日常系への転生   作:ちくわぐみ

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転生の現実?なんてこんなもん

 俺は、転生というやつ体験した。何を言っているんだと思われるかもしれないが、まずはこうなった経緯を聞いてほしい。

 

 俺は前世で普通の高校生をしていた。といっても、高校生になったからといって、急にモテ始めるわけもなく、普通に生活していた。

 

 というかラノベによくある学校を代表する美少女とか普通いねぇし、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる幼馴染とかファンタジーだから! 

 

 ……話を戻そう。それで普通に生活していたんだが、ある日普通に登校していたら、青信号を思いっきり突っ切って突っ込んでくる車に激突した。

 

 多分今流行り?の高齢者ドライバーだったと思う。そのまま奇跡的に助かるとかもなく普通に死んだ。

 

 そうしたら視界が急に入れ替わり、何か荘厳な雰囲気のあるよくわからない場所に着いた。

 

 そこでは丸い光の玉みたいなのが五列くらいになってズラーッとならんでいて、その先には巨大な輪っかがあった。

 

 多分あれが転生装置的なやつなんだろーなっと思っていたら、いきなり俺の体?(光?)がその集団ごとそこに向かって移動し始めた。

 

 体?はピクリとも動かず、ただただレーンで流されていくような感覚だった。

 

 死にたくなーい、ともがこうにも、流されることしかできず、徐々に迫ってくる装置を見ることしかできなかった。

 

 俺もここで終わりか……あっもう終わってたわ(人生)、と一人芝居をしていると、装置の手前付近で何かに引っかかったのか俺の動きがとまった。

 

 すると、急に少しだけ自分の体がはっきりしてきて少しだけ動けるようになり、パック○ン状態で、その出っ張りに必死でしがみついた。

 

 その状態でしがみつき続けていると、何してんの!っと言いながら工場員らしき格好をしたおっさんが近づいてきた。

 

 そいつは俺を抱き上げ、俺がしがみついていた出っ張りを撫でるとその出っ張りがなくなり、その状態で俺をレーンの上に戻した。

 

 しかし、そいつに抱き上げられたことで、さらに動くことが可能になった俺は、すぐさまレーンから飛び出した。

 

 すると、おっさんは泣きそうな顔でこっちを見て、素直に転生してくんない?と聞いてきたので、笑顔(多分)でイヤだと言ってやった。

 

 すると、おっさんは泣きそうな顔のまま何処かへ電話をかけ始めた。そしてしばらくして、誰かと話し終え、方針が決まったのか、付いてきて、と言ってた歩き始めた。

 

 俺はすることもなく現状も分からなかったため、おっさんについていくとにした。

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 しばらくあるいていると、どこか事務所的な雰囲気のする建物に着いた。その間、俺はどんどん人の形を取り戻し、そこに着く頃には生前と変わらない姿になっていた。

 

 建物に入ると、スーツを着たイケメンがソファーに座ってくつろいでいた。

 

 その人を見るないなや、おっさんがペコペコし始めたから多分おっさんの上司なんだろう。

 

 そこで聞かされた俺の処遇は意外なものだった。

 

 なんと神様転生とやらをさせてくれるらしいのだ。

 

 無理矢理あの装置にぶち込まれるというのを想像していただけにちょっとした衝撃を受けた。

 

 ちなみにここでいう神様転生とは、好きな能力を一つだけ持って赤ん坊の頃から第二の人生を送れるというものだった。

 

 さらにちなみに、能力はその人個人の魂の質によって入れられるものには上限があるそうだ。

 

 そして、赤ん坊のうちは別の人格を作り、少しずつ自分に似せていくことで、最終的に六歳になったとき、全ての記憶を思い出すようになっているようだ。

 

 何故こんな高待遇なのかと聞くと、偶然とはいえ転生装置から抜け出した俺はなかなか面白い人生を歩みそうだから今記憶を丸ごと消して転生させるのはもったいないという理由からだそうだ。

 

 他人のおもちゃになるのは気にくわないが、貰えるものは貰っておこう。

 

 そういえばあんたは神様なのか?と聞くと、全然違う。ただこの装置の管理を任されただけの工場長だ、との返答をいただいた。

 

 誰に任されたのかなど聞きたいことは色々あったが、あまりこの空間に居すぎると、ここで働くしかなくなると言われ、質問をやめた。

 

 その後、工場長によって俺は光の玉に戻され、よくわからない粉の入っており、外側にマジックで六歳と徐々と書かれ、大きな丸がされているビニール袋に入れられ、レーンに戻された。

 

 そのまま何かに引っかかることもなく、装置の中に吸い込まれていった俺は、気がつくと知らないベットの上にいたため、現状をまとめてみたというわけだ。

 

 ちなみに、貰った能力は幸運だ。容量カツカツまで幸運を詰めてくれというと、工場長は笑いすぎて過呼吸になっていた。

 

 しゃぁないやろ! リアルラック大切やんか! とエセ関西弁で言い訳すると、笑いすぎて痙攣していた。何がおもろいねん。

 

 その幸運のおかげか転生先は、世界有数の大富豪の一人息子だった。勝確。

 

 しかし、家の外に一歩も出たことがないほどの過保護っぷりはやばいのではないだろうか。

 

 男でこれなら妹なんかができた暁には四六時中五十人以上のSPをつけるとかやりそうだ。

 

 それはともかく同年代の友達が欲しい。なので今晩パパに頼んでみよう。……パパ、ママというのはこの年代では当たり前なのだが、妙に気恥ずかしい。お父さん、お母さんと言わせてもらえるように説得しよう。

 

 せっかく転生したんだ。今世を謳歌しよう!




息抜きのはずが、こっちの方が筆が進むことに気づいたので一応投稿。エタり注意。
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