(武志達が相手を罠にはめるための空間とでも思ってください。)
月面第七艦隊との対戦が始まる…。
「思ったより攻撃が激しいな…。旗艦はどれだ?」
「あの一際大きい奴よ。おそらく歩兵達もあそこにいると思うわ。」
「なるほどな。」
という事はあの旗艦さえ落とせば勝手に撤退すると読めた。
「…永琳は下で歩兵達を倒してくれ。本体は私たちがやる。」
「分かったわ。気をつけてね。」
「あぁ。」
武志と吉美は攻撃の間をついて飛び上がる。
「とりあえず1発かますか!」【爆符「無人爆薬積載貨物列車」】
「やっちゃうよ!」【一撃必殺レールガン】
すると線路が旗艦めがけて伸び、貨物列車が突撃してくる。ノーブレーキなうえ今回は爆弾MAXなので火力は大違いだ。更にレールガンでの援護もあり、周りの敵艦の砲塔が破壊されていっているため、敵の支援砲撃は望めなさそうである。そのため、よけるのに間に合わず、貨物列車は無事に突撃し、旗艦にそこそこのサイズの穴が開くのであった。
「...やったか?」
「それはやってないんだよ。」
まだ飛べてはいるようだ。とどめを刺しに武志達は船内へと入り込む。
「侵入者だー!」
「捕えろ!」
「道を開けろ!」
敵兵たちが襲ってくるが、武志達はそれをいなしていく。
「どこに行くの!」
「指令室さ。狙うは大将首ってね。」
しかし思ったよりも歩兵の数が多い。別に大したことは無いのだが逃げられると厄介なので急いでいく。船の指令室は大体艦橋にあると予想されるのでそこにめがけて一直線へ向かう。
「ここだな!」どん!
武志達は指令室と書かれた扉を蹴破る。中にはまだ幹部や士官級と思われる兵士が残っていた。
「お前がこの艦隊の大将だな?」
武志は胸にバッジが大量についた男に向けて言い放つ。
「ああそうだ!私がこの第七艦隊の大将だ!」
「大将か。なら話は早い。撤退するかおとなしく死ぬか選ばせてあげよう。」
「なっ...!」
「簡単な事だろう?勝手に人の領分にこんな派手な艦隊を送っといてただで済むと思ってるのか?」
「我々は姫様を連れ戻しに来ただけだ!お前らと敵対する義理はない!」
「それはこっちも一緒だ。あなた方の言う姫様はお月様に戻りたくないんだとよ。親切に返してあげようとしたのにあなた方がこちらの勧告を無視するから敵対するに至っただけさ。」
「それは...!」
「加えて言うなら姫...いや輝夜様はとある罪を犯して地上に追放されたと聞く。なぜ今になって連れ戻そうとするんだ?」
「それはお前らに言う義理はない!」
「そうか。ならそれを踏まえてもう一度聞こう。今ここでおとなしく撤退するかあなた方全員死ぬか。どっちがいいかい?私は慈悲深いからな。撤退するなら1時間ほど猶予をあげよう。それで地上に送り込んだ奴らを回収するがいい。」
「...くっ。」
「私達を始末しようとしても無駄だぞ。その時はお前と、この船と、それから手下達を全員道連れにさせてもらおう。」
「さぁどっちがいい?」
この空間に重い空気が流れ続ける。
「...分かった。撤退しよう。その代わり無事に撤退させてくれるんだろうな?」
「勿論だ。」
大将は無線機に向かい通信を行う。
「...全軍に次ぐ、今すぐ撤退せよ。もう一度次ぐ...」
「...それでは私たちはおいとまさせてもらう。」
武志達は堂々と旗艦から撤退するのであった。
「あら、お疲れ様。」
「お疲れ永琳。そっちはどうだ?」
「地上にいたのは粗方片付けたわ。それより残っていた敵が逃げていくように撤退していったんだけどあれは...?」
「ちょっと月の大将と話を付けてきた。思ったより話が分かる奴で助かったよ。」
「はぁ~、貴方はいつも無茶ばかりするのね。」
「悪いな。」
「...それで、地上の方はどうなったの?」
「ここにたどり着いてはいないから大丈夫でしょう。」
一応結界を敷いているとはいえ頑張れば来れないことは無いのだが異変解決者の姿は今のところない。つまりバンディたちが仕事をしているという事だろう。
「ま、奴らの撤退を見届けたら加勢しようか。」
