――カールスラント軍は『人種差別主義者の巣窟』の謗りを受けてしまい、ドイツ主導の軍縮名目の『リストラ』に抗えなかったこともあり、その軍事力を急速に衰えさせていた。ドイツが慌てて取りやめた頃には、見る影もないほど空洞化が表面化してしまい、オストマルクとカールスラント本土の防衛すら覚束ない有様を呈した。対する日本連邦は自由リベリオン、亡命オラーシャ軍人など、亡命者と義勇兵を大量に抱え込んだため、生え抜きウィッチに頼らなくとも、大量に有能な人材(オラーシャの至宝とされた逸材が大量に亡命した)を得たため、国家への忠誠心が怪しいと見なした生え抜きに冷淡となった。扶桑は『皇室に仕えている』意識を持つ一方、国家への忠誠心は薄い軍人が中堅などに増加していたため、クーデターが発生すれば、それを大義名分にその世代を排除するのは当然の結果であった。ただし、参謀級の軍人から『中堅を完全に除いてしまえば、現場のノウハウ伝承に支障が生ずる!』という懸念が大きく、ダイ・アナザー・デイの頃から議論の焦点であった。現場は大海戦の火蓋が切られたというのに、64Fにおんぶにだっこの状況がまったく改善されず、欧州にいた他部隊の幹部層は小園大佐から烈火の如き叱責を受ける羽目となった。既に他部隊はその多くが有名無実化が進んでいたが、書類上は健全な状態で存続しており、そこも叱責の対象となった。現場ではこうした叱責で補給の質が懲罰的に下げられる事が恐れられており、形だけでも64Fの支援を行っているところを見せようとする行為が続発していた。これは当時のウィッチの混乱が大きかった表れであり、激動期を迎え始めたウィッチ界の反発の証であった。当時はちょうど、カールスラント軍で人種差別意識改善の啓発セミナーが開かれ、以前のように『挑発目的に人種差別を用いる』ことが厳禁になったことが啓発された。カールスラントのベテランの少なからずは他国軍人へそれをした経験を持つために減給処分対象となり、一律で減給処分の憂き目となったことがセンセーショナルに報道され、欧州のウィッチ達を震撼させていた関係での動きであった。また、史実ドイツ軍の軍人の少なからずが表向きは友好そうな顔をしておいて、裏では侮蔑していたことが伝えられ、現場がドイツの指示で締め上げられていたため、それが伝わり、恐怖が煽られた面もある。ガランドはそれを読んでいたため、面倒事をわざと後輩のグンドュラに押しつけた代わりに、エースパイロット達の温存のため、日本連邦の外人部隊に44JVを仕立て上げたわけだ。こうして、扶桑でのサボタージュ、ドイツ連邦の軍縮など、扶桑のクーデターが予想より大規模なものとなる伏線は徐々に重なりつつあった――
――ダイ・アナザー・デイで投入される兵器は多種多様であった。ティターンズも元は地球連邦軍の出自を持つが、装備機はモノアイタイプのデザインを持つものが多い。ガルバルディβ、ハイザックなど、23世紀では型落ちして久しいモデルが現役で稼働していた。主戦力となる可変MSに混ざって、SFSに乗るそれらが『海戦』のみならず、地上戦にも姿を現していた――
――戦場――
「こいつら、如何にもってデザインしてるのに、やたら頑丈だぞ!?」
シンフォギア装者の雪音クリスは自慢の火力がMSに通じない事に驚愕する。当たり前だが、グリプス戦役以降のMSは装甲材が最低でも、チタン合金セラミック複合材でできている。グリプス戦役以前の旧世代モデルでも、一年戦争当時のジムの単純なチタン合金製や超鉱スチール合金の装甲より頑強な構造であり、実弾への耐久力は下手な装甲戦闘車両を上回るのだ。
「くっ、こちらの好きにはさせてもらえぬか!」
風鳴翼も流石に全身に武装があり、人が操るMS相手では勝手が違うのか、思うようには戦えていない。MSと戦える時点で充分に凄いが、流石に装甲強度が21世紀型兵器と桁違いであるMSは擱座に追い込むのも一苦労であった。
