ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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前回の続きです。


第三百二話「ダイ・アナザー・デイの戦い 29」

連邦軍のMSは小型化以後の機体も投入されたが、それは『絶対に撃墜されない』エースパイロットにしか支給されず、主力はあいも変わらずのジェガンであったが、ティターンズはそれ以下の機体が大半であったので、問題視されなかった。とはいえ、ジェガンも後期型へ更に改修が加えられたモデルであったので、普通に『18m級MSとしては高性能』であった。また、物理攻撃への耐性は18m級のほうが高く、また、高度な電子回路を前提にしていないため、メンテナンス性が(高性能化した小型MSよりも)そこそこ高かったのも決め手であった。これは小型MSの衰退の理由で、却ってメンテナンス性が悪化した割に、装甲車より脆いとさえ言われる『耐弾性の悪化』が量産機では顕著であったからで、ビームシールド頼りの防御が問題視されたのだ。また、任務的に『識別が容易な外観』も重視されたため、ヒロイックな外観のZプラスなどが好まれた。アンクシャがあまり生産されなかったのは、リゼルのウイングユニット装備が意外と大気圏内でも飛行できたこと、コスモタイガーIIが従来型戦闘機より高性能であったことが要因とされたが、本当はその出自が『ティターンズの好んだ機種がベースだから』で、些か言いがかりに近かった。とはいえ、アッシマーは本来、正規軍が開発したものである。その理屈で量産に持ち込んだのである。とはいえ、ベガ星連合軍の円盤獣との誤認防止のためもあり、生産が絞られてしまった。それも、VFの増加、MSの情勢変化に影響を与えていた。

 

 

 

 

 

結局、戦艦は『戦場でドーンと構えていればいい』という風潮が強かったこと、外宇宙勢力との戦争は意外と、二次大戦の海戦に近い型式の戦闘が多かったことから、地球連邦軍はなぜか連戦連勝であった。これは波動エンジンを得たからでもあるが、他民族は惑星国家としての成立時には、自民族の問題は解決済みであったりするからで、地球人は『死ぬほど内輪揉めをしてきた』故に、戦争のノウハウを他より多く蓄積していた。それが地球人を生きながらえさせたのである。技術力が同等なら、地球は戦争に強い。未来でのイルミダスへの敗北が戦術的には物量差、政府の惰弱によるものであったと、ハーロックは述べているので、完全な平和が長すぎても困る。これは日本で『前の災害を人々が忘れた頃に、国家存亡級の大災害が起こってきた』こととも関係している。結局、ゲッターエンペラーの誕生も『地球人の怒りの導火線が臨界を超えた』からであるので、ウィンダミアはその恐怖の臨界点(30世紀では、地球人が敵性異星人の殲滅戦に移行するタイミングをそう呼ぶ)を超えてしまった故に、『地球連邦との対外戦争に敗北した結果、民族自決が不可能に陥った』最初の『銀河系の近隣種族』として、歴史に刻まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かくして、ダイ・アナザー・デイはティターンズの傀儡政権化したリベリオン合衆国が(日本の失策に助けられて)ヒスパニア、ロマーニャと言った中堅国の軍備を無力化し、ガリア~ヒスパニア地域の制圧に移った。64Fはその阻止に駆り出され、事実上、地球連邦軍の部隊として扱われた。魔女の部隊の殆どが『参謀級の魔女の主導による』サボタージュで、情報も物資もせき止めていたため、地球連邦軍の傘下として動いていたためで、黒江たちは地球連邦軍の派遣司令部から直接、物資を受領していた。これは連合軍の輸送部隊の面子が丸潰れな事実であり、ダイ・アナザー・デイ後のクーデター後の連合軍全体で参謀の大量失職を招いてしまう。また、塩漬けにされた未来兵器は小銃にまで及んでいたため、グンドュラ・ラルは『奴は狂っていた』と、ミーナの塩漬けぶりを批判したが、後の祭りであった。ダイ・アナザー・デイの戦局は連合艦隊が海で戦い、スーパーロボットとスーパーヒーローらが世界各地で戦うのが重要事になっており、クライシス帝国やバダンの暗躍も判明していた。連合軍はここに至り、全体が地球連邦軍の指揮下に臨時編入された。64Fへの妨害を見かねた山本五十六が、地球連邦軍に持ちかけた妙案であった。これにより、各国の本国の参謀本部は地球連邦軍からの事後報告を受けるだけの存在となり、地球連邦軍は文字通り、この世界線の連合軍を統制する事になった。

