仮面ライダージオウ STRIKE WORLD   作:いちごDF

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3/21タイトル変更しました


叡智の魔術王

ジオウとゲイツが青の紋章の世界でアナザーノアとアナザーパンドラを撃破した頃。

居残り組のウォズ、ルシファー、ビナーは、彼らの帰りを待っていた。

 

「我が魔王とゲイツ君が青の紋章をクリアすれば残りは2つ。ストライクワールドの時空は徐々に戻っていくはずだが、君たちは以前よりさらに薄くなっているじゃないか」

 

ウォズの言葉にビナーは自分がより薄くなっていることに気付いて驚いた。

だが、ルシファーは自身がもう存在が消えかけているのはわかっていた。

 

「お前の連れが一体目のアナザーストライクを倒した際、私から力が抜けていく感覚があった。これが自然現象なのか倒した事による影響なのか。もし後者であるならば別の方法を考えるしかなくなるな」

 

「別の方法なんて何かあるんですか?ルシファー」

 

「知らん」

 

「知らないのにそんなこと言ったのですか!?」

 

「そんなもの時間に詳しいお前らに何か案を出してもらうしかない」

 

「そうだね。残された君たちストライクワールドの住人より私たち外部の人間の方が何かしら出てくるかもしれない。だけど...」

 

ウォズが言葉を続けようとした時、空に浮かぶ黄色の紋章が眩い光を放ち始めた。

それはすぐにおさまり、何が起こってないか周辺を警戒すると大きな揺れがウォズ達を襲った。

わずかな間だったが、逆にそれがわずかな時間しか起きていないことで何が起こったのか大体予想ができた。

 

「どうやらあちらから攻めてきたようだね...君たちは戦力にはなれそうに無いみたいだからどこかで隠れてもらうと助かるんだが」

 

「全く戦闘に参加できていないことが悔しいが、お前の言う通りどこかに隠れさせてもらう。もしかしたら何かしら力を取り戻すヒントが見つかるかもしれないからな」

 

「ではウォズさん。ご武運を」

 

ウォズはマフラーを全身に纏い、荒れ果てた町に向かって行った。

 


震源地に着いたウォズ。

荒れ果てた町を探索しなければならないかと思われていたが、先ほどの揺れを起こした原因はすぐに見つかった。

 

「なるほど。これがアナザーストライクというものか」

 

アナザーアーサーと同様に聖騎士の様な姿をしているが、従来の聖騎士達が放つ聖のオーラが全く感じない。むしろ逆に魔のオーラが具現化するほど現れている。魔の手に堕ちた聖騎士というところか。

ウォズは知らないが彼が見つけたアナザーストライクは残す最後の一体の『アナザーソロモン』である。

 

予め腰に装着していたビヨンドライバーにスイッチを押し起動させた『ギンガミライドウォッチ』をセットし、変身待機状態になる。

鳴り響く待機音にこの時初めてウォズの存在に気がついたアナザーソロモン。

 

「変身」

『投影!ファイナリータイム!』『ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー!ウォズギンガファイナリー!ファイナリー!』

 

「この世界では初めての戦闘...君の実力がわからない以上、最初から全力でいかせてもらうよ」

 

お互いがおたがいに攻撃を仕掛ける。アナザーソロモンは剣を使わず、格闘戦が始まった。

ウォズはアナザーソロモンの攻撃を的確に見極め、隙を狙っては殴りダメージを与える。

ノックバックしたアナザーソロモン。右手を前に突き出すとウォズの足元から台風が起きた。

だが、宇宙空間は無風である。その宇宙の力を所有するギンガファイナリーは台風をすぐに消し去った。

ウォズは空中に浮遊したまま、アナザーソロモンを真似するかのように右手を前に突き出す。

するとアナザーソロモンの上空に、無数の隕石が現れ降り注いだ。

 

地に降り立ち、追撃を加えようと宇宙エネルギーの圧縮したものをアナザーソロモンに向けて放ったが、そこにアナザーソロモンの姿はなかった。

姿を消したのか、高速で動いているのか。どちらにも対応できるようにワクセイフォームにチェンジしようと、ドライバーにセットしているウォッチを外した瞬間、背後から攻撃を受けてしまった。

そのはずみにウォッチを落としてしまい、すぐに拾おうとするが、先にアナザーソロモンに拾われてしまう。

 

「しまった!」

 

続けてアナザーソロモンはウォッチの力をコピーし、自身の剣にその力を纏わせる。

ウォズはアナザーソロモンからウォッチを取り返そうと試みるが、不意打ちとウォッチが取られてしまった同様から、先ほどまでの戦闘ができていない。

反対攻勢に出たアナザーソロモンは、ウォズが殴りかかってきたらそれを避け、宇宙のパワーを纏った剣でウォズを斬り裂き、蹴りの体制を確認したらバリアを展開しカウンターの一撃を放つ。

 

ウォズはなんとか変身解除される前に、『シノビミライドウォッチ』をセットして『フューチャリングシノビ』姿を変える事に成功したが、自身が不利なのは変わらなかった。

 

「フューチャリングシノビではあのギンガの力には太刀打ちできない。ここは我が魔王の帰還を待ち、一時撤退をするしかなさそうだ...」

 

フューチャリングシノビの力でこの場から去ろうとしたが、それはされなかった。

目の前にいるアナザーソロモンがダメージを受けていたのだ。ウォズは自身の攻撃によってではないと一瞬で理解する。

彼はジオウ達が救援に来たと思っていたが、攻撃の主はジオウ達ではなかった。

 

「化け物がいたから倒そうと思ったが...まさかお前がいるとはな」

 

「なっ!?...まさか君までこの世界に来ているとは予想していなかったよ」

 

