ドラえもん対スーパーロボット軍団 出張版   作:909GT

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次元震パニック出張版の続編です。「のび太の日本誕生」の設定も出ます。


太平洋戦争~1948年編~
第四十七話「次元震パニック出張版その十~1948年~」


――ウィッチ世界に持ち込まれた『戦後世界』の規範や倫理観は社会に急激な変容を強いた。その歪みはウィッチ達の雇用不安を煽り、扶桑ではクーデターに至った。日本はジュネーブ条約を気にするあまり、15歳以下のウィッチを雇用する事を差し止めた。だが、それを受け入れられない者は大勢いた。それが改革を推進したGウィッチへの反発となり、48年度に行われた『代理』の派遣で一つの形となった。だが、結果は無残に終わり、Gウィッチの特権を決定付ける結果となった。その代わりに新規志願数が目減りしたため、世代交代は40年代後半に10代後半の世代が子供を産み、その子供が育つ60年代まで待つ必要があった。1948年に扶桑の東京五輪が開かれ、黒江達が輝かしい記録を続々と作り、ワールドレコードとして記録される。(当然だが)陸上競技では黒江達に勝てる者はウィッチ世界にはおらず、格闘競技と陸上競技はGウィッチが表彰台を独占した。(水泳は赤松が金メダルを取った)これは時代的に女子スポーツが盛んではない故の出来事でもあり、軍人を動員しなければ、競技にエントリーすら不可能である扶桑のスポーツ普及率の現状の表れであった。1948年は開戦が前々から予測されており、軍部の一部からは『返上』論(国内で代替となるスポーツ大会を開くべし)が根強かったが、軍部を日本が力で押さえつけたため、反感を持つ者達が『出場した者を最前線で死なせる』案を進めさせた。だが、それは却って、陸軍大学校と海軍大学校卒の生え抜き参謀らを『無能』と断じ、軍中央から追放する動きを強める結果となる。扶桑は以後、現場教育至上主義的な風潮が強まり、生え抜き参謀の不足が顕著になる。急遽、近代教育を施された自衛官で参謀の不足を補う事が進められ、以後の教育課程を指揮幕僚課程に準ずる近代的なものに改定すると定められるが、扶桑の参謀の少なからずは陸大卒でない者が占めているし、陸大/海大卒の参謀を『再教育』すれば、強い反発は必至である。そのため、世代交代での入れ替えまでを自衛官で繋ぐ案が採択された――

 

 

 

 

 

 

――扶桑皇国は五輪を隠れ蓑に、少しずつ戦争準備を進めていた。労働者を含めての戦時動員が政治的に難しくなったため、職業軍人の質的向上を進めつつ、義勇兵を大規模に確保した。ウィッチは新規志願数がクーデターの事後処理で『極刑』がなされた衝撃の影響で壊滅的であるため、義勇兵で賄われ、亡命オラーシャ人部隊もかなりの数で存在した。これはオラーシャの未来を担うとされたはずの有望な人材が国内の混乱を避け、多くが扶桑へ亡命したからで、当時は一部を除き、新規志願の減少を深刻な目で見る者はいなかった。亡命者と義勇兵で需要が満たせたからだ。五輪は軍部の中堅層と政治家の一部が扶桑の世論を味方につけて猛反対したが、昭和天皇の玉音放送で大義名分を失い、更にクーデターの失敗で軍部は粛清の嵐が吹き荒れており、それをどう逃れるかが中堅層と若手軍人の議題となる始末であった。この頃の国際的な情勢としては、日本連邦が智子の一件を理由にしての経済制裁と一切の軍事援助の打ち切りを示唆した事で、恐慌状態に陥ったスオムスが日本連邦のイエスマンにならざるを得なくなったり、オラーシャ、カールスラントとガリアの衰退でキングス・ユニオンが欧州の覇者に返り咲くなどの変化が起こった。連合国はリベリオンという武器庫と金庫を失ったため、本来なら早晩の空中分解は必至であったが、日本連邦(地球連邦)の潤沢な資金と物資がなだれ込むことで回避されたため、日本連邦の超大国化が促進されていく。その始めの時代が1940年代後半なのだ――

 

 

 

 

 

 

