――地球連邦政府はデザリアム戦役を前にして、政権交代の時期を迎えていた。その関係でジオン残党の動きも慌ただしくなってきた。最後の蜂起のチャンスだからだ。ジオン残党を一言で表すならば『内紛』である。デラーズ・フリート以来、内紛で滅んだ残党は数多い。ハマーン・カーンのネオ・ジオンもそうである。現在の新生ネオ・ジオンはいくつかのジオン残党とティターンズ、ギガノス残党を取り込むことで勢力を盛り返したが、それでも往時のアクシズに毛が生えた程度。OZやホワイトファング残党、ザンスカール残党、クロスボーン・バンガード残党も取り込み、最後の一戦を行う歴代の各組織の残党の受け皿が『ジオン』の役目になりつつあった。それを警戒した地球連邦政府はスペースノイドへの減税制度やコロニーや月面都市の生命維持装置の最新型への刷新(宇宙都市に付き物の空気税がこれで廃止される見込み)などの福利厚生政策を矢継ぎ早に実行。残党らの主張の無力化を急いだ。これはデザリアム戦役が差し迫る時勢、『内輪揉め』にはかまけてられないという地球連邦政府と地球連邦軍の切実な事情も大きかった――
――地球連邦軍はデザリアムとの戦に備え、兵器の刷新を急いだが、度重なる戦争で民間軍事会社が巨大化してしまったために軍部が人手不足であり、空軍高官の暴走をきっかけに、『民間軍事会社は有事に連邦軍に人材を供給する義務を持つ』という、ある意味で妥協した協定が結ばれた。これは有能な人材を高給で引き抜かれることに不満を持つ空軍高官が民間軍事会社に転職した人材を『再召集』させた事に民間軍事会社が抗議した事がきっかけで『民間軍事会社の秩序なき拡大による傭兵業の定着』をハト派が危惧し、一定の規制を課す声が生じたためである。イサム・ダイソンはこの協定が結ばれる前に再召集されたので、正式な職業は軍人に戻っている。つまり、民間軍事会社はエース部隊を軍に供出することで、会社の保全を確約させたのだ。ロンド・ベルにS.M.Sのスカル隊、ピクシー隊、ケイオスのバルキリー隊などが編入されている。そのため、艦隊を組める規模の民間軍事会社はエース部隊を地球連邦軍に供出する見返りとして、会社の政治的理由での解体を免れたわけである。これは元を辿ると、日本連邦時代の海援隊に起源があるため、歴史的意味では、海援隊の扱いが23世紀の民間軍事会社隆盛の時代に政府が統制する参考になったと言える――
――海援隊は1945年当時、坂本龍馬の遺族が管理する一族経営の民間軍事会社であったため、日本連邦は海保上層部の暴走を抑えるため、組織の国有化を選択、坂本商会が売り払った株式を連邦評議会が取得し、装備を必要最低限だが、近代化させて刷新することになった。だが、元々は海軍予備員の確保のための組織でもあったり、元老であった坂本龍馬が明治天皇や大正天皇と契約を結んだ事で独立性が本来は担保されていたため、大いに揉めた。だが、海援隊には1940年代になっても、その頃には必須の存在となっていたはずの空母が依然として存在せず、主力艦艇は日露戦争~一次大戦前の艦艇のままであったため、軍隊で退役した艦艇や数が余った雲龍型空母を与えることとしたが、吹雪型駆逐艦や陽炎型駆逐艦の多くは日本側の先走りで解体され、船体が防波堤化されており、夕雲型駆逐艦を退役させ、与えることになった。これは戦後式の護衛艦が主力になり、従来のような水雷戦隊戦術を取る必要が薄れたからでもあった。また、雲龍型の払い下げはジェット機に耐えられない高齢のパイロットへの救済措置の意味合いも含まれ、海上護衛総隊の大規模化のテコ入れに海援隊を使った形である。その実現はダイ・アナザー・デイから数年の時間を要し、その当時に経営権を親から相続したばかりの現当主の才谷美沙(かの才谷美紀の実子で、黒江の小学校時代のクラスメート。つまりは坂本龍馬の実孫である)が黒江と接触した事で解決に導かれる。その際に、クーデター事件の海軍艦艇の中心と見なされたために修理されずに退役処理された紀伊型戦艦三番艦『近江』が修理され、日本のうっかりミスで解体された薩摩型戦艦『薩摩』に変わる戦力かつ、初代三笠に代わる旗艦という形で編入され、海上護衛総隊の旗艦を兼ねる形になる――
