仮面ライダージオウ STRIKE WORLD   作:いちごDF

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4つの紋章

「ここがオーマジオウの言っていたストライクワールドってところか」

 

「たしかに未来の我が魔王が言っていた通り、この世界はかなり時空が歪んでいるね」

 

「この世界に来たのはいいものの、一体ここからどうするんだ?ジオウ」

 

オーマジオウの開けた次元の穴によってストライクワールドに到着したソウゴ達。

 

「お前達は誰だ!?この現象と関係あるのか!?」

 

突然話しかけられ、驚くソウゴ。

声の聞こえた先には紫の服に銀色のブーツを履いた金髪の羽の生えた女と同じく花が生えているピンク色の髪の女が立っていた。

ソウゴは自分たちの世界で同じように羽の生えた戦士と闘っていたのですぐにこの世界の住人だと判断し、自己紹介をする。

 

「君たちがこの世界の住民だね?俺は常磐ソウゴ」

 

「おい、そんな易々と自分の正体を言ってもいいのか?奴はあの天使たちと同類だろ」

 

「とくにあの金髪のほうは私たちに敵意があるように見えるが」

 

ルシファーとっては突然目の前にいた者が消え、そして自分の体が透け始める。そして、ソウゴ達の訪問。

これらが連続して起こったらソウゴ達が原因だと思っても無理はない。

 

「貴様らは今起こったこの出来事に関係しているのかどうか聞いているのだ!」

 

「うーん関係しているのかどうかって言われたら...関係しているのかな?ゲイツ、ウォズ?」

 

「おいその言い方は」「私たちを疑っている状態でその言い方は」

 

ソウゴの返答にゲイツとウォズが注意しようとした。だが二人の言葉が言い終える前に金髪の髪の天使がが思いっきりソウゴに向かって殴りかかって来た。

間一髪で避けた3人。そしてソウゴは今この時、ゲイツとウォズが言いたかったことを理解した。

 

「あちゃー...たしかにさっきの言い方じゃ俺たちが黒幕みたいに見るね」

 

「当たり前だ!」

 

「これは一度戦って落ち着かせるしかないようだね」

 

「皆さん待ってください!」

 

ジオウ組が変身しようとすると、ピンク髪の天使が待ったをかけた。

だが金髪の天使ははその声に耳を持たずにソウゴを狙っている。

 

「お前はあの金髪の女の仲間なのか?」

 

「仲間と言えば...仲間?」

 

「なんだその歯切れの悪い答えは」

 

「君達なら何が起こったのかは定かではないが、私たちを敵だと思わないのかい?」

 

「全く思ってないわけではありませんがあなた達の反応を見る限り、敵意がないように見えたので、話は聞いてみようと思いまして」

 

その言葉を聞いた後、ゲイツがソウゴを襲っている天使に指を刺す。

 

「その割にはお前と一緒にいた奴はあんな風になっているが?」

 

「それは彼女も混乱しているからであって」

 

ゲイツ達が話していると金髪の天使はソウゴに向かって炎を放つ。

ソウゴは避けながらも必死に事情を話しているが天使は全く聞かない。このままでは相手を落ち着かせることができないと判断して、ジオウに変身した。

放たれた炎を避け、ジカンギレード・ジュウモードで天使に向かって光弾を放っていく。

天使はそれを華麗に避け、ジオウの足元から風を起こす。

その風は台風の如く凄まじい威力で、離れているゲイツ達も飛ばされそうだ。

 

『アーマータイム!』『サイクロン!ジョーカー!ダブル!』

 

ジオウはその攻撃に対してダブルアーマーを装着することによって、逆にその風を自分のものにした。

 

「この台風を君に返すよ!」

 

天使は自分を囲むようにバリアを展開させるが、ダブルアーマーの『ライトサイクロン』によって威力が増加した風の勢いには耐えられず、ダメージは防いだが吹き飛ばされてしまう。

 

「だったら!」

 

天使は光の力を手に纏いジオウに殴りかかる。

ジオウはそれを見て別のライドウォッチを起動させて、アーマータイムする。

 

『アーマータイム!』『アギト!』

 

アギトアーマーを装着したジオウは同じように右手に力を溜める。

そして天使とジオウの拳と拳がぶつかった。

 

「ちっ!」

 

「ちょっとは俺たちの話も聞いてくれてもいいんしゃない?」

 

「だれが貴様らの話を聞くか!」

 

天使はジオウから離れ、自分の得意属性である闇の力を自分の周辺に大量に出現させ、ジオウに向かって放つ。

 

「ルシファー!落ち着いてください!ここでそれを放ったらここが崩れてしまいます!」

 

「関係ない!これで奴を倒せるならそれで」

 

「だからこの方達は今起きている原因じゃないんですって!」

 

「だと言える証拠はどこだ!」

 

「それを今から話してくださるんです!」

 

ピンク髪の天使が金髪の天使、ルシファーに必死に話を聞いてくれるように大声を出した。

先ほどまで敵意剥き出しで闘っていたルシファーだったが、彼女の必死さは伝わり闇の力を収めた。

 

「お願いですから一度は落ち着いてください!ルシファー!」

 

「ちっ...」

 

ルシファーの雰囲気でやっと話を聞いてくれると判断したジオウは変身を解除した。

 

「まずは我が魔王が誤解される発言をしてしまったことを謝罪するよ」

 

「ほんとうにごめん!君たちの心情を考えてなかった」

 

「このバカが悪かったな」

 

ピンク髪の天使も謝罪する。

 