――日本連邦は量的に高い軍事力は望んではいなかったが、雇用の維持と世界の要望により、外征型軍隊を維持せざるを得なくなった。その兼ね合いで時代相応の性能を持つ兵器も『補助兵器』名目で保有を続ける事になり、日本戦中型戦車と航空兵器の命脈はどうにか保たれた。(既に多くが処分されていたが、比較的に年式の新しい兵器はダイ・アナザー・デイでの需要から維持されていた)74式戦車はコピーからの独自生産から、正式なライセンス生産への移行に伴う混乱でダイ・アナザー・デイには間に合わずじまいで、1947年に『七式中戦車』として採用されたが、ダイ・アナザー・デイで相当数のセンチュリオンとコンカラー、レーヴェが購入されていた都合、それらをすべて置き換えるほどの生産数を確保するのは難しい。(その前に、10式戦車のライセンス生産が始まる可能性があったため)それを鑑み、それら大戦型~戦後第一世代戦車も前線での使用が継続されることになった。これは16式機動戦闘車が『自走砲』ではなく、『軽戦車』扱いで機動戦闘に使われてしまった弊害でもあり、同車で戦中型日本戦車(一切が一線使用に耐えないと見做された)の一切の代替を目論んだ防衛省の思惑は頓挫した。(ダイ・アナザー・デイでの戦績が芳しくないため、機動戦闘車の生産そのものが危うくなったという。その兼ね合いで、改めて自動装填装置付きの改良型の新規開発がなされたという)また、ウィッチ世界は小国として怪異に捻り潰されるよりも、大国の一部として生きるほうが人類の版図が保てるため、比較的大きい地域でも完全な独立は選ばない。台湾のように、普通は独立できそうな地域でもだ。そこが日本の野党の政治的誤算であった。――

 

 

 

 

――48年の秋。東京五輪が終わり、冬の五輪に移行しつつある扶桑。一見して平和そうだが、実際は既に宣戦布告はなされており、まやかし戦争の様相を呈していた。冬のパラリンピックにはルーデルが出場予定であり、金メダルを豪語するなど、実質的にウィッチ世界初のパラリンピックは札幌大会であった。世の中に明るいニュースを提供する一方、次元震パニックは継続中である。この頃になると、501とその他部隊の同位体らも自分らの立場をわきまえ始めており、芳佳とリーネも救難訓練という仕事を与えられ、生き生きとし始めていた――

 

 

「すまんな、黒江。子どもたちが無理言って」

 

「いや、こちらとしても、揉め事は沢山なんでな。それに芳佳はこちらでは空軍の撃墜王かつ、いっぱしの医者で、顔出しもしてるからな。あいつに顔出されても困る」

 

「それが信じられんのだ。お前、どういう教育を施した?」

 

「智子に聞けよ。あいつの教育は智子がお膳立てしたからな」

 

黒江は芳佳を配下には置いているものの、今回においては智子が教育係であったためと、覚醒後は芳佳が飄々とした振る舞いになったため、事実上の放任状態だ。

 

「お前、自由にやらせてるのか?」

 

「こっちじゃ、あいつは古狸だからな。政治関連の処理はあいつに任せてる。親父さんと旦那の威光でこっちの要望は通るからな」

 

「そうか、そちらでは結婚したんだったな」

 

坂本Bは芳佳Aの結婚は未だに信じられないが、この世界においては予定通りの結婚である。のぞみとコージ、坂本Aと土方兵曹との合同披露宴であり、芳佳A、のぞみ、坂本Aは新婚ホヤホヤであった。

 

「お前は結婚せんのか?」

 

「柄じゃねーよ。そっちの俺と違って、現役バリバリだし、英雄と結婚しようって物好きはいねーよ」

 

圭子は親の命令で否応なしにお見合いし、惨敗しまくっているのを尻目に、黒江Aは独身貴族であった。一応、仮面ライダーストロンガー/城茂といい仲ではあるが、今は亡き電波人間タックル/岬ユリ子の事もあり、お互いに一線は超えていないため、南光太郎に好意を持った智子とも違う付き合いであった。

 

「兄貴分の人はいるけど、その人は恋人が死んじまってるしな」

 

黒江は一時、城茂に好意を持った事もあるが、岬ユリ子/電波人間タックルの存在を知ったため、身を引いている。黒江が始めて出会ってから間もない時期のことであるため、この時点からは遠い昔のことだ。