 

 

 

 

「連合艦隊はどうするつもりです」

 

「真っ向からの艦隊戦で勝つつもりだよ。一度はやらないとな。平和な時期に空母や原潜が台頭すりゃ、宇宙戦艦の時代まで艦隊戦はないしな。連合艦隊も華を求めてんのさ。史実の東郷平八郎提督みたいに、な」

 

戦艦はこの時代のうちが華。それは連合艦隊のみならず、扶桑全軍の認識であった。だが、核兵器の拡散を防止させたい日本は、敢えて『大艦巨砲主義』を装うことで、空母にかける費用を減らしたい思惑があった。『核兵器が拡散するなら、大艦巨砲主義を生き長らえさせたほうが健全だ』というものだ。また、魔女繋がりで、『バリアブル・ロッドライフル』の試作の提案がアナハイム・エレクトロニクス社から出ているという。アナハイム・エレクトロニクス社もぶっ飛んだアイデアを出すものだ。ただし、予想に反して、日本が原子力関連の研究を国際的に規制したことから、原子力潜水艦の登場は遥かに遅れたという。ただし、物質の危険性だけは啓蒙された。ウランやプルトニウムの鉱床はあるだろうからで、結局、日本連邦は(米国などの意向に押されて)規制を時限的なものに留めざるを得なかった。他国の技術者らから原子力研究の規制の弊害への懸念が伝えられたからである。また、かのキューリー夫妻の功績の否定ではないとの言い訳に四苦八苦させられることになった。とはいえ、核兵器を不倶戴天の敵とする左派や市民団体の意向による妥協的な政策であるため、扶桑も、長期的な維持は期待していなかった(ダイ・アナザー・デイ中に、ファットマン型原爆の存在は確認したため)。こうして、日本はダイ・アナザー・デイ中から『省庁の現場が扶桑でやらかし、日本政府や上層部が火消しに追われる』事態が頻発していた。のぞみの一件に至るまでの間、連合軍そのものと揉めかねない失態を繰り返していくことになる。そこがよくも悪くも、平時の空気に慣れきり、警察は軍隊より偉いという倫理観に慣れてしまった日本人の意識の表れであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本政府は現場の失態の連続に頭を抱えた。今度は公安警察が他国の軍人を(経歴を確かめずに)拷問したという知らせが入ったからで、公安委員長や警察庁長官は総理自らの叱責を受ける屈辱を受けた。結局、魔女の世界への深入りは危険だとされたが、この後に更に危険な事態が起こり、彼らはその教訓により、現地への指導等に力を入れるようになるが、軍隊周りに関しては、内政干渉と言われる事への懸念から、教育制度そのものを近代化させること、不要と見なした人材は(理由をつけて)排除することで妥協された。ただし、戦艦の指揮をこなせる人材が自衛隊にはいない(戦後は重巡洋艦と戦艦が絶えていた事から)事から、選別では妥協がかなりあった。宇垣纏や豊田副武もその一人で、史実での行い的に批判は強かったが、魔女の世界では、特攻を強いたわけでもないし、勤務実績にも失点は見当たらなかったため、妥協的に軍に居残った。戦艦部隊の指揮は『手慣れている』人材にやらせたほうが効率がいいからだ。

 

「貴方たちはなぜ、確認もしないのか?」

 

と、総理は怒りを滲ませたという。魔女の世界では、魔女出身の女性将校も多いが、残念ながら、近視眼的な視点でしか物事を見れない者が大半。仕方がないが、1945年当時の扶桑軍の魔女出身将校の多くは士族出身で、魔女は大半が20歳過ぎで除隊するため、残った者の質が高いとは限らない。

 

「黒江統括官を一時はスパイだと疑ったそうだね?」

 

「それは20年近くも昔のことです、総理。扶桑出身の自衛官で、彼女以上の逸材はおりません」

 

「白々しいことを」

 

公安警察は20年近く前の事案を、時の総理にに蒸し返され、不快感を顕にしており、この後に文科省を裏で焚きつけるが、大事に発展。戦艦大和と武蔵を宇宙戦艦ヤマトまがいの姿にまで近代化させた張本人は何者なのか。この時には既に防衛省や政府などに周知されていたが、混乱を避けるため、省庁などには知らされていない。地球連邦軍の要望だが、そろそろ、部外秘を条件に明かそう。そう彼は考えていたが、さらなる凶報が舞い込む。