十数分後、撤退が完了したのか艦隊が飛び立っていく。
「...よし、それじゃ様子を見に行こうか。」
「私はここで待つわ。永遠亭は任せて頂戴。」
「心強いな。」
そう言い残して武志は吉美と様子を見に行こうとするが、その瞬間誰かがこちらに走ってくるような足跡が聞こえた。
「...!」
武志は反射的に銃を取り出しその方向に構える。やってきたのはウサギだった。
「兎...?」
「...どうしたの?」
ボロボロの兎に永琳は話を聞く。
「...!」
話を聞いた永琳の顔色が変わる。
「どうかしたのか?」
「マズいことになったわ...。霊夢と魔理沙がこちらに向かっているそうよ。」
どうやらいつものメンバーが向かってきているようだ。
「別にいいじゃないか。目的も達成した。あとは向こうの話を聞いて要求をすり合わせるだけじゃないか。」
「彼女らの事よ。姫様に危害を加えるに違いないわ。」
「...確かに。」
霊夢と魔理沙は異変解決中は目につく者すべて倒すバーサーカーになるというのは永琳から聞いてある。目的を達成している以上永琳が倒されるのは構わないのだが永遠亭に踏み込んだ姫様まで倒されるのは確かにまずい。
「一応兎たちの話によると紅魔館の方々と冥界の方も動いていたようだけどそちらは貴方達の従者が無力化してくれたようよ。ただ気絶させる程度だったから起こされている可能性もあるって。」
「なるほどな...。」
自分の従者たちが仕事をこなしているのは素直に嬉しい事ではある。しかしここは迷いの竹林とだけあってよく道に迷う。道に迷った霊夢達が偶然見つけて起こしている可能性が高いだろう。
「...とりあえず呼び寄せるか。私たちはあまり表舞台にいてはいけない存在だからな。」
「...幻想郷で何をしているか詳しくは効かないことにするわ。」
「助かる。」
これ永琳の反応的に誰かいるのはバレてるけどそれが誰かまでは分かっていないのか。とりあえず大無とバンディを呼び寄せるか...。
武志と吉美は永琳から離れて通信を行う。
数分後...
「いきなり呼び寄せてどうしたんだい?」
「...終わったか?」
「あぁ。月の連中は全て追い返した。だが霊夢達がこちらに向かっているらしい。今霊夢達に私たちが見られるのはあまりよろしくないから直ぐに撤退しよう。」
「マスターはどうするんですか?」
「私はまだここに残る。契約は守らねばならない。」
「わかった。」
「...ラダ。開いてくれ。」
「分かりました。」
通信機越しに撤退用ゲートの生成を行う。従者たちを返した後、また永琳と二人きりの空間になる。
「...帰らなくてよかったの?」
「あぁ。約束は最後まで守り抜く。」
「あの時もそれくらいの信念でいてほしかったわね。」
「...悪かったな。」
でもあの件って、元々天界の使者で行ったのを、いつのまにか古代都市に元からいた奴扱いされてあそこまで成りあがったから私は悪くない気がするが、これを口に出すと殺されそうなので黙っておくこととする。
To be continued...
「どうも。水矢と、」
「ユレイドスです!」
「基本的に小説は章ごとに書き溜めてるんだけどこの話に数か月かかってしまいました。前の話から名義も変わり、吉美ちゃんがいつの間にか私の代役キャラになり、とあるサーバーでかなり認知されるようになってしまいました。」
「名義は前からでは...?」
「そうかもしれない。五か月前だからなぁ。」
「しかし何があったらそんなことになるんですか?」
「いや、最近絵の練習と称してキャラの絵を描いて投稿してただけだよ?おかげで画力も上がったかな。」
「そうなんですか。」
「一応キャラ紹介の立ち絵もあるけどまた機会があれば書き直したいですね。」
「あれ確か結構古い絵なんでしたっけ?」
「そうだよ。まぁ見てる人そんなにいないだろうけど?」
「悲しいですね。」
「と言う訳でキャラ紹介の回から見れるので見てると話がイメージしやすいと思います。」
「「それでは皆さんさようなら~!」」