 

「お前も一応はあったのか」

 

「俺も人の子だ。初恋くらいは経験しとるさ」

 

多少自嘲が入っているが、黒江は坂本Bにそれとなく思い出話をする。黒江にとっては、ほろ苦い思い出だが、同位体は経験がないだろうが、自分はあると断言する妙な自信を見せつつも暇つぶしと言わんばかりに話し始める…。

 

 

 

 

 

 

 

――こちらはプリキュア達。この頃になると、プリキュアを含めたGウィッチのコミュニティは他の者が無闇に触れて良いものでは無くなっていた。この時期に表向きは『新任の中隊長』扱いで赴任していた一人目の代理である八木大佐もプリキュア達の『掌握』は早々に諦めており、好きにさせていた(八木大佐は参謀上がりかつ、反G閥の生き残りであるために黒江達に指揮権を発揮したがったが、大佐である彼女には黒江達を動かす物理的権限はない)。八木大佐は最初の選抜された人員であるため、中央の意向に最も忠実であるが、反感を買って孤立している上、参謀上がりであるため、飛行経験は久しくなかった。それがこの日から数ヶ月後の彼女の戦死に繋がった。表向きは中隊長としての着任であるため、戦死諸報にもその扱いで載った。彼女はこの日には『自分が反感を買っているのを承知の上で、訓練を行わせた』。ただし、黒江達には頭を下げた。そこは立場を弁えていたのだが、総じて高慢さを滲ませている人物であった――

 

「あの人、感じ悪いよね」

 

「ああ、八木大佐。昔はそれなりに鳴らしたそうだけど、参謀上がりの今となっちゃ、ただのお飾りの経歴。監視のために送り込まれたって、もっぱらの評判」

 

のぞみも八木大佐が参謀上がりである事などから、現役の空中勤務者として、彼女に反感を持っている。これは彼女がプリキュア出身者と判明した途端に優遇されだした事を八木大佐が揶揄したための自業自得であり、八木大佐は明朗快活な場合が多い扶桑ウィッチでは稀な『狭量で嫌味ったらしい』性格のRウィッチであった。

 

「のぞみちゃん。昔と違って、言うようになったね」

 

「こちとら、現役バリバリの空中勤務者だよ。五輪に出たからって、こき使うんだから」

 

「え、最悪じゃん」

 

「幸い、生活態度に口出ししてこないけど、遥か昔の経験しかない人な上、参謀畑だからなぁ」

 

のぞみは先輩の咲に愚痴る。八木大佐は五輪を『金持ちの運動会』と言って馬鹿にしており、出場者をいびっていた。だが、彼女より強大な権限が保証されているGウィッチが多いため、表立ってのいじめはしていない。八木大佐は1948年当時で三十代前半。事変前半期に引退した後は参謀へ転じた経歴を持つ。『事変の激戦期に経験がない』ことから、前線の空中勤務者から嫌われていた。だが、隊員の生活態度には口出ししてこないため、一応の立場は弁えていたと言える。

 

「だから、人望ないんだよ。あの人。田舎の農村の出だから、五輪も嫌ってるし」

 

のぞみにさえ、はっきりと『田舎者』扱いされて嫌われているあたり、八木大佐の狭量さが示されている。ある意味、実戦経験が中途半端にあったため、彼女はコンプレックスを顕にしたと言える。

 

「この時代の田舎者って、都会人へのコンプレックスあるのー?」

 

「強く出ること多いのよなー、この時代は。この世界は別世界のテコ入れで、だいぶわたし達の時代に近くなった面もあるけど、都会しかインフラ整備が追いついてないしね」

 

軍や主要都市は史実2010年代相当にまでインフラ整備が急激に進んだが、地方はまだ時代相応か、それに毛が生えた程度。情報インフラも日本人向けの面がまだ強い。そこが扶桑皇国が持たせられた歪みである。女子への高等教育すら追いついていない時代(史実よりは相当に進んでるが)にいきなり20世紀後半以降と同等の水準を望んでも無理がある。ある意味、戦前世界でのエリートであった八木大佐は軍学校が四年制大学以下と扱われ、短大と同等扱いとされる事に強い屈辱を覚えたと言える(この時代にその概念がないのもあるが)

 