「くそぉ、あいつはボイコットしてるし、あのバカは厄介な事になってやがる!手数が足りねぇぞ!」
切歌(子供)はボイコット、立花響は桜セイバーと交渉中で動けず。装者達の打撃力は色々な理由で半減していた。調は彼女たちとの共同戦線は『頼まれたら動く』程度の認識であり、マリアは折衝がメインとなり、動ける装者は二人のみとならざるを得なかった。
「月読に連絡はとれんのか!?」
「今、やってる!…今すぐ来い!…え、来れねぇだとぉ!?」
クリスは通信で調に連絡を取ったが、来れないとの返事が来た。別の場所で箒と共に戦っているからとの事。だが、援軍は手配したと返事が返ってきた。
「どーいうことだ!?」
『彼女達に連絡しましたから、あと数秒でそっちに到着しますよ』
「もしかして、プリキュアの連中か?」
『そこは我慢してくださいよ。実際、強いんですから』
クリスは自分達の平均戦闘力を上回る力を持つプリキュアオールスターズに強い対抗意識を持っていた。曰く、『軽い気持ちで力を持っただけの連中はロクな結果を生まねぇ』からだそうだ。戦争で家族を失った経緯があるクリスは『覚悟もねぇガキ共が力を振りかざすだけだろ』とプリキュアオールスターズの存在を否定的に見ていたが、実際は『転生しても戦う道を自ら選んだ大人』であるプリキュア達が多く、クリスはそれに驚き、すぐに謝罪する羽目になった。とは言うものの、彼女たちが力を持った経緯には複雑な思いがあるらしい。
『フォーチュンスターバーストぉ!』
どこからか飛来したキュアフォーチュンが『フォーチュンスターバースト』を叩きつけ、ハイザックを容易く吹き飛ばす。
『夜空に煌めく希望の星!!キュアフォーチュン!』
名乗りもバシッと決めるキュアフォーチュン。第二世代プリキュア最後の雄であるハピネスチャージプリキュアで最後にチームに加わった『紫のプリキュア』である。本人が空手道場の出であるため、戦闘能力は高い。MS相手に容易く一撃を与えられるあたり、彼女の高い実力が垣間見える。
「貴方達は調の元同僚ね?援護に来たわ」
「我らが苦戦した敵をこうもあっさりと……。貴方もプリキュアの一人なのですか?」
「ええ。私は比較的に若輩者のプリキュアよ。先輩たちの要請で戦線に加わったのよ、風鳴翼」
「夢原女史から聞いておいでなのですね」
「あの人は私の先輩よ。代が離れてるから、めったに一緒に戦った事ないのだけど」
「お、おい。話してる場合かよ!」
「問題ないわ」
ハイザックが態勢を立て直し、ザク・マシンガン改を構えるが、続いて現れたキュアラブリーが『ラブリーライジングソード』で大上段から一刀両断し、破壊する。
「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」
名乗りと裏腹に武闘派のキュアラブリー。攻撃技が豊富かつ、剣技もできるため、思いっきり戦闘向きのプリキュアである。彼女の次代のキュアフローラからは浄化がメインに切り換わるため、純粋に美墨なぎさ/キュアブラックからの流れを汲むという意味では最後のピンクのプリキュアである。
「大丈夫だった?」
「あ、ああ。待ってくれ!あんたら、なんだよその強さは!?あたしらが苦労してる敵を二発で倒せるだって!?」
「あたし達は世界を守る使命を背負ってるもの。モビルスーツくらいは軽いよ」
ラブリーはサラッと言ってのける。ラブリーは出身世界でのドリーム達の檄で立ち直ったからか、肝が据わったのか、どんな相手でも倒す決意である。また、ラブリーと同系統の技持ちはキュアスターまで出ないため、そのあたりでもキュアブラックの正統な後継者であろう。
