インフィニット・ストラトス<SCARLET BRAVE>   作:蒼天布武

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戦闘回です。
ここで一区切りみたいな感じです。


第三話〜初陣〜

「嘘っ!?」

 女性のみに動かす事ができるISをケイが動かしたのを見てヒメノは動揺を隠せなかった。

 

「やった、動いたぞ!ヒメノ。ところでこいつはどうやって動かせばいいんだ?」

 その言葉でヒメノも我に返り簡単な説明をした。

 

「武器は腰部に差してある近接武器が一つ。あとはライフルが一丁。大まかな説明は紅鉄(あかがね)がしてくれるわ。」

 

 説明を聞いたケイは、迷う事なく目の前の扉をぶち抜いた。砂煙とともに現れたケイの乗った真紅のISは、標的のゴーレムを確認すると腰に収めてある刀を抜刀し、そのまま正面から容赦なく斬りつける。

 

「ケイ?ケイなの!?」

「ノエル!いいから逃げろ!こいつは俺が食い止める!」

 ケイの攻撃は防御され、ゴーレムは空高く飛んだ。ノエルのことも心配だったが、ケイはそのままゴーレムを追い上空へ飛ぶ。

 

「ケイ・・・」

 

 

「くそっ!ちょこまかと!」

 相手のゴーレムは、接近してくるケイに対して遠距離からの攻撃を仕掛けてくる。あえて空中戦を選んだのは近距離からの攻撃に対して対応しやすいと考えたのだろう。

 

「攻撃が届かないっ!それならこっちだって!」

 ケイは量子化していたライフルを具現化し、空いている左手で握りしめた。こちらも遠距離で対応するが射撃の腕は素人同然で、相手は高速で動いている。射撃を試みたが当然当たる気配すらない。焦るケイの目の前に機能の説明が表示される。

 

「ショットタイプ?そんなものがあるのか・・・試してみるか。」

 するとケイは突如相手めがけて突進した。相手のゴーレムも正面から容赦なく発砲するが、シールドによってレーザーは消滅。シールドの耐久力は低下し続けているがまだ大丈夫と感じ、スピードを緩めない。目の前まで近づき左手に持ったライフルを発砲。散弾が飛び散りほとんどの弾が直撃したと同時に、ISのシールドが消滅。

 

「チェストぉ!」

 左手のライフルを手から離し、刀を両手に持ちかえる。かけ声とともにケイは刀を振りかぶり相手を斬りつけ、ゴーレムは停止し、落下していく。

 

 休む暇もなくケイは次の相手を探そうとした時、黒い艦からもう一機別のISが飛んできた。

「やるじゃないヒメノ。でも、たかがゴーレム相手なら当然ですわね。」

 このお嬢様口調は、さっきのアナウンスの声そのものだった。さっきのゴーレムとは違い白銀の輝きを放っている。まるで西洋の騎士と呼ぶに相応しい風格だった。

 

「何だよお前ら!何が目的なんだよ!」

 ケイの言葉を聞いた途端、ISのパイロットはびっくりした様な顔でこっちをみた。

 

「ヒメノじゃない?っていうか男!?」

 女にしか乗りこなせないISに男が乗っている事に気づき驚いている。

「あなたこそ何者ですの?まさか、噂に聞く唯一の男IS乗り”織斑一夏”!?日本にいるんじゃなかったの?」

 

 急に訳のわからない名前で呼ばれて困惑したが、そんな余裕もなく白銀のISはこちらに攻撃を仕掛けてきた。

「もし織斑一夏本人なら、ここで倒せば昇進間違いなしですわ!」

 そう言って、手に持った槍で攻撃してくる。相手も近距離であったが突きが攻撃の主流である槍に対して、剣では不利だ。

 

「畜生っ!どうすれば!」

 攻撃をまともに受けてシールドの消耗が激しく残量がない。ここで終わりかと思ったそのとき、後方から別の攻撃が白銀のISを襲う。

「くっ!デュノア社!?面倒なのが来ましたわね!」

 ネイビーカラーのIS二機が応戦してきた。デュノア社のラファール・リイヴァイヴだと思われる。時々空を飛んでることもあり、何となくではあるがケイも知っていた。

 

「そこの未確認の戦艦とIS。あなたたち、亡国機業(ファントム・タスク)ですね。すみやかに武器を下ろし投降しなさい。」

 片方のラファールのパイロットがそう言った途端、黒い戦艦からもう一機別のISがこちら目がけて攻撃をしかけてきた。

 

「アリシアお姉さま!今のうちに逃げてください!」

「ヒルダ!もぉ、織斑一夏を捕らえるチャンスでしたのに!」

 そう言い放って白銀のISは攻撃の隙をついて戦艦の方に向かって逃げていった。

 

 

 戦艦が去って行き基地には攻撃の爪痕が残った。空から降りたケイの周りには人だかりができ、その中にはノエルの姿もあった。

 

「ケイ!」

 

 降下した直後、ノエルがこちらに飛んできてそのまま後ろに倒れた。

「ケイの馬鹿!本当に心配したんだから!」

 ノエルの顔には涙がたまり目の下が赤くなっている。表情を見る限りで心配していた事が充分にわかるくらいに。

 

「ごめん、ノエル。無茶しちゃったなぁ。」

 ケイはノエルの頭をなでるとノエルは泣き止んだが、頬を赤く染め怯んだ。どうやらいつものノエルに戻ったようだ。

 

「ケイ・・・」

 周りの人だかりにはヒメノの姿もあったが、その後ろにはさっきのラファールに乗っていた女性も隣に立っていた。

 

「再開の途中でごめんなさい。でもあなたとこの赤いIS、そしてさっきの戦艦について聞きたい事が山ほどあるの。ついてきてもらえないかしら。もちろんあなたに断る権利はないわ。」

 

 勢いとはいえ、男でISを乗ってしまったこともあって、ケイ自身も頭の中の整理がついてない。これから起きる波乱の予感にケイはどうなるのか・・・




次はキャラ説明、世界設定とか入れようと思います。
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