから月読に尋もn...訊いてみたの。そうしたら今も元気にしていると聞いたから場所と行き方も聞いてここまでやってきたのよ。」

 

今尋問って言わなかった?まぁ気のせいだという事にしておくが、よく連絡をとれたなとは思う。

 

「今、月読にどうやって接触したと思ったでしょ。答えは簡単よ。彼に秘密裏に手紙を送ったのよ。そしたら地上に来てくれたからその時に聞いてみたわ。」

 

「...凄い行動力だな。」

 

まさかそこまでするとは。永琳の行動力には脱帽である。

 

「...で、何から姫様を守ればいいんだ?」

 

「月の使者が姫様を取り返しに来るはずなのよ。私の方でも秘策を講じるけど、念には念を入れて、ね。」

 

「...なるほど。作戦日はいつだ?」

 

「〇〇日よ。」

 

「分かった。こっちの方でも兵士を準備しよう。ところで迷いの竹林ってあの幻想郷の?」

 

「そうね。あの幻想郷のよ。」

 

「...てことは異変解決者たちが来ることも想定しなければいけないのか?」

 

「それは大丈夫よ。もし来ても月の使者たちと戦いあえばこちらの利にはなるし、最後には対峙するでしょうけど彼女たちは懲らしめるだけで別に姫様を連れ去ろうとかいう目的ではないでしょうから安心よ。」

 

「...それでいいのか。」

 

「いいのよ。」

 

かなり楽天的な考えではあるが、そう簡単に戦わない気がするけどな。まぁ、なんとかなるか。

 

「...ところで、別れた時の約束は覚えているかしら?」

 

「もちろん。」

 

武志はチェルベッロの板から酒瓶を数本出す。

 

「このために最高の酒を保存してたんだ。景気よく行こうじゃないか。」

 

「分かってるじゃない♪」

 

二人はプチ宴会をする。ラダヴィーニャとオタワにバレて説教されるまではそう長くなかった...。




「どうも、水矢と、」

「ユレイドスです!」

「と言う訳で永夜抄編開幕です。古代都市編の伏線とかもそろそろ回収していきます。」

「...長かったですね。」

「仕方ない。いろいろあったから。」

「それでは皆さんさようなら~。」
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