前回の話の翌日...
「ふぁぁ...おはよう...。」
「おはよう。武琉。」
「八意様朝早いですね...」
そう。天界は時間の概念が下界と異なるため、現代でいうところの時差ボケを起こしているのであった。
「早いも何ももう9時よ?」
「はいはい...」
そうして目覚め、遅めの朝ご飯を食べる。
「このご飯は美味いな。こんなご飯を食べるのは初めてだ。」
「そういってくれると嬉しいわ♪さぁ、どんどん食べなさい!」
そういうやり取りを続けること約20分...
「ギブギブ...さすがに無理だ...」
「あら~もう音を上げるのね♪天界の使者も大したことないわねぇ~」
「いや、流石に扱いが荒すぎますよ...」
「でも那珂様から、「あの使者の扱いは自由に任せる。」と言われたからね♪ここに住むからには、ここの常識や仕事に慣れてもらうわよ!」
「ハハハ...」
と、永琳のドSっぷりを見せつけられ武琉は困惑するのだった。
「ところで、貴方は普段、一体何をやっているんだ?」
「そうね...この国の頭脳として、日々色々な薬の実験や開発を行っているわ。」
「へぇ~、なら他の人は一体何をなさっているんだ?」
「そうね...那珂様はこの国を治めていますし、サグメはと同じ頭脳として、私の元で頑張ってくれているし、魯鵡様はこの国の軍隊を指揮しておられるわ。」
「へぇ~。皆色々仕事をしているのはこっちでも同じなのか...。ところで私にもできることはあるのかな?」
「ん~、幾つかあるけど、とりあえず私の護衛をして下さらない?ここ最近治安が悪いのよ。」
「問題ない。これでも下界...いやこの地上の妖怪を倒す仕事をしていたからな。」
「なるほどねぇ...なら軍の教官になるのもアリね...まぁとりあえずは先ほど言った護衛をしてね。」
「分かった。貴女を必ず敵から守る。」
「頼りにしてるわね♪」
こうして武琉はこの国で永琳の護衛という職を手に入れるのだった。そして、武志はふと思ったことを聞いてみる。
「そういや、そのサグメって人、喋らないけど何かあるのか?」
「あ~、あの子の能力のせいね。あの子は【口に出すと事態を逆転させる程度の能力】を持っているのよ。」
と、答えるのだった。それを聞くと武琉に一つ心当たりが思い浮かぶ。
(待てよ...そういえば昔に、神として天界に来たはいいけど、理都の怒りを買ってぼこぼこにされて地上に追放された奴がいたな...確か
という事を思い出していたのであった。
「どうしたの?」
この一言で武琉は現実に戻る。
「いや大丈夫だ。それより何かあったのか?」
「いいえ。何も無いわ。」
「分かった...。それより貴女や他の人も何かそういった能力を持っているのか?」
「ええ♪私は【あらゆる薬を作り出す程度の能力】。魯鵡は確かそのような能力はなかったはず...。那珂様は【結界を操る程度の能力】だったと思うわ...。そういえば貴方は何か持ってるの?」
武琉にいきなり問いかけられるが...
(これは俺の能力は答えない方が良いかな...)
「いや私は特に能力はない。まぁ低級の神から仕方ない。」
「そうなのね...。なら今から本格的に働いてもらうわよ♪さぁまずは記念すべき一つ目の仕事!この薬を飲んでみた感想を言いなさい♪」
と、薬の入った透明な小瓶を渡されるが、色がどう見ても口に入れたらアウトな色をしていた。
(いやこれ飲んだら大ダメージな奴だろ...でも飲まなかったら殺されるよな...仕方ない飲むか...)
武琉は小瓶の蓋を開けて薬を一気飲みする。
「どうかしら?」
うむ。やばそうなのは色だけだったか。特に効果もないみたいだし感想を言おうとした瞬間、
「大じょうB...グハァッ!」
いきなり武琉は血を吐いて倒れたのだった。そして武琉は1週間寝込み続けるのだった。
因みにあの薬は元々は新型の麻酔薬だったらしい。のちにあの薬は劇毒として使用されることとなるのであった...。
「こんにちはいか天と、」
「ユレイドスです!」
「いや~w永琳の薬を飲んだらまさか倒れるとはね...w」
「いや笑い事じゃありませんよ!いくら創造神という上位の神様だとはいえダメージは通るらしいのですよ!」
「因みにあの薬は特性経口麻酔薬の失敗作らしいね。」
「そういうのって分かるのですか?」
「あぁ♪永琳の薬のレシピを盗み見したね♪」
「えぇ...それよくご主人様や永琳に気が付かれませんでしたね...。」
「まぁ武琉は寝ていたし、永琳はいなかったからね♪それでは皆さんさようなら~」