あの後、父さんに「公園に行かせて。お願い(上目遣い)」と言ったら速攻でOKを貰った。チョロい。
ちなみに父さん、母さんと呼ばせてもらえるようになった。二人とも寂しそうな目をしていたが、パパ、ママと言い続けるのは精神的にキツい。
上目遣いでお願いした分際で何を、と思われるかもしれないが、あれは俺の自由を得るために必要な犠牲、いわばコラテラルダメージというやつだ。一回だけだったしな。
今更だが、今世の名前は琴宮東風という。これ絶対一発でこちと呼んでくれないやつじゃん。まあ後ろから呼ばれた時にすぐ自分だと分かるしいいか。人間違いは恥ずい。
そんなこんなで公園までやってきた。ここで友達100人は多すぎるが3、4人は欲しい。イメージは初めてポケ◯ンやった時の最初の草むらだ。
しかしやってきたはいいが、とても不安だ。本当にあの鉄棒あたりでうんこ連発してる集団に紛れられるのか……?
正直砂場の近くでお店屋さんごっこをしてる女の子たちの方がまだ会話が通じる気がする。
しかし、そうすると今後男子グループと遊びづらい可能性がある。あいつ女みてーだな、とかチューしろよチュー、とか言われそうでもある。
うんこ集団に混じってアクティブに遊ぶか、お店屋さん集団に混じってからかわれるか、どっちが良いか……考えるまでもなくお店屋さん集団だな。最悪学校の体育で運動はできるだろうし。そうと決まれば早速……
「よければ混ぜてくんない?」
「いいよー」
銀髪の子が即OKしてくれました。ありがたやー。
「おなまえはなんていうのー?」
「琴宮東風だ。よろー」
「あおばモカです。よろしくー」
「わたしはうえはらひまり。よろしくね」
「あたしはうたがわともえ! よろしく!」
「わたしははざわつぐみっていうんだ。よろしくね」
上から順番に銀髪の子、ピンク髪の子、赤髪の子、茶髪の子が自己紹介してくれる
なるほど。BanG Dreamの世界か(名推理)。そして美竹蘭ちゃんがいないな。
今はまだ六月上旬だからか?確かアフグロメンバーが出会ったのはクリスマス前だったはず。あんまり覚えてないけど。
「ねーねー。あそぼーよー」
「おお、すまん。ちょっとぼーっとしてた」
やばい。思考に完全に意識を持っていかれてた。
「それで、ここは何屋さんなんだ?」
「ここはモカのぱんやさんでーす。きょうはアンパンがおとくでーす」
「わたしはこーひーやさんだよ。おうちがこーひやさんなの。すごいでしょ」
「じゃあ俺はお客さんをやろうかな?」
それからしばらくお店屋さんごっこをしていると、日が暮れてきた。
「もうくらくなってきちゃった」
「おうちかえらなきゃ」
つぐみとひまりが寂しそうにそう呟く。うっ、そんな顔されたら何も悪くないのに罪悪感ががが。
「こちくんはおうちどこなの?」
「商店街の近くの洋風のデカイ家」
「ほんと?!あたししょうてんがいにすんでるんだ!」
「じゃあこれからも一緒に遊べるな」
「うん!」
俺と巴の会話を聞いていたようで、つぐみとひまりの顔が明るくなる。
「じゃあいっしょにかえろうよ!」
「おう!」
嬉しそうに笑うひまりに元気よく返事をする。やっぱり笑顔は大事だな、と実感した一日だったとさ。
CUE!で志穂の絆レベル19達成記念に投稿。20が遠い(´・ω・`)ショボーン