ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

131 / 812
前回の続きです。


第二百九十四話「ダイ・アナザー・デイの戦い 24」

ダイ・アナザー・デイの戦いは結局、『柔よく剛を制す』を無理にさせるような戦であった。魔女達の軍事的存在意義が瞬く間に低下する流れを危惧した坂本は友人や部下に一騎当千を半ば強要したが、それができる者たちが部下だったり、友人であったので、そのままでまかり通った。この指令はクーデター軍などで批判の的になったが、坂本としては『通常兵科より優れるところを見せなければ、魔女自体が切り捨てられる』という危惧を抱いていたからこその指令であった。また、坂本自身、ダイ・アナザー・デイを『最後の華』と位置づけていたためでもあった。

 

 

 

「坂本、なんだ?この指令は?」

 

「お前らはいいが、普通の魔女のことを考えろ。社会が排斥に動いてみろ。オラーシャの二の舞だ。だから、この戦いで『軍の利益に供することが未だ可能』だと見せないとならん。お前らは別枠、いわば異能者だからな」

 

この会話が、事実上の『異能者』というカテゴリの誕生と、後の記録に記された。坂本は1945年時点で既に、前世の反省で『黒江たちは魔女から生まれたが、根本的に変わった存在である』という認識を持っており、魔女が生きる権利を守るために『異能者』というカテゴリを置くことを決意していた。

 

「お前らへの償いもあるが、私も人並みの人生は送ってみたいんでな。この戦いでの引退は決めてある」

 

坂本はそのように述べ、引退を明言した。上層部にも通達済みだという。また、既に婚約も交わしているため、意外に『今回』は用意周到らしい。

 

「ミーナが知ったら、泡吹いていただろう。もし、今後、元の人格が一瞬でも現れたら、言付けを頼む。それが最後の友情だ」

 

坂本はそれを頼むと、寂しそうな顔をした。今後は扶桑が『大空の王者』として君臨するだろうが、それはもう10年は後にしたかったらしい。

 

「加東。私としては、扶桑が王者になるにしても、カールスラントの顔を立ててからにしたかったんだ。だが、今回の流れで、それは不可能になった。結局、海軍はリベリオンを模倣していくことになるとは……。何もかも……。寂しいものだ」

 

坂本はカールスラント空軍の先進性を認めていたために、軍事的には『田舎者』と思っていたリベリオン合衆国のすべてが是とされる流れは気に入らないようだが、それが歴史本来の流れである。本来の歴史の流れが起これば、日独はこの時代のすべてを否定されるわけなので、だいぶマシだ。

 

「それが本来の流れだ。戦争に負けて、すべてを否定されるよりはマシだろ。アメリカは本来、自由と民主主義の名の下に、世界を運営していく。その役目が扶桑に変わっただけだ。で、アメリカは戦後統治に成功しないのが常だから、あたしらはそれを反面教師にしねぇといけない。だが、日本がポカをすれば、アフガンやイラクの二の舞になる。それだけだ」

 

この圭子のいうことは半ば的中してしまい、日本連邦とリベリオンの戦争は何年も続き、泥沼化していくことになる。早期決着を望んだ扶桑の思惑は打ち砕かれる事になり、坂本がかつて望んでいた『穏やかな形での睨み合い』ではない形での『東西冷戦』の流れが確定してしまう。

 

「お前は冷戦にしても、穏やかなものにしたいそうだが、諦めろ。冷戦は五輪すらも道具にした歴史が既に別の世界線であるんだ。で、終わった途端に旧体制に掌を返す。日本だって、天皇中心の旧体制をアホ呼ばわりしてんだろ」

 

「……これだから大衆は……」

 

「それ以上はやめとけ。そういう考えに至った連中が何をした?」

 

「……わかってるさ」

 

坂本は不快感を顕にする表情を見せる。掌返しという単語を嫌悪しているようであった。結局、坂本はこの後、横須賀航空隊の元部下らを制裁する羽目になるなど、坂本の願いを打ち砕くような流れとなり、ステレオタイプな武士道を地で行く坂本は若手から『気難しくて、却って仕えにくい』との評判が立ってしまう。そのことからも『最後のサムライ』と呼ばれることになるのである。

 

「これからは銃後に媚びる方法でも考えろ。お前自身は取り繕う必要はないが、若いやつのことを考えてやれ」

 