「そうですよ。あなた達は下がっててください。ここはわたし達がどうにかしますから」
「あ、ブロッサム。来たの」
「ええ。管理局の勤務時間外ですから、今なら」
「あたしが誘ったのさ。研究室に籠もってるのは体に悪いしさ」
「ハッピー」
「そうニャ。そのお目付け役がわたしなんだよね。最近はのぞみちゃんに負担かけてるし、ここらで後輩なりに頑張ろうってわけニャ」
「コスモも来たの」
「うん。ま、修行の成果を試したくてさ。せっかく気孔拳とか撃てるようになったし、使いたいニャ」
「え、いいの?」
「のぞみちゃんは草薙流古武術だし、あたしも気孔拳とか気功掌撃てたっていいニャ?」
「そりゃそーだけど、実戦に使える?」
「ま、あたしらの気力なら、普通にレーザービームくらいの威力になるから使用に耐えるニャ」
「あ、あたしは射程短いけど、波動拳撃てるよ」
「ハッピー。すごいネタだよ、それ」
「ま、宮藤芳佳の格好に、額にはちまき巻いてやってもいいんだけど、バルクホルンさんが鼻血吹いちゃうから自粛さ」
「なんかそれ、もろにあれじゃん?」
ラブリーは呆れるが、キュアハッピーはこの頃から『波動拳』、『咲桜拳』などの技を用いるようになり、何故か現役時代と方向性の違う武闘派に転じていく。それはなぜだろうか?しばらく他のプリキュアはその疑問に悩むことになった。
「まーね。現役時代がアホの子パート2とか評判あった分、方向性変えたくてさ。西住ちゃんもプリキュアに戻ったし、ここらで生徒会長の威厳がね」
「引退するっしょ?」
「そりゃそーなんだけどさ」
苦笑いのキュアハッピーだが、襲いかかるリベリオン軍空挺部隊へは情け容赦ない戦いぶりを見せる。
「はぁああっ!」
両手に可視化された青い気のオーラを纏った後、相手の背後に回り込み、絞め攻撃を数回したあと、地面に肘打ちで叩きつける。
「ハッピー、医官の勉強するならさ、そこで生徒会長でもしたら?」
「まーね。だけど、この戦いが終わんないとどうにもならないさ。坂本さんへの義理立てもあるしさ」
「海軍軍医学校?空軍にいくんじゃ?」
「坂本さんが入学の手続きしちゃってたんだ。欧州の医療学校に留学させるってセールストークされてさ、断れなくて」
ハッピー(芳佳)は前史でも敵の妨害と扶桑海軍のある参謀の勘違いで欧州留学を潰されたため、坂本のセールストークに乗るつもりは半分はなかった。だが、坂本が前史の償いとばかりに熱心に誘うため、義理立てで従ったのだ。たとえ、今回もティターンズの妨害で留学が潰れても、防衛医科大に編入する大義名分を得られるからだ。
「さあて、修行で覚えたこの技、試してみるか!しんくぅぅぅ……波動けぇぇぇん!!」
凝縮した気をレーザービーム状の気弾の形で放ち、別のハイザックの片足と兵士を消し飛ばす。射程が短めとハッピーは言うが、元来の『プリキュア・ハッピーシャワー』と違い、浄化エネルギーを破壊力に転換する分のエネルギーロスがないため、威力は立派な気弾であった。
「わーお…。ハッピー、それさ、どこで覚えたのさ」
「にしし~。ちょっと大洗に行ってる時にさ、時間あったから修行したんだよねー」
ほくそ笑むキュアハッピー。格闘技は現役時代は我流であったが、戦車道世界の大洗に西住みほの様子を見るがてら、遊びに行った際に修行をし、独学で気の制御と日本古武道や空手などの心得を得たのである。元々、キュアハッピーとしても努力家であったが、角谷杏としての高スペックをフル活用し、短期間の集中的な修行で『格闘家として食っていけそうな』実力になるなど、総じてオールマイティーな才能を有する事がわかる。
「ま、あたしもいつまでもアホの子パート2でいるわけにもいかないじゃん?修行したのは、のぞみちゃんを楽にさせたいからさ」