――ダイ・アナザー・デイで注目された艦艇がある。それは超甲巡である。元々、金剛型戦艦の夜戦での役目を継承するべく設計されたが、地球連邦軍による設計の修正を経て量産された。36cm砲の搭載を日本は薦めたが、アイオワと戦うのが目的ではないため、近距離では旧式36cm砲と同等の威力を持つ新式31cm砲とした。日本はアイオワとの交戦を懸念し、41cm50口径への格上げと改良を要求したが、そうなると普通にその砲を積む新型戦艦を新規に設計した方が早いため、超甲巡は旧式の魚雷装備に代わり、VLSなどの近代装備を再設計当初より増やす事で『妥協』された。アイオワは戦艦隊や空母部隊に配されることが普通なので、大和型ファミリーの護衛任務以外に遭遇する危険は薄いし、低進性の良さと貫通力の増大で、超甲巡以下は小口径長砲身に舵を切ったため、大和型ファミリーの『大口径化』との住み分けの意図もある。それに、『大和型が大戦艦の撃破のためにいるのだから、モンタナやアイオワは大和型に任せればいい。超甲巡は露払いのための存在だ』と、水雷学校教官の経験がある当時の連合艦隊司令長官の小沢治三郎は語っている。超甲巡は似た用途と起源で生まれたアラスカ級太巡と常に比較されるが、超甲巡はアラスカ級と違い、戦艦の船体構造を持っているため、砲撃プラットフォームとしての安定性や実際の船としての使い勝手はアラスカ級太巡の比ではない。全長240m、27.5mの全幅を持つ巡洋戦艦寄りの風体である事と近代化で上部構造物レイアウトの見直しによる欺瞞目的で史実の大和型の外観を模した外観となった事から、大和型の位置を特定させないための『影武者』も担わされる。その他、大和型の上部構造物が宇宙戦艦ヤマトと同様になり、以後の新造戦艦はそのレイアウトで建造されているため、史実の大和型の外観を持つ船が超甲巡しか無くなったため、大和型の代役で日本側の戦争映画の撮影にも駆り出されていくのである――
――2020年の世界で疫病が流行り、扶桑海軍の駐留艦隊も出動を命じられた際、患者の隔離に使われた旅客船のエスコート役として颯爽登場したのが超甲巡の日本での初仕事であった。超甲巡は細かな近代化で幾分かの変容はあれど、『黒鉄の城』と讃えられた大和型の面影を色濃く残すため、旅客船の道中のエスコート兼護衛にはもってこいであった。31cm三連装砲の配置や史実の大和型と同デザインになった上部構造物の配置レイアウトのため、素人目には大和が来たと思われ、マスメディアも当初はそう報じた。ただし、大和型は史実では『タライ』と称されるほどの寸胴気味の艦影であったのに対し、スマートで端正な艦影である事から、旧海軍に詳しい評論家や自衛隊関係者などは『大和型によく似た艦だが、別の巡洋戦艦だ』と判別可能である。マスメディアは当初は『大和型似の謎の扶桑新鋭戦艦』と報じたが、実際は『戦艦大の巡洋艦』(長門型戦艦より大きかったため)であることが広報された。日本防衛省内部では、史実の諸元から『中途半端な船ではないか』、『いいや、ハッタリを効かせた巡洋艦なんです』というやり取りが交わされ、火の出る議論が丸3日は続いたという。――
――新・野比家――
「超甲巡か。扶桑も素人目には分からん船を救援に寄越したな」
「どういう事なの、ラウラ」
