インフィニット・ストラトス<SCARLET BRAVE> 作:蒼天布武
あと、誤字報告してくれた方、ありがとうございます!
その中でも最も驚いたのが、赤いISと搭乗者の男<ケイ・トウゴウ>だった。彼のお陰で被害を最小限に抑えることができたが、襲撃がおさまったと同時にデュノア社に連行されていった。
「どこだよここ・・・」
ケイとヒメノは連行され、一つの部屋に隔離された。だが拘束はなく部屋にはソファがありテーブルには飲み物まであるため悪くしようと思っていないことだけはわかる。だが赤いIS
「こんな場所に来させられて、あっちは何も言ってこいないし・・・」
いつもは冷静なケイもさすがに動揺している。
「仕方ないよ。男なのにIS動かしちゃったんだから。君以外にもう一人いるけど、こんなのあり得ないことなんだから。」
冷静に言うが実際のところヒメノも動揺している。
「俺ら、一体どうなるんだろ・・・」
そう嘆いた途端、扉からノックする音が聞こえ扉が開いた。
「ごめんなさい、遅くなっちゃって。くつろげたかしら・・・って無理もないか。」
その声は襲撃の時に助けてくれたラファール・リヴァイヴのパイロットで、ケイとヒメノをここまで連行した本人だった。
「ケイ!」
そしてその横にはノエルの姿もあった。
「ノエル!もしやあんた、ノエルを交渉の道具に使うんじゃないだろうな!」
そうケイが叫ぶと、ラファールのパイロットが言った。
「そんな野蛮なことは決してしないわ。彼女がどうしても来たいって言うものだからつれて来ただけ。自己紹介が遅れたわね。私はエレアノール・ブリエ。エレアでいいわ。」
「ここはデュノア社の本社で、私はここの社員でISのパイロットもしているわ。」
向こうからの紹介もあり、見た目も悪い人には見えない。ケイは少し心を落ち着かせたが、そんな余地もなくエレアは言った。
「単刀直入に言うわ。あなた達は何ものなの?そしてあの赤いISと黒い戦艦はなに。」
やはりその話題にはいるのかと、二人はまた緊迫した。
「俺はただの一般人だ。ISを乗ったのは認めるが、あの時は仕方なかったんだ。」
「仕方がないってなに?あなた、ISが女性にしか動かせないってわかって乗ったのでしょ?」
その時ケイはふと乗る前のことを思い返した。
「俺も最初はそんなこと考えなかったさ。でもあの時、身体が感じたんだ。動かせるって。当然根拠なんて一つもないが。」
「当然搭乗した時は動かなかったけど、ノエルの悲鳴が近くで聞こえて、助けたいと思ったこいつは動いたんだ。まるで俺の気持ちに応えてくれたかの様に。」
エレアはその言葉を聞いて疑問を隠せないような顔をし、ノエルは恥ずかしそうに顔を赤くしている。
「精神的な要因かしら・・・前代未聞ね。そんなことができるなんて。」
そういってエレアはケイに小さな三日月のついた組み紐のブレスレットを渡した。どうやらこれは紅鉄の待機形態らしい。
「じゃぁ、今のこの状況で動かせる?襲撃の時が精神的なものなら今はどうかしら?」
どうやら試されているらしい。たしかにあの事件以来動かしたことはないからここで動くかどうかなんて知らない。
「ケイ、それを持って念じて。よくわからないなら『紅鉄起動』って叫んでも起動するはずだから。」
ヒメノに言われたとおりケイは念じ叫んだ。
「
すると突然周りに光が射し、その瞬間ケイの身体に赤いISが現れた。
「できた!しかもちゃんと動くぞ。」
これで証明できたのだ。ケイがISを起動し動かせることが。エレアもそうだが、ここにいる全員が驚きを隠せないでいた。
「はぁ、もういいわ。これは例外規定として上層部に連絡しないと。」
ため息をついてあきれた様にエレアは言った。
「次はあなたね、ヒメノ・ヤマガタさん。あなたがこのISの元所有者なのでしょう。それとあの戦艦についても聞かせてもらうわ。」
その言葉のあとヒメノが話した。
「はい。まずこのISは
重い言葉でヒメノは話し続ける。
「まず、この
別の二機とはあの槍を持った白銀のISとスナイパーライフルで狙撃してきた青色のISのことだ。
「あの機体の名前が
詳しく話を聞くと、この三機は元々同じメーカーのISであったが、
「あかがね・しろがね・あおがね、古代の大和言葉で銅・銀・鉛を意味する言葉ね。多分見た目から察するに日本の機体。だとすると倉持技研かしら。いつの間にこんな機体を三機も・・・」
エレアがぶつぶつと難しそうな顔でつぶやいている。
「これも重要機密ね・・・ケイ君といい三機のISといい、頭がパンクしそうだわ。あぁこの話だけど、ここだけの秘密事項だからね。本部には連絡するけど他の人には言わない様にね。話が広がると後々厄介になるわよ。」
エレアがそういうと、突然部屋に設置してある連絡用インターホンから声がした。
「すみません、エレアさん。なんか怪しげな格好をした女性が通してほしいと言っているんですがどうしましょう・・・」
頼りなさそうな男性の声からそのような言葉が聞こえた。どうやら本社の玄関のロビーまでその怪しい格好の女は来ているらしい。
『ちょっとー、怪しいとは失礼だなぁ。ねぇねぇ、さっきのフランス基地の戦闘ってなんだったの?教えてよ〜エレアちゃ〜ん☆』
場の雰囲気とは打って変わって緩い声がインターホンから聞こえた途端、エレアが叫んだ。
「フランク!絶対にそこの女を通すんじゃないわよ!絶対よ!」
そういうと突然フランクという男が怯んだ声をして言った。
「すっ、すみませんっ。もう侵入されちゃいました!しかも正面から・・・」
その言葉を聞いてエレアはケータイを立ち上げ即座に連絡をした。
「社内警備班、私だ。ただいま本社に侵入者が入った。すべての扉をロックし迎撃の体制に入れ!今すぐだ!」
エレアがそう言った途端、警告音とともに扉が閉まった音がし、閉じ込められた。
「ちょっと、なんなんだよ侵入者って?」
「その話は後。多分さっきの騒動を聞きつけたことだけはたしかね。」
ここの扉のロックはかかっているが、外からはものすごい銃声が聞こえる。だが、その銃声も間もなく止み、扉のロックが解除された音とともに煙の中から人影が映る。
「おひさしぶり〜、エレアちゃ〜ん☆も〜、さっきの歓迎はなんなの?」
そのような台詞とともに現れたのは、頭にウサギの耳をつけ、独特のファッションをした女性だった。