角谷杏としてのシニカルさを表に出しての喋りをしながらも、戦闘はきっちりこなすあたり、パーソナリティは角谷杏色がかなり濃くなった事を示していた。
「MSと空挺部隊をセット運用ねぇ。火消し部隊みたいだけど、そうはさせないよ」
『春風脚』を放ち、MSの随伴と思われる空挺部隊の兵士を吹き飛ばす。MSは基本的に戦車よりは歩兵に強いが、全てに『万能』ではないため、地球連邦軍の派生集団であるティターンズは空挺部隊をMSの随伴歩兵としても運用していた。一年戦争の際の『対MS特技兵』の数多の犠牲を戦訓として知るからである。
「ティターンズ配下の空挺部隊かぁ。ティターンズも歩兵の装備は一年戦争からあまり変化がないようだね」
倒した兵士から武器を奪うキュアハッピー。武器を一瞥し、『一年戦争と大差ない』事を確認する。正規軍の歩兵装備が更新されだしたのはガトランティス戦役以後の話であり、地球連邦軍は新兵器に属する『レーザーライフル』よりも長年の実績がある実弾兵器を信頼する傾向が強かった。
「ロボットに歩兵をつけるのかよ?」
「そりゃ、いくら人型機動兵器が強いったって、スーパーロボットでも無い限りは万能じゃない。戦車だって、随伴つけないで突っ込ませたら部隊が全滅したって例が割に最近の時代にある。中東戦争の時だったかな」
「あんた、詳しいな?」
「ショーバイ柄、覚えてないとね」
ハッピーの言う通り、ティターンズは転移後しばらくして、MSのみの部隊の編成は取りやめており、一年戦争当時の支援兵力を随伴させる黎明期のドクトリンを復活させた。MSは貴重(シンパやネオ・ジオンのルートで細々と補充されはするが)であるので、一年戦争当時のドクトリンを再採用したのである。
「戦車にはセオリーを押さえれば勝てるけど、人型機動兵器はそうはいかないからね。力でねじ伏せるか、上手く立ち回るか」
「あなた方はよく、あのような巨大な敵に臆しませんね…」
「現役時代に何度も経験があるんですよ、わたし達。それに未来世界には、犠牲を払っても倒した例がいくらでもありますよ」
キュアブロッサムが風鳴翼に言う。実は声の高低に注意すれば、キュアブロッサムと風鳴翼の二人は声が似ていたが、トーンの違いもあり、その場にいた全員が気づかない。
「それに、いたいけな子供を守るのは、わたし達大人の役目ですからね」
キュアブロッサムのこの一言に雪音クリスが物申す。
「おい、あたしや先輩はもう10代後半で、ガキじゃねーぞ!」
「言いにくいんだけど、あたし達は一度死んでから輪廻転生して、現役時代の姿に戻ってるんだよ」
「なぁ!?」
ラブリーが気まずそうな顔でその事実を教える。この場のプリキュア達は輪廻転生で現役時代の姿に戻って、戦いに復帰した『転生組』で、通算年齢は立派な成人なのだ。
「嘘だろ、フィーネでもないのに、輪廻転生だって?」
「第一、黒江さんはもう三回目だよ?」
「ばーちゃんはそーなのかよ!?」
「そうニャ。綾香は三回目だから、もう数百年は生きてるニャ。たしか、あと数十年で500歳とか」
「……どうりで、先輩のじーさまを若造扱いできるわけだよ」
「あなた方もそうなので?」
「いや、あたしらはまだ常識の範疇さ。通算年齢はまだ二桁だし…あ、あたしは三桁か」
キュアハッピーは肯定する。黒江たちは150年前後で肉体の寿命が訪れ、転生する事を繰り返し、三回目で死を乗り越えてしまった。そのすべての回数の記憶を持つのがのび太であり、ドラえもんという特異点である。のび太が転生を選んだ背景には、黒江たちへののび太なりの恩返しも含まれる。のび太が青年期以降は三人へタメ口になったのは、長い付き合いである事を覚えているからである。なお、転生しても、黒江たちほどの英霊ならば、前世の存在は現身が残っている(核になる魂魄だけを送っている)から毎回の修行し直しが有る。圭子は今回からは性格も変えている。通常、英雄の肉体が死亡などで消滅すると、神格と魂魄に別れるが、魂魄も神性化している存在であれば、神格を転生後も構築出来る。これが黒江たちの『強くてニューゲーム』の真相だ。