「昔に軍学校を出た連中は学歴が短大と同等扱いに憤慨してるけど、日本と学歴の扱いが統一されたんだし、そこは我慢してほしいですよ。いくら軍がトップエリートの巣窟ったって言ったって、未来人から見れば、大学は愚か、高校も出てないほうが多いんですから」

 

扶桑皇国陸軍や大日本帝国陸軍には幼年学校があったため、大学というものが一部のエリート層のものであった時代においては、貧困な家庭に生まれた成績優秀児や農家の次男や三男坊の受け皿として機能していた。だが、日本連邦下で陸軍幼年学校の廃止が決定され、高等工科学校に改編・統合する事になると、当時に在籍中の生徒達の取り扱いが問題となった。(事変時の黒田のように、一桁の年齢で在籍中の者もいる)クーデターの温床になり得るとし、陸幼出身者を嫌う日本もこれには大いに困惑した。現地との交渉の末の妥協として『統合士官学校予科』という形で陸幼、少飛、予科練に1945年次に在籍中であった者達を拾い、改めて近代的軍事教育を課す事となった。この決定はダイ・アナザー・デイに影響を与え、第507統合戦闘航空団の結成が『無かった扱い』になる理由の一つになった。(派遣予定だった三隅美也が統合士官学校予科在籍中という扱いになったため)

 

「日本は幼年学校や予科練にいた連中を普通学校に戻す名目で市井に放逐するつもりだったけど、軍に入ることを前提で教育してた連中を放り出せば、色々な意味でトラブルメーカーになるから、軍学校の新制度で再教育する事になったんですよ。八木大佐はそれが気に入らないんでしょう」

 

「へー。そんな人がよく、この隊に回されたね?」

 

「ウチの独立権を気に入らない中央の差し金ですよ。先輩がそのうちどうにかするって言ってるから、ひとまず様子見ですよ」

 

八木大佐は事故で療養中の武子の『代理』だが、分を弁えない行動や言動から、隊で孤立していた。彼女の戦死後にこれが伝わった事から、中央も徐々に懐柔路線に切り替えていくわけである。だが、四人目の宮部大佐の離反で彼らの思惑は黒江に露見し、中央は64Fを完全に『手持ちの駒』とカウントできなくなった。だが、中央も『最高戦力を持つ部隊は最前線で戦線に貢献すべき』と一定の巻き返しには成功し、48年からは前線でガンガン使い倒される事となる。

 

「黒江先輩が政治的に抑えに動いたとして、中央もある程度は巻き返すでしょうから、今のうちに遊んでおくのが吉ですよ。戦争が本格化すれば、休暇どころでもなくなるし」

 

「アメリカと戦争かぁ。どうするの?」

 

「勝つことが常に求められ続けるから、キツイですよ。日本の軍隊は後方任務より前線勤務のほうが偉いって風潮が強いですけど、良し悪しですよ」

 

「確かに。サラリーマンとか見てると、日本人って不思議な感覚持ってるって感じるし、舞の両親もラブちゃんが現役の頃、はしかが流行っても忙しかったしなー」

 

この頃になると、日本人(扶桑人)の持つ労働規範などに他国から疑念が呈されるようになっていた。特にカールスラント以上に『指揮官先頭』が不文律として存在する日本連邦では、将官であろうとも前線指揮が何かかしらの形で求められる。将官に昇進した黒江たちがそれまでと変わらずに『現場指揮官』の仕事をしている理由の一つである。他国では『前線指揮はほどほどに』という考えがあり、前線指揮能力は必要だが、日本連邦ほどは重要視されない。そこがドイツ連邦にロンメルが『兵站に無知で、前線指揮しか能がない』と小馬鹿にされる理由である。

 

「ま、教育部隊に行っても、結局は少将以上へは上がれなくなったなのはちゃんのこともあるし、なのはちゃんみたいな気質の子は前線で戦うほうが向いてるって事でもあるよ、咲さん」

 

「なんか変わったね、のぞみちゃん」

 

「一応、少佐になりましたからね」

 

「あのさ、一つ気になったんだけど、日本人って何時頃からいたの?」

 

「のび太くんたちが確かめたんだけど、7万年前、まだ日本列島が大陸とくっついてた時代に、ヒカリ族っていう部族がのび太くん達の手引で中国から移住したのが始まりなんだって。その後に続々と各地から移住してきたんだって。朝鮮半島、シベリア、南方、アメリカ……。世界各地から何年もかかって移住して、それがヒカリ族の子孫と混血していくことで日本人の土台を作ったんだって」