「こちらこそルシファーが襲いかかってしまって申し訳ございません」

 

「私はまだ貴様達を疑っているがな」

 

「ルシファー!」

 

戦いはやめたもののまだ敵意は隠し切れてないルシファー。

そんなルシファーに困りながら、ピンク髪の天使が自分の名を名乗る。

 

「私はビナーといいます。お互いの事情を話す前にまず場所を変えましょうか」

 


「...というわけです」

 

ビナーに連れてこられた場所で情報交換する一同。

ストライクワールド側で起きたこと、ジオウの世界で起きたこと。

それを聞いた一同は様々な感情を持った。

 

「ノイズがはいって消えた。アナザーライダーに歴史を奪われた時の現象とよく似ているね」

 

「ってことはアナザーライダーが?でもこの世界にアナザーライダーはいないんじゃ?」

 

「すみません、そのアナザーライダーというのは?」

 

「そっか。アナザーライダーについても話しておいたほうがいいかな」

 

アナザーライダー。

本来変身する資格が無い者が仮面ライダーの歴史を奪った『アナザーウォッチ』によって無理やり変身させられた怪人。

そのライダーが活躍していた時代にアナザーライダーが生まれれば、本来の仮面ライダーの存在が消え、偽りの歴史に生まれ変わる。

 

「なるほど。じゃああいつらは歴史が奪われて別のあいつらか生まれたわけか」

 

「の可能性が高いって話だけどね」

 

「アナザーウォッチにライダー以外の歴史暴れるのかどうかってところがわからないところだけど」

 

ゲイツが立ち上がる。

 

「これからの方針は決まったな。アナザーライダーいや、この世界にはちなんでアナザーストライクと名付けるか。そのアナザーストライクを倒す。いくぞ」

 

「行くってどこに?」

 

「外に出てみりゃ何かしら掴めるだろ」

 

ゲイツとソウゴ、ウォズはこの場から立ち去った。

 

「私たちも行きましょう。外にも何かしら異変が起きている可能性がありますし」

 

ビナーとルシファーもソウゴについていった。


「これは...」

 

「なんてこと...」

ビナーとルシファーは言葉を失った。

かつて広がっていた天使達の街は完全に跡形もなくなり、かわりに焼け野原になっている。

 

「そうだ!あいつらは!ウリエル達は!」

 

ルシファーは急いで意識を覚さない彼女達を保管していた場所へ向かう。

 

「ウリエルって?」

 

「簡単に言えば私たちの仲間です。ですが意識が戻らない状態が続いていますが」

 

ルシファーが顔色を変えて急いでこちらに飛んできた。

その様子からビナーは察した。

 

「ルシファー...その様子だと」

 

「あぁ。消えていた」

 

「アナザーストライクの障害か」

 

これも歴史改変の影響だろうと予想するゲイツ。

ソウゴもまた同じ考えだが、ウォズだけは少々異なっていた。

 

「たしかにアナザーストライクの影響だろう。しかしだとしたら気になる点がある」

 

「気になる点って?」

 

「ルシファーとビナー。この二人がなぜ存在ができているかという点だ。君たちは薄くなりながらも存在を維持できている」

 

「言われてみればたしかに...」

 

ウォズは話を続ける

 

「君たちが存在を維持できているということは君たちの言っている仲間はなんとか存在はできているはずだ」

 

「意識がないのに逃げたってわけ?」

 

「さぁね。そこまでは知らないよ」

 

ウォズが話し合えると、空を眩い光が照らし出した。

思わず目を瞑る。その光が消え空を見上げると、そこには4つの光の紋章が浮かんでおり、その先にはどこかに繋がっているようだ。

 

「黄色と青、青単体に黄色単体のもの。そして紫の紋章だね」

 

「この色...もしかしてあの方達の」

 

「四体のアナザーストライクはこの紋章の先にいるわけか」

 

「おっけー!じゃあ早速行こうか!」

 

ソウゴとゲイツがタイムマジーンの呼び出しに試みようとするが、タイムマジーンは現れなかった。

 

「あれ?出てこないね」

 

「我が魔王、おそらくここが異世界だからだね」

 

「だったら直接行くまでだ」

『ゲイツ!』『ゲイツリバイブ疾風!』

 

「そうだね」

『ジオウ!』『フォーゼ!』

 

『ライダータイム!』『リバイブ疾風!』

 

『アーマータイム!』『321!フォーゼ!』

 

「私も行かせてもらう」

 

黄色と青の紋章に向かって飛び立とうとするジオウとゲイツにルシファーはついていこうとする。

だが、ウォズがそれを止めた。

 

「いや君は行かないほうがいいだろう」

 

「なぜだ?」

 

「気付いているだろう?君が最初に出会った時よりもより薄くなっているのを」

 

そう、ウォズの言う通りルシファーは最初に出会った時よりもより薄くなっている。

だがそれに比べてビナーの薄さは変わっていない。

 

「君が自分の力を使うと存在を維持している力が薄くなる。ここはここに残って我が魔王達の帰りを待つとしよう」

 

「私は...ウリエル達もこの世界も自分の力で助けられないのかっ」

 

「いや救えるさ」

 

ジオウに変身したソウゴが言う。

 

「この異変が戻ればルシファーの存在も確実なものになる。そしてこの異変を止められるのは俺たちしかいない。ウォズと一緒にここで待ってて」

 

「というわけだ。大人しく待ってろ天使」

 

ジオウとゲイツが同時に飛び立つ。

そして黄色と青の紋章の中は入っていった。




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次回更新日は12月3日以降を予定しています
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