「あれは大和ではなくて、大和型の線図を流用して造られた特大型巡洋艦といっているのだ、シャル」
「特大型巡洋艦とはなんですの、ラウラさん」
「日本海軍の建造計画にあった史実の未成艦で、巡洋艦の後継を狙って用意された戦艦サイズの巡洋艦のことだ。アメリカのアラスカ級に相当する存在だと考えてくれ、セシリア」
ラウラ・ボーデヴィッヒは相変わらずキュアマーチの姿だが、シャルとセシリアも改装型ISを引き続きテスト中であり、ISの展開状態でソファに据わって、TVのニュースを見ている。この生活も二週間ほど続いている。
「そうだな、イギリスで言うならスリム化した
「マイティ・フッドのようなものなのですか?」
「フッドの影響はあると思うぞ。戦艦に近い戦闘力がある点では」
TVのニュースは防疫装備をした扶桑海軍の軍医やウィッチが大発を使い、超甲巡から旅客船の検疫に赴く様子を報じていた。また、大和型と異なる超甲巡の威容が驚きを以て迎えられている様子も報道されていた。このように、扶桑皇国海軍の軍医や医療ウィッチは2020年の疫病の流行の際に大活躍し、扶桑駐留部隊の株を上げていくわけである。
「貴方の後輩には何をさせていますの?」
「食料品を買いに行かせた。みらいは相方がいないとプリキュアになれんからな。先輩のいつきさんに護衛を頼んだ。小さくなったガンダムのテスト中だから、多湿の環境での稼働データ収集もしたいと連邦軍本部から要望が来ていてな…」
「大丈夫?」
「何、みらいはいざとなれば魔法使えるし、いつきさんは元から武道家だ。ガンダムを人サイズにして使ってるから、ライフル持ってなくても喧嘩売ろうなんてバカはいない」
「確かに」
明堂院いつき/キュアサンシャインはプリキュアの能力と記憶を取り戻したが、素体がステラ・ルーシェであった都合で、この時点では軍の仕事中であった。それはネルガル重工が開発中の新操縦システムの稼働テストである。人の五感を電子的に機体と接続させ、機体を人の体を動かす感覚で動かすという画期的アイデアの産物で、元は別の企業へ持ちこまれたアイデアだったのだが、その企業が不採用にしたため、ネルガル重工が買い取り、開発中である。元は全身麻痺になった障害者の機械的治療のためのアイデアであったが、ネルガル重工の現会長『アカツキ・ナガレ』が軍事分野への増資を考え、軍事用途への転用を研究させ、年々の機動兵器操縦の複雑化に悩んでいた軍部が飛びついたわけだ。マンションの外に目をやると、買い物かごを持った朝日奈みらいにいつき(ステラ)が搭乗するガイア(人サイズだが、MS形態である。ビーム・ライフルは携帯していないが、固定武装の腰部ビーム砲と頭部バルカン砲はちゃんと使えるし、ビーム・サーベルもちゃんと携行していた)が歩いている。
「ごめん~、いつきちゃん。テスト中に買い物に付き合わせちゃって」
「たまにはいいさ。それに離れて暮らしてる、今の兄代わりの人が過保護気味でね。ちょっと息抜きしたかったし」
いつきはプリキュア状態では女性的な口調になるが、変身前では武道を嗜んでいたり、生前の事情もあり、現在ではいつきの姿が素になったので、口調はプリキュアにならない場合はボクっ娘キャラである。
「つぼみちゃんから聞いたけど、なんで普段は男言葉なの?」
「生前の実家が道場で、兄が病弱でね。それでボクが家を継ごうとしたから。だから、『ボク』がクセになっちゃったんだよ、みらい」
いつきは生前の事情でボクっ娘だが、プリキュア化していると女性心理が増大するのか、歴代のプリキュアと大差ない言葉づかいである。シン・アスカの愛情には色々と複雑だが、応える事にはしているらしい。ただし、記憶が曖昧なところが多いが。
「でも、そのガンダム、よく改装できたね?」