「娘に前世で言われたからな……似たことを。だが、私には武士としての生き方しかできんからな……」

 

坂本は自身が小学六年生の時から従軍している故に、世間的な『学がない』ことを気にしていることから、一線からの引退しか選択肢がない。後方に退いたところで、バリバリの前線思考の坂本に需要はあまりない。事務作業の技能が殆どないからだ。

 

「需要があまりないのは自覚しろ。小沢のおっちゃん(小沢治三郎)に頼んでおいてやるが、仕事の内容は期待するな。とりあえずは管制官の勉強でもしとけ」

 

「そのつもりだよ」

 

坂本は現役時代は『モテた』が、引退後は『ガチガチの前線頭』と揶揄され、辛酸を舐める事になる。皮肉にも、戦争勃発が坂本に生気を戻すため、『戦時にしか輝けない人材』の最たる例(黒江達は平時の時でも、食い扶持を得ている)となってしまう。また、坂本は統合戦闘航空団の顔役に近かったため、閑職に回せず、かといって、小学校の年齢で志願した経歴は今となってはマイナスでしかない。その妥協点が空母の管制官という役職であったが、空母機動部隊の形骸化と開戦で棚上げになり、結局は部下の失態で、64Fに帯同することになる。

 

 

 

 

 

連合国軍の人的損失は目を覆うもので、エディタ・ノイマンは『治癒したとしても、(軍人としては)精神的に再起不能だろう』というほどの有様、他のコンドル軍団出身者も名誉剥奪の憂き目にあってしまった。ただし、これはカールスラントの機密開示で、ドイツの面目は丸つぶれになったため、後出しで『行き違いと誤解だった』と言い訳した上で、構成員経験者の名誉は回復され、恩給受給資格も(詳細の判明後に)戻された。だが、この混乱は軍事国家化していたカールスラントには致命傷を起こす最大のきっかけの一つとなり、ドイツが意図的に『東ドイツ人の非道』を流したことが口火になり、ダイ・アナザー・デイ中に内乱になる。これを知った米国は激怒し、ドイツへの制裁をNATOに検討させたが、最終的に、地球連邦軍が代わりにドイツに『精神的制裁』を加え、カールスラントのクーデター軍をヘビーフォーク級とビックトレー級陸戦艇で粉砕する事になったが、図らずしも、カールスラントが決戦兵器としていた『ラーテ』戦車の欠点を露呈させ、他の個体を以後の戦闘に使われぬ『置き物』としてしまうこととなった。カールスラントはこの違約金等の支払いで、財政面からも、完全にとどめを刺されてしまい、NATOの軍政下に置かれることになる。NATO軍政下でも殺し合いは止むことはなく、カールスラントの本土帰還は『夢物語』と化してしまうが、本土地域の形式的な行政統治権はお情けで維持される。それがカールスラントの一縷の希望であり、それを大義名分にしての『再統一』への道筋は険しいものであったという……。

 

 

 

 

そんな暗黒時代の到来に、連合国軍は実質的に『扶桑軍と少数の外国軍で持っている』とまで揶揄された。優良な古参の魔女らの『最後の華』と見なされていた分、余計に、魔女らの政治力と、人同士の戦争への静観が問題視されたが、文化財等への無思慮ぶりも『炎上』してしまう理由であった。黒江たちは事前の抑え込みを試みたが、世論は予想以上の『熱』を帯びてしまい、どうしても軍部は世論への『生贄』を捧げる必要があった。それがエディタであり、ゴロプであり、ミーナであった。また、それを大義名分に、将官を左遷させる形で『間引く』必要もあった。責任を問われた将校の全員が欧州系の軍人であるのは仕方がないことであったが、『人権侵害』や『文化財保護』という正義を棍棒にしてしまう日本人(扶桑人)の異様な熱気により、軍人の一族にまで塁が及ぶ事態になってしまうという『想定外』が発生した。アジア文化圏の慣習に、欧州系の軍人がことごとく無知であった事に伴う誤算であったが、史実でのドイツも戦後は吊し上げに近いことを(先祖が武装親衛隊などの組織、あるいは東独時代ののシュタージに在籍していたりすれば)半ば容認していたし、日本もシベリア抑留経験者は吊し上げをしていたので、それを知る者からは同じ穴の狢であると揶揄された。しかし、史実とは異なる方向性を歩んできていた世界線を無理に『矯正』させようとしたドイツの失敗はNATOを激昂させ、『日本連邦を見習え』とドイツは後ろ指をさされる日々となっていく。日本連邦も前途多難だが、『似て非なる者』であると理解する良識派同士が結託する形で、日本連邦の運営はつつがなく行われ、キングス・ユニオンと同様、『緩やかな連邦』という形での一体化が進む事になった。