 

日本人の土台になったという『ヒカリ族』。彼らがどのような種族であったかは定かでない。少なくともクロマニヨン系と推測されてはいる。また、のび太達が交流した少年『ククル』は長じた後に部族の長となった事がわかっており、日本初のリーダーは彼と言うことになる。

 

「つまり、そのヒカリ族が土台になって、そこに世界各地の人達の血が入ったのがあたしたちってこと?」

 

「うん。未来世界じゃ、純粋な日本人も珍しくなったっていうけどね。宇宙人と混血が進んだし」

 

のび太の世界は23世紀になると、宇宙規模の混血が進んだため、人種はもっと大まかな区分になっている。もっとも、兜甲児や流竜馬のような純粋な日本人もいるのだが。そのため、23世紀以降は『先祖が地球に居住していた者』が地球連邦勢力圏における地球人の定義である。

 

「あ、ニュースだ。扶桑で保管されてた化石が調査されるのか。空襲で無くなった化石も相当あるっていうから、日本にとってはいいかもね」

 

「化石ねぇ。それより、この時代の野球選手のサインほしいよ~。レジェンドが余裕で現役じゃん」

 

「あ、あはは…。咲さんらしいなぁ」

 

苦笑いののぞみだが、扶桑には史実で失われた数々の国宝級の文化財などが現存している。その兼ね合いで文化財保護が急がれ、仙台城(扶桑では辛うじて現存していた)の土地を軍に売却することで莫大な利益を見込んでいた伊達家が泣きを見る(ただし、爵位の降格は免れ、国の都合なので、その損失補償も一定範囲はなされた)事になったが、扶桑軍の司令部や工廠の地下化が推し進められた点では功労賞であった。日本はこれ幸いとばかりに、扶桑各地に現存する文化財を調査、保護活動を行っており、一部は日本が買い取ったものもある。また、この頃になると、本来は弾道ミサイル防衛用の装備の少なからずが戦略爆撃機迎撃に転用されており、当時の敵方の数的主力である『B-29』に安全高度は一切合切、存在しないという鉄壁の防空網を敷いていた。自由リベリオンが戦略爆撃機をさほど重要視しなくなった理由はそこにあるように、当時は弾道ミサイルを使う案がリベリオン本国にはなく、また、色々な理由で日本連邦も自分から使うことは避け、戦略爆撃機を使用した事から、超音速戦略爆撃機が使用されるに至る。リベリオン本国はどういうわけか、『XB-70 ヴァルキリー』を『B-70』として採用。実際に太平洋戦争中に使用し、日本連邦を驚愕させたという。(一説によると、ティターンズに航空機マニアがおり、その人物が採用させたのではないかとの事)

 

「当分はパトロールだけだから、暇だよ。あの大佐を訓練でのしてやるつもりさ」

 

「で、どうするの?」

 

「何、こっちにはマジンガーとゲッターの力を精霊の力でブーストかけられるんだ。しょんべんを垂らさせてやりますよ」

 

「それ反則ー!あたしの力はいいとして、あのロボット達の力まで、なんで使えるのー!?」

 

「いやぁ、その、なんていうか、自分でもチートだと思うんだけど、その内の一体と同化しちゃって…」

 

「……はい?」

 

「わたしもまだわからないけど、とにかくそうなんですよ」

 

デザリアム戦役でマジンガーZEROを『取り込んだ』のぞみはマジンガーとゲッターの力を扱えるようになり、総じて特訓を終えたフェリーチェと同等以上の力を手に入れた。もちろん、草薙流古武術も引き続き使用可能であるので、総合的戦闘力はグンと強化されている。ZEROと同化したことで何が起こったのか。それはまだよくわからないが、ZEROと同化したことで、のぞみは『Gウィッチ』として完全に覚醒したのは確かである。性格も変化が生じており、Zを操っていた当時の兜甲児や、ゲッタードラゴンを操っていた当時の流竜馬を思わせる血気盛んさが見え隠れしており、現役時代の天真爛漫さは多少薄れており、先輩の日向咲を苦笑いさせていた。

 

 

 

 

 

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