 

「総理!!」

 

「何かね、騒々しい」

 

「黒江統括官より緊急事態の連絡が!」

 

「何!?」

 

この凶報を序曲に、日本の総理は体調を悪化させていき、2026年までに数人ほど変わる。扶桑との関係を築き上げた彼の功績は確かだが、ある事件で悲劇的結末を迎える。とはいえ、扶桑との連邦で『奇跡のV字回復』を遂げたのを下支えした実績は確かなものであり、そこは後世でも高く評価されるものの、彼の悲運は『省庁や市民団体の選民意識からの高慢』由来の現地世界への無闇な介入による不祥事、一部の人々の『扶桑にかまけて……という被害意識』などで、戦前以来の暗殺で落命する結末を迎えたことであった。扶桑との縁切りは『暗黒時代である、1998年前後への逆戻り』を意味することは誰もが分かっているため、それはもはや不可能。だが、日本はのぞみへの処遇を間違えるという大失態を犯し、あと一歩で、東京が戦後に逆戻りになる事態に陥る。結局、日本の内務閥はこの失態の連続で退潮が本格化。以後、扶桑軍人と自衛官を兼ねる者達が代わりに国防戦略の主導権を握る。警察系の組織は山本五十六や井上成美などの良識派が扶桑で主導権を握るための手足と化していくが、それが彼らなりの贖罪であった。

 

 

 

 

 

 

連合軍に与したプリキュアオールスターズだが、南斗六聖拳の前に一敗地に塗れた。南斗六聖拳はプリキュアをもねじ伏せる強大さを見せたが、北斗神拳よりは『トンチキではない』ので、まだ手の打ちようがあった。連合軍は彼女らの力を欲していたが、陸戦では彼らの前に劣勢となる局面が多かったが、空では、黒江らや日本軍・自衛隊の義勇兵らに対抗できる練度の者はおらず、一個大隊どころでない数が、彼らに軽くひねられることが常態であったし、八八艦隊型の陳腐化が露呈した連合艦隊は、自動工場で大和型とその改良型の建造を進め、ダイ・アナザー・デイ中までに数をそれなりに揃えた。扶桑は『大和型は実験艦なのに……』と愚痴ったが、日本型戦艦の発達が大和型で打ち止めになった事実の判明により、大和型の基本デザインの受け継ぎは当然だと受け入れ、大和型の上部構造物のデザインと配置が以後の基本設計となった。ただし、機関技術の発達で不要になった煙突はミサイルのVLSを兼ねた構造物に変更された。これは機関が一気に核融合炉以上のものに飛躍したのと、ミサイル兵器の搭載法で揉めたからである。敵の火砲が同格以上になることが予想された事から、あれこれの議論があり、最終的に『不要になった煙突をミサイルのプラットフォームに転用する』事にされた。宇宙戦艦ヤマトがそうしているからである。戦艦が絶えた史実と違い、政治の都合で延命される故に、大和型は常に最前線での戦果を求められ続ける事になった。

 

「連合艦隊の戦況は?」

 

「有利です」

 

「史実より強力な砲と砲弾に変えてあるしな。ヴェネツィアの腐れ戦艦なんぞは敵じゃない。モンタナ級も倒せる。問題はヒンデンブルクとその姉妹艦だ」

 

ヒンデンブルクこそが連合艦隊の主敵であった。M動乱で連合艦隊を翻弄し、恐怖のどん底に陥れた存在。その中身は接収したフランス艦から得たもので、ドイツ固有の技術ではない。結局、第一次世界大戦からの技術的断絶は『勝つ世界線』でも同様であり、フランスから技術を接収しなければ、ビスマルク以上の大戦艦を造れない。そこに悲劇がある。扶桑は数で対抗しようとしたが、八八艦隊型は役に立たず、大和型も危ういという強敵に、『56cm砲を積むしか方法がない』と痛感し、三笠型以降に反映した。だが、日本はさらな強化を求めることになる。

 

「ナチが勝った世界線から呼び寄せられた、大戦艦だ。おそらく、53cm砲を積んでいる。砲身命数も長いだろう。大和型の史実は200発だったが、それは当時の技術の限界によるものだ」

 