 

 

 

 

 

連合艦隊が超大和型戦艦の量産に踏み切らざるを得なかったのは、呉の壊滅で、連合艦隊への誹謗中傷が巻き起こり、人員の家族や街に塁が及いだからでもある。空母の果てしなき高額化の未来に愕然とした扶桑海軍は『リベリオンに対抗するには、大艦巨砲主義を装うしかない』と結論づけたわけで、結局、未来世界の戦力に航空戦力を依存する流れとなり、一時の熱意は失われていく。とはいえ、航空戦力の整備は軍事的に必要なため、黒江たちの行動を追認する形での整備が常態化する。大西瀧治郎という『大物』を奪われた扶桑海軍航空には、政治と官僚機構も手中に収めるつつあった黒江たちに対抗する手段は何もなかった。艦隊も黒島亀人などが失脚したりしたため、政治力は大きく低下。辛うじて、山本五十六が国防大臣(数年ほど在任)に就任するものの、彼とて(戦死していなければ)戦犯になった可能性、史実の博打打ちの側面が批判されたため、Y委員会のスポークスマンになるしかなかった。そこに、史実の航空閥の(特効に傾倒した末の)悲運があった。かといって、戦艦閥も史実での温存を罵られたため、些細な行動にも大和型などを出さねばならず、連合艦隊の負担になった。超甲巡はそんな現場の負担軽減のために、建造が継続されたのである。だが、日本側のヒステリックは止まなかったため、扶桑海軍はついに、61cm砲や66cm砲の試作検討に踏み切る。結局、アメリカの造船能力(全盛期)を異常に恐れるが故のヒステリーが生み出す流れが『一騎当千の超兵器』なあたり、ジオン公国の精神的な『先祖』が日本という論者は正しかった事になる。

 

 

 

 

 

 

 

かくして、海戦は平均火力の勝る連合艦隊が有利であったが、やはり、53cm砲のナチ艦は猛威であった。数少ないブリタニア艦が装甲を早々に貫通され、砲力を早くも減ずる醜態を晒す。

 

「長官、ブリタニアの艦が……」

 

「宛にはしとらんよ。義理立ての弾除けだ。奮進弾の装填はどうか?」

 

「完了しております」

 

「よし、煙突ミサイル、装填完了弾は全弾発射。敵の意図を砕け!」

 

扶桑は機関換装で不要になった煙突をミサイルのプラットホームに改造していた。これは戦艦にミサイルを積むにしても、戦後に例が殆どなく、水偵の格納庫をミサイル収納庫にするにしても、色々と問題があったりしたため、宇宙戦艦ヤマトと同じようにすればいいと考えたためで、旧来型の戦艦へのミサイル搭載方法の一種の回答であった。扶桑はミサイルを宛にはしておらず、あくまで牽制と考えていたが、護衛艦を炎上させる、艦隊の運動を乱させるなどの効果は充分にあった。

 

「護衛艦に命中。複数を炎上させました」

 

「これで邪魔者はいなくなった。全艦、突撃!!」

 

「突撃ですか、長官!?」

 

「そうだ。定石どおりでは勝てんよ、参謀」

 

水雷出身の小沢は意図的に突撃し、乱戦に持ち込んだ。これは史実通りの『艦隊戦の定石』を踏んだために、ピンチに追い込まれたM動乱の戦訓であった。富士ほどの大艦があれこれ動き回る様は信じられないが、戦艦である以上は被弾をある程度は覚悟しなければならない。(とはいえ、富士の装甲なら、この時代の大抵の敵弾は弾き返せるが)そのため、二次大戦型戦艦として、異例の近距離で撃ち合った。

 

「敵三番艦を捕捉!!」

 

「返り討ちにしてやれ!」

 