「あなた方は何故、そのような事に」
「色々な理由さ、風鳴ちゃん。のぞみちゃんは生前の心残りがメインだけど、あたし達は基本的に戦士としての宿命の星の下に生まれて、不滅を子どもたちから願われた存在なんだよね」
キュアハッピーはシニカルに言う。翼を風鳴ちゃんと呼ぶなど、角谷杏としてのパーソナリティをメインに選んだことが示唆されている。
「あたし達は不滅を願われて、一度死んでも、気がついたら現役時代の姿に戻ってた。運命の神様はあたし達に世界を守る使命を与えたんだって気づいたんだよ」
キュアラブリーが代表して、プリキュア勢の気持ちを公に発言する。だが、のぞみはめぐみが高潔な使命に目覚めたのと対照的に、生前の悔恨を抱え込んでおり、それがデザリアム戦役に至るまでの闇となる。
「その分、のぞみちゃんには看板を背負わせたから、こっちもフォロー大変でね~。あの子は三代目だから、立場上、どうしてもね」
「つまり、夢原女史は最古参になると?」
「組織ってのは、古参が看板にならないと、周りに舐められるからね。それなりに苦労はあるのさ、風鳴ちゃん」
一同が語り合うのがのぞみのことである通り、彼女の抱え込む闇は意外に仲間に認知されていた(本人は隠しているつもり)のがわかる。チームのエースと組織の長は向くべきベクトルが違うため、のぞみは三代目のチームリーダーであったため、プリキュアチームの長を暫定的にこなさなくてはならない。軍隊階級もこの時点で大尉であるからだ。そのため、プリキュアチームは負担低減を当初から模索しており、プリキュアの歴代ピンクで最優ともされる、キュアハート/相田マナを戦車道世界から動員した。のぞみの負担低減の事はキュアダイヤモンド/菱川六花が伝え、マナは逸見エリカとしての責務を中断し、従軍したのである。
「大変だな、あんたら……」
「ま、外見も肉体も本当に14歳の頃に戻ってるから、見かけは下だからタメ口でもいいよ?クリスちゃん」
「とんでもねぇ。そんな経緯がある以上、タメ口はできねー。前、ばーちゃんにそれで叩きのめされたしよ…」
「あ、本当。そりゃご愁傷さま」
クリスは黒江のことを『ばーちゃん』と呼ぶ。黒江の事情を最初に知った装者であり、現在は黒江と響たちとの仲介役でもあるからで、黒江のことを『ばーちゃん』と呼べる人物である。
「とにかく、老人扱いじゃ無きゃ、別に良いよ。肉体は本当に若返ってるし。でも、黒江さんがその呼び方許すのもめずらしー~。」
「いや、最初は生年月日を聞いてさ、その……」
「うん、わかる」
黒江がその呼び方を許すのは珍しいらしく、関心したキュアハッピー。愛称の『あーや』呼びを許している人物はアストルフォとガイちゃんのみであるので、黒江を愛称で呼べるあたり、かなり心を許している証である。黒江は愛称で呼ばれる事が少ないため、ハッピーが物珍しそうに関心するのも無理はない。弟子の調からは『師匠』で、のび太からは一貫して『綾香さん』であるからだ。なお、のぞみは錦としての記憶もあり、一貫して『先輩』(黒江先輩)呼びである。
「さて、今度はあたしが拳法の腕を見せちゃうニャ」
中国拳法の構えを取ってみせるキュアコスモ。ノンナとして、あらゆる拳法を習っていたが、中国拳法が一番熟達しているらしい。猫の敏捷性を肉体レベルで得た状態での中国拳法は如何なものだろうか。風鳴弦十郎の見様見真似で拳法を会得した立花響と違い、正式な修行で得た拳法であるためか、構えは立花響のそれとは異なっていた。また、『切り札』も持つという。いったい如何なるものだろうか。