「内部機構を全取っ替えで、冷却を改良して、動力を変えてるから、外装も下手すると新造してるかもね。元のフレームだと、関節の速い摩耗ですぐにお釈迦だろうし」
いつきはガイアの手を握ったり開いてみせる。今のガイアにはモビルファイターからの技術もフィードバックされている上、各関節にマグネットコーティングがされているため、人間の動作速度と同等以上の速さで動作している。この改装は同時に『返却されたストライクルージュ』にも適応予定だが、黒江は冗談めかし、キュアエースに『外観だけだけど、スローネドライでも造ってやろうか』といい、エースは苦笑いしつつも『そのうちお願いいたしますわ…』とお茶を濁していたりする。(スローネドライは最期が自業自得であるが、自分の同位体が乗ったかもしれないガンダムであるためか、一応は愛着があるらしく、プラモはなのはに作らせていたらしく、なのはに愚痴られていたりする)
「そのまま小さくしたってことは力とか、羽についてるスラスターの機能はそのまま?」
「うん。スラスターはそのまま使えるから、移動の補助とかに使うさ。力はサイズの関係で、フルサイズのMSの1/100にはなってるけど、人体と比較したら数倍の力は持ってるから、本気を出せば、ダンプカーの突進も片腕で止められるよ。だいたいキューティーハニーくらいの能力だね」
ガリバートンネルで小さくした分、パワーはサイズ相応に落ちているが、学園都市製のパワードスーツは格闘で普通に破壊できるし、いつきの戦闘能力を活かせるという利点がある。ただし、モビルアーマー形態は四足獣形態であるため、未来世界での運用性に疑問符があるため、変形機構はロックされている。
「ぼくに続いて、亜久里にスローネドライを作るって話も出てるけど、アレって最期が自業自得だから、乗り気じゃないみたいだ」
「とはいえ、なのはちゃんにプラモ作らせてたけど?」
「亜久里も複雑モフ。アニメ見た事あるけど、あれはちょっとモフ…」
みらいについてきている(鞄から顔を出している)モフルンもそこは同意のようだ。
「まぁ、デザイン段階で乗るって予定があったアルケーガンダムでもいいと思うよ。あっちのほうが高性能だしさ。だけど、慣れでドライをまずは作らせると思うな」
いつきなりに予測を言うが、円亜久里(キュアエース)は自身の持つ同位体の記憶にアルケーガンダムに乗った記憶がないこと、アルケーガンダムは大柄である事から、テスト機として『ガンダムスローネドライ』(疑似太陽炉は外観のみで、動力は別の機関だが)を作らせたという。
「こういっちゃなんだけど、スローネドライの頭、どっかで見た形だと思ったらさ……エイ○アンだよね?」
「ま、まぁ。スローネは異形感あるデザインだし。でも、ある意味じゃ手抜きなんだけどね、この操縦システム。人の身体制御能力を転用するから」
「よくわかんないけど、戦争の時って訓練でパイロット育ててる時間が取れないっていうじゃん?その手間を省けると思えばさ」
「戦時の時にはいいと思うけど、平時の時にオンオフができるようにしないとなぁ。平和になれば、普通の操縦を覚えておいたほうがつぶしが効くし」
と、話している内に駅前につく。ススキヶ原も2020年には再開発で駅ビルが建っていたりして、のび太少年期とは様変わりしている。郊外型大規模ショッピングモールも建っているため、昔ながらの街の商店であるジャイアンの実家は一時、かなり経営が苦しい状態に追い込まれたりしたという。ネット通販に『ジャイアンの母ちゃん』が活路を見出し、ジャイアンが中学から高校までの間に配達に奔走した事もあり、経営の立て直しに成功。この苦しい時代がジャイアンのベンチャー精神に火をつけ、経営学を修めた後は街の一等地に『スーパージャイアンズ』をスネ夫やのび太の資金援助で開業。2020年の段階では地域の身近な店舗として評判も良く、店舗規模も開店当時より拡充しており、彼個人もその成功で財を成していた。