猛然と突撃する連合艦隊。敵は艦隊運動が(個々の艦長の動揺で)乱れていた。富士の前に無防備な横腹を晒したアイオワ級戦艦の一隻が56cm砲の直撃を喰らい、ド派手な爆炎と共に海底送りとなる。

 

「轟沈、轟沈です!」

 

参謀の一人の興奮した声が戦闘指揮所に響く。アイオワ級戦艦は(自身の火力に)装甲が伴っていないという批判があったわけだが、その懸念が56cm砲という超大口径の砲弾の直撃で証明された。そんなものなど、まったくの想定外であるのだが。

 

「当たりどころが良かったですかな」

 

「うむ。アイオワ級戦艦は装甲が火力に追いついておらんからな。モンタナ級は後ろに控えているぞ、敵水雷戦隊、ないしは航空戦力の襲来を警戒せよ」

 

連合艦隊と敵艦隊の距離は19000を少し切るくらいであった。第二次世界大戦の時代の戦艦は基本的に、20000m前後の距離で撃ち合うのが設計の前提であった。それは連合艦隊も同じだが、航空戦力の猛攻を前提にした防御への改良を至上命令とされたため、従来が嘘のように厚い防御で覆われた。また、日本が損害を嫌うことから、重防御の戦艦に突撃させることがザラになった。その兼ね合いで砲機構などが重点的に近代化されたため、以前ほどの乗員を必要としなくなった。それが戦艦の維持に大義名分を与えた。逆に、空母は日本の過剰な温存策が原因で『不要論』まで現れるが、懸念した地球連邦軍が『ペガサス級強襲揚陸艦』などで有用性を示し、撤回させるなどの混乱が起こった。この結果、扶桑は大鳳に代わる新空母の仕様策定にさえ四苦八苦。その間にも、天城型空母の旧式化が看破できなかったため、ダイ・アナザー・デイでは『敵空母は可能な限り、鹵獲せよ』という命令が下るに至る。また、魔女の部隊の相次ぐサボタージュも、魔女の軍事的価値の急激な低下を招いた。なのは、のぞみ、ことは、芳佳(ただし、魔女トシテではないが)などの活躍はあれど、この世界線の魔法とは根本的に異なっていたことから、軍の一般兵士には『魔女』と見なされなかった。それも、一般魔女には不幸であった。以後、魔女、とりわけ空戦魔女は第二世代の奮進式が量産され、軍事的に『ジェット戦闘機と対等である』ように判定されるまでの間、予算的にも、現場での扱いも冷遇される日々が続く事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イテテ……。まいった。まさか、いきなりここまでボコされるなんて」

 

勝ちはしたものの、素体の時点で、まともな対人訓練を課されていなかった(錦は草薙流も継ぐつもりはなかったことも大きい)ためもあり、経験則でゴリ押ししてきたのぞみはまたも、思わぬ痛手を被った。『若き日にアマチュア大会でチャンプになった』経験を持ち、なおかつ軍事訓練をきちんと受けてきたボクサー上がりの艦長の逆襲を受け、あちらこちらを打撲していた。

 

「大変でしたね」

 

「まいったよ。まさか、ボクサー上がりってだけのおっさんに互角に持ち込まれるなんて」

 

「変身は当面の間、解けませんね」

 

「解いたら、傷が逆に広がったりするからね…」

 

「どうして知ってるんです?」

 

「昔、親父(前世)の書斎で、デビルマンのアニメ見てさ……」

 

「会ったことありますよ、私」

 

「え、えぇ~~!?」

 

「のび太のお供で、23世紀に行った時に」

 

迎えにきたフェリーチェに、そうボヤくドリーム。ダイ・アナザー・デイで明らかになるが、プリキュア状態で負った傷が治癒しないままで元に戻ると、傷が元より悪化してしまう場合がある。これはデビルマン(不動明)もよく味わった苦労だという。

 

「そのうち会えるかな?」

 

「のび太が呼び寄せたそうなので、近いうちには」

 

「ど、どういうこと!?」

 

「のび太は連邦政府の要人ですよ。デーモン族にも狙われてますから、デビルマン軍団と協定を結んだんです。アニメと原作が混ざってる世界線なので。それに、私たちからして、昔とは別の存在ですよ?」

 