攻撃の主は銃の形をしたライドブッカーを構えるディケイドだった。


「見た感じ苦戦しているようだな。手を貸してやる」

 

「助かるよ門矢士」

 

世界の破壊者、仮面ライダーディケイドとの共闘が始まった。

ウォズがシノビの力でアナザーソロモンの視界を遮り、ディケイドがライドブッカーで斬り裂く。

アナザーソロモンはすぐさま自分自身の力とギンガの力を使い、全てを燃やし尽くす太陽のエネルギーを両手に溜め、二人に放った。

 

アタックライド・インビジブルと忍法でアナザーソロモンの近くに瞬間移動し、攻撃を避けつつダメージを与えた。

二人のコンビネーションに対応できず、一度距離を取るアナザーソロモン。

 

「私のウォッチがやつに取られてしまってね。面倒になっていたんだ」

 

「ふん、ウォッチを取られるとはお前、案外抜けてる所あるんだな」

 

「完璧な人間より、これぐらい抜けてる方が親しみやすくていいだろう?」

 

「俺はお前と仲良くなるつもりはない」

 

「それは私もだ」

 

少々雑談を挟んだ後、ギンガの力によって降り注ぐ隕石を走って避ける二人。

 

「全くその奪われたウォッチが面倒だ。さっさとあいつに返させるか」

 

ライドブッカーから一枚のカードを取り出し、バックルに装填する。

 

KAMEN RIDE FORZE

 

コズミックパワーを持つライダー、仮面ライダーフォーゼにカメンライドするディケイド。

背中のジェットパックを利用して敵に近づく。さらに右手にロケットモジュールを装備し、アナザーソロモン向かってロケットパンチを放つ。

ロケットモジュールを解除し、肉体戦を仕掛ける。

殴る、膝蹴り、頭突きとオリジナルのフォーゼさながらの戦闘スタイルをするディケイドフォーゼ。

風の魔法を使いディケイドから離れたアナザーソロモンは、剣にギンガミライドウォッチを剣に強制的にセットし、全身にあるギンガの力も剣に纏わせ、二人まとめて消滅させようとする。

 

『忍法!時間縛りの術!』

 

忍法を使い背後に回っていたウォズがアナザーソロモンを時間縛りの術で動きを停止させる。

ギンガの力があれば時間縛りの術は効果がなかったが、残念ながら先ほどまで全身に流れていたギンガの力は、全て剣に移行させてしまったため、術を受けてしまったようだ。

 

FINAL ATTACK RIDE D,D,D,DECADE

 

アナザーソロモン目掛けてカード状のエネルギーが現れ、それを次々と通過して飛び蹴りをするディケイド。

ディケイドの能力によって、アナザーソロモンは撃破された。

 

爆発が起きた場所には黄色の球体とギンガミライドウォッチが落ちていた。球体は光を放ち形を消した。

これがソウゴが言っていた物と理解したウォズはウォッチを拾い、お互いは変身解除する。

 

「おい、この世界はさっきのような奴が他にもいるのか?」

 

「おそらく四体存在していて、そのうち二体を我が魔王が倒している。よって残りは一体だね」

 

「あと一体か。ん?」

 

僅かな時空の歪みを感じ取った士。どうやらウォズも同様のようだ。

 

「どうやらまた時空が歪んだようだ。おそらく悪い方向にな」

 

「まさか彼女達が!?私は彼女達のもとに向かう。君も着いてきたまえ」

 

「その様子を見るとやはり悪い方向になっているみたいだな」

 

ウォズはこの場に来た時と同じ方法でルシファー達のいた場所に戻り、士は少し時間を開けて灰色のカーテンを使い、ウォズがいる場所へ向かった。

 


ウォズとディケイドがアナザーソロモンを倒し、黄色の球体が消えた時。

その球体は3つの球体が埋まった石像の最後の穴に埋まる。

4つ埋まったのを見た深く帽子を被った女は、ポケットから様々な色に薄く輝いているブランクウォッチを取り出し近づける。

緑、青、赤、黄色の球体は光となってブランクウォッチに吸収される。

ブランクウォッチはより輝きが強くなった。

 

「ついに四大天使の力も揃った。あとはルシファー。君だけだ」

 

彼女はルシファーとビナーがいる場所に瞬間移動する。突然現れた彼女に驚く二人。

とても善意を持って現れたとは思えない雰囲気に、慎重に言葉を選んでビナーが話しかけようとする。

女はビナーが話そうとしているのを分かりつつも、時間を停止させた。

 

「ルシファー。君の力を完全にもらうよ」

 

女は七色に輝くブランクウォッチをルシファーの胸付近に近づけると、ルシファーが苦しそうな声を出しながらウォッチに吸い込まれていく。

歴史改編によって存在が消えかけていたため、あっという間に吸い取られてしまった。

 

「ビナー、ルシファーの存在がこれに移転した時点で君の存在は無くなるのだけど...勿体無いし君の力もついでに貰うね」

 

ルシファーを吸い込んだブランクウォッチをビナーに近づけさせ、同様に吸い込ませる。

ビナーを吸収し終えると、ブランクウォッチが変化していき、紫と黄色のウォッチが生まれた。

 

『ルアフィック!』

 

時間停止を解除し力を得た事に喜んでいると、ウォズが現れた。

 

「君は何者だい?」

 

「私?私はルシフェル。ルシファーに代わってストライクワールドの顔となり世界を再び創造する者さ」

 

ブラックハット(仮)改めてルシフェルはウォズに向かってそう名乗った。




ブラックハットの名前がやっと判明しました。ルシフェルです。
ルシファーの別の呼び名ですね。
そして新たなウォッチ。ルアフィックとは一体?
ルアフィックの表記は『LUERFIC』です。並び替えると...?
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