金属精錬技術と腐食対策の進歩で、アイオワ級戦艦が再就役していた1988年当時の技術で、1500発ほどに倍加していたという砲身命数。それよりも進んだ時代の技術なら、もっと命数を伸ばせる。更にアウトレンジが机上の空論と断じられてからは、第一次世界大戦やそれ以前の時代のような近距離で戦えと至上命令が下った。だが、長門型以降の戦艦は20000mで砲弾を弾くという試算のもとに設計されており、大和型にしろ、あまりの近距離での砲戦は(本来は)想定外であった。結局、戦車戦並の近距離での砲戦も指令されそうだったので、連合艦隊は戦艦の全面刷新を行った。

 

「連合艦隊も困惑してたぞ。日露戦役くらいの距離で撃ち合えって指令に。そんなことすれば、どの国の近代戦艦も一発でぶっ飛ぶよ。結局、20000前後で落ち着いたけど、場合によれば、14000以下でやれってさ」

 

「だから、バイタルパートをガンダリウムとかに変えたんだね」

 

「あれじゃないと、日本が求める耐弾性が担保できなかったんだよ。全面的に作り変えなんて、信濃は建造中にモジュール構造に切り替えたからできたんであって、大和と武蔵は殆ど作り変えしないと無理だったし、大和は被弾が多いせいで、竜骨にもダメージ入ってるしな。10年以上は使えんかも知れん」

 

大和はこの頃には、竜骨にもダメージが入っており、15年以上の運用は不可能だと判定されていた。これは大和はM動乱で無茶をしたためで、修理はされたものの、連戦で竜骨に次第に損傷が蓄積したからだ。

 

「俺だ。そうか。分かった」

 

「どうしたんだい?」

 

「はーちゃんが、ストナーサンシャインで敵の陸軍の一個軍団を消し飛ばしたそうだ」

 

「あの子も最近、やることが過激だからなぁ」

 

と、苦笑いの青年のび太(この時点で『子持ち』だが)。キュアフェリーチェはZEROに能力自体を変質させられ、現役時代の武器であった『フラワーエコーワンド』を喪失している。その代わりに、ゲッター線由来の『攻撃的な能力』を得たため、シャインスパークとストナーサンシャインを撃てる。後々、キュアドリームも同様の境地に達するが、この時点で、それらを撃てるプリキュアは彼女だけであり、まさに特権であった。

 

「あの、先輩?」

 

「真ゲッターロボのストナーサンシャインをはーちゃんが使ったんだよ」

 

「は……?」

 

「話せば長くなるが、あの子は色々あってな。のび太んとこに、20年近くはいるし。まぁ、元々が大地母神だから、歳食わないし」

 

黒江はここで、キュアフェリーチェの変容に触れ、ドリームに説明した。この時点では、確証はないので、マジンガーZEROのことは触れなかったが、神レベルの力を持った敵とだけ触れる。

 

「その敵に力を奪われたあの子は力を求めた。俺も色々と紹介してやった。そのうちに、ある事件が起きる。それでゲッター線に見出され、今の力を得た」

 

説明が曖昧気味なのは、その場にのぞみ自身が居合わせ、彼女も同じ事になることが分かっているからだ。

 

「現役時代と同じなのは、姿と一部の能力だけだよ。浄化能力はストナーサンシャインで代用してるし、流派東方不敗の技も会得したしね」

 

「二人とも、みらいちゃんが聞いたら……」

 

「顔真っ赤にするだろうが、あの子が望んだことだ。のび太んとこに馴染み始めた頃だったな」

 

 

――『お願いします!!私はもう……失いたくないんです!!』――

 

「ってな。相当に懇願されたよ。プリキュアの姿で。で、仮面ライダー1号に相談して……」

 

キュアフェリーチェは現役時代の能力を一部喪失したが、黒江が一号ライダーを紹介し、そのツテで基本的な戦闘法を歴代の勇士たちが教え込んだこと、のび太の仕事の関係で、太陽戦隊サンバルカンのバルイーグル(二代目)、超獣戦隊ライブマンのレッドファルコン、高速戦隊ターボレンジャーのレッドターボなどとは特に付き合いがあるので、その三人を中心に、剣技等を教えこまれたと教える。

 

「後は、真ゲッターロボやゲッタードラゴンの戦闘データも学ばせた。みらいには後で教える。リコが先に目覚めたが、みらいは遅れてるからな」

 

「え?どうしてですか」

 

「みらいのほうが、『オリジナルの肉体』の損壊が激しかったんだ。その再生に時間がかかってる。再生が終わるのに、あと数ヶ月はかかるそうだ。リハビリを考えると、更に半年近くはいる。魂は冥府から連れ戻したが、その定着の時間もいるからな」

 

