とりあえずこんな感じで書いていきますのでよろしくお願いします。
殺した。殺した。遍く全ての獣を殺した。
それが狩人としての役目であるとして。
夢は廻る、最初は殺戮に効率を求めた、狩人として全うすれば夢は醒めると信じていたからである。
しかし狩とは葬送、弔いであると老ゲールマンは言った。
血に酔った狩人など獣とどう違いがあるのかと。
狩人は狩を変えた。
効率を求めた結果作業となり、快感すらもなくなった狩を葬送、弔いと考えることにより、使命感が芽生えた気がした。
誰に認められるわけでもない。
だが狩人として全うしても人に認められることはないこの世界で自分のあり方を定められた気がした。
しかし狩るだけでは夢は醒めない、狩人は思考を始めた。
この夢の成り立ち、青ざめた血の意味、赤子の泣き声、この夢の全ての構成要素を探した。
夢は醒めるものと信じて。
様々なことを試した。
しかしこの夢の断片的すぎる情報から世界の全てを理解するのは困難を極めた。
行き詰まっていたある時、使者から血に酔った狩人の瞳を贈られ、狩人は悪夢の秘密、ビルゲンワースと医療協会の秘匿された恥。そして、この世界の行く末を知る。
つまるところ狩人は脳に瞳を得た。
つまり本当の意味で全て理解したのである。
この世界は夢、つまり精神世界であり、ヤーナムの輸血を受けた時 からこの檻に囚われ、輸血を受けた肉体は朽ち、世界を彷徨う亡霊こそ自身なのだと理解した。
加え、もし肉体を会得し、亡霊で無くなったとしてもヤーナムの滅亡の未来は避けられないとも理解した。
狩人は絶望し、静かに狂った。
結果、夢を醒すのではなく夢から逃げ、身を埋める、つまり思考を放棄することを決めた。
なぜなら、世界にこれ以上関わろうが救いはないと理解してしまったためである。
準備は全て整った。
3本目のへその緒を三つ用い夢を構築する上位者と繋がりを得、地上の血の意志、つまり青ざめた血を集め、全てを自身の糧とした。
最後に狩人の夢でゲールマンを弔い、月の魔物という夢の管理人も弔った。
狩人は最後の地を人形の側と決めていた。
最初の狩人に造られ、全てを見続けた人形の隣で最後の狩人がこの輪廻を終わらせることこそが、この物語の結末にふさわしいと考えたのだ。
人形は静かに佇んでいた。
狩人は人形の前に座り、自身の愛武器であり数多の血を吸ったノコギリ鉈で自身のはらわたを抉り抜き、最後の狩人と定められ、悪夢に取り憑かれた人生を終えた。
しかし永く溜め込んだ血と膿と呪いを垂れ流しているさなかに、少しだけ思ってしまったのだ。
「夜明けが見たい」
と。
死にゆく中、狩人は微かによく聞いた鈴の音が聴こえた気がした。
ここからの物語は、救いの物語。
上位者として幼年期を迎えた存在となったそれが、何の因果か人の子として位を下げされ、使者としてとある世界に送られた狩人の夜明けの物語である。
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風が吹いている。
最初は微かなものだったが次第に勢いが増し、そのあまりの強さに狩人は目を開けた。
そして驚愕した。
狩人は宙から落ちていた。
飛んでいるのではなくただひたすらに落ちていた。
そして狩人は見た、眼前に広がる雲海と煌々と照る太陽を。
狩人は最後にこの景色なか感動しつつ、これを見せてくれたナニカに感謝の念を抱いた。
これでもう悔いはないと。
しかしその中でも落下は止まらず、遂には雲を抜け、眼下に緑色が見えてきた。
そのまま狩人は地に落ちた。
何かの廃屋のようなものを下敷きにし、狩人はこの地に降り立った。
ひどく四肢が痛んだ。
その感覚を感じた瞬間に狩人は気づく。
肉体を得ているということに。
その事実により固まっている時に遠くから足音が聞こえた。
その音は次第に大きくなっていき、狩人はその足音の主を捉えた。
それは女性であった。
容姿は人であるのに、それからは明らかに人ではない雰囲気、凄みを感じた。
「君?生きてる?よくもまぁこんなに小屋をグッシャグシャにして落ちてきたのに生きてるね。」
よく通る凛とした声だった。
「君は誰?どうして空から降ってきたの?」
笑顔で聞いてくるそれが神であるという事実を知るのはまだ少し後の話だが、その時狩人は神という存在とこの世界と邂逅した
最初なので文字数抑えてダンまちの内容とわけました。
次回からはダンまちメインで動いていきます。
ルビは多分振りません。