と、フェリーチェは数十年で、そのあたりは割り切ったらしい。現役時代の武器である『フラワーエコーワンド』が使えなくなった代わりに、マジンガーとゲッターロボの武器(真ゲッタートマホーク、ショルダースライサーなど)が召喚可能、技として、ゲッターロボのストナーサンシャインやシャインスパーク、マジンガーのカイザーノヴァなどを使えるなど、ゲッター線や光子力の使徒に変貌している。そのため、みらいと再会した時は、説明に苦労しそうだとため息である。

 

「私も、能力が変質しちゃって。変わらないのは姿だけなんです」

 

ダイ・アナザー・デイに呼ばれた時点でのキュアフェリーチェの能力は、彼女自身の現役時代からはかけ離れたものになっている。そのことが始めて語られたのが、この時である。マジンガーとゲッターの武器と技が使えるのは、未来世界で、ゲッターエネルギーを浴びてからであるとも。その事故の詳細は明らかにしなかった(その事故はのぞみ自身も立ち会う事になるための兼ね合い)が、それ以降に考え方が変わったとも。

 

「あの鎌はそれで……」

 

「ええ。他には両刃斧に大剣……みらいが見たら、ひっくり返るでしょうね」

 

「殺意満々じゃん……。なにがあったの?」

 

「いずれわかりますよ」

 

と、その場ははぐらかすが、後日、新早乙女研究所でのぞみとことははゲッタードラゴンの暴走事故に遭遇。そこで、ゲッターエンペラーやゲッター聖ドラゴンなどを垣間見る事になるのである。エンペラーが垣間見せた『それ』により、二人は結束して『悪夢』に立ち向かう事を決意し、それ以後はプリキュアチームの結束を固める事に注力することになっていくのである。ただし、のぞみとみらいが(マジンガーZEROのせいで)決闘に至り、ZEROのもたらす力はみらいたちの魔法をも凌駕することが明らかとなるのである。とはいえ、流竜馬らはその事故の後の時間軸からの参戦であったので、そのあたりはややこしい事になっている。フェリーチェの変容の理由の大元は『ゲッタードラゴンの暴走の際に放出された、超高濃度のゲッターエネルギーを浴びたためで、ある意味、それが(ZEROによる存在改変で)戦闘能力が大きく低下していたキュアフェリーチェを別の次元で強くしたと言える。ゲッタードラゴンを真ゲッタードラゴンに進化させたほどのエネルギーを浴びたため、彼女らにもたらされたのは何であるか?それはゲッターエネルギーを創造した者だけが知っている。オリンポス十二神よりも古く、より高位の神々が……。

 

 

「連合艦隊の船が迎えに来ますから、来たら乗り換えますよ」

 

「え、主力は駆り出されてるんじゃ?」

 

「改装が終わった超甲巡の第二陣が欧州へ回航されましたから、そのうちの一隻が来ます」

 

「超甲巡ぅ?」

 

「巡洋戦艦に近いやつですよ。大和型の基本構造を流用して設計されたものです。あと30分もあれば、到着するとのことです」

 

説明は概ね合っているものの、正確に言えば、本来は水雷戦隊の総旗艦としての運用が想定されたが、金剛型巡洋戦艦の代わりの『火力支援』の需要から、その用途が主任務となっていた。この時は史実通りに31cm砲を積んでいたが、日本側が『31cm砲は、帯に短し襷に長しである』という風に、同砲を猛批判したことで、後に『長砲身41cm砲』に変えられてしまうのである。日本側がアイオワ級戦艦を異常に恐れていたためだが、決戦兵力である同級をわざわざ遊撃に使用する理由はないため、日本の杞憂であった。逆に、大和型を公表したために、(逆説的に)次の艦級であるモンタナ級が実現した事に困惑する声が多く生じていた。そして、超大和型戦艦の登場が促されたのも必然であったことも。この時に扶桑で検討された『超大和型戦艦の量産第二陣』計画は『モンタナ級の量産』を理由に、水戸型として実現。更に、三笠型の運用で明らかになった改善点は次の敷島型、そして、新・大和型で実現する事になる。魔女らの専用艦としての空母の価値低下により、復活した大艦巨砲主義は、ヒンデンブルク、グロス・ドイッチュラント、ないしはプロイセンの両巨艦の存在で促されていくことから、ここから数年の大艦巨砲狂騒曲は『ヒンデンブルク・ショック』と、後の世の扶桑の歴史書に記されたという。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。