結局、魔法つかいプリキュアの参戦は叶わなかったが、フェリーチェが代表的な形で奮戦した。現役時代通りの能力では無くなっていたことはしばらく伏せられた(現役時代の柔和なイメージが強かったことから)。とはいえ、真ゲッタートマホーク、あるいは歴代スーパー戦隊のリーダー戦士が使っていた武器と同型のものを携行しているところは色々と目撃されていたので、自衛隊などとの間で、噂にはなっている。

 

「先輩、聖闘士なの本当なんですね」

 

「黄金だと言ったろ?オリンポス十二神とも話せるから、色々と無理を言って、生き返らせた。ただし、聖戦で死んだ黄金聖闘士の何人かのついでという形だが」

 

ゼウスに頼み込み、(ついでとはいえ)二人の蘇生の許可をねじ込んだことをしれっと語る黒江。ここまでいくと、ドラゴンボール(Zの時代)の世界のように、『死』すらも軽い感覚になる。だが、一部の神々は『聖戦』の際に『よくやる手』だという。そこも神々の兵力確保への手段が窺えた。

 

 

「調に色々とおつかいをさせてるから、俺が事実上の代理で動いてる。切歌の抗議で、瞳の色は変えてるがな。はーちゃんのことはため息だよ。とりあえず戸籍作って、のび太の義理の妹ってことにしたから、みらいがキレるかもしれん。」

 

「みらいちゃん、怒りそうですもんねぇ」

 

「高校と大学に行かせるためだったんだが、あいつが納得してくれるか」

 

「そうか、高校や大学は……」

 

「高校や大学いくには、戸籍も必要だったし、元々が神になった妖精だから、血液検査とかはごまかしてたけどな。普通に病気にはなるから、普通に医学の応用が効くしな」

 

 

ことはは妖精が進化で人型の体を手に入れたような存在だが、普通に人間の病気にかかるので、普通に病院の世話になっている。ただし、元々が超常の存在であったので、どの血液にも拒否反応を起こさないなどの点がある。また、目に見える形の加齢を起こさないため、大学にはプリキュアの姿で通わしたと、黒江は教える。

 

「え!?みらいちゃんが生き返ったら、怒りますって。大学行ってたなんて。それもフェリーチェの姿で」

 

「のび太のおふくろさんが大学に行かせる時、喋り方が子供っぽいって心配してな。それでなんだ。それにのび太のマンションの近くに住んでる障害者の子が大学に入るんで、大学で面倒みてくれって、その子のおふくろさんが恥を忍んで、頼んできたんだよ。その子は重い身体障害で車椅子だが、普通に大学行けるくらいの頭はある。問題は大学生活を無事に過ごせるかどうかでな。それもあった。ほら、身体障害者が大学行くと、色々と問題あるだろ?」

 

「確かに」

 

「おまけに、その子が高校の頃、肺と心臓に問題が発覚して、おふくろさんがやたら心配したんだ。それもあってな」

 

のび太を兄のように慕う身体障害の青年(2010年代当時)がことはの大学入学と同時期に大学生になったが、青年の身体が大学生活に耐えられるかの確証が持てなかったのも、ことはが大学で奮闘した理由であった。のび太も、彼のことを弟のようにかわいがっていたので、母親の(恥を忍んでの)願いを無下にはできなかったと口にした。ことはの奮闘もあり、彼は卒業が叶い、彼の家庭環境が安定した、20代半ばの頃にスーパー・ジャイアンズに入社したという。

 

「いいんですか、フェリーチェの姿で通わせて」

 

「仕方ないだろ。素の姿じゃ、ミドルティーン以下にしか見えないし、喋り方はもっと幼くなるし。俺も、そこは心配してたとこだしな」

 

「ちょうど、2011年の頃だったよ」

 

「って、のび太くん、いつの間に?」

 

「何、スネ夫の会社からの援助物資を参謀本部に渡すついでだよ。君がいるとは思ってもみなかったけど」

 

いつの間にか、青年のび太がしれっとやってきていた。いわく、スネ夫の会社からの援助物資を参謀本部に渡すついでらしい。

 

「当時は話題になったよ。その年に何があったか。覚えてるかい?」

 

「2011年……。あ、あの大地震があった年じゃん!!」

 

と、そこでドリームも概要を改めて知らされる、キュアフェリーチェが(のび太の世界で)表舞台に登場したきっかけとなる大災害、その時の活躍を。

 

 

 

 

 

 

 

 

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