「あれだよ、スーパージャイアンズ。ジャイアン君が大学を出て開いて成功したお店」
「へぇ、あの昭和の雑貨屋の腕白坊主にしては……。何かあったの?漫画を読んだ事あるけど」
「ジャイアンは大学で経営学を修めたモフ。ジャイアンが中学生の頃に街に郊外型ショッピングモールが開業して、家が苦しい時期があって苦労したけど、そのおかげで経営に成功して、今じゃ、街で有数のスーパーマーケットになったモフ」
「そうか。よくあるけど、彼の経営手腕は本物ってわけかぁ…」
モフルンの話す、ジャイアンの苦労話に唸るいつき。彼女らが目をこらすと、店頭で自ら、啖呵売をしているジャイアンの姿が見えた。ジャイアンは中学から高校まで、実家の経営状態を立て直すために商売の基本やイロハを体に叩き込んだ。小学校時代は嫌がっていた母ちゃんの使い走りもきちんとこなし、経営学を学び、親友のスネ夫とのび太の資金援助で22歳前後でスーパージャイアンズを開業した。ジャイアンの経営努力もあり、2020年頃には街有数のスーパーマーケットに成長し、いっぱしの経営者として名を馳せていた。元気のいいジャイアンの声が道路を挟んでも聞こえてくる。彼は元から特徴的な声だったためか、大人になったこの時点でも、あまり変化がない(音痴は変声で多少良くなったらしいが)。
「彼、相当に啖呵売のイロハを訓練したな?手慣れてないと、あんなには売れないものさ」
「え、そなの?」
「口車に乗せて買わせるのが商売の基本だって、昔に親戚の誰かから聞いた覚えがあるんだ。ジャイアン君、ああ見えて口が回るって、のび太君が前に言ってたからなぁ」
いつきの感想は的を射ている。自ら入口近くで果物の実演販売を行い、そのきっぷの良さな小気味良い啖呵に乗せられ、ついつい買ってしまう主婦などが続出する。この時代では電子マネー払いなどを利用しての無人店舗も現れているが、対面販売を信用する老人層の心理を上手く読んだ『手堅い商売』をこなすジャイアンであったが、意外に女性の好む物にもうるさい点があり、世の女子が欲しいニーズを正確に掴むなど、少年時代は世間体の都合で隠していた『少女趣味と女性願望』も持ち続けていると思われる点がジャイアンの経営手腕の秘密であり、ドラえもん達にはバレていたりする。みらいといつきは道路を隔てて、賑わっているスーパーマーケット『スーパージャイアンズ』にほっこりとしつつ、キュアマーチ(ラウラ・ボーデヴィッヒ)から頼まれた買い物を済ますため、店の見学を後回しにし、その近くにある無人コンビニに食料品を買いにいくのだった。
――余談だが、このスーパーマーケットはジャイアンの子孫達が代を追うごとに巨大化させていくため、23世紀には巨大なショッピングモールをいくつも経営し、地球連邦の影響下にある都市には、必ず一軒はあると謳われる一大企業に成長していた。また、地球連邦軍や警察などに防弾チョッキや対レーザーライフル用防具などを供給するなど、軍需産業分野にも手を伸ばしている多角経営ぶりを見せている。ジャイアンものび太同様に扶桑の爵位をどこかで得ており、その箔が23世紀におけるビスト家の月での専横の防波堤となり、その影響力を疎ましく思ったビスト家のマーサ・ビスト・カーバインが野比家、剛田家、骨川家の三家の影響力のアナハイム・エレクトロニクスからの排除を目論むが、彼女の想像を遥かに超える三家の先祖代々の結びつきの前に敢えなく打ち砕かれていく事になり、デザリアム戦役と同期して、23世紀でゆっくりとだが、一時は地球連邦を操っているとさえ言われた一族『ビスト家』の栄華の終わりが始まっていくのである――